LiVES2018年10月号
フリーダム「REDESIGN」のプロジェクトリーダー、熱田さん
「設計事務所」にリノベーションを頼むメリットは何ですか?
どこにお願いしたら想い通りの空間がつくれるのか?
そんな不安や疑問に応えるREDESIGNが目指す、”設計事務所ならでは”のリノベーションとは?
text_Haruko Hamahori photograph_Asami Uchida
フリーダムでは新築だけではなく、中古物件のリノベーション事業「REDESIGN」(リデザイン)も展開している。物件探しからのノンストップリノベーションにも対応。数多くの注文住宅で培った技術、知識を惜しみなく活かし、設計事務所だからこそできるリノベーションを提案しているREDESIGNについて、プロジェクトリーダーの熱田大作さんにお話を聞いた。
新築とリノベーション、そもそもどっちが自分に合う?
熱田リノベーションに関心はあるけれど、どう踏み出していいか分からない。まだ、新築とどちらにするか決めかねている。そんな人たちに向けて、REDESIGNは広く門戸を開いている。漠然とリノベーションに興味がある人、家づくりを検討し始めた人向けのセミナーを定期的に開催。見学会や個別相談会など、予備知識がなくても気軽に相談できる場になっているという。 「新築もリノベも両方手がけているからこそ、客観的に説明できるのが弊社の特徴です。新築かリノベか、ライフスタイルやコスト、立地条件などを伺い、本当にリノベーションという選択が適切か? という視点でアドバイスをしています」 そうは言っても、相談したら必ず依頼しなければならない仕組みではないと言って笑う熱田さん。 「REDESIGNでは、リノベ向きの物件探しからサポートしています。お客様が気になる物件があれば共に内見し、どの壁が抜けて、どう間取りを変更できるかなど、現場でプロ目線で説明させていただく。お客様と予定が合わなくても、後日必ず現場に足を運びますね。現地調査と設計図をミックスして、物件のもつポテンシャルを紐解いています」 構造的に間取りの変更が難しく、数社が敬遠したというツーバイフォー工法の戸建てのリノベーションを率先して引き受けるなど、設計事務所としての技術向上にも積極的。事例の数もデザインも豊富だ。
設計事務所に依頼すると費用は高くなる?
数多くの住宅設計を手がけてきたフリーダムは、どんなスタイルの要望にも応えられる柔軟な提案力が強み。そして、REDESIGNでもそれは変わらない。 「注文住宅と合わせて共同で資材を大量発注できるため、仕入れコストが抑えられ、コストパフォーマンスの高いリノベを可能にしています」と熱田さん。設計と施工が一体化したリノベーション費用は、内訳が不明瞭な場合もあるが、REDESIGNは設計者がお客様目線で適切なコスト配分、調整を行っているという。さらに定額制プランを利用すれば、マンション購入額とリノベの総額を算出できて資金計画も明快だ。 「契約前だからとか、解体してみないと分からないといった言い訳で、プランを提示しない会社もあると聞きます。プランが見られないのは、商品を見ないで買い物をするのと同じ。リノベーションは、既成の器の中につくる注文住宅。住まい手の暮らしに合わせて再設計していきますから、すべて違う。プランは最初の段階でお見せしています」
リノベーションの完成形が事前にわかる方法は?
図面だけではイメージしにくいので、竣工後の空間をわかりやすくお伝えできるように、工事が着工する前に360度パノラマCGで居住空間をバーチャル体験できるようにしています。VR(virtual reality)で空間の中を歩いたりと、リアルに体験することも可能です」と熱田さん。お客様に寄り添い、つくり手と住まい手が情報を共有しながら、ともに住まいを完成させていく。 「設計事務所というと、とかく設計者主導で物事が進むイメージがあるかもしれませんが、弊社は新築もリノベーションもお客様の要望や悩みを受け止め、解決していくことを軸にプランを考えています。皆様に『自分でつくった家』と感じていただくことが第一の命題です」と言い切る。 お客様一人ひとりの好みやライフスタイルに合わせて柔軟に理想の暮らしをカタチにするREDESIGN。設計事務所ならではの挑戦を続け、常に進化し続けている。
■LiVES(ライヴズ)
デザイン住宅、デザイナーズ・マンション、リフォーム&リノベーション、建築家など、
スタイルのある住宅を手に入れるための情報誌
隔月刊誌:奇数月15日発売 発行: 株式会社第一プログレス
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