
門構えやフェンス、塀などといった家の外構は、立派に作れば作るほどその家の資産力がはっきりわかるものです。重厚に作ると不審者が入り込んでも周りから気づかれにくいため、泥棒に狙われやすいといった意見がありますが、外構の機能やデザイン次第ではセキュリティ対策をしっかりアップさせることができます。
この記事では、新築の外構で意識したい防犯対策について詳しく説明します。
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目次
外構の防犯対策のポイントは3つ
門扉やフェンスは、不審者が自宅の敷地に入るのを一番初めに防ぐとても重要な部分です。囲いの防犯ポイントは、高さや見通し、そして侵入しにくい作りの三点です。
ポイント①高さ
一点目の高さとは、人が簡単に乗り越えられないくらいの高さのフェンスや門を作るということです。
いくらフェンスがあるから大丈夫だといっても、フェンスが一般的な成人の腰上ほどの高さであれば、踏み台を使わなくても簡単に敷地内に侵入されてしまいます。
そのため、新築時には門やフェンスの高さはできるだけ170〜180cm以上のタイプを選び、簡単には登れないようにしましょう。
ポイント②見通し
次は、二点目の見通しについてです。
不審者は、自分が侵入しているのを家主や通行人、近隣住民に見つかるのを何より恐れます。家族のプライバシー確保のために、隙間のないシャッター素材の門扉やフェンスを導入している家庭もありますが、そういったデザインだと不審者の格好の隠れ場所になってしまいます。
誰かが隠れているのが外側からもわかるよう、格子の隙間をある程度あけるなどして見通しも大切にしましょう。
ポイント③侵入のしづらさ
最後は侵入しにくい作りについてです。
例としては、フェンスの上部に「返し」をつけるほか、足をひっかけて登れないよう足場のないデザインにしたり、よじ登りにくい縦格子デザインにしたりといったものが挙げられます。

外構の防犯対策アイデア6選

注文住宅の家づくり |CASE642 優×和
外構の防犯対策のポイントは、目隠し・侵入防止・盗難防止です。次では、具体的な6つの防犯対策アイデアを紹介します。
目隠しになるフェンス
外構のフェンスは、外からの視線を遮る目隠し対策です。外構のフェンスを設置することで、プライバシー対策や侵入防止につながります。
フェンスの主な素材は、スチールメッシュ系・アルミ形材・鋳物系・木製・垣根・板垣・竹垣などです。目的別では、完全目隠し・半目隠し・ルーバー・防音・遮音などのタイプがあります。
フェンスは外からの視線を遮りますが、不審者が侵入したときに外部から気づけないというリスクもあります。地域の防犯対策や近所付き合いなどの周囲環境も考慮して、最適なフェンスを選びましょう。
外から盗られにくいポスト
郵便物などを外から盗られにくく見えにくいポストを設置することも、外構による防犯対策です。
郵便物などの盗難防止はもちろんですが、郵便物の溜まり具合で不在状況を確認されるリスクも低減できます。郵便物の盗難は、個人情報の流出にもつながる危険なことなので、しっかりと対策しなければなりません。
例えばダイヤル式などの鍵付きポストなら、郵便物などの盗難を防げます。受け取り口が門柱の内側にあるポストなら、盗難だけでなく内部を確認されることも防止できます。留守にしがちなら、容量の大きなポストがおすすめです。
画面を確認できるモニタ付ドアホン
ドアホンは、画面の確認ができるモニター付きのものを選びましょう。
不審者は、ある程度の目星を付けたうえで住宅に侵入してくる可能性があります。その目星を付ける方法として、ドアホンが利用される可能性があるのです。例えば、数日にわたりドアホンを鳴らされ、住人が不在になる曜日や時間帯を把握されます。
モニター付きドアホンなら、訪問者の顔を確認できます。自動録画機能があるものなら、どのような人物がどのタイミングでドアホンを鳴らしているかの把握が可能です。また、カメラ付きの時点で不審者に警戒心を促せるので、防犯につながります。
シャッターなどで車の防犯対策
外構にシャッターやゲートを設置することも防犯対策です。車庫への侵入や、車やバイクなどの盗難を防ぐことができます。
駐車スペースの出入り口にシャッターやゲートを設置しておけば、万が一不審者が侵入し車やバイクのエンジンを始動できても敷地外への移動はできません。そのため、シャッターやゲートを設置していれば、不審者に狙われにくくなるメリットもあります。
ただ、車やバイクの出し入れに障害があってはストレスや事故につながるので、大きさや幅はもちろんですが、視界確保のしやすさなども考慮しましょう。
人の気配がわかる人感センサーライト
建物の周りの身を隠しやすい暗がりは危険なので、人感センサーライトなどの防犯アイテムを活用しましょう。
人感センサーライトとは、人や物を検出したときに自動でライトが点灯するものです。また、人感センサーにより音を出す、防犯アラームもあります。
人の気配で光ったり音を出したりするアイテムなら、すぐに不審者の侵入に気付けます。なにより不審者が警戒するため、侵入を断念させる効果が期待できます。
足音や足跡がわかる砂や砂利
足音や足跡がわかる砂や砂利を敷くことも、効果的な防犯対策です。
砂には足跡が残るため、不審者を警戒させて侵入を未然に防ぐことが可能です。また、足跡が残れば、被害にあった際の証拠にもなります。
砂利は歩くことで足音がするので、不審者の行動を抑制することが可能です。砂利が敷いてあることで、侵入自体を防ぐ効果も期待できます。

外構の防犯対策の建築事例
外構の防犯対策の建設事例を紹介します。事例を参考に、防犯対策に優れた外構をイメージしましょう。
実例①CASE744 CAVE

注文住宅の家づくり | CASE744 CAVE
防犯対策はもちろん、デザイン性も高い建設事例です。玄関前には目隠しがあり、プライバシーの確保がされています。建物とマッチしたデザインがおしゃれではないでしょうか。
駐車スペースにはシャッターを設置して防犯性を高めています。シャッター前は人目につきやすく、開けた状態でも高い防犯性を見込めます。視界も確保されているため、車やバイクの出し入れもしやすく安全です。
実例②CASE734 黎明の家

注文住宅の家づくり | CASE734 黎明の家
建物のデザインにマッチした外構の防犯対策がされている建設事例です。庭と建物の周りに砂利を敷いています。侵入者が近付いた際は足音がするため、防犯対策になります。玄関扉が正面から見えないのも特徴です。
玄関を自然に目隠しする設計で、プライバシーが確保されています。駐車スペースを人目につきやすい位置にして、シャッターを設置しているのもポイントです。
実例③CASE683 丘の上のハウス

注文住宅の家づくり | CASE683 丘の上のハウス
自然な形でしっかりと防犯対策されている建設実例です。建物周りや駐車スペースには、建物の雰囲気にマッチした砂利が敷かれています。景観を良くするだけでなく、高い防犯効果が期待できる対策です。
また、ポストの位置に死角がないため、郵便物の盗難防止につながります。防犯対策になるカメラ付きのインターフォンの設置もポイントです。

我が家を守るための防犯対策は念入りに!
自分の家が不審者に狙われるのは誰だって嫌なものです。不審者側も見つからないようにセキュリティの穴をかいくぐってはいますが、防犯対策がなくスムーズに入れる家と、外構のあちらこちらに防犯対策を施している家では、不審者が家の中に侵入するまでの時間が大きく違います。
時間がかかると不審者も侵入をあきらめるといわれているので、大切な我が家を守るためにも、新築時にしっかりと防犯対策を行いましょう。
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この記事を書いた人

FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。