
注文住宅の間取りを検討する際は何を重視すべきなのか、優先順位をどのようにつけるのかを理解しておくことが重要です。実際に建てられた注文住宅の間取りの成功例や失敗例を事前に確認することで、満足度の高い家づくりができます。
この記事では、注文住宅の間取りの成功例や失敗例を紹介します。間取りを成功させる上で重要なポイントなども解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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目次
注文住宅の間取り成功例①【約20坪】


注文住宅の間取りを成功させるには実際の成功例を確認し、どのような工夫で間取りに成功したのかを理解することが大切です。ここでは家事動線や収納スペースを重視することで家づくりに成功した間取り例を紹介します。
家事動線の良い間取り
水回りはLDKに隣接させることで、家事動線の良い間取りに工夫しています。洗面所で身支度を整えながらキッチンに移動して朝食の用意をしたり、夕食の準備をしながら洗濯物を洗ったりすることも可能です。ダイニングとキッチンは横並びになっているため、配膳や空になった食器を下げる時に便利です。
充実した収納スペース
玄関にはウォークスルータイプのシューズインクローゼットが併設されており、家族全員の靴の他にもコートや鍵などの小物まで置けます。クローゼットに靴を置いてから玄関ホールに通り抜けられるように工夫された間取りです。
LDKに1帖分の収納と階段下を活用した収納の他にも、各居室で普段使う衣類の収納に便利なスペースを確保しています。

注文住宅の間取り成功例②【約18坪】


次に紹介する間取りの成功例は無駄を徹底的になくし、多目的で使用できるバルコニーのある注文住宅の間取りです。約18坪の限られた広さで4つのベッドルームを確保するために、どのような工夫をしたのかが分かるでしょう。
無駄なく配置した間取り
約18坪のコンパクトな2階建てで、無駄のない配置の間取りにしたことで、4つの居室を確保しています。とはいえ、LDKや居室の広さを極端に減らして、部屋数を増やしているわけではありません。
縦長で視線の広がるLDKは16帖、洗面室と浴室はそれぞれ1帖あります。1階の居室をゲストルームとして使用する場合、リビングを通らずに部屋やトイレに案内できます。
洗濯物を十分に干せるバルコニー
バルコニーは3つの居室分の長さを確保しており、4人家族でも全員分の洗濯物を干すことができます。バルコニーから各部屋に直接出入りができ、各部屋に服や小物を収納できるスペースがあるため、乾いた洗濯物をすぐに収納することも可能です。階段に踊り場を設けたことで、1階へ洗濯物を運ぶのも簡単です。

注文住宅の間取り成功例③【約20坪】


3つ目に紹介するのはスペースを有効活用し、各居室に必要な広さを確保することに成功した間取り例です。こちらの間取り例を確認することで、約20坪の広さをどのように工夫してスペースを有効活用したのか、そのヒントが見つかるでしょう。
スペースを有効活用するための工夫
約20坪のコンパクトな家ですが、廊下の面積を最小限に抑えることで各部屋の広さの確保が可能になりました。1階と2階には引き違い扉や引き戸を採用しています。片開き戸は開く度に廊下を通る人にぶつかる恐れがある一方で、引き違い扉や引き戸なら廊下を通る人の邪魔になりません。そのため、最低限の廊下の広さでも快適に通れます。
必要な広さを確保できている5つの部屋
居室は1階に1部屋、2階に4部屋あり、部屋の広さは4.5帖が4つと6帖が1つです。4.5帖の広さはベッドに加えて、デスクを置くこともできます。子ども部屋ならベッドと勉強机を設置することも可能です。1階にある部屋をゲストルームとして使えば、親や友人が泊まりに来た時でもゆっくり過ごしてもらえます。
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注文住宅で間取りを成功させるポイント

注文住宅で間取りを成功させるためのポイントは、以下の5つです。
・生活・家事動線を意識する
・風通しや採光を入念に計画する
・家具や家電を置く場所を決める
・ライフステージの変化に対応できるようにする
・収納計画を立てる
5つのポイントを意識して間取りを検討することで、理想的な家を叶えやすくなります。
ポイント①生活・家事動線を意識する
快適な暮らしを実現するには、生活動線や家事動線を意識した間取りにすることが大切です。生活動線は室内を移動する際の動線で、家事動線は室内の移動の中でも家事をする際の動線を指します。
例えば、リビングで過ごす時間が長い場合、トイレまでの距離が長いと生活動線の効率が悪くなり、住みにくい家になるでしょう。また、キッチンと洗面室までの距離が長いと食事の準備をしながら洗濯機を回すのに動線が長くなり、家事をする人がストレスを感じやすくなってしまいます。
生活動線や家事動線をできる限り短くすることで、移動時の負担を軽減でき、暮らしやすい家を実現できます。
ポイント②風通しや採光計画を入念にする
明るく風通しの良い暮らしを叶えるためには、風通しや採光を入念に計画することもポイントです。庭やバルコニーを設置した場合、風通しや採光を取り入れやすくなります。
また、小窓や扉を設置する方向など、細かい部分にこだわって間取りを検討すれば、風の通り道や日当たりを確保できます。注文住宅の設計は通風や採光に詳しい設計者に依頼しましょう。
ポイント③家具家電の位置を決めておく
間取りを検討する際には、大型の家具や家電を置く場所のイメージをしておく必要があります。部屋の広さに対して家具が大きすぎると圧迫感を与える恐れがあり、逆に家具が小さすぎても部屋に大きな余白が生まれて、物が少なく寂しい印象を与えやすくなります。
家電を置く場所を決めておけば必要な広さやコンセントの数も把握でき、家を建ててから後悔する心配もなくなるでしょう。既存の家から持ち込む家具や家電の他にも、新たに購入する物の位置も検討することが大切です。
ポイント④ライフステージの変化にも対応できるようにする
最適な間取りはライフステージの変化によって大きく異なるため、将来を見据えた間取りを検討することが大切です。子どもの誕生や親との同居をはじめ、子どもが自立した後のことも想定した間取りにすると安心です。ライフステージの変化に対応できる間取りにすれば、将来大がかりなリフォームをする必要がなく、空き部屋を有効活用できます。
ポイント⑤収納計画を立てる
収納計画を立てる際には、収納する物の量と場所を検討しておきましょう。収納スペースは広ければ良いとは限らず、本来必要なスペースに適切な広さを確保することが大切です。
例えば、キッチンで使用する洗剤や乾物類、備蓄品などを収納するならキッチンにパントリーを隣接しましょう。最近はファミリークローゼットを設置した間取りが人気です。1ヵ所に家族全員分の衣類や生活用品を収納できる上に、家事動線の効率も図れます。

注文住宅の間取りの失敗例

注文住宅の間取りでよくある失敗例として、以下の5つの例を紹介します。
・収納の使い勝手が悪かった
・部屋の広さを間違えて見積もった
・大型家具の大きさを考えず、圧迫感のある部屋になった
・廊下が狭く、部屋の出入りや廊下の通行の邪魔になった
・コンセントの数や位置を間違えた
具体的な失敗例を知ることで、満足度の高い間取りを検討しやすくなります。
失敗例①収納の使い勝手が悪い
注文住宅の間取りでよくある失敗例は収納が足りない、収納の奥行きが深すぎて使いにくいなど、使い勝手の悪さが挙げられます。収納計画を大まかに考えると使い勝手の悪い間取りになるため、具体的なイメージを思い浮かべてから計画を立てることが大切です。
例えば、キッチンに収納を作る際には何をどのくらい収納できるスペースが必要なのか、各居室に収納スペースを設けるのか、靴の数はどのくらいかなど、適切な大きさの収納スペースを確保しましょう。
失敗例②部屋が広すぎたor狭すぎた
間取りの失敗例の中には部屋の広さを取りすぎた、もしくは狭すぎたというケースもあります。開放的なリビングに憧れてスペースを広く取ったことで、他の部屋や水回りが狭くなるケースも見られます。実際の部屋の広さは間取りを確認するだけではイメージをつかみづらく、家を建ててから後悔する場合も少なくありません。
部屋の広さをイメージするなら、ハウスメーカーや工務店が実際に建てた家を見学させてもらうと良いでしょう。
失敗例③圧迫感がある
各部屋に十分な広さを確保しても、家具の大きさや数によっては部屋が窮屈に感じることもあります。家具の幅や高さはもちろん、配置する場所によっても室内で感じる圧迫感が変わるため、大型の家具を置きたい場合は家具の配置にも配慮しながら、部屋が広く見える工夫をしましょう。
造作家具であれば部屋の広さや形状に合わせた家具をオーダーメイドできるため、設置後も室内がすっきりとした印象になります。
失敗例④扉の開き方や向きで後悔した
扉1つとっても、快適な暮らしになったり生活が不便になったりする場合があります。扉には片開き戸や引き戸、引き違い戸など、さまざまな種類があり、廊下の広さによって変えることが大切です。
例えば、廊下が狭い間取りで片開き戸を選ぶと人が通る際に邪魔になったり物が起きにくくなったりする恐れがあるため、扉の種類は慎重に選びましょう。
失敗例⑤コンセントの数や位置が悪かった
コンセントの数が少ない、位置が悪いなど、実際に生活を始めてから使い勝手の悪さに気づくことも注文住宅の間取りでよくある失敗例の1つです。
例えば、ソファを置くことでコンセントが隠れて使えなくなる、コンセントの数が足りず、たこ足配線になるなどの例が挙げられます。コンセントの数や位置は家具や掃除機を使う時をイメージしてから決めましょう。

注文住宅の間取りに関するよくある質問

注文住宅の間取りを考える際に、どのくらいの広さが必要なのか、どのような間取りが人気なのかなど、さまざまな疑問が思い浮かぶ人もいるでしょう。ここからは、注文住宅の間取りを検討する際によくある質問とその回答を紹介します。
30坪は狭いですか?
30坪は約100㎡の広さのため、3LDKや4LDKの間取りが可能です。住宅金融支援機構の「2023年度フラット35利用者調査」によると、全国の注文住宅の平均延床面積は119.5㎡(約36.15坪)とされています。30坪の広さの注文住宅は、少しコンパクトな広さと言えるでしょう。
出典:2023年度フラット35利用者調査
人気な間取りを教えてください
注文住宅で人気の間取りは、回遊廊下のある間取りや家事動線が効率的な間取りです。回遊廊下を設けることで、家の中での渋滞を避けられます。水回りを1ヵ所にまとめればスムーズな家事動線を確保できます。
例えば、洗濯から衣類の収納までを完結できるランドリールームや、スムーズな配膳が可能な横並び型のダイニングキッチンなどです。部屋を広く見せられる勾配天井も人気です。
注文住宅で何を重視すべきですか?
間取りだけでなく、家の耐震性や耐久性、気密性、断熱性などを重視することも大切です。地震の揺れや雨風に強く、外気の影響を受けにくい優れた性能の家であるほど長く住み続けることができます。
また、家を長持ちさせるには定期的な点検や修繕が必要なため、アフターサービスや長期保証制度のあるハウスメーカーや工務店を選ぶことをおすすめします。
間取り決定までにかかる期間はどのくらいですか?
一般的に、間取りの決定にかかる期間は約2~4ヵ月です。間取りの打ち合わせは大まかに2回設けられていて、1回目は土地やハウスメーカーとの契約前に行われます。ハウスメーカーから間取りを提案してもらい、希望する間取りを叶えられるのか、建築費用はどのくらいかかるのかを確認した上で契約を結ぶのかを決定します。
2回目はハウスメーカーと契約した後に間取りの細かい部分を詰めていく打ち合わせをします。1度で終わる人もいれば、何度も打ち合わせを重ねる人もいます。そのため、人によっては約1~3ヵ月で済む場合もあれば、それ以上の期間をかける場合もあります。

注文住宅の成功例を参考にして間取りづくりをしよう!
注文住宅は間取りの自由度が高く希望を取り入れやすいメリットがある反面、生活・家事動線や収納などを意識せずに間取りを決めると後悔する可能性があります。
間取りで失敗しないためには間取りの成功例と失敗例を確認し、何を重視してどのような点に注意すればいいのかを把握しておくことが大切です。土地が広くなくても間取りを工夫することで快適な暮らしを実現できます。
フリーダムアーキテクツではご家族の要望を丁寧にヒアリングすることはもちろん、ライフスタイルや将来のライフステージの変化などにも対応できる間取りの提案を心がけています。土地探しもサポートしているため、注文住宅を検討されている方は気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人

FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。