
注文住宅の家づくり|CASE632 H邸(社長の邸宅)
60坪のビルトインガレージを建てたいものの、具体的な間取りのアイデアが浮かばない人もいるでしょう。この記事では、60坪のビルトインガレージの間取りのアイデアを知りたい人に向けて、フリーダムアーキテクツが手掛けた60坪のビルトインガレージの建築実例を紹介します。
60坪のビルトインガレージを建てるメリットとデメリットや、多彩な間取りのアイデアや注意点なども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
無料住宅作品集の取り寄せ
ビルトインガレージの実例を含む、約40の実例写真・間取り・価格をご紹介。資料請求いただいた皆様に、無料でお届けします。

住宅作品集を取り寄せる
目次
60坪ビルトインガレージの間取りについて

住宅金融支援機構の「2023年度 フラット35利用者調査」によると、全国の注文住宅の平均延べ床面積は約36.15坪となっており、延べ床面積が60坪の間取りは一般的に広いと言えます。
都市居住型誘導居住面積水準をもとにした場合、9人は住める計算になります。都市居住型誘導居住面積水準とは、都市部やその周辺における世帯人数に対して、豊かな住環境を確保できる家の面積に関する水準のことです。
60坪のビルトインガレージの場合は延べ床面積が広いため、余裕のある間取りを実現できます。例えば、車2台分のガレージをつくったり、ガレージ内に収納スペースや書斎、作業場などを設けることも可能です。
出典:住宅金融支援機構|2023年度 フラット35利用者調査

60坪ビルトインガレージの間取り例
フリーダムアーキテクツでは、60坪のビルトインガレージの豊富な実績があります。ここからは、実際に手掛けた60坪のビルトインガレージの建築実例を紹介します。どのような間取りのアイデアがあるのか、さっそく確認してみましょう。
間取り①日当たりと風通し抜群の60坪のビルトインガレージ


こちらは、車3台を収容できる60坪のビルトインガレージです。ガレージには構造上必要な柱が配置されており、小型車1台と大きめの普通車2台の駐車が可能です。ガレージには玄関アプローチに繋がるドアだけでなく、中庭や和室からも直接ガレージに行くことができます。
LDKとガレージの間に中庭を設けることで、採光と風通しを確保しました。2階の部屋からも中庭を眺められる設計にしたことで、どこにいても開放感のある間取りとなっています。
間取り②収納スペースが充実している60坪のビルトインガレージ


こちらは、十分な収納スペースのある60坪のビルトインガレージです。ガレージの横にはワークスペースを配置し、3帖のウォークインクローゼットも完備しています。廊下とガレージの間に吹き抜けの中庭をつくり、ガレージとワークスペースの上部は屋根とバルコニーにしています。
2階はLDKと水回りをまとめており、LDKに15帖のバルコニーを隣接させた開放感のある間取りです。1階は5.6帖の広々としたウォークインクローゼットだけでなく、各部屋にも収納スペースを確保しています。
間取り③移動や家事効率が楽な60坪平屋のビルトインガレージ

こちらは、効率の良い動線を設計した60坪平屋のビルトインガレージです。ガレージからシューズインクローゼットを通り抜けると玄関に入れるため、悪天候でも乗り降りや荷物の運び出しに便利です。
キッチンと水回りは1ヵ所にまとまっており、人気のランドリールームも完備しています。25帖のLDKはテラスを隣接させたり、ランドリールームにキッチンの出入口をつくったりするなど、家事効率の良い動線に工夫されています。

60坪のビルトインガレージを建てるメリット
60坪のビルトインガレージのメリットは、以下の3点です。
・盗難や汚れなどから車を守れる
・車と家の中の移動が楽になる
・広いガレージをつくれる
ビルトインガレージは屋根と3方向の壁で覆われており、車を雨風にさらす心配がありません。カーポートのように屋根だけの駐車スペースに車を置いた場合、雨風にさらされて汚れやすかったり、車の盗難やいたずらによる被害に遭う恐れがあります。シャッター付きのガレージにした場合は、ガレージへの侵入を防ぐことが可能です。
また、ガレージに室内へ直接アクセスできる出入口を設けることで、雨の日も濡れずに室内へ入れます。
60坪の延べ床面積があればガレージに十分な広さを確保できるため、車2台とバイクを収容できます。子どもがいる家庭の場合、ガレージをベビーカー置き場にすることで玄関をすっきり見せるのもおすすめです。ガレージの残りの空間は作業場や書斎、趣味のスペースにするなど、多様な用途で活用できます。

60坪のビルトインガレージを建てるデメリット
60坪のビルトインガレージのデメリットは、以下の3点です。
・車の音や排気ガスのにおいが気になることがある
・建築費が高くなる
・建物の強度が弱くなる
60坪のビルトインガレージを建てた場合は、車のエンジン音や振動が家族の睡眠を妨げたり、近所迷惑になったりする恐れがあります。ガレージ内に換気用の窓や換気扇がない場合、排気ガスのにおいが室内へ侵入する可能性もあるため、換気と騒音対策が欠かせません。
また、ビルトインガレージは居住スペースとは別にガレージをつくる必要があり、通常の家よりも建築費が高くなる傾向にあります。
建物の強度にも懸念が出てきます。ビルトインガレージは建物の一部に大空間のガレージをつくるため、構造が不安定になりがちです。建物の強度を高めるためにガレージ内に壁や柱の設置が必要ですが、ガレージが狭くなったり、壁や柱の位置によっては車の大きさが制限されたりする点に注意が必要です。

60坪のビルトインガレージに取り入れたい間取りアイデア

注文住宅の家づくり|CASE733 Sea Side Residence
60坪ビルトインガレージの間取りのアイデアは、以下の4点です。
・ガレージから室内への動線に配慮する
・ガレージの横に個室をつくる
・ガレージ内の一部を多目的に活用する
・日当たりや風通しを確保する
60坪のビルトインガレージとなれば間取りの自由度が広がるため、上記のアイデアを参考に間取りを検討し、理想のガレージハウスに近づけましょう。
ガレージから室内への動線に配慮する
60坪のビルトインガレージに取り入れたいアイデアは、室内へ自由に行き来できる動線を設計することです。ガレージから室内へ行き来できるようになると、雨風の強い日でも濡れずに室内へ入れる上に、大きな荷物も運びやすくなります。
ガレージから室内への動線をつくる際は、土間スペースや勝手口、収納を設置する方法があります。ガレージから室内へ通り抜けられる収納スペースをつくるなら、ウォークインクローゼットやパントリーの設置がおすすめです。
ガレージの横に個室を作る
60坪の広さを有効活用してビルトインガレージを建てる場合は、ガレージの横に個室をつくると便利です。ガレージの横に趣味や書斎など、個室をつくることで愛車を眺めながら趣味や仕事に没頭でき、ガレージが充実した空間になるでしょう。
ガレージ内の一部を多目的に活用する
ガレージは駐車スペースだけでなく、他の用途でも使用できるようにすると便利です。例えば、子どもやペットがいる場合はスペースにゆとりのあるガレージをつくり、子どもやペットの遊び場にするのも一つのアイデアです。ガレージ内であれば安全に遊ばせられます。
他には、アウトドア用品や趣味のものを飾ったり、手入れをしたりするなどの活用例も挙げられます。
日当たりや風通しを確保する
60坪のビルトインガレージを建てる場合は、採光や風通しを十分に確保できる間取りを考えることが大切です。ビルトインガレージはガレージの後ろは日が当たりにくく、暗くなりがちになる恐れがあります。
可能な場合は、日が当たりにくくても支障がない水回りをガレージの後ろに配置するのがおすすめです。風通しを良くするには、窓や換気扇などを設置しましょう。他には、LDKとガレージの間に中庭を配置して採光と風通しを確保するのも一つの方法です。

ビルトインガレージの間取りの注意点
ビルトインガレージの間取りの注意点は、以下の4点です。
・シャッター選びにこだわる
・騒音対策をする
・ガレージ内の必要設備を考える
・将来の車の買い替えを想定する
60坪のビルトインガレージの間取りを決める際は、上記の注意点に気をつけましょう。注意点に気をつけて間取りを決めれば、ビルトインガレージを建ててから後悔せずに済むでしょう。
シャッター選びにこだわる
ビルトインガレージにシャッターを設置する場合は、シャッターの利便性や種類を考慮して選ぶことが大切です。価格の安さやデザイン性だけでシャッターを選ぶと、大きな開閉音にストレスを感じたり、錆びによる劣化が早まったりする恐れがあります。
ビルトインガレージのシャッターには、上下シャッターと横引きシャッターの2種類があり、さらに手動式と電動式の2つに分類できます。それぞれのメリットとデメリットは以下の表の通りです。
シャッターの種類 | メリット・デメリット |
---|---|
上下シャッター オーバースライダー方式 |
・開閉スピードが速く、開閉音が静か ・コストが高く、天井に照明器具を取り付けられない |
上下シャッター 巻上げ方式 |
・軽量で、コストを安く抑えられる ・大きい開閉音がする |
横引きシャッター | ・多様な形状のガレージに対応できる ・コストが高くなる |
シャッターの操作方式 | 特徴 |
---|---|
手動式シャッター | ・コストが安く、停電時でも使用できる ・開閉音が大きく、開閉時に車を降りる必要がある |
電動式シャッター | ・開閉音が静かで、車に乗ったままリモコンで開閉できる ・高いコストがかかる |
騒音対策をする
ビルトインガレージを建てる場合は、ガレージの騒音対策が必須です。シャッターの開閉音や車のエンジン音、ドアの開閉時の振動などに配慮しないと、家族の睡眠を妨げたり近所迷惑になったりする恐れがあります。
有効な騒音対策は、静音設計のシャッターを選ぶ、寝室をガレージから離れた場所に配置する、などの方法が挙げられます。
ガレージ内の必要設備を考える
60坪のビルトインガレージで快適なカーライフを送るには、ガレージ内に必要な設備を付けることが大切です。車の排気ガスやにおい対策をする場合は、換気用の小窓や換気扇の設置がおすすめです。照明やコンセントを付ければ、夜間でも作業がしやすくなります。他にも、水道設備があると洗車する際に便利です。
将来の車の買い替えを想定する
ガレージの広さは今所有している車だけでなく、将来買い替える予定の車の大きさや台数も想定して決める必要があります。ビルトインガレージの増改築は可能ですが、高額な工事費用と手間がかかるため、新築時に将来を見越した広さを確保することをおすすめします。
どのような車に買い替えるのか、イメージを明確にしてから専門家に相談しましょう。

広くて使いやすい60坪のビルトインガレージの間取りをつくろう!
60坪のビルトインガレージは、全国平均の延べ床面積から見てもスペースに余裕があり、間取りの自由度が高くなります。
しかし、動線の効率化や採光、風通し、ガレージの騒音・におい対策などを考慮せずに間取りを決めると、実際に生活してから住みづらくなるかもしれません。60坪の広さを活用して住み心地の良いビルトインガレージを建てるには、ビルトインガレージの建築実績が豊富な専門家に相談しましょう。
フリーダムアーキテクツでは、60坪のビルトインガレージの建築実績が多数あります。ご家族の要望を丁寧にヒアリングし、ライフスタイルの変化や将来の暮らしに対する希望に合わせた間取りの提案を心掛けています。土地探しからサポートしているため、60坪のビルトインガレージを検討している場合は、ぜひご相談ください。
◆◆「フリーダムアーキテクツが手掛けたデザイン住宅の作品集を今なら無料でお届けします。」◆◆

ビルトインガレージに関するよくある質問

ビルトインガレージでよくある質問は、大きく分けて「何坪必要か」「60坪は広すぎるか」「固定資産税はいくらか」の3点です。ビルトインガレージに関する疑問を解消した上で、家づくりを進めましょう。
ビルトインガレージは何坪必要ですか?
ビルトインガレージに必要な坪数は、車の収容台数や車体の大きさによって異なります。車1台を収容するのに必要な広さは以下の表の通りです。
幅 | 奥行き | 必要な広さ | |
---|---|---|---|
普通自動車 | 2.5m | 5.5~6m | 4.5坪以上 |
軽自動車 | 2.3m | 5~6m | 3.5坪以上 |
大型乗用車 | 2.8m | 6m以上 | 6坪以上 |
2台の車を収容したい場合は、ドアの開閉や乗り降りに十分な広さが必要です。例えば、普通自動車を2台収容するなら、10坪以上の広さを確保しましょう。
また、ワンボックスカーやスポーツカーなど、車種によってガレージに必要な広さは異なります。専門家に相談する際は所有車の車種や、将来買い替える予定のある車種と大きさを伝えておくことが大切です。
60坪の家は大きいですか?
60坪の家は約198㎡で、全国平均の延べ床面積で見ても大きいと言えます。住宅金融支援機構の「2023年度 フラット35利用者調査」によると、全国の注文住宅の平均延べ床面積は119.5㎡(約36.15坪)でした。
出典:住宅金融支援機構|2023年度 フラット35利用者調査
60坪の土地の固定資産税はいくらですか?
60坪の住宅用地に適用される固定資産税の軽減措置の割合は1/6です。固定資産税には軽減措置があり、適用されると固定資産税が減額されますが、土地面積が60.5坪を超えると軽減措置が1/3となり、税額が高くなります。適用条件は以下の通りです。
・200㎡以下の小規模住宅用地であれば、課税標準額は固定資産税評価額×1/6
・200㎡以上を超える部分は、課税標準額が固定資産税評価額×1/3
60坪までの住宅用地に適用されるのは1/6です。70坪の住宅用地の場合は60坪までが1/6で、残り10坪は1/3の軽減措置が適用されます。
無料住宅作品集の取り寄せ
ビルトインガレージの実例を含む、約40の実例写真・間取り・価格をご紹介。資料請求いただいた皆様に、無料でお届けします。

住宅作品集を取り寄せる
注文住宅・デザイナーズハウス
の建築実例を探す
全国で年間約400棟の注文住宅を
設計しているからこそ、事例も豊富

この記事を書いた人

FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。