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木造ガレージは鉄骨造や鉄筋コンクリートに比べると耐震性は劣るものの、柱で補強したりガレージの上に住居スペースを設置しなかったりすることで、耐震性を高めることができます。
この記事はこんな人におすすめ
- 注文住宅の建築を検討している人
- 木造で建てたいと考えている人
- ガレージハウスに興味がある人
この記事でわかること
- ガレージハウスを木造にするメリット・デメリット
- ガレージハウスを建てる際の注意点
- 木造ガレージハウスの建築実例
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目次
ガレージハウスを建てるのに木造は適しているのか

住宅の主な構造は木造や鉄骨造、鉄筋コンクリートが挙げられます。ガレージハウスを建てる上でまず考えるのが「一番適した構造はどれか?」という疑問です。ガレージハウスはどの構造でも建築できますが、ガレージに収容したい車の台数や大きさ、ガレージ以外の用途、予算、お客様の好みによって選ぶべき構造は変わります。
例えば、車3台を収容できるガレージハウスを木造にする場合、鉄骨造や鉄筋コンクリートと比べて耐震性が劣るためガレージ内に補強用の柱が必要です。柱にはメリットとデメリットのそれぞれがあり、デザインにメリハリが生まれる一方で、車の乗降時に邪魔になることもあります。
ただ、ガレージハウスに木造が適していないわけではなく、リフォームのしやすさやコスト面を考えると木造は適していると言えます。次章では、木造ガレージを建てるメリットとデメリットの内容を押さえておきましょう。

【木造】ガレージハウスのメリット

木造ガレージを建てる主なメリットは以下の3点です。
・コストを抑えられ
・リフォームしやすい
・木材ならではの魅力がある
木造は鉄骨造や鉄筋コンクリートと比べると、ガレージハウスの耐震性が低くなる恐れがあるものの、鉄骨造よりもコストを抑えられたり木造ならではの魅力のあるデザインにできたりなど、さまざまなメリットがあります。
コストを抑えられ
木造のガレージハウスは、鉄骨造に比べるとコストを抑えられることがメリットです。
ガレージハウスは、通常の住宅よりもコストがかかる傾向があります。ガレージをつくるには、建物に車を出し入れできるサイズの大きな開口部をつくらなければなりません。建物の強度を高めるコストのほか、シャッターやガレージ内の設備などを整えるとさらに費用がかさみます。
木造は鉄骨造に比べ、材料や組立、基礎工事などの費用が抑えられます。少しでもコストを抑えたガレージハウスをつくりたい場合は、木造で建てるのがおすすめです。
リフォームしやすい
リフォームやDIYしやすいことも、木造ガレージハウスのメリットです。木造なら棚をつけるなど、ある程度自分の使い勝手の良い空間にリフォームしたりDIYしたりなど、可変性があります。
ただ、自分でリフォームする場合は、構造的に問題ないかしっかりと確認しなければなりません。
木材ならではの魅力がある
木造の住宅には、温かみや経年劣化による味わいなど、木材ならではの魅力があります。木材は加工しやすいため、自由度の高い設計が可能です。居住スペースと雰囲気を合わせるなど、個性的な住まいを実現できます。
また、木材は断熱性・気密性に優れているのも特徴です。外気の影響を受けにくいため、夏は室内の熱を逃がさず、冬は室内の涼しさを保ち、冷暖房の効果を高めてくれます。さらに木は空気中の水分を吸ったり吐いたりする調湿作用があるため、湿気を吸収・放出して室内が快適になるでしょう。

【木造】ガレージハウスのデメリット
木造ガレージを建てる主なデメリットは以下の2点です。
・鉄骨造に比べて耐震性が低い
・間取りに制限がある
木造ガレージは鉄骨造と比べると耐震性が低くなります。また、耐震性を高めるためには補強用の柱の設置が必須なため、柱が邪魔になって間取りが制限されてしまいます。木造ガレージを建てる場合はデメリットを把握した上で、どのように対策するのかを考えましょう。
鉄骨造に比べて耐震性が低い
木造の強度は、鉄骨造と比較すると高くありません。建物の基礎部分となる1階に作ることが多いガレージは耐震性を高くする必要があります。木造は鉄骨造に比べて耐震性が低いためガレージ部分に適しているのか、地震や強風に耐えられるのかなど不安があるでしょう。
木造の耐震性への不安を抑えるには、しっかりと対応してくれる建設会社を選ぶことが重要です。地震などが発生した際でも、構造に大きな問題がないような間取りの提案してもらったり、木造の中でもSE構法など通常の木造よりも強度の高い構法を選択できたりなど、幅広く対応してくれる建築会社に相談することをおすすめします。
間取りに制限がある
木造のガレージハウスには、間取りに制限があることもデメリットです。木造は鉄骨造に比べて耐震性が劣るので、強度を保つためにも壁や柱などの数がどうしても多くなります。そのため大開口にできなかったり、広い空間をつくっても柱が必要になったりなど、思い通りの間取りにできないケースも少なくありません。
柱や壁が多くあると、駐車するのが難しかったり作業しづらかったりなど、邪魔になる可能性があります。

鉄骨造で建てるガレージハウスのメリット

鉄骨造でガレージハウスを建てる場合の主なメリットは以下の2点です。
・耐震性が高い
・大開口のガレージをつくれる
住宅の構造の中でも鉄骨造は耐震性が高い構造で知られています。耐震性が高いガレージハウスを建てたい場合は鉄骨造が適しています。また、木造のように補強用の柱を設置する必要がないため、大開口のガレージをつくることも可能です。
耐震性が高い
鉄骨造のガレージハウスのメリットは、木造に比べて耐震性や耐久性が高いため安心感があることです。 鉄骨造はビルやマンションなど、大規模な建築物にも用いられている構造形式なので、高い耐震性・耐久性が期待できます。
大開口のガレージをつくれる
耐震性や耐久性が高い鉄骨造なら、広々とした大開口のガレージをつくれます。木造で大開口にするには柱や壁が必要になりますが、鉄骨造のガレージハウスでは柱や壁が必要ありません。そのため、鉄骨造は広い空間がほしい場合に向いています。
例えば、ガレージを車3台停められるスペースにしたり、広々とした作業しやすいスペースを設けたりなど、選択肢を広げられます。

鉄骨造で建てるガレージハウスのデメリット
鉄骨造のガレージハウスを建てる主なデメリットは以下の3点です。
・コストが高くなる
・結露がしやすい
・通気性や断熱性が低い
鉄骨造のガレージハウスは耐震性が高い一方で、木造よりもコストが高くなります。また、通気性や断熱性が低いため結露が発生しやすくなる点に注意が必要です。デメリットと具体的な対策をまとめました。
コストが高くなる
鉄骨造のガレージハウスは、木造に比べてコストが高くなることがデメリットです。通常の住宅よりコストが増える傾向があるガレージハウスですが、鉄骨造にすることでさらにコストがかさむ可能性があります。
どの構造で建てるかは予算や間取り、強度など、何を優先するかによってバランスを考えることが重要です。
結露がしやすい
鉄骨造のガレージハウスは、結露が発生しやすいこともデメリットです。鉄骨は通気性が低いため内部結露しやすく、放っておくと錆が発生しやすくなります。鉄骨造のガレージハウスを検討しているなら、防錆加工をするなどの対策が必要です。
通気性や断熱性が低い
通気性や断熱性が低くなってしまうことも、鉄骨造のガレージハウスのデメリットです。鉄骨造は前述したように通気性が低いので、空気の流れが悪くなります。ガレージハウスは車の排気ガスなどで空気が汚れやすいため、換気システムや窓を設置するなど、通気性も考慮しなければなりません。
また、鉄骨造は断熱性が低く、季節によってガレージ内が暑くなったり寒くなったりしてしまうので、断熱材を入れるなどの対策が必要です。

ガレージハウスを建てる上での注意点
ガレージハウスを建てる際に気を付けたい注意点は以下の3点です。
・ガレージ内のプランニングは入念にする
・騒音対策をする
・実績が豊富な建築会社に依頼する
ガレージをつくる場合はプランニングをしっかり行い、換気や騒音の対策をしておく必要があります。また、ガレージハウスを建てた実績が豊富な建築会社に依頼することも大切です。
ガレージ内のプランニングは入念にする
ガレージが狭いとドアが開けにくかったり、買い替えの車種が限られてしまったりするなど、建てた後に後悔する可能性があります。将来的にガレージに何台止める予定か、車の台数が増える可能性はあるか、買い替えの可能性はあるかなども考えてプランニングするのがポイントです。
ただ、広いスペースを確保するために1階の大部分をガレージにしてしまうと、居住スペースの確保が難しくなります。そのため、居室スペースとの兼ね合いも含めて、プランニングしましょう。
またガレージは広さだけでなく、設備面も検討する必要があります。照明が暗かったり、コンセントが不足したり、換気ができなかったりなど、使い勝手が悪いと後悔してしまいます。
騒音対策をする
車のエンジン音やシャッター音など、ガレージからはさまざまな音が発生します。早朝や深夜に騒音を出してしまうと、家族や近所に迷惑をかけるケースも少なくありません。
寝室をガレージからできるだけ離れた場所にしたり、開閉音が静かなシャッターを選んだりなど、家族や近所への騒音対策はしっかりと検討しましょう。
実績が豊富な建築会社に依頼する
注文住宅のガレージハウスは、建設会社選びが重要です。実績が豊富な建築会社に依頼すれば、より快適なガレージハウスを建てられます。ガレージハウスの建設実績が豊富な会社なら、自分の要望や予算、ライフスタイルに合わせた構造や間取りの提案が可能です。
また、実績のある会社はガレージハウスにおける耐震性や耐久性の知識も豊富なので、より安全・安心な家づくりが実現するでしょう。

木造で建てたガレージハウスの建築実例
ここでは、木造で建てたガレージハウスの建築実例を紹介します。実例を参考にして、自分や家族に合ったガレージハウスをイメージしてみましょう。
実例①叶えたいことをガレージに詰め込んだ家

CASE739 like living in the sky
愛車との時間を楽しめて、叶えたいことをガレージに詰め込んだガレージハウスです。ガレージにはシャッターがあり、外部から愛車をしっかり守れるようになっています。シャッターを開けると構造のために必要な柱をうまく利用し、3台分の駐車スペースが確保されています。柱の部分にシンボルツリーが置かれ、照明がきれいに反射しているのも魅力です。
ガレージ内も広く、照明がついているため作業もしやすい環境が保たれています。収納が豊富で、書斎もあるので、愛車を眺めながらリモートワークなども可能です。
実例②プライバシー性と開放感のある洗練されたガレージのある家

CASE639 Wall Side
白いキューブ状の外観は、シンプルながらもデザイン性の高さを演出します。ガレージのシャッターを開いているとき、閉めているとき、どちらの場合でも外観のデザインが考えられています。
ガレージからは中庭に入ることができます。中庭には正面からの目隠しとして、ルーパーを設置しているのでプライバシー対策も万全です。居住スペースから中庭を挟んで愛車を眺められる、夢のある間取りではないでしょうか。
実例③海と繋がった遊び心のあるガレージハウス

CASE733Sea Side Residence
外観はグレーを基調にしてガレージ部分は木目調を使用し、無機質にならないデザインに仕上がっています。景色と建物が融合し、水平線と一体化していることも特徴です。ガレージ内部には海を連想させるボードやオールなどが飾られていて、おしゃれなインテリアで趣味を思い切り楽しめていることが伺えます。
また、ガレージから直接家の中に入れる無駄のない動線です。天候に左右されず、車の乗り入れや荷物の出し入れがスムーズに行えます。
実例④レトロなガレージのある町屋風な家

CASE607 懐(ふところ)
大正ロマンを思わせる、レトロなガレージのある家です。外観は一見すると町屋風の家ですが、重厚感のある扉を開けるとレンガ調の蔵のようなガレージがあります。ガレージには、趣味のバイクや自転車が複数台並べられています。
シャッターの開口以外に大きな窓が設置されているので、換気対策も十分です。壁面にはいくつもの収納が設けられていて、ヘルメットなどのバイクに必要なものが整理しやすくなっています。ガレージから室内へつながる扉をガラスにすることで、空間の広がりを感じられるのも特徴です。
実例⑤リビングから愛車を眺められるガレージハウス

CASE728 My Style Home
ガレージが2つある家で、正面からは開口部を見せないシンプルデザインの外観、ガレージにはグリルシャッターが取り付けられ、開放感があり、照明が程よく外観デザインを印象付けています。
もう一つのガレージはリビングとつながる空間です。壁一面がガラス窓となっているため、リビングから愛車全体を眺めることができます。ガレージ内に光が差し込むように、FIX窓が上部に設置されているのもポイントです。
実例⑥構造の柱を活用したガレージハウス

CASE682 Casa de Resort
リゾートをイメージさせるデザイン性の高い住まいに、ガレージを設けた木造の2階建て住宅です。ガレージには3台の車を収容でき、補強用の柱は収納スペースとして利用しています。
収納は傘をはじめとする屋外で使用するものや、車の工具などの保管場所として使用できるため、使用後に玄関を汚す心配がありません。ガレージの天井には埋め込みタイプの照明があるため、曇りの日で薄暗い時間帯や夜間でも明るい場所で作業できます。
実例⑦白と黒のシンプルモダンなガレージハウス

CASE534 【Mod】el
白を基調とした外観に、アクセントになる黒のシャッターがおしゃれなシンプルモダンの2階建て住宅です。ガレージは車1台を収容するには十分な広さで、ドアの開閉はもちろん荷物の出し入れもしやすくなっています。ガレージ内には玄関へ直接アクセスできる扉があるため、ガレージから外に出ることなく室内へ入れます。
ガレージ内に照明を設置することで、昼と夜で異なる表情を見せられるように工夫しました。
実例⑧フレームに見立てた可愛らしいデザインのガレージハウス

CASE645 フレームハウス
シンプルなホワイトキューブに落ち着いたダークブラウンの木目調の壁を組み合わせた、おしゃれな2階建てのガレージハウスです。フレームに見立てたデザインのインナーガレージは見る度に可愛らしい印象を与えてくれます。ガレージ横の壁の一部を長方形にくり抜くことで、ガレージから玄関アプローチにアクセスできるように工夫しています。
また、この開口部をつくることでガレージの圧迫感を軽減できる上に、通気性も確保しました。

木造住宅の素敵なガレージハウスを建てよう
ガレージハウスは木造で建てることができます。メリットもあり、素敵な間取りも十分実現できます。ただ、デメリットの一つである強度のことも考えないといけません。構造的に問題ないか、構法を強度の高いものにする必要があるのかなど、提案してもらえて選択肢もある建築会社に依頼することが大切です。
実績豊富なフリーダムアーキテクツは構造的な問題を考慮しつつ、希望の間取りを叶えられます。希望があれば、SE構法や鉄骨造などの構法も選択できるため、さまざまな選択肢からの提案も可能です。
フリーダムアーキテクツは完全自由設計のため、お客様のご要望に最大限お応えすることができます。木造のガレージハウスを検討中でしたら、これまでフリーダムアーキテクツがデザインを手掛けた実例を参考にしてみてください。
ガレージハウス・ビルトインガレージの施工事例
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関連記事:おしゃれで人気のガレージハウスの実例15選!メリットや注意点、おすすめの間取りなども解説

ガレージハウスに関するよくある質問

フリーダムアーキテクツではガレージハウスの注文住宅の実績が多数あり、お客様からガレージハウスに関する相談を受けています。その中でも、ガレージハウスに関するよくある質問と回答をご紹介します。
建築申請なしでガレージを建てたらどうなる?
建築確認申請を提出せずにガレージハウスを建てた場合、違法建築として処理される恐れがあります。
また、敷地内に後からガレージを建てる場合でも建築確認申請は必須です。建築確認とは、新築を建てたり既存の建物を増改築したりする際に必要な手続きのことです。具体的には、建物の設計や配置などに違法性はないかを判断するための基準が示されています。
建築基準法に準拠した建物とは、地面に固定された建築物で、屋根か柱、または壁がある建物のことです。ガレージの他に該当する建物は、カーポートや物置などが挙げられます。
固定資産税がいらないガレージは?
固定資産税が課税されないガレージは基礎がなく、地面に固定されていないカーポートや物置きタイプのガレージなどが挙げられます。
固定資産税の課税条件は、「外気分断性」「土地への定着性」「用途性」の3点です。外気分断性とは、屋根と3方向に壁がある建物のことです。土地への定着性は基礎があったり地面に固定されていたりと、簡単に移動できない建物を指します。用途性とはどのような形状であれ、居住や作業などの用途として利用できる状態のことです。
以上3点に該当する独立型や、ビルトインタイプのガレージハウスは固定資産税が課税されます。
庭にガレージを建てたら固定資産税はかかりますか?
ガレージの構造によっては固定資産税が課税される可能性があります。「外気分断性」「土地への定着性」「用途性」の3点に該当するガレージは、課税条件を満たしていることから、固定資産税が課税されます。独立型のカーポートは固定資産税の対象です。
ただし、壁のない一般的なカーポートは「外気分断性」に該当しないため、課税の対象外です。
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この記事を書いた人

フリーダムアーキテクツ
設計チーム
1995年創業、累計4,000棟以上の住宅設計実績と数々のグッドデザイン賞受賞歴。土地探しから設計・施工までワンストップで対応し、お客様の暮らしに合わせた理想の住まいを実現します。フリーダムマガジンでは、豊富な実績をもとにした後悔しない家づくりのポイントをお届けします。