
CASE786 蒼天に抜ける家
1.5階建て住宅とは、平屋をベースに上階にコンパクトな2階をプラスした住まいのことです。ワンフロアで利便性高く生活できる平屋のメリットと、居住スペースを十分確保できる2階建てのメリットの両方を併せ持ちます。
今回は、1.5階建て住宅の間取りの特徴や、平屋との違いを建築実例とともに解説します。
この記事はこんな人におすすめ
- 1.5階建てって?平屋とどちらがいいのか知りたい人
- 1.5階建てのメリットは?デメリットと比較して検討したい人
- 1.5階建てって高いの?建築費用や固定資産税について知りたい人
この記事でわかること
- 1.5階建ては平屋と2階建てのいいとこどりの住まいであること
- 1.5階建ては平屋の課題を解消できるようでバリアフリーにはできないというデメリットがあること
- 1.5階建ては外観や内装にも個性のあるインパクトなデザインが可能であること
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1.5階建ての間取りとは
1.5階建ての間取りは、1階にLDKや水回り、主寝室といった主要な部屋を配置しつつ、上階に大規模収納やウォークインクローゼット、または子ども部屋、書斎のみを配置するパターンが多いです。
平屋のメリットはワンフロアで生活が完結する便利さですが、ファミリー世帯だと手狭なことも。さらに、平屋住宅で子ども部屋まで確保しようとすると、ある程度の広い敷地が必要です。
1.5階建てであれば、限られた敷地面積で平屋住宅に近い暮らしができます。子ども部屋など必要な居住空間を上階に確保しつつ、子どもが独立した後は1階部分のみで生活するなど、柔軟な使い方が可能です。
1.5階建て住宅は、平屋と2階建ての良いとこ取りができる住まいといえるでしょう。
1.5階建てとロフトのある平屋のどちらを選ぶべき?
1.5階建てとロフトのある平屋の違いは、天井高にあります。
ロフトの場合、天井高は1.4m以内という制限があるため、居室として使うのはあまり現実的ではありません。そのため、家族の人数が多くそれぞれの個室を確保したい場合や、平屋住宅を建てるには土地が制限されている場合には、1.5階建てがおすすめです。
逆に、上階を主に収納スペースとして使う予定であり、土地の広さも十分に確保できるのであれば、平屋でも問題ないでしょう。
1.5階建てと平屋のどちらにすべきか悩んだ際は、必要な部屋の数や土地の広さ、スペースの使い方などを考慮して、家族のライフスタイルに合う方を選ぶことが大切です。

1.5階建てのメリット

CASE786 蒼天に抜ける家
1.5階建ての主なメリットとして、以下が挙げられます。
・家族の個室や収納を確保できる
・吹き抜けの大空間を実現できる
・将来的にバリアフリーで生活できる
・常に家族の気配を感じられる
・地震に強い家になる
1つずつ詳しく見ていきましょう。
家族の個室や収納を確保できる
1.5階建ての大きなメリットは、敷地の広さが限られていても一定の部屋数を確保できる点です。
ギリギリの部屋数や広さで平屋を建てた場合、将来的に子どもが増えたり、成長するにつれて個室を欲しがったりした時に対応できないおそれがあります。しかし、ワンフロアの平屋で余裕を持った部屋数や広さのある家を建てるには、広い敷地が必要です。
1.5階建てであれば、敷地に制限があったとしても余裕を持った部屋数や広さを設けられます。子ども部屋や収納、ゲストルーム、用途を限定しないフリースペースなど、さまざまな使い方ができるでしょう。
吹き抜けの大空間を実現できる
1.5階建ては平屋よりも縦に長い空間がつくりやすいので、吹き抜けを設けた際により開放的な雰囲気を実現できます。
縦と横に広がるダイナミックな吹き抜けのリビングや、来客時にインパクトを与えられるような吹き抜け玄関、広さを感じられる吹き抜け階段など、1.5階建てであることで設計の自由度が広がります。
将来的に1階のみで生活できる
1.5階建は、将来的に1階部分のみを使用してバリアフリーな生活を送ることができます。
トイレ・バスなどの水回りやある程度の収納、主寝室を1階に集約すれば、基本的にはワンフロアで十分に生活ができます。子どもが孫を連れて帰省した際など、来客時に上階の部屋をゲストルームとして使えるでしょう。
階段があるため完全なバリアフリー住宅にはなりませんが、バリアフリー性の高い住宅を建てたいけど、子育て中はある程度の部屋数を確保したいという方に1.5階建てはおすすめです。
常に家族の気配を感じられる
ワンフロアで生活が完結する平屋は、別々のことをしていても常に家族の気配を感じられるというメリットがあります。1.5階建ても同様で、生活空間のほとんどが1階に集約されるため家族との距離が近く、コミュニケーションが取りやすくなります。
吹き抜けリビングにして、上階に続く階段をリビング階段にすれば、より家族の気配を感じやすいでしょう。
地震に強い家になる
1.5階建ては2階建てに比べて建物全体の重心が低く、地震時の揺れが小さくなる傾向にあります。また、1.5階建ては正方形や長方形といったシンプルな構造になる場合が多く、構造的に振動が分散されやすく、安定感があると言われています。
耐震性の高さは平屋住宅にもいえることですが、1.5階建ては間取りの自由度が平屋よりも高いため、耐力壁や耐震補強を効果的に配置しやすいメリットもあります。

1.5階建てのデメリット

CASE671 実りの平屋
1.5階建てを建てる際は、以下のようなデメリットにも目を向けておくことが大切です。
・2階建てと比べると広い土地が必要
・建築コストがかかる可能性がある
・セキュリティに心配がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2階建てと比べると広い土地が必要
1.5階建ては、平屋に比べると限られた土地でも建てることができます。しかし、総2階の住宅と同じ部屋数や広さを確保しようとしたら、ある程度の広い土地が必要です。
基本的には、1.5階建ての上階は2階建ての上階と比べてコンパクトに設計します。LDKや水回り、主寝室などの基本的な生活スペースは1階に集約させることになります。そのため、1.5階建てでもメインの生活空間がワンフロアに収まる程度の広い敷地は必要となります。
建築コストがかかる可能性がある
1.5階建ては平屋や2階建て住宅と比較して構造が特殊なため、設計や施工の手間が増え、建築コストが高くなる場合があります。
基本的に住宅はシンプルな形状であるほど手間が少なく、建築費用が抑えられる傾向にあります。そのため、複雑な屋根形状や勾配天井、凹凸のある構造を取り入れる場合でも建築費用が高くなりやすいので注意が必要です。また、耐力壁の導入や耐震補強、断熱工事の内容によってもコストが上がります。
セキュリティに心配がある
1.5階建ては2階建て住宅に比べて建物の高さが低いため、外構や窓の配置に気を付けないと外から室内が丸見えになってしまう可能性があります。
リビングなど生活の中心が1階にあるので、2階建て住宅に周囲を囲まれている場合、プライバシーの確保にも気を配らなければいけません。また、室内が見えやすいということは、セキュリティのリスクもあるということです。
1.5階建てを建てる際は、外構や窓の配置や防犯ガラス、シャッターの設置など、プライバシーと防犯の両面で対策を講じる必要があります。

1.5階建ての間取りアイディアと建築実例
平屋+コンパクトな2階という1.5階建ては、外観や内観に個性が生まれやすいです。ここからは、フリーダムアーキテクツが実際に手がけた1.5階建て住宅の建築実例をご紹介します。
間仕切りのない子ども室を上階に配置した家

CASE786 蒼天に抜ける家
吹き抜けリビングを採用し、蒼天に抜けるような開放感を実現した1.5階建ての家です。
大間口のテラス窓からは、室内にまんべんなく光が届きます。窓の前にルーバーを設置することで、光を取り入れながらも周囲の視線をほどよく遮り、プライバシーも確保しました。

CASE786 蒼天に抜ける家
上階には間仕切りのない子ども部屋を配置。リビングにいながらもお子様の気配が感じられるようになっています。
採光とプライバシーを両立した1.5階の家

CASE468 1.5階建ての家
ひな壇状に造成された敷地に建つ1.5階建て住宅です。道路側からは見上げられ、反対側の隣地からは見下ろされるという特殊な環境であることから、プライバシーの確保と採光が課題となりました。

CASE468 1.5階建ての家
そのため、周囲からの視線を遮りながら、日光を取り入れられる1.5階建て並みの高さを持つ箱型の住まいを建築。1.5階部分に部屋は配置しませんでしたが、上階まで吹き抜けにすることで視線の抜けと風の通り道が創出されています。
吹き抜けの上階とコミュニケーションがとれる家

CASE698 「景の家」
住居棟とガレージがほどよいボリュームと距離感でつながる1.5階建てです。

CASE698 「景の家」
開放感のある吹き抜け天井は、あえて木目の梁を見せるようにデザイン。天窓が設けられているので、上からも明るい光が入ります。また、1階と上階は壁で仕切られておらず、コミュニケーションの取りやすい構造となっています。
天井の高い開放感が魅力の住まい

CASE671 実りの平屋
生活スペースをほぼ1階に集約させつつ、1.5階分の高さを活かして開放的な空間を実現した1.5階建ての家の実例です。

CASE671 実りの平屋
寝室はベッドボードに間接照明を取り入れ、落ち着いた雰囲気に。窓が高い位置にあるので、セキュリティ的にも安心です。

1.5階建てを計画する際のポイント
建てた後に後悔しないためにも、1.5階建てを計画する際のポイントを押さえておきましょう。1.5階建てを建てる際、留意したいのは以下のポイントです。
・基本的には1階のみで生活できる間取りにする
・動線と視線を意識する
・天井高を活かす
・デッドスペースを活用する
1つずつ解説します。
基本的には1階のみで生活できる間取りにする
1.5階建てのメリットを活かすためには、基本的には1階部分だけで生活が完結する間取りにしておくことが大切です。キッチンなどの水回りや主寝室など、主要な機能を1階部分にまとめ、上階は子ども部屋や書斎、趣味の部屋など+αの機能にとどめておきましょう。
1階だけで生活できるようにすれば上下階の移動が減ってバリアフリー性も向上し、高齢になった際も安心です。
動線と視線を意識する
1.5階建ては、平屋+コンパクトな2階という構造が大きな魅力です。平屋のメリットを最大限活かすには、1階部分ではワンフロアで生活できる効率的な動線を意識することが大切です。
それぞれが別々のことをしていても、家族の気配を感じられるような間取りや、お互いの視線がつながりやすいレイアウトなど、自然なコミュニケーションが生まれやすい環境を意識しましょう。
天井高を活かす
1.5階建ては上階がコンパクトな分、リビングに吹き抜けをつくったり、上階からも外の景色が楽しめるような大きな窓を設置したり、明るく開放的な空間を演出しやすいです。
室内がコンパクトでも、縦の空間をうまく活用することでコンパクトさを感じさせず、広々とした雰囲気をつくることができます。
デッドスペースを活用する
1.5階建ては完全な2階建てに比べて、どうしても確保できる部屋数が少なくなります。しかし、リビング脇のスペースや階段下といったデッドスペースをうまく活用すれば、空間をフルに使うことができます。
デッドスペースを収納として使うも良し、ちょっとしたワークスペースにするのも良し、活用方法はさまざまです。

平屋+αの1.5階建てで理想の家を計画しよう
平屋+αの1.5階建ては、平屋に憧れているけれど広い敷地を確保するのが難しい、またはある程度の部屋数や収納を確保したいという方におすすめの住まいです。
フリーダムアーキテクツの注文住宅では、自由設計で理想の1.5階の住まいを実現できます。こちらの注文住宅のカタログ・作品集を、理想の住まいづくりの参考にしてください。
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1.5階建てについてよくある質問に回答
ここからは、1.5階建てに関するよくある質問に、フリーダムアーキテクツが回答します。
1.5階建ては平屋より固定資産税が高くなりますか?
結論から言うと、1.5階建ては平屋よりも固定資産税が高くなる可能性があります。
家屋の固定資産税は、「居住部分にかかる床面積」に対して課金されます。平屋のロフト部分には天井高1.4mまでという制限がありますが、その分「居住部分」にはなりません。そのため、固定資産税がかからないまま床面積を増やすことができます。
一方で1.5階建ての上階部分は、天井高や最高条件を満たすと「居室」として認定されるため、平屋に比べて課税評価額が上がる可能性があります。
1.5階建ての家はどんな人に向いていますか?
1.5階建て住宅は、平屋を建てたいけれど敷地面積に限りがある場合や、必要な部屋数や収納スペースを確保できない際におすすめです。
1.5階建ては平屋の良さがありつつも、平屋ほど広い敷地を必要としないので、土地取得費用が抑えられ予算内で実現できる可能性もあります。
また、完全な2階建てだとスペースが余りそうだけれど、平屋だと部屋数が足りないという方にも向いています。将来家族が増える可能性があっても、1.5階建てで子ども部屋を確保しておけば安心です。
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この記事を書いた人

フリーダムアーキテクツ
設計チーム
1995年創業、累計4,000棟以上の住宅設計実績と数々のグッドデザイン賞受賞歴。土地探しから設計・施工までワンストップで対応し、お客様の暮らしに合わせた理想の住まいを実現します。フリーダムマガジンでは、豊富な実績をもとにした後悔しない家づくりのポイントをお届けします。










