CASE739 like living in the sky
ガレージハウスの導入を検討しているものの、価格が気になる方も多いのではないでしょうか。無理のない建築プランを立てるためには、あらかじめ価格相場を把握しておくことが大切です。
この記事では、ガレージハウスの価格相場をシミュレーションも交えて紹介します。また、ガレージハウスを建てるなら押さえるべき固定資産税の知識、注意点やメリットについても解説するので、ぜひお読みください。
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目次
ガレージハウスの坪単価
CASE627 HOUSE . GARAGE HOUSE
まずは、ガレージハウスの価格相場について確認していきましょう。
ガレージハウスとは、住宅の1階部分に駐車スペースのある家を指します。「建物部分(居住スペース)」と「ガレージ部分」から構成されるガレージハウスのうち、ガレージ部分の価格相場は1坪あたり60万~80万円程度です。
駐車台数や車種によって確保すべき坪数は変わりますが、普通自動車を停めるなら1台あたり4~5坪が目安となります。そのため、ガレージ部分だけで最低でも240万~400万円程度はかかると想定しておきましょう。
ただし、ガレージハウスと一口にいっても設計や仕様、建築地の条件はさまざまです。それに伴い、建築費用も大きく変動します。
一般的なガレージハウスの場合、トータルの建築費用(建物部分+ガレージ部分)は2,000万~5,000万円程度が相場です。なお、施主の要望に沿って特別な機能やデザインを取り入れたり、高級な建材を使ったりすると、相場以上の費用がかかってしまう可能性もあります。
実際は建築プランを詰めないと具体的な建築費用は把握しづらいので、まずは建築会社に見積もりを出してもらいましょう。
なお、ガレージハウスの種類やメリット・デメリットは、こちらの記事で解説しています。
人気のガレージハウス実例付き!ガレージハウスの魅力やおすすめの間取りを解説
ガレージハウスの価格をシミュレーション
おおまかにでもガレージハウスの価格を知りたいという場合、以下のような計算式で算出できます。
(建物部分の坪数×建物部分の坪単価)+(ガレージ部分の坪数×ガレージ部分の坪単価)
建物部分(居住スペース)の価格相場は、木造住宅なら1坪あたり40万~80万円程度です。ここから、ガレージハウスの価格相場を台数別にシミュレーションしたので、参考にしてください。
1台分のガレージハウスの価格相場
1台分のガレージハウスを建てる場合、ガレージ部分に必要な広さは約4~6坪です。それを踏まえつつ、以下のような条件で価格をシミュレーションしてみましょう。
・4人家族で38坪の注文住宅を建築
・33坪を居住スペースとして利用
・5坪をビルトインガレージとして使用
・一般的なサイズの普通自動車を駐車
建物部分(居住スペース)の坪単価を60万円と仮定すると、約33坪の住宅を建てた場合、建築費用は約2,000万円と算出できます。
一方、5坪のビルトインガレージの費用相場はおおよそ240万~400万円程度です。住宅の建築費用と合計すれば、約2,240万~2400万円かかるということになります。
なお、ガレージハウスの建築費用に付帯工事費(約20%)と諸費用(約10%)を加算すると、注文住宅の総額を算出できます。ただし、地域や建築会社によっても価格は変動するため、あくまで目安としてご確認ください。
2台分のガレージハウスの価格相場
一般的な2階建て住宅に2台分のガレージを設置する場合、ガレージ部分に必要な広さは約8~12坪です。1台分のガレージハウスの2倍とシンプルに計算すると、費用相場は480万~800万円程度となります。
住宅の建築費用を約2,000万円と仮定すれば、ガレージ部分の費用と合わせて約2,480万~2,800万円かかるということになります。
3台分のガレージハウスの価格相場
3台分のガレージハウスを建てる場合、ガレージ部分に必要な広さは12~18坪です。仮に15坪の駐車スペースを設けるとして計算すれば、費用相場は600万~1,440万円程度になります。
住宅の建築費用が2,000万円の場合、トータルで2,600万~3,440万円かかると算出できます。
ガレージハウスは固定資産税を抑えられる
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愛車が身近にある暮らしを実現してくれるガレージハウスですが、実は税金の面でお得になるというメリットも享受できます。なぜなら、住宅を所有していると必ず課税される「固定資産税」を抑えられる可能性があるためです。
一般的に住宅総面積の5分の1以下をガレージ部分として割り当てた場合、そのガレージ部分は固定資産税の課税対象外となります。つまり、住宅総面積が少なくなった状態で計算されるため、結果的に固定資産税が安くなるということです。
都市部に多い狭小地に注文住宅を建てる場合、特に恩恵が大きくなるので、税金関連の知識もしっかり押さえておきましょう。
ガレージハウスとカーポート・月極駐車場との価格対比
ガレージハウスの導入を検討するにあたり、カーポートや月極駐車場と迷っている方もいるかもしれません。カーポートの価格はグレードによって変動しますが、1台分なら15万~60万円程度です。ガレージハウスと異なり、上に部屋を設けられない分、土地の広さが必要となります。
なお、固定資産税が課税される建物の条件は、以下の通りです。
・3方向以上を壁で囲われている
・屋根がある
・基礎部分が地盤に固定されている
基本的にカーポートは壁が存在せず屋根と柱だけで構成されているため、原則として固定資産税の課税対象にはなりません。ただし、カーポートの屋根と住宅の壁との距離が近かったり、柱側に雨風や砂埃を防ぐパネルを取り付けたりすると、上記の課税条件を満たしたとみなされる可能性もあるので注意しましょう。
一方、月極駐車場も駐車場代は地域によって大きく異なりますが、東京都内なら1万5,000~5万円程度が相場です。この相場に基づいて考えると、20年間でおおよそ360万~1,200円程度かかることになります。
利便性を考慮すれば、上記より安価もしくは同等の価格でこだわりのガレージを設置できるガレージハウスのほうが、コストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
ガレージハウスの価格に関する注意点
CASE639 Wall Side
ガレージハウスの価格について検討する場合、以下のような注意点があります。
・住宅総面積の5分の1を超えるガレージハウスは固定資産税が高くなる
・設備を増やすと便利だが価格は上がる
それぞれ詳細をまとめました。
住宅総面積の5分の1を超えるガレージハウスは固定資産税が高くなる
ガレージ部分の床面積が住宅総面積の5分の1を超過している場合、固定資産税の優遇措置が適用されなくなるので、結果的に固定資産税の税額がアップしてしまいます。
たとえば、3階建て住宅で1階部分を玄関・階段・ガレージだけにすると、住宅総面積の5分の1というラインを超えてしまう可能性が生じます。固定資産税は毎年納めなければならないため、駐車台数や敷地面積を踏まえてガレージを設計しないと、ランニングコストが増加しかねません。
また、固定資産税の標準税率は1.4%ですが、自治体によっては異なる税率が適用されます。新築後の調査で訪れる調査員によっても変わるため、不安なら自治体の担当窓口に問い合わせてみましょう。
設備を増やすと便利だが価格は上がる
ガレージ部分にシャッターを設置すれば、外部からの視線を遮断できるため、完全なプライベート空間を確保することが可能です。また、換気扇・通気口・照明・冷暖房といった設備を取り付けると、快適性や利便性が大きく向上します。
ただし、このようなオプション設備の数が増えれば増えるほど、ガレージハウスの価格も上昇してしまうため、金額を抑えたいなら設備を絞ったり、グレードを下げたりすることも考慮すべきです。
たとえば、シャッターは手動式なら約20万~30万円ですが、電動式なら約40万~60万円と2倍ほど高くなります。しかし、電動式のシャッターは便利なので、価格と利便性のバランスをとって設置を検討しましょう。
ガレージハウスのメリット
CASE406 TOY BOX
ガレージハウスは固定資産税が安くなるだけではなく、以下のようなメリットもあります。
・愛車を雨や紫外線から守れる
・雨に濡れずに車の乗り降りができる
・趣味の道具なども収納できる
各メリットの恩恵も詳しく解説するので、ぜひご確認ください。
愛車を雨や紫外線から守れる
ガレージハウスの駐車スペースは屋根と壁に囲まれた空間なので、雨風・雪・砂埃・紫外線といった外部環境から愛車を守ることができます。また、イタズラや犯罪行為を防止できることもメリットです。
屋外の駐車スペースや屋根と柱しかないカーポートの場合、雨風や紫外線を完全にシャットアウトできないうえ、不審者が愛車まで近づきやすくなるので、どうしてもリスクが高まります。
一方、ガレージハウスなら屋内の駐車スペースで愛車を保管することが可能です。シャッターを閉めることで、不法侵入や盗難も防ぎやすくなるので、セキュリティ面でも安心できるでしょう。
雨に濡れずに車の乗り降りができる
ガレージハウスは家から車までの距離が極めて近いため、車の乗り降りがスムーズにできることもメリットです。さらに、居住スペースと駐車スペースが直結している性質上、家を出たらすぐ乗車できる、あるいは車から降りてすぐ家に入れるので、雨の日も濡れずに移動できます。
また、旅行や帰省で多くの荷物を積み下ろしする場面、小さな子どもや高齢者を乗せ降ろしする場面でも身体的な負担が減るため、楽に生活できるでしょう。
趣味の道具なども収納できる
ガレージは車やバイクを保管するための駐車スペースですが、それ以外の用途でも役立ちます。たとえば、キャンプ用品や釣り道具をまとめて保管したり、DIYで使う作業台を置いたりするなど、趣味・収納スペースとして活用することが可能です。
ガレージに十分な広さがある場合、子どもやペットが遊べるスペースにもなります。屋根と壁に囲まれた空間なので、雨の日でも問題なく楽しめるでしょう。室内でも完全な屋外でもないため、さまざまな用途で自由に使えることが魅力です。
また、車やバイクが好きな方であれば、大きな窓を取り付けて室内から愛車を眺めたり、お気に入りのカーグッズをディスプレイしたりするといった楽しみ方も実現できます。
ガレージハウスの価格相場を知り納得して計画しよう
注文住宅でガレージハウスを建てたいなら、まずは価格相場を把握しましょう。駐車台数・車種・敷地面積・住宅総面積といった要素を考慮しつつ、ガレージハウスの価格をしっかりシミュレーションすれば、納得のいく建築プランを立てることができます。
また、固定資産税についても押さえておくと、ランニングコストを予測できるので安心です。
フリーダムアーキテクツでは、今もガレージハウスの建築に数多く携わっています。建築実例も以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。