高台の家は風通しが良く眺望にも優れているので、ファミリー層や熟年層の世帯から人気を集めています。しかし、平地の家にはないデメリットも生じるため、自分たちのライフスタイルやニーズを踏まえて検討することが大切です。
この記事では、高台の家のメリット・デメリットをそれぞれ紹介しつつ、フリーダムアーキテクツの建築実例、高台に家を建てる際の注意点を解説するので、ぜひお読みください。
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高台の家のメリット
高台の家を建てることで得られるメリットは、以下の通りです。
・明るく風通しが良い
・眺望に恵まれやすい
・自然を身近に感じられる
・人目が気になりにくい
・水害の影響を受けにくい
このように複数のメリットが発生するため、より豊かな暮らしを実現できる住まいです。各メリットの詳細も解説するので、要点を押さえて「なぜ高台に家を建てたいのか」という気持ちを一度整理してみましょう。
明るく風通しが良い
マイホームを建てる場合、まずは「住まいに何を求めるのか」という点を考えてみることが大切です。もし採光性や通風性を重視する場合、高台に家を建てることが選択肢に入ります。
高台の家は周りに高い建物が建ちにくいため、平地の家に比べて日当たりと風通しを確保しやすい点が強みです。立地や地域によって多少の差はありますが、明るい光と心地良い風を浴びながら生活できます。さらに、高台は熱がこもりにくいため、暑い夏も涼しく快適に過ごしやすい環境です。
眺望に恵まれやすい
高台の家は文字通り高い場所に建っているので、平地に広がる街並みや四季折々の風景を自宅の周辺、あるいは立地によって窓から楽しむことができます。夜なら煌びやかな夜景、海岸に近い高台なら美しく広がる青い海を見渡せるため、癒しや開放感のある生活を実現することが可能です。
また、マンションや高層ビルといった視界を遮る建物が少ないので、平地より視界が開ける点も見逃せません。家から眺望を楽しむ時間は、日々にうるおいを与えてくれるでしょう。
自然を身近に感じられる
高台にはマンション・高層ビル・大型商業施設などが建ちにくいうえ、豊かな自然がそのまま残っているケースも多く見受けられます。街の中心部から離れている分、車通りも比較的少ないため、騒音や排ガスの問題が起こりにくい点もメリットです。
「四季の変化が感じられる家で子育てしたい」「自然あふれる落ち着いた環境で余生を過ごしたい」といった方には、高台の家がぴったりでしょう。
人目が気になりにくい
高台の家は性質上、外部からの視線が入りにくいので、周囲の人目が気になりにくいという強みもあります。立地条件にもよりますが、窓やカーテンを開けっ放しにできるケースもあるため、より開放的に過ごせる点がメリットです。
窓やカーテンを気兼ねなく開けることができれば、通風性も確保しやすくなります。その結果、夏場に涼しい風を取り込みやすい、料理や掃除の際に換気しやすいといったメリットも享受できるため、より快適性が高まるでしょう。
水害の影響を受けにくい
高台の家は平地・窪地より高い場所に建っているので、水害の影響を受けにくいという強みもあります。豪雨や台風によって川が氾濫したり、地震による津波が流れ込んだりした場合、高さがある分だけ水が到達しにくいため、結果的に被害を抑えやすい点がメリットです。
また、高台の家はその地形を活かして設計されているケースが多いので、地盤の安定性にも優れている傾向があります。水害のリスクも低下するため、安心感を得られるでしょう。
後悔しないために! 高台の家のデメリット
一方、高台の家には以下のようなデメリットもあります。
・坂道が多い
・駅や商業施設が遠い
・土砂災害の危険がある
・高低差がある土地は建築費用が高くなりやすい
各デメリットも詳しく解説するので、メリットと併せて把握しておきましょう。
坂道が多い
高台の家を行き来する場合、どうしても坂道を通る機会が多くなります。徒歩はもちろん、自転車で移動する際の負担も増えてしまうため、足腰が弱っている高齢者の方や体力に自信がない方だと辛くなるかもしれません。
自動車なら身体的な負担は抑えられるものの、坂道での走行は燃費が悪いので、金銭的な負担が大きくなる可能性もあります。また、家の周囲に坂道が多い場合、車庫入れの難易度が上がる点にも注意が必要です。
駅や商業施設が遠い
高台の家に住んでいる場合、鉄道駅やバス停といった交通機関の拠点まで行くにあたり、坂道の上り下りが頻発する可能性は高くなります。さらに、商業施設・学校・病院・飲食店などの施設も高台を下ったエリアにあるケースも多いため、移動の利便性は低くなりがちです。
自動車やバイクがあれば、駅や商業施設が遠くても比較的スムーズに移動できますが、雪が降りやすい地域だと冬の坂道は非常に滑りやすいので、事故や転倒のリスクも高まります。
土砂災害の危険がある
地学的な観点から見た場合、崖崩れや地滑りといった土砂災害が起こりやすい点もデメリットです。そもそも高台や傾斜地は建築制限が設けられている土地が多く、それに該当する物件は資産価値も低くなりやすい傾向にあります。
不動産業界では、傾斜度が30度以上で下端から最高部までの高さが2m以上なら「崖」という扱いになります。マイホーム用の土地が崖に該当する場合、自治体が定めた「がけ条例」に基づく建築制限を受けるため、あらかじめ注意が必要です。
高低差がある土地は建築費用が高くなりやすい
高台に家を建てる場合、高さが2m以上なら「擁壁工事」が必要です。高さが5m以上であれば、自治体から許可を得ない限り、そもそも家自体を建築できないケースもあります。
このような状況下で家を建てる場合、追加の工事費用がかかってくる可能性もあります。特に擁壁は家を支えるために欠かせない構造物なので、きちんと予算に組み込まなければなりません。すでに擁壁がある土地でも、老朽化しているなら改めて施工しなければなりません。
高台の家の建築実例
上記のメリット・デメリットを踏まえつつ、フリーダムアーキテクツが手掛けた高台の家の建築実例をいくつか紹介します。住まいの特徴や設計のポイントもそれぞれ解説しているので、高台の家を建てる際の参考にしてください。
景観をダイナミックに取り入れた住まい
独特の敷地環境を活かしつつ、景観をダイナミックに取り入れる空間設計で組み上げた住まいです。黒を基調にしたシンプルな外観と高台の上にせり出した外壁は、周囲を通る人々の目を引きます。
特にLDKは各方向に大きめの窓を設けて、開放的な空間を実現しています。高台からの景色を堪能できることはもちろん、採光性や通風性も優れていることも強みです。内装も白や木目を基調にすることで、落ち着いた空間を演出しています。
「山際の家(やまぎわのいえ)」
景観を活かす空間設計の家
高台のガレージハウス
傾斜のある地形に沿って建てられた、地下ビルトインガレージ付きの住まいです。住宅部分は道路より一層分高い敷地上にあり、秘密基地のようなガレージとバランス良く融合しています。
ガレージ部分は自動車2台がゆったり入るほど広く、自転車やカヌーを一緒に保管することも可能です。一方、住宅部分も広いバルコニーが2方向に設けられており、明るく開放的な空間をつくり出しています。
高台の家
大型分譲地に建つデザインが際立つ住宅
高台の眺望を楽しむ家
高台の大型分譲地に建てられた住まいで、ネイビー基調の外観が大きな特徴です。周囲を規格住宅に囲まれているので、より一層デザインが際立っています。
玄関に入った瞬間、正面に高台の家ならではのダイナミックな景観が目前に広がっており、一般的な住まいにはない開放感を実現しています。内装も白を基調にしたデザインであり、各部屋に大きな窓が設けられているため、明るく温かみのある空間です。
高台の家
大型分譲地に建つデザインが際立つ住宅
高低差を活かした家
高低差2m以上の斜面地に建てられた、外観・内装ともに白ベースのラグジュアリーな住まいです。2階リビングに大きな窓とバルコニーを設けており、斜面地から見える爽快な景色を堪能できるようになっています。
また、浴室はユニットバスを導入していますが、洗面所・脱衣所の天井高を調整して空間の繋がりをつくり出すことで、昔ながらの在来浴室のような仕上がりを実現しています。
高台の家
敷地の高低差を活かしたリュクスな空間
豊かな自然が暮らしを彩る家
緑豊かな高台の一画に建てられた、黒ベースの外観デザインと周囲の緑がうまく調和している住まいです。中庭に面した大開口窓があり、四季とともに移り変わる美しい自然の風景を楽しむことができます。
リビングは吹き抜けになっていますが、この吹き抜けの上部まで中庭とつながる窓が設けられています。縦にも横にも空間の広がりを感じられるほか、各スペースが緩やかにつながった開放的な空間構成も特徴的です。
tongari house
豊かな自然が暮らしを彩る住まい。
大胆な開口計画が心地よさを高める住まい
CASE692 桜ヶ丘の住宅
南北方向に開口部を多数設けることで、山や海の眺望を大胆に取り込んだ贅沢な住まいです。逆に東西方向は閉じる設計を採用しているので、プライバシーをしっかり守りながら生活できます。
LDKには木目調のデザインと開放的な吹き抜けを取り入れているため、家にいながら自然の中で暮らしているような感覚を味わえる空間です。階段にはスキップフロアを設置しているので、1階と2階の繋がりもしっかり確保できます。
変形地・傾斜地の建築実例をもっと見る
高台に家を建てる際の注意点
高台に家を建てる場合、以下の3点に注意する必要があります。
・災害区域に指定されていないか確認する
・生活環境をしっかり確認する
・高台の家のメリットを活かしたプランにする
後悔しないためにも、しっかり押さえておきましょう。
災害区域に指定されていないか確認する
崖の高低差が5mを超える場合、その高台は「急傾斜地崩壊危険区域」「土砂災害警戒区域」「土砂災害特別警戒区域」といった災害区域に指定されることもあります。一つでも該当する場合、崖崩れ・地滑り・土石流などのリスクがあるため、何らかの建築制限が課せられるかもしれません。
このような高台で特定の開発行為をする場合、あらかじめ自治体から許可を得ることが必須条件です。なお、状況次第で移転勧告を受けるケースもあります。
生活環境をしっかり確認する
デメリットとして解説したように、高台の家は坂道が多く交通アクセスも不便な傾向にあります。公共交通機関が十分に整っていなかったり、自動車やバイクがないと生活できなかったりするケースも考えられるため、必ず事前に周囲の環境をしっかり確認し、生活に適した場所であるか判断すべきです。
生活環境を確認する場合、Webサイトや資料の情報を見るだけではなく、実際に現地まで行って自分の目・足で確かめることを推奨します。
高台の家のメリットを活かしたプランにする
高台に家を建てる場合、眺望や光・風を楽しめるプランにしないと、ただ不便なだけでメリットが薄い住まいになってしまいます。高台の家ならではのメリットを活かすことで、初めて納得のいく家づくりができるため、建設を依頼する不動産会社とよく相談したうえで、メリットを最大限享受できるプランを検討したいところです。
不動産会社と一口にいっても多種多様なので、これまでの建築実績や口コミ評価をチェックし、慎重に選定しましょう。
高台の家で心地良い暮らしを
高台の家はプラン次第で光や風が心地良い快適な住まいになりますが、一方で負担が大きい不便な住まいになってしまう可能性もあります。理想の住まいを実現するためには、高台の家のメリット・デメリットをきちんと把握しておくことが大切です。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。