「サ活(サウナ活動の略)」や「ととのう」という言葉が流行していることからもわかるように、サウナに入るのが好き、という人も増えています。いつでも入れるよう、自宅にサウナを作りたいという人も増えていますが、自由度の高い注文住宅ならサウナを上手に取り入れた設計が可能です。
この記事では、自宅にサウナを取り入れるメリット・デメリットや費用、注意点などを解説します。
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目次
自宅にサウナを作るメリット
まず、自宅にサウナを作ることでどのようなメリットがもたらされるかについて解説します。
好きなタイミングでサウナを楽しめる
自宅にサウナを作ると24時間365日好きな時間に楽しむことができます。24時間営業のサウナもありますが、それほど多くはありません。自宅の近くにない場合は行くのが面倒に感じることもあるでしょう。特に、仕事の都合で深夜にしか出かけられない場合、結局疲れて断念するのは珍しくないはずです。また、特に冬の場合、寒さや天候で出かけられないことだってあり得ます。
自宅にサウナを作れば、時間を気にすることなく、深夜でも仕事の合間でも好きな時間に楽しめるのが大きなメリットです。
周囲の視線が気にならない
自宅にサウナを作ると、家族だけで使えるプライベート空間になることも魅力のひとつです。施設によっては会話やタブレットなど音が出るものの持ち込みを禁止していることがあります。また、男女一緒に入ることができなかったり、入る際は水着の着用が義務付けられていたりするサウナも珍しくありません。そもそも「他の人がいると気になってリラックスできない」という人もいるでしょう。
自宅のサウナなら周囲の視線が気にならず、家族で自由に過ごせます。サウナの中で音楽を聴いたり、タブレットを使って動画を見ても構いません。
利用料金の支払いがない
施設によっても異なりますが、サウナの利用には1回あたり500〜3,000円程度かかることが多くなっています。たまになら特に問題はありませんが、週に何回も利用するとなると、経済的な負担になるかもしれません。
自宅のサウナの場合、光熱費がかかるものの数十円〜100円前後で済みます。週に何回も利用する人なら、初期費用と光熱費を払ってでも自宅にサウナを設置するほうが、かえって安上がりかもしれません。
自宅にサウナを作るデメリット
一方、自宅にサウナを作ることには、デメリットもあります。具体的なデメリットを解説しましょう。
初期費用がかかる
サウナを作ると、数十万円〜数百万円といったまとまった設置費用がかかります。予算を抑えるなら簡易的に取り付けられるテントサウナなど数万円で購入できるものもありますが、本格的なものを望むなら百万円単位での出費を覚悟しなくてはいけません。
さらに、万が一健康上の理由でサウナに入れなくなってしまったら、使い道がなくなるのでかなり高い買い物になってしまいます。サウナを使う頻度が少ないなら、サウナのある施設に通う方が安い場合もあることは意識しましょう。
使用前の準備が必要になる
家庭用のサウナは、すぐに使えるようになるわけではない点に注意が必要です。機種によっても異なりますが、家庭用のサウナはスイッチを入れて30〜50 分で適温になるため、思い立ったらすぐサウナを楽しめるわけではありません。適温になるのに時間がかかるうえに、その設定のためにあらかじめ準備も必要で面倒に感じる人もいるのが事実です。
また、体をふいたり、サウナ室の椅子にひいたりするためのタオルの準備も必要になります。使い終わった後の処理も自分で行うので、これらの準備・手入れが面倒に感じる人には向いていません。
間取りに余裕がなければ設置できない
家にサウナを設置するとなると、それなりに間取りに余裕がないといけません。1人用のコンパクトなサウナもありますが、シャワー室やリラックスルームを作るとある程度のスペースが必要になるでしょう。必要なスペースが増えると建物自体が大きくなるため、相応の敷地も求められることから、狭小地では設置が難しいこともあります。
限られた敷地でサウナを設置すると、居住スペースを圧迫する(リビングなどの居室が狭くなる)ため、それでも設置したいかどうか家族で話し合わなくてはいけません。
注文住宅に設置できるサウナの種類
注文住宅にはさまざまなサウナが設置できます。具体的に設置できるサウナの種類として、以下の3つについて詳しく解説します。
ドライサウナ
ドライサウナは70〜100℃高温で低湿度のサウナで、乾式サウナとも呼ばれています。空気が高温になっているので、入るときに「もわっ」とする感覚があるのも特徴です。また、サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」ができます。
家庭用のボックス型ビルトインタイプのものや、テント式サウナなど、一般的な家庭でも設置しやすいものが多く揃っているのが大きな特徴です。また、サウナ室内を100%乾燥状態にすれば、洗濯乾燥室として使うこともできます。洗濯物がなかなか乾きにくい梅雨の時期や、寒冷地の冬の時期には何かと重宝するでしょう。
スチームサウナ・ミストサウナ
スチームサウナは40〜60度の室温で蒸気を発生させるサウナです。そして、スチームより細かい霧を発生させるサウナをミストサウナと言います。前述したドライサウナより温度が低いため、熱いサウナが苦手な人やご高齢の方、子どもでも入りやすいのが特徴です。スチーム発生器を浴室に取り付ければサウナ室を作らなくても良いためスペースの節約になります。
敷地が狭い、収納スペースを確保したいなどの理由で、ドライサウナや後述する薪サウナが設置できない場合でも比較的設置しやすいはずです。できるだけ水の消費量が少ない機種を選ぶと節約につながります。
薪サウナ
薪サウナとは、電気を使わずに薪で温めるサウナのことです。一気に温度が上がり、薪をくべ、炎を見ながら楽しむことができます。準備に手間がかかるもののその工程も楽しめるのがメリットです。
ただし、煙突や換気設備が必要になるため、相応の費用が必要なうえに、管理にも時間がかかります。また、換気上のトラブルが発生すると、煙が室内に流れこみ、一酸化炭素中毒の原因になる可能性があるため注意しなくてはいけません。
近隣の住宅に配慮しなくてはいけないうえに、消防法の規定にも触れないようにしないといけないため、設置できる環境はかなり限定されます。どうしても薪サウナを設置したい場合は、自宅を建てる予定の場所で設置することに問題がないかを確認してからにしましょう。
注文住宅でサウナを楽しむためにかかる費用・維持費
注文住宅でサウナを楽しむためにかかる費用・維持費について解説します。実際の費用や維持費は、注文するハウスメーカーやサウナ機器の機種によって異なるため、参考程度に考えてください。
設置費用
設置費用は、埋め込みタイプか据え置きタイプかによって異なります。間取りに合わせて施工するのが埋め込みタイプで、既製品を設置するだけなのが据置タイプです。
埋め込みタイプだとドライサウナの場合は100万円以上、スチームサウナだと70万円以上かかることが多くなっています。一方、据え置きタイプだと簡単な取り付け工事のみなので、ドライサウナだと40万円以上、スチームサウナだと30万円以上で設置することが可能です。薪サウナの場合、据え置きタイプで20〜40万円で設置できます。予算と好みに合わせて選びましょう。
電気代
サウナの種類にもよるが、電気代は1時間あたり40〜70円程度です。契約している電力会社や、エネルギー価格の高騰などの情勢にも左右されるので、参考程度に考えてください。この前提のもと、1日2時間程度利用すると1ヶ月あたり2,400〜4,200円程度かかる計算になります。
ただし、温めるのに時間がかかるサウナの場合、4時間くらい電源を入れておくことになるため、もっとかかるかもしれません。この前提のもと、高めに見積もると1ヶ月あたり8,400円程度となります。施設を利用する場合と比較するとそれほど高額ではないが、相応の光熱費がかかることは認識しておきましょう。
メンテナンス費用
自宅にサウナを設置するにあたっては、メンテナンス費用がかかることにも気を付けましょう。サウナストーンは2〜3年、サウナヒーターは10年程度で劣化してくるため交換が必要です。
また、サウナ室の場合は、床の補強工事や防水加工などが数年に1度必要になります。水蒸気や汗でカビが生えたり、床自体が傷んだりするのは避けられません。ただし、お手入れの状況次第では、工事の頻度を減らすことができます。サウナを使った後は水滴を拭いて、ドアを開けて空気を通すなど、日頃のお手入れで長持ちさせることが大事です。設置する際は、メーカーの担当者にどのように手入れをすれば良いかをしっかり聞いておきましょう。
注文住宅にサウナを作る場合におすすめの間取り
サウナを設置することを前提に注文住宅を作る場合、間取りにも配慮しましょう。おすすめの間取りを紹介します。
浴室とサウナの間にリラックスルームを作る
サウナに入る場合、体が温まってから浴槽の水風呂に入る人は多いはずです。そのため、サウナを作る場合、サウナと浴室とリラックスルームの動線が重要になります。動線配置がうまくいかないと家自体を傷めることになりかねないので注意しなくてはいけません。
例えば、サウナと浴室が離れていた場合、浴室に行くまでの間に廊下や部屋が、水浸しになってしまいます。サウナと水風呂を行き来しやすいように間にリラックスルームを設ける間取りだと動線がスムーズになるので意識しましょう。
バルコニーや中庭にリラックスコーナーを作る
前述したように、浴室とサウナの間にリラックスコーナーを設けられれば良いですが、敷地の面積によっては難しいかもしれません。また、せっかくだから外の空気に触れたいと思う人もいるでしょう。
サウナや浴室に隣接したバルコニーや中庭にリラックスコーナーを設けるのも開放感があります。リラックスルームとして1つの部屋を設けなくても良いのでスペースの節約になることから、敷地が狭い場合にもおすすめです。
ただし、外にリラックスルームを作る場合は目隠しが必要になります。近隣に家が多く、周囲の目が気になるというなら、外から見えない中庭をリラックスコーナーにするなど、工夫が必要です。
注文住宅にサウナを設置するときの注意点
注文住宅にサウナを設置するときの注意点について解説します。
本当にサウナが必要かどうか家族と相談する
まず、本当にサウナが必要かどうか、家族と相談しましょう。自宅にサウナを作ると事前準備やお手入れなどが必要で、結局使わなくなってしまうというケースもあるので注意が必要です。サウナを設置するには大きなスペースが必要ですが、使わなくなったとしても居室などその他の用途に転用しづらいので、非常にもったいないでしょう。
撤去するにも費用がかかるため、本当に自宅にサウナがある生活を望んでいるのか家族で相談するのを欠かさないでください。ネガティブな意見が多かった場合は、無理にサウナを設置せず、近隣のサウナを使う前提で進めたほうが無難です。
日々のメンテナンスを怠らない
日々のメンテナンスを怠らないのも重要です。サウナでは床に汗や水滴が付着するため、そのままにしておくと床材がカビたり、傷んだりする原因になります。サウナを利用したあとは、乾いたタオルで汚れや水分を拭き取りましょう。家族にも「サウナを使ったら、使った人が必ず拭いてから出てくる」というように、ルールとして伝えておくと効果的でしょう。
また、年に数回程度、中性洗剤を利用して汚れを落とすとさらに清潔に保てます。ただし、掃除をしすぎると木材の劣化につながるので注意が必要です。メーカーで推奨しているお手入れ方法がある場合は、そちらに従いましょう。
使用後の換気を忘れない
使用後の換気を忘れないことも重要です。サウナは密閉された空間であり、木材は湿気を吸い込むため、カビが発生しやすくなっています。特に、高温多湿になる梅雨~夏の時期は注意しなくてはいけません。前述したように、汗や皮脂の成分はカビにとっての栄養分になるため、タオルでふき取ることが重要です。
さらに、サウナを使ったあとは毎回ドアを開け放して、こまめに換気しましょう。扇風機やサーキュレーターで送風すると、より効率的に換気ができます。
自由度の高い設計事務所を選ぶ
自由度の高い設計事務所を選ぶことも非常に重要です。サウナを設置したくても、ハウスメーカーによっては対応していないところもあるため、必ずしも希望が通るとは限りません。また、サウナを設置するには動線が重要で柔軟な設計が求められます。ハウスメーカーや設計事務所の担当者の経験や知識が不十分だった場合、納得の行く仕上がりにはならないかもしれません。
フリーダムアーキテクツでは完全自由設計を採用しているので、サウナの設置を前提にした自由度の高い間取りが可能となっています。サウナだけでなく「こういう家にしたい」「こういうことができないか」など、まずはご希望をお聞かせください。
自宅でプライベートサウナを楽しもう
自宅にサウナを設置すること自体は、間取りを工夫すれば十分に可能です。家族だけで楽しめるプライベートサウナを満喫するためには、自由度の高い設計ができる設計事務所に頼みましょう。
サウナの設置以外にも、フリーダムアーキテクツデザインでは、これまでにさまざまなご希望が叶う家を設計してきました。まずは作品集をご覧いただき、家づくりの参考にしてください。なお、作品集は無料でお届けしております。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。