【平屋】高齢者に優しい家を建てるには?間取り図とシニア向け家づくりのポイント | 注文住宅なら建築設計事務所フリーダムアーキテクツ

【平屋】高齢者に優しい家を建てるには?間取り図とシニア向け家づくりのポイント

カテゴリー:注文住宅

【平屋】高齢者に優しい家を建てるには?間取り図とシニア向け家づくりのポイント

平屋は、高齢者が暮らしやすい環境を作りやすく、2世帯住宅や老後の終の棲家として人気の家です。しかし、実際の生活を想定して設計する際に「どんな間取りや設備にすれば快適に暮らせるのかイメージがわかない」という人も多いものです。

今回は「高齢者に優しい家」をテーマに、平屋の魅力を紹介します。平屋のメリットやデメリット、気になるお金の話などを詳しく解説します。後半では、フリーダムアーキテクツが手掛けた間取り図と建築実例も紹介しますので、自分たち家族の場合に置き換えて暮らしをイメージしてみてください。

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シニア世帯が暮らしやすい平屋の間取り図3選

高齢者が暮らしやすい条件の平屋を設計すると実際にはどのようになるのか、フリーダムアーキテクツが手掛けた家の間取り図を紹介します。

トイレ・お風呂などの水回りが集約された3LDKの間取り

トイレ・お風呂などの水回りが集約された3LDKの間取り

こちらの間取りの特徴は、トイレとお風呂が北西側の隅に集約されていることです。仮に、北側の部屋を高齢の家族の寝室にする場合、トイレまでの距離が近く便利です。他の寝室とも廊下で隔てられているため、深夜に頻繁にトイレを使っても音で起こしてしまう心配はありません。

3LDKの間取りなので、子ども、親、祖父母の三世代同居にも適しています。LDKを中心に、同じくらいの間隔で居室が配置されているのもポイントです。ほどよく距離があり、プライバシーを確保できる間取りになっています。

廊下から各部屋にアクセスしやすい4LDKの間取り

廊下から各部屋にアクセスしやすい4LDKの間取り

横に長い形状が特徴の、4LDKの間取りです。家の中心に廊下が通っていて、ここからすべての部屋にアクセスできます。移動の際に他の部屋を通る必要がない機能的な設計です。

この家は、全体的にバリアフリー設計を採用しています。例えば、家中の戸は水回りも含めてすべて引き戸が採用されています。力の衰えた高齢者でも開閉しやすく、車椅子での往来にも便利です。

LDKやそれぞれの寝室に完備された収納スペースもポイントで、家族が自分の部屋に荷物をしまえるようになっています。寝室と寝室の間は必ず収納スペースが置かれていて、音漏れを気にせず静かに暮らせる設計です。

寝室とトイレを近くに配置した5LDKの間取り

寝室とトイレを近くに配置した5LDKの間取り

広々とした居住スペースを確保した平屋の間取りです。5LDKと部屋数も多く確保されているため、完全同居型の二世帯住宅としても余裕を持って暮らせます。16帖のLDKは、南側に開口部が設けられ、しっかりと採光を確保した設計です。

北側の中央よりにトイレが設置されていて、各寝室からも利用しやすくなっています。夜間のトイレの回数が多くなる高齢者にも安心です。LDKからも近く、部屋を出てすぐ正面に位置しているため、移動のストレスを感じにくくなっています。

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高齢者に優しい家とは

高齢者に優しい家とは

「平屋は高齢者に優しい」といわれます。理由は、年とともに身体機能が低下しても生活しやすい間取りを実現できるためです。そもそも、高齢者に優しい家とはどのような特徴の住宅を指すのでしょうか。平屋のメリットを紹介する前に一度おさらいしておきましょう。

階段などの段差が少ない

階段や段差が少ないことは、高齢者の暮らしやすい家の特徴の一つです。

高齢になると足腰の機能が低下する人は多く、階段の昇降や段差を乗り越えることを負担に感じることが増えてきます。時には、階段から転落したり、段差に足が引っかかり転倒したりと事故につながるケースもあります。

仮に2階建の家を建てた場合でも、階段の移動を負担に感じ、結果的に生活の中心が1階になってしまうことも多いです。ホームエレベーターの導入などで対策はできますが、相応に費用は高くなります。こうした理由から、階段を上らずに済む平屋が検討されることは多いのです。

廊下や各部屋の入り口の幅を広く取れば、車椅子での移動もしやすくなります。

転倒しにくい

転倒しにくい家であることも大切です。

高齢者にとって、転倒は非常に危険です。加齢による筋力の低下や運動不足などが原因として考えられ、大腿骨の骨折など入院しなければならないほどの大怪我につながることもあります。転倒事故の多くは自宅で発生しているため、いかに対策するかは、生活の質に直結するといえます。

転倒しやすいポイントはさまざまです。例えば段差につまずく、視界の悪い夜間にトイレに移動した際に転ぶといったケースがよく見られます。家の形状や内装を工夫し、転倒しにくい家にすることが大切です。

室内の温度差が少ない

室内の温度差がないことも、高齢者が暮らしやすい家の大切な条件の一つです。室内の温度差が大きいと、部屋から部屋に移動したタイミングでヒートショック現象を起こすことがあります。

ヒートショックとは、部屋の間の温度差によって血圧が急激に変化する現象のことです。ときには、脳卒中や心筋梗塞の引き金となることもあります。

おもに65歳以上で起こるケースが多く、高齢者の住まいを考える上では、温度差を小さくすることは非常に重要です。

とりわけ浴室や脱衣所、トイレで発生するケースが多いです。住宅の断熱性能を高めることで対策できるため、不安な場合は設計事務所に相談してみましょう。

介護がしやすい間取り

高齢者が生活することを想定するのであれば、将来的に介護が必要になることも見越して間取りを考えることも大切です。

例えば、トイレや浴室などの水回りを高齢者の寝室の周辺に配置することで、移動の負担を軽減できますし、入浴や排泄の介助が楽になります。お風呂や各部屋の出入り口、廊下など各設備を広めに設計すると、介助者が一緒に行動するときも使いやすくなります。

寝室の窓を大きくして、庭に直結させるのも、介護を想定するならおすすめです。介護が必要になり、ベッド中心の生活になっても景色の移ろいを楽しめます。また、デイサービスの送迎車が庭に進入できるようにすれば、寝室から即乗り込むこともできて便利です。

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高齢者が平屋を建てるメリット

高齢者が平屋を建てるメリット

高齢者が平屋を建てることには、以下のようなメリットがあります。

・コンパクトな動線が可能
・災害時に避難しやすい
・修繕費用を抑えられる

それぞれ詳細を紹介します。

階段の上り下りがない

平屋は1階しかないため、2階へ続く階段が存在しません。そのため、階段で転倒するリスクがなく、足腰に不安のある高齢者でも、比較的安全に生活できます。

2階建て以上の住宅だと、高齢者の暮らすエリアは1階のみに限られることもあるのですが、平屋だとその心配もありません。生活に不便を感じることはぐっと少なくなるでしょう。

階段の上り下りする負担がないため、車椅子生活になった場合も、生活エリアが制限されることはありません。

コンパクトな動線が可能

平屋では1階だけで生活することになるため、自然と生活動線や家事動線がコンパクトになります。

高齢者向けの住宅は、一般的にLDKを中心に、その周りに居室を配置することが多いため、通路が少なく動線がコンパクトです。平屋であれば、こうした間取りも実現しやすくなります。

例えば、2階の寝室から1階のLDKやトイレに移動する、といった必要がなくなるため、日々の移動の負担はぐっと小さくなります。

災害時に避難しやすい

災害時に避難しやすいことも、高齢者が平屋に住むメリットです。

高齢者は、政府や自治体が出す避難情報で「高齢者等避難」の区分が設定されていることからも分かるように、早めの避難を呼びかけられることが多いです。

平屋であれば、寝室やLDKなど普段の生活の場が1階に集中します。ここに大開口を設けておくことで、窓から屋外へすぐ逃げられるので、急を要する場合の避難もスムーズです。

また、平屋は高さがない分2階建て以上と比べて風の影響を受けにくく、地震にも強いです。構造的に災害に強いのも平屋の魅力といえます。

修繕費用を抑えられる

外壁の修繕にかかる費用も、2階建て以上の住宅と比べると安く抑えられます。平屋の修繕施工では、2階建てや3階建てのように足場を高く組む必要がありません。そのため、外壁や屋根の修繕費用は安く済むことが多いです。

住宅は、建築からおよそ10年経過したタイミングで、外壁の塗装や防水コーキングの打ち直しなどの修繕を行うのが一般的です。それ以降も、必要に応じて屋根材の交換や塗り直しなど、時間経過によってさまざまな外壁のメンテナンスが発生します。

長い目で見て、繰り返し必要になる修繕の費用が抑えられるのは、平屋の大きなメリットでしょう。

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高齢者が平屋を建てるデメリット

高齢者が平屋を建てるデメリット

高齢者にとってメリットの多い平屋ですが、一方で覚えておきたいポイントもあり、希望条件に必ずしも合致しないこともあります。代表的なものとしては、以下が挙げられます。

・利便性の高い土地を探しにくい
・プライバシーへの配慮が必要
・2階への避難ができない

それぞれ詳しく紹介します。

利便性の高い土地を探しにくい

高齢者が平屋の購入を検討する際は、ある程度利便性の高い土地が必要です。加齢により身体機能が衰え、車の運転が難しくなる可能性があるからです。希望の土地が見つかったらすぐに申し込めるよう、日頃から情報収集をしておきましょう。

高齢になると、運転に不安を覚えたり免許を返納したりする人も多く、公共交通機関を利用する機会が増える傾向にあります。そのため、高齢者の住居としては駅に近く比較的利便性の高い場所が適しています。

平屋は、生活エリアが横に広くなりやすいため、2階建てと比べると相応に土地の面積が必要です。便利な立地は地価の相場が高めになっていることが多いため、予算内で希望の土地が見つからないかもしれません。

予算内で条件に合致する土地が見つかったらなるべく早く確保することが大切です。

プライバシーへの配慮が必要

プライバシー面でも一工夫必要です。平屋を選ぶと、隣接する道路の通行人と目線の高さが同じになります。暮らしが人目に晒されやすい点はデメリットです。住み始めてから後悔しないよう、視線を遮る目隠しをしておきましょう。

例えば、バルコニーで洗濯物を干すと外から見えてしまいますし、カーテンを開けると通行人と目が合う可能性があります。

・外構用のルーバーを設置して目隠しをする
・道路を背にして中庭側に窓を作る
・洗濯物を干せるランドリールームを設ける

など、快適に暮らせるよう工夫してみてください。

また、平屋はすべての部屋が1階に位置しているため、外部からの侵入もされやすい作りです。防犯対策も忘れないようにしましょう。

2階への避難ができない

平屋には2階がないため、浸水時や崖が崩落した際に上に逃げることができません。あらかじめ被害に遭いにくい土地を選ぶことが重要になります。

先ほど「平屋は地震や風害に強く避難しやすい」と説明しましたが、水害や土砂災害には弱い側面があるため、注意が必要です。2階のある家なら、上階に逃げる「垂直避難」ができますが、平屋に住んでいるとそれができません。

こうしたリスクを考慮すると、土地を選ぶ際は山や河川のそばを選ばないことをおすすめします。政府や自治体の公開しているハザードマップを確認してから、希望のエリアを選ぶようにしましょう。インターネットでチェックできるほか、設計事務所や不動産会社にも備え付けられています。土地探しを依頼する際に相談すれば見せてくれますよ。

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平屋にかかる費用の目安

平屋にかかる費用の目安

住宅の建築を検討する際に忘れてはいけないのが費用面の問題です。平屋を建築する際にかかる費用は、おおむね間取りに応じて600万~2,800万円です。

通常、単身世帯や夫婦2人で暮らすのであれば、間取りは1LDKや2LDKが適しているとされています。この間取りを平屋で実現する場合、建築面積は15坪から25坪程度が一般的です。建築にかかる費用の相場は600万〜2,000万程度が目安です。

一方、高齢者がいる家族で暮らすなら、3LDKや4LDKの間取りが適しています。建築面積は25〜35坪、建築費用は1,300万円〜2,800万円程度になることが多いです。

同じ面積で2階建てを建てるときと比べると、お金のかかる基礎や屋根の割合が大きくなるため、建築費用は高くなります。

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平屋の建築費用を抑えるコツ

建築費用を抑えるなら、家の広さは必要な分だけにしましょう。コンパクトな間取りにすれば、自然と生活動線は短くなり、掃除も楽になります。

設備や内装にコストをかけすぎないことも大切です。家を建てるときは、ついあれこれこだわりたくなるものですが、設備のすべてをハイグレードなもので揃えると、相応に予算も膨らんでしまいます。

住宅の設計を考える際は、こだわりたいポイントとそうでないポイントを明らかにして、優先順位をつけることが大切です。

「雨が多い地域なので屋根はお金をかけて汚れにくい仕様に」「猫がいるので壁紙は貼り替え前提でスタンダードタイプを」など、実際の生活を想像しながら、何を優先するか考えてみてください。

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シニア向けの間取りを考えるときのポイント

シニア向けの間取りを考えるときのポイント

高齢者が暮らしやすい家にするには、間取りを考える上でいくつか抑えておきたいポイントがあります。具体例を紹介します。

各部屋にアクセスしやすい廊下を設ける

部屋同士の移動がしやすいよう廊下を設け、共有スペースや水回りにアクセスできるようにします。高齢者の住宅づくりでは、いかに移動のストレスを減らすかが課題となりやすいため、暮らしやすさに直結する重要なポイントです。

また、廊下があると水回りと居室を分けられます。気になるトイレの臭いやシャワーの音を遮断できるため、快適に暮らせる環境を整えやすいです。

高齢者が暮らすことが分かっているのであれば、廊下の幅は広めにすることをおすすめします。車椅子が通りやすく、介助者に支えられながらの移動もストレスを感じにくくなります。幅90cm以上を確保すると良いでしょう。

水回りを集約する

水回りを集約すると、家事がしやすくなり負担の軽減になります。

注文住宅で人気が高いのが、お風呂の脱衣所を乾燥ができるランドリールームにするケースです。洗濯機を置くスペースと洗面台物干し用のパイプを設置すれば、「脱ぐ→洗う→干す→畳む→しまう」までが一か所でできるようになります。共有スペースに衣服が散らかりにくくなるのもメリットです。

スペースの関係で一か所に集約するのが難しくても、周辺にまとめるだけでも効率は大幅にアップします。家事中の移動距離が短くなるため、長時間立つのが難しい高齢者にもおすすめできます。

寝室の近くにトイレを配置する

高齢者の寝室の近くにトイレを配置するのも、暮らしやすくする工夫の一つです。

高齢になると、夜間にトイレに行きたくなることが増えます。さっと移動できる距離にあればストレスになりませんし、介護が必要になった場合も介護者の負担軽減につながります。移動距離が少なければ、その分転倒のリスクも抑えられますので、事故防止の観点からもおすすめの配置です。

また、昼間にトイレを使うことも考えて、高齢の家族の普段の移動範囲や、LDKからの位置も考慮しておくと安心です。

十分な収納スペースを確保する

設計のタイミングで十分な収納スペースを確保しておくと、ケガの防止につながります。

図面をチェックした段階では十分なスペースがあるように見えても、後からタンスや食器棚などの家具を配置すると、通路が狭くなる場合があります。高齢者でなくとも、移動時にタンスや階段の角に小指をぶつけてしまう、なんてことはよくありますよね。

事前に家具の配置まで考えたうえで通路幅をシミュレーションしておくか、希望のサイズで収納を作れる造作家具で収納を確保すると、こうした事故を予防できます。見た目もすっきりするためおすすめです。

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バリアフリー住宅を建てるときの注意点

バリアフリー住宅を建てるときの注意点

同居する親世帯のためや、将来的に車椅子になることを想定し、家を建てる時点でバリアフリー住宅を視野に入れる人も多いです。では、バリアフリー住宅を建てる場合、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。注意点を解説します。

コンセントやスイッチの位置に注意する

車椅子になると、自分の足で立つときと比べて手や目線の高さが変わります。通常のコンセントやスイッチの位置だと使いにくくなるため、高さの調節が必要です。

一般的に注文住宅では、照明や換気扇などのスイッチは床から130cmほどの高さに配置されます。しかし、車椅子で生活することを考えると、110cm程度の高さが使いやすいといわれています。

反対に、コンセントは少し高くしなければなりません。一般的な住宅の規格だと、コンセントは床から25cmの高さに設置されることが多いです。しかし、車椅子に乗った状態だと25cmは少々低すぎます。40cm程度の位置に配置すると、車椅子に乗ったままでも抜き差ししやすくなります。

引き戸のレールを無くす

引き戸のレールは、可能であれば無くしてしまうことをおすすめします。車椅子の車輪が引っかかり通りにくい上に、高齢の家族がレールにつまずいて転倒する恐れがあるためです。

引き戸には上吊りタイプのものもあり、バリアフリー住宅にはこちらがおすすめです。レールは上部に設置されているため、移動を妨げることがありません。

ただし上吊り引き戸は、スムーズな開閉のため床との間に小さなすき間があり、通常の引き戸と比べるとやや断熱性に劣ります。ヒートショック予防のため、家全体の断熱性能と両立できると良いですね。

上吊り引き戸の設置が難しい場合はフラットレールも検討してみてください。こちらはレールの段差を極限まで小さくしてあり、弱った高齢者の足でもつまずきにくくなっています。

手すりを設ける

家の各所に手すりがあることも高齢者が生活しやすい家の特徴です。歩いて移動する際や、入浴時や排泄時などに転倒しにくくなり、日常生活を補助してくれます。

一般的に、バリアフリー住宅では玄関や廊下、トイレ、浴室などに手すりを取り付けます。その他、部屋の出入り口や寝室のベッド周辺に手すりがあれば、つかまって体を支えることができて便利です。

廊下用の手すりは、水平に取り付けると体重をかけやすくなります。高さは、おおむねその家の高齢者の尺骨(手首の出っ張った骨)くらいがちょうど良いとされています。最適な高さや位置は人によって異なるので、バリアフリー施工の実績が豊富な設計会社に相談するのがおすすめです。

洗面台の高さを低めに設定する

家をバリアフリー仕様にするのであれば、洗面台の高さは一般的なものより低くすることをおすすめします。高齢になってから車椅子で生活することも考慮すると、通常の洗面台は高すぎるからです。

一般的な洗面台は直立して使うことを前提としており、高さは約80cmが適しています。一方、車椅子の人が使う場合の高さは、体格に合わせて66〜76cmの間と、少し低めが良いとされています。

また、車椅子で洗面台を使うと太ももから下が胸より前に出るため、洗面台の下は収納にはせず、空間を作っておきましょう。車輪がスムーズに進入できるよう、広めに確保しておきます。収納棚が必要であれば、洗面台の横に付いているタイプを検討するか、別で棚を用意してみてください。

誰もが使いやすいよう昇降機能がついた洗面台も販売されています。2世帯住宅など、高齢者とそうでない家族が同居する家におすすめです。

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高齢者に優しい平屋の建築実例を紹介

家を建てる際は、実際の生活と住む家をイメージしなければ、間取りや設計を決めるのは難しいです。ここでは、フリーダムアーキテクツが手掛けた、高齢者に優しい平屋の建築実例を画像付きで紹介します。参考にしてください。

LDK・和室・玄関をフラットに繋ぐ中庭のある平屋

LDK・和室・玄関をフラットに繋ぐ中庭のある平屋

注文住宅の家づくり|CASE721 落ち着きのある家

この家の特徴は、玄関とLDK、和室がフラットにつながっていて楽に行き来できることです。足腰の弱った高齢者にも優しい構造です。和室からはこだわりの植栽をながめることができ、ゆっくりと流れる時間を楽しめます。

機能面もこだわりが詰まっています。この家は敷地の二面が道路に接しているため、開放感がある反面、少々通行人の目が気になる立地。そこで、玄関を少し奥まった場所に配置し、道路に面する壁には高窓を作って採光するようにしました。

プライバシーと住み心地を両立した、落ち着いて生活のできる家となっています。

家族が快適に過ごせるバリアフリーの平屋

家族が快適に過ごせるバリアフリーの平屋

注文住宅の家づくり|CASE680 寛か(くつろか)な平屋

この平屋は、上から見るとコの字型になっており、家の中心が中庭です。中庭に面する壁にはそれぞれ開口が設けられているため、開放感があり採光も抜群。

玄関アプローチは階段ではなくスロープを採用しました。また、廊下と部屋の間の扉や、中庭につながる戸はすべて引き戸です。開き戸だと開ける際に負担を感じることもあるため、高齢者にとっては嬉しい工夫です。

外からは隠されていますが、中庭にはウッドデッキが設置されています。ちょっとした子どもの遊び場としても使えますし、日向ぼっこで一息つくのにも最適。家族だけのプライベートスペースです。

夫婦2人の暮らしにFITする平屋

夫婦2人の暮らしにFITする平屋

注文住宅の家づくり|CASE622 fit

こちらの家は、50代で建てられた夫婦2人暮らしの家。コンパクトな敷地に静かにたたずむ温かみのあるデザインが特徴です。

家の内部は、ひっそりとした外観からは想像できないほど広々としています。コンパクトな間取りながら、高さのある天井が狭さを感じさせません。床やキッチンカウンターなど、随所に木材を採用しており、シンプルかつナチュラルな印象の内装です。

生活をワンフロアで完結できるのも平屋ならでは。部屋と部屋の間は引き戸が多く採用されており、老後も行き来しやすい設計です。

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間取りを工夫して高齢者に優しい家を建てよう

平屋はバリアフリー設計と相性が良いため、高齢者の終の棲家としてよく選ばれています。また、将来的な体の衰えに備えて、家を建てる際は最初から暮らしやすい平屋に、という人も少なくありません。

高齢者に優しい平屋の設計には、間取りや設備など、さまざまなポイントを押さえておく必要があります。家づくりの相談は、バリアフリー住宅の建築になれた設計事務所がおすすめです。

フリーダムアーキテクツは、高齢者に配慮した平屋を多く手掛けてきました。現在、当社の過去のデザイン例を集めた住宅作品集を無料でプレゼントしています。マイホームのイメージを固めるには、実際の例を見てみるのが一番です。ぜひご家族でご覧ください。
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高齢者に優しい平屋に関するよくある質問

高齢者に優しい平屋に関するよくある質問

ここでは、フリーダムアーキテクツに高齢者の方から寄せられる平屋に関するよくある質問をご紹介します。それぞれ分かりやすく回答しますので、老後の住まいとして平屋を検討されている方は是非参考にしてください。

老後、平屋に住むなら何坪がいい?

老後の住まいの広さは、住人の数やライフスタイルによっても変わってきます。「どう暮らしたいか」を明確にし、最適な広さを考えてみましょう。

夫婦2人で暮らすことを想定するのであれば、20坪~25坪程度が良いでしょう。広すぎず狭すぎない程よい広さといえます。来客用のスペースや趣味の部屋を作る場合は、もう少し広くても良いかもしれません。

なお、家が広すぎると掃除や移動の負担が大きくなるため、本当に必要かどうかも評価してみましょう。例えば、映画が趣味でシアタールームが欲しい場合でも、リビングにプロジェクターとロールスクリーンを設置すれば事足りるかもしれません。

メンテナンスがきちんとできるか、独立したスペースが必要かも考慮し、家族に合った形を検討してください。

30坪の平屋は何人暮らせる?

30坪の平屋で暮らせるのは3人が目安です。子世帯と同居するなど、4人以上で生活するケースでは、もう少しスペースを確保した方が良いでしょう。

快適に生活できる人数あたりの広さには、国土交通省が定めた「誘導居住面積水準」という基準があります。この基準によると、2人以上の世帯が快適に生活する広さは「25㎡×世帯人数+25㎡」で計算できます。家族3人の場合は、100㎡(約30.3坪)が快適に暮らせる広さです。

2人暮らしの場合は22.7坪、4人なら約37.8坪が目安となります。

「平屋はやめた方がいい」と言われる理由は?

大きな理由は、土地が確保しづらく、購入費用が高くなりやすいことです。どのような住宅でも、住む人によって「向き・不向き」があり、平屋も一部で「辞めた方が良い」という評判があるのは事実です。

仮に、25坪の平屋を建ぺい率の上限が60%の土地に建てると想定すると、42坪以上の土地が必要となります。坪単価50万円の土地であれば、土地の購入費用だけで2,100万円以上かかることになります。

また、前述のように土地が確保しにくいことも難点です。土地探しを複数の不動産会社に相談したり、家づくりの期間を長く取って土地をじっくり探すなど、工夫してみてください。

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この記事を書いた人

長谷川 稔

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長谷川 稔

1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。

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