
南北・東西と形状が細長い土地に注文住宅を建てようと思っていても、長い家の間取りでも快適に暮らせるのか、疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。南北・東西に長い家を住みやすい間取りにするには、建設実例を参考にするのがポイントです。
この記事では、南北・東西に長い家の間取りと建築実例、南北・東西に長い土地を活かす間取りのコツを解説します。
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目次
【南北】に長い家の間取り実例
南北に長い家の間取り実例を紹介します。快適な間取りにするための参考にしてみてください。
間取り①動線がコンパクトにまとまった長い平屋(44.83坪)

こちらの間取り実例は、廊下を中心にLDKや寝室などの各居室へスムーズにアクセスできる、コンパクトな動線が特徴です。玄関や廊下、水回りが広く取られているので、老後も快適に暮らしやすい間取りといえるでしょう。
また、洗面台が2つ備え付けられているため、朝の忙しい時間帯でも家族が渋滞なく身支度を整えることができます。各部屋は広めに確保され、それぞれに収納が設けられているのもポイントです。
間取り②スペースを効果的に活用した長い家(8.78坪)



南北に細長い3階建ての間取り実例です。日当たりを最大限に活かすためにリビングを2階に配置しているのが特徴です。
2階全体をLDKにすることで、リビング・ダイニング・キッチンのスペースを広々と確保でき、さらに趣味・スタディーコーナーも設けられています。キッチンはii型で、コンロと作業台を分け、スペースを効果的に使用しているのもポイントです。
日当たりを気にせずに済む寝室や水回りを1階に配置するなど、間取りの工夫も参考になります。
間取り③家事効率の良い長い家(15.78坪)


2階にリビングを設置した、家事効率の良い間取りの実例です。北玄関にすることで、2階の南側スペースすべてがLDKに活用されています。2階に水回り、LDK、バルコニーがまとめて配置されているため、洗濯から干すまでの流れを同じ階で完結できるなど、家事効率も抜群です。
1階には広めの部屋が3つ設けられています。トイレが1階と2階とで2つあるため、混雑を避けられるだけでなく、就寝後でも階段を使わず容易にアクセスできます。
間取り④ビルトインガレージのある長い家(15.78坪)


2階建てのビルトインガレージの実例では、庭スペースが限られていても駐車スペースが確保されています。
玄関から続くシューズインクローゼットを設けることで、靴の収納はもちろん、車の工具やアウトドア用品などの収納も可能です。各部屋にもそれぞれ大きめの収納があるため、すっきりと片付けられるでしょう。
2階にはLDKスペースと水回りが集約されています。南側にはバルコニーがあり、洗濯から干すまでの動線がスムーズなこともポイントです。

【南北】に長い土地を活かす間取りのコツ

南北に長い土地を活かす間取りのコツは以下の5点です。
・日当たりを確保する
・隣家の距離や窓の位置を確認する
・壁や扉をできるだけなくす
・収納スペースを確保する
・中庭をつくる
工夫することで、暮らしやすさが高まるので、家づくりの参考にしてみてください。
①日当たりを確保する
南北に長い土地の間取りでは南向きの面の採光が課題となるため、日当たりの確保がポイントです。
細長い土地の場合は間口いっぱいに建てるケースが多いため、隣家との距離が近くなりがちです。隣家と近いと、大きな窓を設置できなかったり、設置したとしても光が遮られてしまったりするケースもあります。採光を確保できない場合は、2階リビングも検討してみてはいかがでしょうか。
②隣家の距離や窓の位置を確認する
間口が狭い土地であれば、隣家の位置や窓の位置も確認しましょう。狭小地の場合、隣家との距離が近くなってしまうため、窓やカーテンを開けると隣から丸見えになってしまいます。
目線が気にならないか、気になる場合、どのように窓を設置するかの検討が必要です。例えば、高い位置に窓を設置するなど、対策できる可能性があります。
③壁や扉をできるだけなくす
細長い家であっても、壁や扉を少なくすることで開放感を高めることが可能です。細長い家は、壁や扉で区切ってしまうと圧迫感が出てしまいます。
壁や扉を極力減らせば視線が抜けて、実際よりも広さを感じられるようになります。どうしても壁や扉、区切りが必要であれば、ガラスやアクリルの素材やルーバーで程よく区切るのもおすすめです。
④収納スペースを確保する
収納スペースの確保は重要です。細長い家で居住スペースを優先して収納スペースを削ってしまうと、家の中がもので溢れてしまいます。
ただ、収納スペースを優先しすぎるあまり、居住スペースを削るのはおすすめできません。デッドスペースを活用するなど、収納スペースは居住スペースとのバランスを考えて両立できるようにしましょう。
⑤中庭をつくる
中庭をつくるのもおすすめです。南北に長い家に中庭をつくることで、光と風通しを確保できます。道路や隣家に面していない中庭なら、窓を開けても通行人や隣家の目線を気にすることもありません。
また、中庭とLDKとにつながりをもたせれば、開放的で広さも感じられる空間となります。

【東西】に長い家の間取り実例
東西に長い家の間取り実例を紹介します。快適な間取りにするための参考にしてみてください。
中庭と吹き抜けのある開放的な長い家(39.51坪)

こちらの間取りは、廊下の広さを最小限に抑えることで、広々としたLDK空間を確保しています。LDKを中心に寝室や書斎を配置し、各部屋に行くには必ずLDKを通るため、自然と家族間のコミュニケーションを促します。
北側に位置するリビングは、大きな吹き抜けと中庭によって日当たりや風通しが良く、開放的です。リビングと中庭の間に大開口の窓を設置することで、屋外とのつながりも感じられます。

東西に長い家の建築実例
東西に長い家の建築実例を紹介します。実例を参考に、住みやすい間取りをイメージしてみてください。
実例①空間の広がりを感じられる細長い家

注文住宅の家づくり|CASE723 rise
この建築実例は、東西に長い敷地に建てられた住宅です。2階に位置するリビングは高天井で、開放感に溢れています。大開口の窓からは朝日が差し込むので、一日を爽やかに始められるでしょう。
シンプルなインテリアの中に、ヘリンボーン柄の床がアクセントとして存在感を放ちます。リビングと階段とを仕切るガラスのハイドアによって、LDK空間の広がりが感じられるのも魅力です。リビングとつながるワークスペースは、開放感がありつつも壁で囲まれているため、集中できる空間になっています。
実例②家全体に光が差し込む細長い家

注文住宅の家づくり|CASE701 path
細長い家に光を入れる工夫がされた建築実例です。シンプルな白いキューブ型の外観に、プライバシー性とデザイン性を兼ね備えたスリットが特徴的です。玄関ホールには視線が抜ける窓があり、開放的な空間が演出されています。
リビングは2階にあり、ダイニングテーブルと一体型のカウンターキッチンが省スペース化されているのがポイントです。LDKには大開口の窓と天井付近までの窓が光をとり込み、明るく心地よい空間をつくり出します。
さらに、中庭にはLDKと同じデザインのベンチが設けられ、より広がりを感じさせる工夫が施されています。
実例③広がりを感じながらコンパクトに暮らせる細長い家

注文住宅の家づくり | CASE681penche’ 「パンシェ」の家
勾配天井によって、視界の広がりを感じる家の実例です。存在感のある黒いタイル張りのシンプルな外観は、モダンで洗練された印象を与えます。
リビングとダイニングキッチンは引き戸で仕切られていますが、一つの空間としても活用できるのも魅力です。勾配天井が視線を広げ、高い位置に設置された横すべり出し窓からは自然の光が差し込みます。
壁を切り取った隠れ家のようなベッドルームにするなど、広さを感じながらもコンパクトな暮らしを楽しめる設計です。
実例④まるで宙に浮いたような細長い家

注文住宅の家づくり | CASE659un cube
住宅密集地の狭小地に建てられた、細長い家の建築実例です。外壁の上下で色を使い分けた外観デザインは夜間にライトアップされ、まるで浮いているかのような印象を与えます。
広々とした土間玄関は、シューズボックス下の間接照明により十分な明るさが保たれています。玄関から続く階段にスケルトン階段を採用し、圧迫感をなくしているのもポイントです。
木材の梁見せ天井と木材の床を採用し、温かみのあるLDKとなっています。また、LDKの奥に黒い壁を設けることで、空間の奥行きを感じさせているのも特徴です。
実例⑤自然光が多く入る明るい細長い家

注文住宅の家づくり | CASE655群青
プライバシー性を重視しつつ、自然光が豊富に入る3階建ての建築実例です。外観は道路側の開口部を少なくし、プライバシー性を高めています。玄関窓は曇りガラスのFIX窓のため、外部の視線を遮りつつも採光の確保が可能です。
玄関を入るとスケルトン階段があり、その下の土間には、自転車なども収納できます。さらに壁一面に棚が取り付けられたシューズインクローゼットなど、収納スペースは豊富です。LDKは大開口の窓とハイサイドライトなど、多くの自然光を入れるための工夫がされています。

【東西】に長い土地を活かす間取りのコツは南側の使い方
東西に長い土地の間取りのコツは、南側の使い方です。東西に長い土地は南側に隣家がない場合、一日中光が差し込みます。明るい家は実現できますが、夏は西日が強く当たり暑くなるため、窓の位置の工夫や日よけ対策が必要です。
南側に建物がある場合は、日陰になってしまう可能性もあります。南側から光は入らないため、吹き抜けや2階リビングにして窓を高い位置に設置するなど検討しましょう。
南側に建物が建っていない場合でも、将来どのような建物が建つのか想定しておく必要もあります。

細長い土地を有効活用して快適な家を建てよう!
南北・東西に長い家の間取りは、日当たりが悪かったり、狭かったりするイメージがあるかもしれません。しかし、紹介した間取り・建築実例のように工夫すれば、採光を確保した快適な家をつくることができます。
ただ、細長い土地で実例のような快適な注文住宅を建てるには、それを提案し、形にしてくれる建築 建設会社を選ぶことが重要です。
フリーダムアーキテクツでは、ご家族の要望を丁寧にヒアリングし、ライフスタイルや将来の変化などに合わせた間取りの提案を心がけています。細長い土地を有効活用した多くの間取りの実績があり、土地探しからお手伝いができるので、ぜひご相談ください。
フリーダムアーキテクツは完全自由設計のため、お客様のご要望に最大限お応えすることができます。土地探しを含めた南北・東西に長い家の間取りの注文住宅を検討中でしたら、これまでフリーダムアーキテクツがデザインを手掛けた建築実例を参考にしてみてください。
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細長い土地や間取りに関するよくある質問

細長い土地や間取りに関するよくある質問をまとめました。類似の疑問がないか、確認してみてください。
南北に長い土地のメリットは何ですか?
南北に長い土地のメリットは以下の4点です。
・土地の価格が正方形の土地に比べて安い
・庭のスペースを確保できる
・日当たりを確保できる
・間取りがコンパクトで動線がまとまる
南北に長い土地は一般的に変形地とされ、正方形の土地に比べて価格が安いのが特徴です。コストを抑えられるため、他の部分に予算を回せるメリットがあります。
また、細長い土地は庭を確保できる点も魅力です。庭が確保できれば、子どもの遊び場や趣味スペース、アウトドアリビングとして活用できるでしょう。南側に建物が建つことが少ないため、日当たりは良好です。
ただ注意点として、東西からの日射が入りにくいため、朝日や夕日を入れるには建物や窓の配置を工夫しなければなりません。
東西に長い土地の日当たりはどうですか?
一般的に、東西に長い土地の日当たりは良好です。ただ、日当たりは南側に建物があるかないかで、影響を受けてしまいます。
南側に建物がなければ一日中日が差し込みますが、西日が強すぎて暑いと感じることも少なくありません。
一方、南側に建物がある場合は一日中日陰になってしまいます。南側に建物が建っているのか、建っていない場合は将来もし家が建った場合、どのくらい日陰になるのか想定しておくことも重要です。
間取りで後悔していることはどんなことが多いですか?
間取りで後悔していることは下記などが挙げられます。
・窓の位置
・バルコニーが狭かった
・ウォークインクローゼットが使いにくい
・リビング階段
・トイレの位置 など
窓の位置によっては隣家や通行人に丸見えになってしまうなど、プライバシーの問題で後悔する人が多い傾向があります。開放感のあるリビング階段は人気の間取りですが、冷暖房効果が落ちたり、音やにおいが2階に伝わりやすかったりといったデメリットがあるようです。
人気の間取りであっても必ずデメリットや注意点はあるため、それを踏まえて取り入れるのかどうか検討しましょう。
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この記事を書いた人

FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。