
CASE686 桜並木の平屋
広々とした50坪の平屋は、大人5〜6人がゆったり暮らせる4LDKが実現できる、家づくりで押さえておきたいポイントも存在します。ガレージハウスや中庭など、理想を反映した自由な間取りが実現可能です。
しかし、広さゆえのコストや、採光性・通風性の確保など、事前に押さえておくべきポイントもあります。こうした注意点を事前に知っておくことで、広さのメリットを最大限に活かし、後悔のない理想の平屋を建てることができます。
この記事はこんな人におすすめ
- 50坪という広さを活かした間取りパターン、部屋数(4LDK・5LDK等)の配置、収納や動線の工夫など具体的な実例を知りたい
- おしゃれで機能的な空間づくりのアイディアを知りたい
- 50坪の平屋を検討するときのポイント
この記事でわかること
- 50坪の平屋の間取り実例
- 50坪の平屋をおしゃれで快適な住まいにするコツ
- 50坪の平屋の費用相場や税金
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目次
延床面積50坪の平屋はどのくらい広い?

延床面積50坪とは約100帖、165.28㎡で、バレーボールコートと同じくらいの広さです。また、平均的な居住面積で考えた場合大人5~6人が暮らせる広さで、余裕のある4LDKの平屋を想定できるでしょう。
参考:国土交通省「住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準」
上記を踏まえると、50坪の平屋は一般的な平屋に比べると大型なので、間取りをどうすべきか迷ってしまうかもしれません。しかし、面積が広い分だけ間取りの自由度も高くなるため、そのメリットを生かして注文住宅を建てたいところです。

50坪の平屋に土地の広さはどれだけ必要?
床面積50坪の平屋を建築する際に必要な敷地面積は、以下の計算式によって算出できます。
建築面積50坪÷建ぺい率(%)=敷地面積
例えば、建ぺい率(敷地面積に対する建築面積)を60%とした場合、必要な敷地面積は50坪÷60%=約83.4坪(275.7㎡)以上です。これはかなり広い土地と言えます。近年では郊外の地元などに家を建てる人が増えていますが、その際に50坪の平屋が検討されるかもしれません。
なお、建ぺい率は地域によって異なるので、各自治体の窓口やホームページで確認しましょう。
50坪の平屋で実現できること

CASE698 「景の家」
50坪という広い敷地に平屋を建てる場合、多くのプランを実現できるようになります。趣味に特化した空間を作ったり、暮らしの快適性や利便性を高めたりするなど、さまざまなニーズを反映させることが可能です。
そこで、50坪の平屋で具体的に何を実現できるのか、ポイントごとに解説します。「自分の理想がどんな家なのか」「その理想に何が必要なのか」といった点と照らし合わせつつ、じっくり考えてみましょう。
広さを生かした自由で個性的な間取り
通常、平屋はワンフロアの広さが限られているため、日常生活を送るうえで必要な部屋や水回りの設備を配置すると、他に遊びを加える余裕がなくなりがちです。敷地面積やプランにもよりますが、自分や家族のニーズを満たしにくいかもしれません。
一方、50坪の広さがあれば、基本的に思い描いた個性的な間取りを自由に再現できます。「自分たちにとって何が家にあると良いのか」という点をよく検討したうえで、贅沢にスペースを活用しましょう。
愛車と暮らすこだわりのガレージハウス
屋内にガレージを設ける関係上、ガレージハウスはある程度の広さのない平屋だとなかなか難しいですが、50坪の平屋であれば実現できます。
ガレージハウスのメリットは以下のようなものがあげられます。
・風雨やいたずらから愛車を守ることができる
・乗り降りの際、雨に濡れずに済む
・プライベートな作業場としても使える
・部屋との境をガラスにすれば、愛車を眺めながら生活できる
車のコレクションやカスタマイズが趣味の場合、特におすすめのプランです。ガレージハウスにつきましては下記にて詳しく紹介しておりますので併せてご覧ください。
ビルトインガレージの間取り3選と建築実例6選|メリットや間取りの注意点とは
中庭やテラスのある自然に近い暮らし
平屋はどの部屋も地面に近い1階にあるため、中庭などに配置した緑を常に感じられることもメリットです。自然がより身近にある暮らしは、2階建て以上の住宅にはない魅力と言えるでしょう。
50坪の平屋の場合、その広さを生かして大きな中庭やテラスを造れば、自然豊かな暮らしを実現できます。好きな草木や花を植えて楽しんだり、子どもの遊び場を設けたりするなど、さまざまな目的で利用可能です。
子どもやお年寄りに安心、バリアフリー空間
50坪の平屋であれば、2階建てにはない伸びやかな空間を実現できます。バリアフリーにすれば、屋内を自由に走り回ることができるので、小さな子どもやペットがいる家にはピッタリです。
さらに、平屋は階段がないため、介護・介助の観点から考えても有用です。50坪の平屋ならスペースにも余裕があるので、高齢者や車いすの方でもスムーズに移動しやすいでしょう。
適度な距離を保ったゆとりのある4LDKや5LDK
すべてがワンフロアに揃う平屋では、家族の距離が近くコミュニケーションが円滑になるのが魅力ではありますが、一人で過ごすプライベートな時間も欲しくなるものです。
50坪の平屋なら家族一人ひとりに部屋を用意したうえで、部屋同士の間に適度な距離を保ってゆったりと配置できます。そのため、家族それぞれがプライバシーを確保しつつ、のびのび暮らせるようになるでしょう。
また、スペースに余裕があるため、各部屋に大きなクローゼットを設置したり、ライフスタイルに合わせて部屋数やレイアウトを調整したりできることもメリットです。

床面積50坪の平屋の間取り実例
前述の通り、床面積50坪の平屋は多様なニーズに対応できる家です。しかし、注文住宅のプランを考えるにあたり、実際に建てられた家の間取りが見たいという方も多いのではないでしょうか。
そこで、フリーダムアーキテクツが実際に設計した50坪の平屋の間取り実例を2つ紹介します。いずれも個性のある間取りなので、「自分たちが建てるならどんな家にしたいのか」という点を想像しながらご覧ください。
岩盤浴やパウダールームなどこだわりの水回りを実現
4.5帖の広々とした浴室に加えて、岩盤浴ルームや7帖のパウダールームのある充実した水回りが特徴の家です。「こんなものが自宅にあったらいいな」という理想を実現した、こだわりの平屋と言えるでしょう。
また、LDKに面して中庭があるので、人目を気にすることなく外の空気を感じることができます。昼間は暖かな日の光が差し込むため、のんびりお茶を飲みながら読書する、ハンモックを置いて昼寝するといった使い方も可能です。
さらに、5帖のパントリーや4帖のストレージルームなど、片付けが捗る大容量の収納を設けていることもポイントです。日用品はもちろん、季節家電・家具・書籍・趣味のグッズなども数多く保管できるので、部屋がスッキリします。
2台分のビルドインガレージ+30帖超の広々テラス
L字型の広いLDKに、36.7帖の広々としたテラスを設けている点が印象的な平屋です。LDKの一角にはテラスに面したカウンター席も用意しており、常にテラスからの自然を感じられます。家族それぞれが自分の場所でくつろぎながら、テラスからの風や光を感じることができる快適な空間です。
さらに、玄関側には車2台を駐車できるビルトインガレージを設置しています。愛車をしっかり守ることができるうえ、雨に濡れず乗り降りできるので便利です。
また、家族の居室とは離れたところに和室があり、近くにトイレも設置しています。二世帯住宅の親世帯の居室スペースとしてや、ゲストルームとして利用できます。
ホームパーティーもできる広い中庭のある平屋

大人数でのホームパーティーやスポーツも楽しめる、広々とした中庭のある平屋です。約30帖のLDKに加えて書斎やガレージ、ランドリールームも備え、生活を豊かにする空間を実現しました。「広いLDKや書斎、中庭が欲しい」といったご要望は多くいただきますが、こちらは50坪の広さを活かし、お客様の希望を叶えた良い実例と言えるでしょう。
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ガーデンを中心にした平屋

家の中だけでなく外の空間も楽しみたいという理想を叶えた、広大なガーデンが中心の平屋です。
多くご相談をいただく「部屋はコンパクトでも、自然を身近に感じたい」といった方にも向いています。リビングや2つのベッドルームから美しい庭を眺められる間取りで、どの部屋にいても自然を感じられます。ガーデンに隣接したホビールームも備え、園芸用品なども保管可能です。
フリーダムアーキテクツでは、他にも数多くの平屋を手掛けています。実例をぜひご確認ください。
注文住宅の「平屋住宅」特集

50坪の平屋をおしゃれで快適にするコツ

CASE671 実りの平屋
50坪の平屋をおしゃれで快適な住まいにするためには、以下のようなコツを実践する必要があります。
・かなえたいことを自由に表現する
・メリハリのある外観を意識する
・テラスを上手に取り入れる
50坪という広さは豊富な選択肢を与えてくれますが、検討すべきポイントも多くあります。家を建ててから「ここは〇〇したほうが良かった」と後悔しないためにも、きちんと目を通しておきましょう。
かなえたいことを自由に表現する
せっかく50坪もの広さがあるので、大胆な間取りを考えて自分や家族がかなえたいことを自由に表現したほうが、個性のある住まいを実現できます。特にこだわりたいポイントは我慢せず、ゆったりとスペースをとって反映すれば、デザイン的にも工夫することができるでしょう。
もちろん、予算やスケジュールの問題もあるので、ある程度こだわりポイントを絞り込んだうえで、設計士やハウスメーカーの担当者に相談することをおすすめします。
メリハリのある外観を意識する
大きな平屋の場合、間取りを意識するあまり外観を後回しにしてしまいがちです。大きいだけで平凡なデザインにならないよう、ナチュラルテイストの素材を取り入れたり、色使いで個性を出したりして、メリハリのある外観に仕上げましょう。
また、屋根の形状や高さによっても印象がかなり変わるため、設計段階でじっくり相談したいところです。平屋でも屋根・天井を高めに設計すれば、ロフトやスキップフロアを導入できることも覚えておきましょう。
テラスを上手に取り入れる
広い平屋で快適に暮らすためには、採光性・通風性もしっかり考慮する必要があります。採光性・通風性を高める方法はさまざまですが、平屋ならテラスを取り入れると明るく開放的な空間に仕上がりやすいでしょう。
また、テラスは用途に応じて大きさを調整できます。例えば、BBQやホームパーティーを楽しみたいなら、多人数が集まっても狭くならないよう、広めのテラスを設置したいところです。採光性を高める場合、天窓や高窓を設置するのもおすすめです。
なお、平屋の間取りの考え方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【建築実例付き】平屋の間取りはアイデア次第!ワンランク上のおしゃれな平屋住宅を目指そう!

50坪の平屋の費用相場はどのくらい?

平屋の坪単価を40~60万円と仮定した場合、延床面積50坪の建築費の相場はおおよそ2,000~3,000万円程度です。さらに、広い土地代や外構費用もかかってくるので、それも踏まえて予算を組む必要があります。
予算が気になる場合、目立たない部分の壁紙や照明のグレードを下げたり、優先順位が低い設備を再検討したりするのもおすすめです。
フリーダムアーキテクツなら豊富なノウハウを実績に基づき、予算に応じた提案ができるので、ぜひお気軽にご相談ください。
50坪の平屋にかかる固定資産税は?
固定資産税とは、毎年1月1日時点における土地や建物の所有者が納めなければならない税金(地方税)のことです。
固定資産税には不動産取得の負担を軽くするため、マイホームを新築してから3年間は税額が低減される特例があります。ただし、50坪の平屋のような大きな面積の住宅を建築する場合、一部に特例が適用されないため、あらかじめ注意が必要です。
固定資産税の特例は、以下の通りです。
・床面積 約36.3坪(120㎡)までの部分:通常の税額の1/2
・床面積 約36.3坪(120㎡)を超える部分:通常の税額
ランニングコストや将来のメンテナンス費用も考慮する
50坪の平屋は面積が大きい分、光熱費をはじめとするランニングコストがかさみがちです。さらに、将来的なメンテナンス費用も一般的な平屋より多いことを認識しておいたほうがいいでしょう。
屋根や外壁のメンテナンスは10年前後を目安に実施する必要がありますが、50坪の平屋は屋根が大きく外壁の面積も広いので、どうしてもコストがかかってしまいます。
また、水回りのリフォームや家電の買い替えにかかる費用も計算に入れておきましょう。

5家族のこだわりをかなえる50坪の平屋の間取りを検討しよう
注文住宅で50坪の平屋を建てる場合、今回の記事で紹介した50坪の平屋で実現できることや間取り実例を参考にしつつ、「自分たちがどんなことをかなえたいか」という点をじっくり考えてみましょう。
フリーダムアーキテクツでは、土地の条件や1軒1軒のご要望に合わせたゼロからの設計提案が可能です。予算内で敷地を無駄なく活用する設計を行っており、大きな平屋も多数手掛けているので、ぜひ一度お問い合わせください。
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フリーダムアーキテクツが手掛けた平屋の実例は以下をご覧ください。
「平屋」の建築実例

50坪の平屋についてのよくある質問
50坪の平屋について、お客様からよくいただく質問に、フリーダムアーキテクツが回答します。
50坪の平屋はやめたほうがいいですか?
「平屋はやめたほうがいい」と言われるのは、主に広い土地が必要になるためです。特に50坪の平屋を建てるには、建ぺい率によっては80坪以上の土地が必要となります。そのため、都心部などではなかなか見つからなかったり、取得費用が高額になったりするケースがあります。
また、1階が広いと生活動線が長くなりがちなので、回遊性のある間取りを工夫することが大切です。
5人家族には何坪の平屋が必要ですか?
5人家族の場合、3LDKから5LDK程度の部屋数が必要になることが一般的です。ただ、部屋数だけでなく、リビングや個室のゆとりも重要であることを考えると、理想的な広さの目安は35〜45坪とされています。
もし趣味の部屋や中庭、セカンドリビングなど、家族それぞれの理想を叶える充実したスペースを設けたい場合は、50坪台の平屋が最適な選択肢と言えるでしょう。
老後の平屋におすすめの坪数は?
老後の生活を見据えた場合、50坪は少し広すぎると感じるかもしれません。将来的に暮らしやすいサイズを考えるなら、15〜30坪程度を目安に、日々の暮らしぶりや来客頻度などをもとに検討するのがおすすめです。
また、広さだけでなく、メンテナンスのしやすさや短い生活動線を意識した間取りにすることが、長く快適に暮らすための大切なポイントです。
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この記事を書いた人

フリーダムアーキテクツ
設計チーム
1995年創業、累計4,000棟以上の住宅設計実績と数々のグッドデザイン賞受賞歴。土地探しから設計・施工までワンストップで対応し、お客様の暮らしに合わせた理想の住まいを実現します。フリーダムマガジンでは、豊富な実績をもとにした後悔しない家づくりのポイントをお届けします。