木の家を建てたいけれど「鉄骨に比べ性能が落ちるのでは…」というイメージはありませんか。この記事では木の家の特徴やメリット・デメリットを紹介します。費用相場や人気の実例、建てる際に気をつけたいことなども解説するので、参考にしてください。
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目次
「木の家」の種類・特徴
木の家の種類とその特徴
木の家で使用される木材は、主に以下の4種類です。
・ヒノキ
耐水性・耐久性に優れ、抗菌や消臭効果もあるので古くから構造物に使用されている代表的な木材です。生育に時間がかかり数も少ないため、高級木材として扱われています。美しい木目が特徴の木材で、柱などに使われるのが一般的です。
・ヒバ
防水性・抗菌効果があるので水や菌、シロアリなどに強い木材です。ヒバには殺菌力に優れた精油成分「ヒノキチオール」が含まれています。土台や柱に使用される木材ですが、殺菌料の高さから、まな板や浴槽などにも使用される木です。
・ケヤキ
硬い材質で優れた耐久性がある高級木材です。重厚な質感があり木目が美しいため、大黒柱に多く用いられます。その硬い材質は、熟練された職人でなければ扱いが難しいともいわれている木材です。
・スギ
柔らかい材質で乾燥も速く、扱いやすい木材です。成長が速く全国各地で育てられているので、比較的安い金額で売買されています。扱いやすいため用途は幅広いですが、木の家では梁や桁などに多く使用される木材です。
木の家のメリット・デメリット
・木の家のメリット
木の家のメリットは、室内を1年中快適な湿度・温度に保てることです。木材は湿気を吸収したり、放出したりして室内の湿度を自然調整します。また、木はコンクリートや鉄と比較しても熱伝導率が低いのも特徴です。熱伝導率が低いと外気の影響を受けにくいので、優れた断熱性を発揮します。そのため、年中快適な温度を保てるのです。
間取りの自由度も高く、将来的にリノベーションなどしやすいのも特徴です。将来的に家族が増えたり減ったり、ライフスタイルが変わったりするときでも安心です。また、木の香りや手触りにはリラックス効果が期待できます。
・木の家のデメリット
木の家のデメリットは、シロアリの被害を受けやすいところです。しかし、各社さまざまな対策をしてシロアリ被害を軽減させています。そのため木の家を検討するなら、しっかり対策をしている会社かどうか確認しましょう。また鉄骨だからといって、シロアリの被害を受けないわけではなく、鉄骨住宅でもシロアリ対策は必須となります。
「木の家」の価格相場
「木の家だから安い」とイメージしている人も多いでしょう。木の家と言っても、依頼するハウスメーカーや工務店などによって大きく異なります。ローコスト系のハウスメーカーや工務店であれば、坪単価40〜50万ほどで建てられますが、大手ハウスメーカーでは坪単価70〜90万程度になることも珍しくありません。価格については、会社ごとの相場を確認しておきましょう。
「木の家」で人気の建築実例
CASE692 桜ヶ丘の住宅
住宅街でありながら、山や海が見える南北に大開口を設けた家です。東西に隣り合う家がありますが、東西を閉じたつくりをすることでプライバシーを確保しています。スキップフロアで構成された室内は、立体感のある魅力的な空間です。
桜ヶ丘の住宅
大胆な開口計画が心地よさを高める住まい
CASE690 質感にこだわった完成を楽しむ家
シンプルですっきりとした外観が魅力の木の家です。床板には建設現場で実際に使われていたスギの足場板が使用され、独特でおしゃれな空間を演出しています。正面は窓も少なめですが、反対の南側は大きな窓を設けて多くの光を取り入れているのも特徴です。
質感にこだわった完成を楽しむ家
古材と漆喰の味わいが増していく住まい
CASE605 切妻のsign
構造設計者の施主の方が、木の素材そのものの魅力を最大限に引き出した木の家です。室内は木のぬくもりを随所で感じられる、魅力的な空間が演出されています。
切妻のsign
シンプルに力強く発信するsign(標識)住宅
CASE434 HIDAMARI
白い壁に木を調和させた特徴的な外観が魅力の木の家です。ウッドデッキがある大きな窓からは、太陽の光を豊富に採り込んでいます。リビングには間仕切りをつくらずに、木の棚を設置することでプライバシーも確保しています。
HIDAMARI
隠れ部屋や造作棚を配した遊びのある家
2022年最新版 注文住宅ランキング
フリーダムアーキテクツの建築実例から、閲覧数の多いトップランキング10の実例もご紹介していますので、ぜひこちらもご参照ください。
「木の家」検討時の注意点
木は湿度を自然に調整しますが、カビが生えやすい素材です。一度発生すると完全に取り除くのは困難なので、湿気には十分な注意が必要です。ひび割れや反り返り、色合いの変化など、天然素材の木は経年変化が起こるケースもあるのでメンテナンスが必要になります。
おしゃれな空間にするコツ
木の家をおしゃれな空間にするコツをいくつか紹介します。
・木材を仕上げ材に使用する
木材を仕上げ材に使うことで、モダンな空間を演出できます。空間の多くの部分で仕上げ材として使用すれば、木のぬくもりを感じられます。
・あえて梁などをむき出しにする
あえて梁をむき出しにすると、木の温かみを感じながら生活できます。部屋の雰囲気によって塗装すれば、自然に調和するでしょう。
・無垢材のフローリングで高級感を出す
無垢材のフローリングで高級感を出す方法もあります。自分好みの木目や色味を使って、おしゃれな空間を演出しましょう。
・木の種類を部位ごとに変える
木の種類を部位ごとに変えてみる方法もあります。統一感を持たせるのもよいですが、空間ごとにメリハリをつければ違ったイメージを演出できるでしょう。
間取り・レイアウト例
木の家の間取り・レイアウト例をいくつか紹介します。
・平屋
平屋の外観はコンパクトに仕上がるので、天然木をバランス良く組み合わせたデザインが可能です。中庭を設置すれば室内と屋外につながりを持たせられます。
・吹き抜け
吹き抜けがある木の家にするなら、梁をむき出しにすることで木の魅力を感じる家になります。2階部分に大きな窓を設置し太陽の光を採り込めば、より暖かみのある家になるでしょう。
・畳
畳は天然素材を利用して作られているので、木とのバランスも取りやすいです。縁なしの畳を使うなど工夫すれば、和が強すぎない空間も演出できます。
・無垢のキッチン
キッチンのカウンターを無垢材にすれば、木の家との一体感が高まります。シンクやコンロ以外、目に見えるところすべてに木を使用するのもポイントです。
注文住宅で建てる「木の家」についてフリーダムアーキテクツにご相談ください
木の家は自由度も高く、工夫次第でおしゃれな空間を実現できるのが魅力です。フリーダムアーキテクツでは、多くの木の家を提案し建築した実績があります。素敵な木の家を建てたいというご要望がございましたら、フリーダムアーキテクツの設計者が実現しますので、ぜひご相談ください。
✓ 間取り・レイアウトのこと
✓ お金・予算のこと
✓ 優先順位のこと
✓ 他の家族との意見のズレのこと
✓ スペースや土地のこと
注文住宅で建てる「木の家」についてのよくある質問
木の家についてのよくある質問を紹介するので、注文住宅を建てる際の参考にしてください。
シロアリ対策はどうしたら良いですか?
シロアリを完全に防ぐのは難しいですが、シロアリが嫌う種類の木を使用する方法があります。シロアリが嫌う木とされているのは、ケヤキやヒノキなどです。これらの木に含まれる成分がシロアリを防ぎます。
また、シロアリが発生しやすいのは濡れた木です。木を濡れた状態で放置しないように、湿気を逃したり拭いたりする必要があります。
木の家は湿気に弱いと聞きました
木には湿気を自然調整するはたらきがありますが、湿気に強いわけではありません。湿気対策をしないと、カビやシロアリなどの発生原因になります。
こまめな対策で結露などを防いで、湿度を下げておくことが重要です。除湿器や換気扇を使ったり、定期的に窓を開けたりして換気するのが効果的な対策です。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。