
インタビュー
人や車が行き交い、飲食店などが立ち並ぶ活気溢れる大通り。 その大通りに繋がる路地を曲がった先には、新しい家が立ち並ぶ住宅街が広がります。 そんなエリアに住まいを構えられた鈴木さんに家づくりのエピソードを伺ってきました。
「結婚を機に、家づくりを検討し始めました。 主人がピアノやギターを弾くので、防音室のある住まいで音を気にせず楽しめるようにしたいということと、私は好きな住まいを自由に作りたいと思っていたことから、戸建ての注文住宅に決めていました。」
奥様は、建物が好きで家づくりを具体的に検討される前から、建物を紹介する情報番組や建築雑誌をご覧になっていたそうです。

土地探しからの家づくりではありましたが、まずは住宅会社探しから始められたそうです。
「希望のエリアは狭小地が多く、ハウスメーカー等のパッケージ化された住宅会社ではできることが限られると思い、自由な家づくりが出来る会社をネット検索しました。 その時に見つけたのがフリーダムさんでした。HPに掲載されている事例も多く、興味がわいたことから資料請求し、相談に行きました。 初めて相談に行ったときに、土地探しから一緒にしてもらえると知り、家づくりをお願いしようと思いました。」
フリーダムにお越しいただく前に、別の設計事務所にもご相談されていたそうですが、暮らしではなくデザインにフォーカスされた作品感の強い提案に違和感を持たれていたそうです。 そこで、より自由な家づくりができる住宅会社探しをされ、土地探しから一貫して相談できるフリーダムに魅力を感じて頂けたそうです。
「土地探しでは、私(ご主人様)の実家からの距離と共働きなので駅からの距離を重視していました。 更地の状態の土地だけ見ても家のイメージができなかったのですが、設計者さんにプランを描いてもらい希望の家が建てられることが分かったので、今の土地の購入を決められました。」
何も建っていない更地を見ても、建てられる建物のボリュームやその土地で叶えられる暮らしのイメージをするのは難しいもの。 鈴木さんは、近隣の建売住宅を見学し、狭小住宅での部屋の広さなどを体感され、具体的に欲しい広さを事前に確認されていたそうです。

「家づくりで絶対に叶えたかったことは、アイランドキッチン、防音室、在来工法の浴室です。 初めに提案してもらったプランでは、リビング、ダイニング、キッチンの各空間が緩やかに分かれているタイプでした。 そのプランを見て伝えたのは、ダイニングとリビングを一体化させて、キッチンを広くしたいということ。 実家で感じていたことですが、ダイニングはスタディスペースになったりはしますが、あまり活用されていませんでした。 それであれば、やりたいことを叶えながら、空間を広く使いたいと考えました。」
鈴木さん邸の大きな特徴のひとつは、アイランドキッチン。 様々あるキッチンタイプの中でも広いスペースが必要になることから、狭小住宅では避けられることが多いタイプですが、鈴木さんのライフスタイルをもとに空間の整理を行うことで実現できました。 キッチンの配置の仕方にもこだわり、リビングからお子様の部屋まで直線で繋がるレイアウトとすることで、娘様が走り回れるゆとりある空間に仕上がっています。

「間取り決めでは、部屋の配置にこだわりました。光が取り込みづらい住宅密集地のため、1階には窓がいらない防音室や収納を配置し、光が取り込める2階、3階に居室を設けています。 窓だけでなく、トップライトを設けたのは良かったですね。」
防音室では、ご主人様がピアノやギターを楽しむだけでなく、奥様もフルートを吹かれるなどご家族で楽しんでおられます。「音が外に漏れていないことを確認してからは、時間を気にせず楽しんでいます。 妻のフルート講師さんが来られた時は、素敵な音楽が家の中に響き渡るんですよ。」と、音楽を楽しむ暮らしを満喫していただけているご様子。

「家事動線も工夫して、コンパクトに考えていた通りの使い方ができています。洗濯は、浴室洗面所に室内干しワイヤーを取り入れています。 斜線制限で洗面所の天井高さが十分に取れなかったのですが、造作の収納を設けたことで、一連の作業をそこで完結できるようになっています。 ベランダに干すことがないので、隣人から“洗濯はどうしているの?”と聞かれたことがありましたね。 掃除に関しては、フロアの床をフラットにしているので、お掃除ロボットが活躍してくれています。」
斜線制限が厳しい住宅密集地では、3階の天井高さが十分に取れないケースが多くあります。 それに加え、狭小地では収納スペースの確保も課題となることが多いですが、鈴木さん邸では、スペースを有効活用することで十分な収納スペースを確保しています。収納の工夫は他にもありました。
「1階はSICにWICを隣接させています。シーズン外の衣服の収納や、クロークとしても活用しているので、アウターがリビングで散らかるということもなく過ごせています。 オススメしたい収納は、キッチンの後ろに設けた幅30センチの収納です。既製品だと幅が合わなかったため造作にしたのですが、奥行きがない分どこに何がしまってあるかが見やすく、取り出しもしやすいです。 ごみ箱も隠せるようになっているので、生活感が出ずスッキリとした空間になります。」

目に入る物が少ないスッキリとした居住空間を目指して、空間を上手く利用しながら様々なアイディアで効率的な収納を設けられました。 また、オープンな造りの主寝室と浴室も印象的だったため、こちらの空間についても伺ってみました。
「建売住宅を見学した時に、階段を上がってすぐに扉があると圧迫感を強く感じたのと、家族の気配を感じられるようにしたいと思い、壁のない造りにしました。 ただ、正直なところ、住んでみると思った以上に生活音が聞こえるので、仕切りを設けても良かったかなと感じることもありますね。 浴室は、窓を開けて副都心の夜景を見ながら入りたいなと思ったので、3階に配置しました。 隣の屋根で夜景は見えませんでしたが、私道に面していて人通りが少ないので、窓を開けながら入れるのが快適です。」
浴室と洗面室の床をタイルで揃えたホテルライクな空間。扉はガラス戸になっていることで、より開放感のある造りで仕上げています。

最後に、住み心地について伺うと、奥様からお話を頂けました。
「前の住まいより、暮らしが便利になったと感じています。最近では、娘が料理のお手伝いもしてくれるようになってきましたので、広いキッチンを設けて良かったですね。 ひとつだけ悔やまれるとすれば、インスタを活用していれば良かったなと思いました。私は家が完成してからインスタを始めたのですが、多くの方が家づくりに役立つ細かな情報まで載せられているので、参考になると思いますよ。」

家族と過ごす時間を大切にできる環境で、笑顔が溢れる暮らしを叶えた鈴木さん邸。 暮らしの様々な工夫やこだわりが、これからもご家族の暮らしを彩っていきます。
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この記事を書いた人

FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。