インタビュー
「ここで暮らす事が、私の趣味ですね。」
分譲マンションにお住まいだった蔵土さん。35年ローンが使えるうちに自分の好きな家をつくりたいと、戸建て住宅に住み替えを決意されました。 今回は、家での暮らしが趣味と語ってくださるほど納得のいく住まいを叶えられたお施主様のエピソードを伺ってきました。
「注文住宅にしたいと思ったきっかけは、ガレージハウスに住みたいと思ったことです。 当時住んでいたマンションは、レストランやラウンジなど、設備も整っており快適な暮らしではありましたが、唯一叶えられなかったのが車を眺めること。 車に乗るよりも眺めることが好きなので、ガレージハウスで車を眺めながらお酒を飲みたいと思っていました。」
車をこよなく愛し、乗るだけでなく暮らしの一部として楽しめる住まいを叶えたいという想いが、家づくりのきっかけでした。
「住宅会社探しは、ネットでの検索や総合的に相談できる場に行っていました。 その中で、ある1社へ訪問し、イメージを固めるところまで話が進んでいたのですが、住宅ローンを借りるためにマンションを売却し仮住まいをしなければいけないことが分かりました。」
マンションなど住宅ローンが残る状態の不動産を所有している場合、大きなハードルとなる住宅ローンの乗り換え。 勤続年数や世帯収入状況、所有不動産の売却見込みなど総合的に判断されるのですが、仮住まいが必要になることは少なくありません。 蔵土さんも事前相談をされた結果、仮住まいが必要なことがわかり住み替え時期の見直しをされました。
「見直し期間中も、ネットや雑誌をみてイメージ作りはしていました。2年ほどの期間を経て、住宅ローンの見通しもついたことから本格的に再始動しました。 フリーダムさんのことは、当初からネットやテレビの特集で紹介されているのを見たことがあったので、相談に伺いました。 その際の担当者さんが車好きだったことや、土地探しから家づくりまでトータルで見ていただけること、実例のデザインバリエーションが豊富なことからお願いすることに決めました。」
土地探し、資金計画、家づくりを別々の会社に相談すると、会社間の仲介をお施主様自身が行うことになります。その際に起こる行き違いなどは、多くの方にとって大きな負担になります。 特に、土地と建物の適切な予算配分は、それぞれにどのくらいの重きを置くかによって調整幅は広いもの。その幅を見誤ると、不当に土地代が高くなってしまうなんてことも起こります。 そのため、土地から家づくりを一貫して相談できることは、そういったバランス調整もプロに任せることができる分、ご要望に合わせた住まいの実現に大きく貢献できるのです。
「土地探しは、よく出かけるエリアから夜間に帰宅する際もタクシーで安心して帰れる範囲と考え、地図に円を書きその範囲から探しました。 ガレージハウスが建てられる土地で、長方形と正方形の土地でプランがどのように変わるかを描いてもらうなど、複数のプランの比較検討もさせてもらいました。 ガレージハウス以外の希望で、リビングとダイニングはなるべく距離を近くしたいと思っていたこともあり、正方形に近い土地形状での絞り込みをしていきました。 この土地は、正方形に近い事や希望のエリアの範囲内、予算など総合的に条件が合致したため決めました。」
ガレージは建物面積に含まれるため、ガレージを除いた居住スペースの広さが十分に確保されるかの確認が重要なポイントとなります。 狭小地の多いエリアや土地価格の高いエリアでは土地探しが難航する傾向にあり、蔵土さんも予算とエリアの再検討を重ねられたそうです。
「家づくりのテーマは“カッコイイおしゃれな家”。インダストリアルテイストが好きで、マンションでもDIYをしていたので、また自由に楽しめるように余白を設けたいとも考えていました。 特に叶えたかったことは、お酒を飲みながら車を眺めたいということと、ベランダとリビングを自由に行き来できるようにしたいということでした。」
以前お住まいだったマンションのモデルルームのアレンジが気に入り、同じようにしたいと始められたDIY。 今のご自宅でも、ガレージ前のカウンターテーブルを自作されるなど、暮らしを楽しく快適にするDIYを楽しまれているご様子です。
「間取り決めでは、ホテルライクな生活感の出ない空間にしたいと考えていましたので、収納スペースを多くとり、キッチンはオープンスタイルにしました。 実は、このキッチンは一度はコスト面で諦めたことがありました。ただ、再度ショールームに行ったときに“やっぱりこれがいい!”と思い、購入することに決めました。 最後の家だから妥協したくなかったので、叶えたいことは極力妥協せず、収納内の棚板などDIYの領域を増やしながらコストダウンをしていきました。」
「やりたい事、全部盛りになりました(笑。」と、嬉しそうに語る蔵土さん。 キッチンの他にも、階段デザインや使う素材なども妥協しない方向にシフトされました。 その分、家を建築するときにしかできない箇所と、DIYで補えることに分けコストダウンも積み重ねられ理想の空間づくりに奮闘されました。
「素材選びでは、洋服をコーディネートするような感覚で楽しみました。何度も同じショールームに行きイメージに合う素材を見つけたら品番を控えて担当者さんに伝え、打ち合わせを繰り返しましたね。 ビビッドなカラーを入れた色味の多い空間も良いかと思っていたのですが、担当者さんから“3色くらいでまとめた方がいいですよ“とアドバイスをもらい、黒とグレーのツートンで仕上げた”男の家”になりました。」
使う色を絞り模様の違うクロスを組み合わせることで、まとまりある空間に変化をつけられています。
「外観決めでは、ショップをイメージしています。玄関ドアには赤色の商品を取り入れ、ビビットなカラーをアクセントに加えました。表札のデザインにもこだわりました。 青山や原宿などに行き、気に入るデザインの看板を見つけては写真を撮り、ネット検索をするなんてこともしていました。その時に見つけたのが、オーダーメイドで作ってくれる金物屋さんです。 知り合いにデジタルデータを作成してもらい、オーダーをしました。」
一見、オフィスか店舗かと思うほどインパクトのある表札と赤い玄関扉が、黒い外壁に映える印象的な外観に仕上がっています。玄関扉の先には、段差がなく複数人が談笑できるような広いエントランスホールが出迎えてくれます。
「エントランスホールは、ガレージとの間の壁をガラスにしガレージ内に鏡を設けて、車が連続して見えるようにしています。 ガラス前に置いた自作のカウンターテーブルでお酒を飲みながら愛車を眺めている時が一番のお気に入りの時間ですね。友人が来たときもお酒を飲みながら談笑しています。」
愛車を基点に家づくりを本格的にご検討された蔵土さんですが、愛車との過ごし方やDIYによる快適な空間の実現など、自分らしい工夫を随所に取り入れながら、新居での暮らしを満喫していただけているご様子でした。 これからのDIYのテーマや工夫を重ねれば良かったと思う点についても伺ってみました。
「たくさん手を加えたい事はありますが、ガーデンの充実と、乾燥機を使いたくない洋服を干す場所を作っていきたいですね。 今は浴室洗面所に干しているのですが、隣接しているクローゼットに湿気が溜まることが気になっています。 この納戸には換気用の窓を設けていなかったので、湿気が溜まってしまうことを考えると、設けておけば良かったですね。」
その代わりに、2Fのバルコニーで機能的な干し場を作れないかとイメージを膨らませている途中だそうです。足りない要素はDIYで実現しながら、理想の住まいにさらなる磨きをかけている蔵土さん。 ただ、一点だけ気になるところとしては、マンションと戸建て住宅の住み心地の違い。ガレージ付の家という想いから、戸建てへの移住を決意されましたが、暮らし方の変化に戸惑いがなかったのか伺ってみました。
「ごみの日が決まっていることが不便に感じますが、地域コミュニティが密なことや、リビングが広くなり寝室と階が違うことでメリハリができたのは良かったです。 その他にも、上下階を気にすることなく、友人や会社の同僚を招き少し騒いでも気にならないことも良いですね。 リビングには、プロジェクターを設けているので、友人達とスポーツ観戦やゲームなどをして楽しんでいます。休日も出かけたいと思わなくなりましたね。」
ご自身の想い描く理想を追求し、妥協することなく完成したご自宅。暮らしをより快適に楽しくするためのDIYが日々の暮らしをさらに充実させてくれています。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。