インタビュー
“色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす”。と歌われるほど、甘くて濃厚な「狭山茶」の産地でもある狭山丘陵地域。 新緑の季節には、茶摘み体験が開かれるなど、茶畑が街のいたるところに点在する緑豊かな街並み。 今回は、この街に居を構えられた守谷さんに家づくりエピソードを伺ってきました。
「家づくりのきっかけは、私の母から“そろそろ家を持ってもいい頃じゃないの?”と聞かれたことでした。 その一言で家づくりを決意し、先に自宅を購入した姉にアドバイスをもらいながらイメージづくりを始めました。 住宅雑誌の気になる写真をスクラップし、こだわりの家づくりをされたブロガーさんの成功事例や失敗事例をひたすら読む毎日を過ごしました。 街を歩いている際に素敵な自宅を見かけると、どこのメーカーで建てられたのか伺ったりもしました。」
奥様のお姉様から「始めに、家づくりのイメージを固めなさい」というアドバイスがあり、空間ごとにまとめられたイメージスクラップは、1冊の分厚いファイルになるほど。「見返すと、イメージと違う家になっていますね」と笑いながらも、家づくりの思い出として今も大切に保管されています。
「注文住宅に決めたのは、主人の実家の敷地内に建てさせてもらえることになったからです。 外観を見て“この家、絶対に注文住宅だよね”と感じてもらえる家にしたいと想い、それを叶えられる会社を探しました。フリーダムさんのことは、Facebookの広告を見たことがきっかけで知りました。 ホームページに掲載されている事例が、あまり見ない家が多く心惹かれましたね。」
多くの方にとって家づくりは、一生に一度の大きなお買い物。購入費用も多額になるため、注文住宅で家を建てるのであれば“自分たちらしさ”のある家にしたいと思われている方も多いのではないでしょうか? 守谷さんもその一人でした。その想いを叶えられそうと感じていただけたことが、決め手となったそうです。
「家づくりのテーマは、“家らしくない外観とシンプルなデザインで生活感を感じさせない家”です。 ベランダの壁を高くして、外から生活感が見えないようにすることは絶対に叶えたい事のひとつでした。 これは、イメージづくりをしている際などに感じたことですが、干してある洗濯物を見て、住んでいる家族の年齢層がわかること、干し方で見た時の印象も変わることに気付いたからです。」
高層マンションなどでは、ベランダに洗濯物を干せない規約を設けていることもあるほど、洗濯物は生活感を感じさせます。(※安全面に配慮している側面もあります。) また、プライバシー保護の観点から、住宅密集地で家づくりをされる方は、屋内にドライルームを設けられることもあります。守谷さん邸では、外壁を高くすることで目隠しにする工夫をされました。
「プラン決めでは、隣接する母屋との関係性も検討しました。義理の両親との関係はとても良好ですが、お互いの生活が見えてしまうことで余計な気を使い合い、生活がしづらくなるのは避けたいと思っていました。 そこで、お互いに心地よい距離感が保てるようにするにはどんなプランが良いか考え、敷地の方角との関係もあり、1階には大開口を設けない選択をしましたね。」
守谷さん邸のある敷地は北側に母屋、南側には隣家があります。豊かな光を取込めるのは、道路に面した建物正面。 しかし、接道面に大開口を設けることは、通行人の視線が気になりカーテンを閉めた生活になることが多くなります。 そのため、開口を設けないプランへと変更されました。
「ファサードに玄関以外の開口を設けない選択をしたことで、担当者さんからスクエアに見える外観を提案いただき採用しました。 素材は、安く手入れの簡単なイメージがあったガルバリウム鋼板で検討していましたが、思っていた以上に金額がかかることが分かりサイディングにしました。 多くの種類があるサイディングの中でも、雨水が流れ落ちやすく目地に苔が生えなさそうな縦貼りができるものにこだわり選定を行いました。」
通常、貼方向のメリット・デメリットはお伝えするまで気づかれないことも多いのですが、始めから気付かれていた奥様の観察力に担当者も驚いていました。 また、外壁材は3種類を組み合わせ、黒いBOXの中に引き込まれるような印象に仕上げられています。
「内部で特にこだわったのは、収納スペースの造りです。収納アドバイザーをしている姉にも打ち合わせに同席してもらっていました。 私が特に気に入っているのはキッチン収納です。奥行もあり、家電製品もスッキリ納まるようにしてあるので使い勝手がよく毎日のモチベーションを上げてくれる空間になりました。」
「苦手な料理も頑張ろうと思えるんですよ。」と嬉しそうに話してくださった奥様。 収納スペースごとにしまうものや新居で使う家具を事前に決めておかれたことで、使い勝手の良い広さと奥行きの機能的な収納スペースを実現されています。 また、収納内で使う収納BOXも事前に決めておられたそうで、設計時に検討していた通りの使い勝手になっているそうです。
お姉さまのアドバイスや、奥様の鋭い観察力も活かしながら進めてこられた家づくり。ここで、家づくりの思い出を伺ってみました。
「大変だと感じたことはなく、全てが楽しかったです。主人はこうしたいというイメージを持っていなかったこともあり、私の好きにさせてもらいました。 印象に残っているのは、工事中に2日に1回くらいのペースで見学させてもらったことですね。ほぼすべての工程を見ることができ、日ごとに完成していく建物が自分の家だと思うと、とても幸せを感じました。」
ご自宅が近かったこともあり、工事現場に通われていた奥様。職人さんとも交流を深められ、先日行われた1年点検の際には、食事会を開いてくださったそうです。 そうして完成した守谷さん邸。完成宅の感想を伺いました。
「取り入れて良かったのは、収納を充実させたことと、ロールカーテンを付けたことです。 リビングと隣接するゲストルームの収納の扉を一時的に外しているので、目隠しとしても役立っていますし、冷暖房効率も上がったと感じています。 工夫を重ねると良かったと思うことは、収納内に電気をつけた方が良かったかなと感じています。」
普段は、お子様のプレイルームを兼ねているゲストルーム。 収納の上段は来客用の寝具、下段を玩具置き場にされており、片付けをしやすくするために扉を外されました。 秘密基地のような雰囲気もあり、お子様も楽しんで片付けをしてくれるそうです。
最後に、これから家づくりをする方へのアドバイスを伺うと、ご主人様からお話を頂けました。
「建てたい家のイメージは、遠慮せず全て担当者さんに伝えることだと思います。 打ち合わせが始まると叶えられるのかと不安になることもあると思いますが、価格面や技術面など担当者さんを惜しみなく使い切るためにも大事なことです。」
家づくりの過程を楽しみながら完成した、機能性にあふれた住まい。 のびのびと過ごすお子様とご夫妻の暮らしを暖かく包みこんでいます。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。