インタビュー
「環境が良いこの土地に、どうしても住みたい!」
東京スカイツリーや東京タワー、天気の良い日には富士山まで見える最高のロケーションを持つ土地に居を構えられたSさん。家の前には、大きな河川敷があり、どこからともなく通行人の鼻歌が聞こえてくる。そんな気持ちを開放してくれる、心地の良い環境です。
「二人とも戸建て育ちということもあり、いつかは戸建て住宅が欲しいなと若いころから漠然と考えていました。家づくりのきっかけとなったのは、たまたま見つけたフリーダムさんのWEBサイトです。沢山の実例を見ているうちに、戸建て住宅が欲しいという気持ちが高まり、妻の両親が所有していたこの土地に住みたいと相談をしました。」
Sさんが家づくりの舞台に選ばれた土地は、もともと奥様が学生の頃まで、ご家族と住まわれていた実家でした。ご家族で引っ越しをした後は、賃貸住宅にされていたそうですが、ロケーションや周辺環境の良いこの土地に住みたいと、ご両親から旧宅付きで土地を購入されました。
「住宅会社探しでは、一番始めにフリーダムさんに行きました。建築実例に惹かれていたこと、情報量も多くデザイン面に不安を感じることはなかったです。しかし、注文住宅を検討する中で、コストについては不安に思っていたので、他社と比較検討もしたいと思い、プラン提案と見積提示を受けました。比較検討をすることでフリーダムさんの自由度の高さを感じましたね。自分たちの好きなこと、やりたいことを詰め込むと予算を超えることは予想していましたが、その点でも担当者さんの知識が豊富で、お任せしたいと決めました。」
叶えたい事と、予算のバランスを調整し理想の住まいに近づけていくことは、多くの方が悩まれるポイントのひとつ。Sさんは、フリーダムであれば予算と要望のバランスを調整しながら、デザイン性の高い住まいに出来ると感じていただけたそうです。
「昔住んでいた旧宅は1階の奥にキッチンが配置されており、日が入らない空間になっていたことが気になっていました。建替えをするにあたり、2階リビングでロケーションを活かした住まいを叶えたいと考えていました。」
ライフスタイルの多様化に伴い、住まいのニーズも大きく変化してきています。特に、現在建替えや大規模リノベーションを検討されることが多い築20年以上の住まいでは叶えることが難しかった、2階リビングや家族の気配を感じやすい開放感のある空間もそのひとつ。Sさんは、昔から変わらないロケーションの良さを住まいに取り込んだような空間を求めておられたそうです。
「2階リビング以外に叶えたかったことは、吹抜けとストリップ階段です。広い土地ではないので、抜け感や開放感のある空間デザインにしたいと考えていました。間取り決めでは、叔母の勧めで風水を考慮しました。鬼門に水回りがかかっていないかという点と、気の流れをよくする水晶を土台の中に入れてもらいました。」
同じ間取りでも、階段のデザインや壁の位置、窓の位置で視覚的に感じる広さは大きく変わります。Sさん邸では、蹴込み板(けこみいた)がなく、軽やかな印象のストリップ階段や、キッチン前をスチール手摺りにされるなど、開放感のある空間デザインにされています。
「家づくりでテーマにしたことは、インダストリアル&カフェ風です。もともとRC打ちっぱなしやスタイリッシュな空間が好きでした。また、植物も好きで、家づくりのイメージづくりをしていく中で、好きなテイストをMIXしたようなインダストリアルテイストに傾倒していきました。」
無骨で男性的な印象が強いインダストリアルテイスト。ここ数年は、男性からだけでなく女性からも人気があるテイストではありますが、奥様はどのように感じておられたのでしょうか。
「私は、シンプルでモノトーンなテイストが好きなので、合ってなくはないなと。モノづくりをするのが趣味で、ダイニングの壁側の収納棚や子供のおもちゃラックを家のテイストに合わせて作りました。このダイニングテーブルも、木製で造られていたのですが、コンクリート塗料でペイントし、好みに近づけるようにしました。」
家が完成するまで住まわれていた賃貸が近かったこともあり、よく工事中に見学に来られていたSさん。家づくりの過程で出る端材を貰い、塩ビパイプと組み合わせて収納ラックを作られていました。また、好みの形の家具を好みの色に塗装されるなど、細部までこだわった空間づくりをされたご様子です。
「空間づくりでは、ルームクリップやインスタグラムをよく参考にしていました。その他に、家づくりを始めると、普段行っていたカフェや店でもそれまで見ていなかった場所に目が行くようになりました。キッチンの天井を黒にしたのは、カフェの天井が黒でいいなと感じたのを取り入れました。」
キッチンの天井を黒にされたことで、リビングの吹抜けを引き立て奥行感のある空間にされています。また、キッチン裏の造作収納には黒板塗装を取り入れ、カフェ風のテイストを多く取り入れておられます。黒板のイラストは、奥様の義理のお兄様が定期的に変えてくださっているそうです。
「モノ決めをしていく中で迷ったのは、リビングの床材です。当初は、モルタル仕上げにしたいと思っていたのですが、担当者さんからクラックが多くなるためコンクリート打ちっぱなし風に見える素材の方が良いですよとのアドバイスをもらい、コンクリート打ちっぱなし風に出来る塗料にするかタイルにするかで最後まで悩みました。その他に迷ったのも床材でしたね。フローリングの色味で迷い、最終的にはダイニングは見た目を重視して、濃い目で、子供室は明るくしました。玄関と廊下は、同じ素材にすると広く見えるとアドバイスをもらい、統一しました。」
空間の印象を大きく変える要素のひとつ“床材”。インダストリアルテイストに欠かせないコンクリートの要素を床材で取り入れることで、冷たい無機質な空間になりすぎずに空間イメージテーマを強調されています。1階は、玄関扉を開けると、黒の大判タイルで統一された空間になっており、図面以上に広く感じる空間に仕上がっています。その他に、空間づくりでポイントにされたことはあったのでしょうか。
「キッチンはステンレスで配管を見せるということも取り入れたいと考えていたので、リビングの電気配線を見せることにしました。換気扇のダクトを見せることも考えましたが、掃除の面で控えることにしました。」
インダストリアルテイストを構成する木・スチール・モルタルをバランスよく配置し、まとめられた空間。壁を白にされることで、無骨になりすぎずまとまった綺麗目インダストリアルにされています。迷いながらも、完成したSさん邸。完成宅に点数をつけていただきました。
「90点です。キッチンの裏に下地を入れるのと、窓を付けても良かったなと。住み始めてから気付いたのですが、棚を追加で付けたいとなった時に下地を入れていなかったので追加できず、下地を入れておけば良かったかなと感じました。それ以外は、寝室の真上に浴室を配置したことです。家事動線を考え今の配置にしましたが、主人が比較的、遅くに帰宅することが多く、就寝中に水の音が意外と聞こえてきます。」
叶えたかったことは、家づくりの時に叶えることができたとお二人とも話してくれながらも家族内での生活リズムの違いからくる課題点や、暮らし始めてから気付いたことをお話してくださいました。最後に、住み心地を伺ってみました。
「住み心地は、動線もよく困っていることもないですね。冬、息子が幼稚園から帰宅する時間くらいに日がよく入り、とても暖かく過ごせています。春は、自宅前の桜並木が綺麗に咲き始めるので、リビングから花見できるのも快適です。それ以外にも、花火大会でも遮るものがなく見えるので季節ごとのイベントを自宅から楽しんでいます。」
家の前面は河川敷になっている敷地環境を活かし、大きく設けられたリビングと3階の開口。開放感を高めてくれるだけでなく、季節ごとの彩りを暮らしに届けてくれる窓になっているようです。
生まれ育った大好きな街や好きなテイストに包まれた空間、3階に設けられたご主人様の趣味室、暮らしを彩る風景に囲まれた“LIKE”が溢れた住まいで、楽しい時間が育まれています。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。