CASE646 鏡の家
一戸建ては十分な広さの土地がないと難しいと考える人もいるかもしれません。しかし、実際にはそうとは限りません。都心部など広い土地が見つかりづらかったり、地価が高かったりする場合は、狭小地でも工夫次第で十分素敵な家を建てることは可能です。
今回の記事では、狭小地にガレージハウスを建てるメリット・デメリット、間取り図や建築実例を紹介します。
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目次
狭小地にガレージハウスを建てるメリット
CASE271 旋律の家
狭小地にガレージハウスを建てることには、どのようなメリットがあるのかを詳しく解説します。
敷地内に駐車スペースを確保できる
狭小地にガレージハウスを建てるメリットとして、敷地内に駐車スペースを確保できることが挙げられます。狭小地は駐車場を確保しにくいことが多いですが、ガレージハウスなら住宅の1階部分を駐車スペースにすることが可能です。
もちろん、自宅に駐車スペースを確保できなくても、近くに駐車場を借りればひとまず車は停められます。ただし、毎月の駐車場代や徒歩での移動時間など、何かと不便に感じることも多いはずです。
傷や汚れから愛車を守れる
傷や汚れから愛車を守れるのも、ガレージハウスを建てるメリットの1つです。車は雨ざらしになったり、紫外線に当たり続けていたりすると劣化することもあります。ある程度は仕方がないと割り切る必要がありますが、できるだけ傷む速度を遅くしたいなら置く場所を考える必要があるでしょう。
ガレージがあれば天候による劣化や傷などから守ることができるので、思い入れのある愛車もきれいに保たれます。
屋根のある屋外スペースとして多目的に活用できる
ガレージハウスは、屋根のある屋外スペースとして多目的に活用できるのも強みです。車を駐車していない間は屋根のある多目的スペースとして活用できるので、有効活用しましょう。
たとえば、雨の日の子どもの遊び場として利用したり、家族でおうちキャンプを楽しんだりもできます。子どもが独立したら、自分たちの趣味を楽しむためのスペースとして活用するのも1つの方法です。
狭小地にガレージハウスを建てるデメリット
狭小地にガレージハウスを建てることにはデメリットもあるので注意しなくてはいけません。具体的なデメリットを紹介します。
建築費用が高い
ガレージハウスのデメリットとして挙げられるのは、建築費用の高さです。背景には、1階部分がほぼガレージとなり、大きな開口部を設けるという特殊な構造が挙げられます。耐震性を確保しなくてはいけないうえに、スペースを確保するため3階建てになることが多いことから、一般的な2階建ての建物よりも建築費が高くなりがちです。
ただし、土地代や駐車場代は節約できるため、その分とのバランスも考えて検討しましょう。
居住スペースを圧迫する
1階部分がほぼガレージになるため、居住スペースを圧迫してしまうことも、ガレージハウスのデメリットの1つです。しかし、3階建てにすれば必要なスペースを確保できることも多いので、そこまで神経質になる必要はありません。
ただし、土地によっては高さ制限があり、3階建ての家自体を建てられない可能性もあります。土地を購入する際は、ガレージハウスを建てても問題なさそうかを確認したうえで進めましょう。
階段の上り下りを負担に感じることがある
階段の上り下りを負担に感じることがある点も、ガレージハウスならではのデメリットです。1階をガレージにした狭小住宅は3階建てになることが多くあります。そのため、3階までの上り下りを負担に感じたり、宅配便が来たときに1階まで下りるのを負担に感じたりする人もいるのが実情です。
自分だけではなく、家族にとっても負担なく生活できるかをイメージしたうえで、ガレージハウスにするかを考えましょう。
狭小地にガレージハウスを建てるときのポイント
CASE13 車と暮らす狭小住宅
狭小地にガレージハウスを建てるときのポイントを紹介します。
耐震性を確保する
狭小地にガレージハウスを立てる際は、耐震性を確保しなくてはいけません。狭小地にガレージを作ると1階はほぼガレージとなるため、開口部が大きくなります。一般的な傾向として、開口部が大きいほどその建物の耐震性は低くなるので、相応の耐震性を確保しないと、地震が来た際に家が甚大な被害を受けかねません。
安全には代えられないので、コストがかかっても耐震性は確保しましょう。
騒音対策をする
ガレージハウスには、騒音対策が欠かせません。住居スペースと隣接している以上、シャッター音やエンジン音が気になりがちです。家族だけでなく、近所の人にも迷惑をかけかねないので、騒音対策は必須です。静音シャッターを選択したり、ガレージの近くに寝室を配置する場合は音が響かないように防音対策をしておきましょう。
生活スタイル上早朝や深夜の出入りが多くなるようであれば、特に重点的な対策が必要です。
間取りの自由度が高い設計事務所に依頼する
狭小地にガレージハウスを建てる場合は、間取りを広く見せたり、耐震性を確保したりするための工夫が必要になります。これらの工夫を凝らすことにより、土地の狭さを感じさせない、快適な家にすることが可能です。
ただし、ある程度の知識と経験がないと工夫が難しいのも事実であるため、依頼する設計事務所を厳選しなくてはいけません。間取りの自由度が高く、狭小地のガレージハウスの実績の多い設計事務所を選ぶと安心です。
狭小地に建てるガレージハウスの間取り例
狭小地のガレージハウスの間取りを紹介するので、家を建てる際の参考にしてください。
2階にLDKと水廻りをまとめた間取り
1階にガレージをしつらえ、2階にLDKと水回りをまとめた間取りを紹介します。寝室は1階に2つ、2階に1つあるため、子ども部屋を2階、大人の寝室を1階にするなど使い分けが可能です。LDKは14帖確保されているので、4人程度の家族であれば、十分快適に過ごせます。水回りは2階に集約されていますが、お手洗いは1階と2階に1つずつあるので、朝など忙しい時間でも余裕を持って使えるでしょう。
ガレージの間に収納を設けて防音対策を施した間取り
寝室とガレージの間に収納を設けて防音対策を施した間取りを紹介します。空間を1つ挟むことになるため、ガレージで物音がしたとしても、直接響いてくることはありません。先ほどの間取り例と同様、お風呂、洗面所やLDKのキッチンなどの水回りは、2階に集約しています。1階に2部屋ある寝室に併設した収納スペースのほかに、独立した収納スペースを1階にしつらえ、家族の持ち物が収納できるよう配慮しました。
階ごとにゾーン分けされた3階建ての間取り
階ごとにゾーン分けされた3階建ての間取りを紹介します。1階はガレージと水廻り、2階はLDK、3階は個室とはっきりとゾーンを分けました。先に紹介した2つの間取りよりもより狭い土地でガレージハウスを建てる場合にも参考になる間取りです。LDKは16.0帖確保し、家族団らんのスペースとしても十分な広さを実現しました。収納スペースも各階にしつらえ、荷物を収納できるようにしています。
狭小地を活かしたガレージハウスの建築実例4選
ここでは、過去にフリーダムアーキテクツデザインが手掛けた、狭小地を活かしたガレージハウスの建築実例を紹介します。
鏡面サイディングが目を引く都会的なガレージハウス
CASE646 鏡の家
鏡面サイディングが目を引く都会的なガレージハウスを紹介します。商業用ビルでは多用されるものの、戸建てではあまり使われない鏡面サイディングを使うことで、印象的な外観に仕上がりました。また、生活感を出さないための工夫として、プライベートスペースを3階に集中させています。
壁一面にハンガーラックを設けたり、シューズインクローゼットをしつらえたりなど、収納にも配慮しました。
光が降り注ぐ落ち着いた佇まいのガレージハウス
CASE599 日向ぼっこしたくなる階段のある家
光が降り注ぐ落ち着いた佇まいのガレージハウスを紹介します。隣地が通路部分で空き地になっていることから、大胆に大開口を設けることで、家の中にふんだんに光を取り入れることができました。また、フローリングやインテリアを木材中心にし、壁は白で統一することで、温かみのある空間に刺しあがっています。
壁面に設けた棚やLDK内での収納も兼ねた段差など、収納スペースを確保するための工夫も豊富に取り入れた家です。
造形的で個性溢れるガレージハウス
CASE121 光を呼び込むデザイン住宅
狭小地かつ建築制限が厳しい土地で建てたガレージハウスの実例を紹介します。ガレージの上に丸形の窓が印象的な建屋が乗っているという個性的なデザインの家です。壁をガラスにしたり、階段を吹き抜けにしたりといった工夫により、光が降り注ぐ、土地の狭さを感じさせないおしゃれな家に仕上がりました。
さらに、お風呂とお手洗いを隔てるドアをガラスにするなど、随所に空間を広く見せる工夫が盛り込まれています。
インナーガレージを明るく照らす洗練されたガレージハウス
CASE617 Casa di Nero
「Casa di Nero=黒い家」という名前からもわかるように、黒いボックスと赤い玄関扉が印象的な3階建てガレージハウスを紹介します。夜はガレージスペースに照明が灯り、収納された車がおしゃれに照らされます。
他にも、インテリアを黒やグレーで統一したり、スリット窓やトップライトを取り入れたりなど、狭い土地でもおしゃれな家を建てるための工夫が盛り込まれた家です。
関連記事:「ビルトインガレージハウス」に関する実例
狭小地でもガレージハウスの建築は可能!間取りを工夫して快適な空間にしよう
狭小地であっても、ガレージハウスを建てることは可能です。間取りなどさまざまな工夫により、十分おしゃれなガレージハウスは建てられます。自分や家族が家に望むことを整理したうえで、実績や経験が豊富な設計事務所に相談してみましょう。
フリーダムアーキテクツデザインでは、過去に手掛けた施工例をまとめた作品集を無料でお届けしているので、家を建てる際の参考になさってください。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。