CASE627 HOUSE.GARAGE HOUSE
ガレージハウス(インナーガレージ、ビルトインガレージ)は、車やバイク好きの人たちに人気の住宅です。しかし、住宅内に駐車スペースがあることから、「騒音やにおいは大丈夫か」「居住スペースが狭くなるのではないか」などと、心配のある方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回はガレージハウスのメリット・デメリット、ガレージハウスの間取りのポイントを解説します。さらに、坪数別の間取り例や建築実例も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
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目次
ガレージハウスとは
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ガレージハウスとは、ガレージと住宅が一体化した建物のことです。住宅内の専用スペースに駐車する形式で、「インナーガレージ」や「ビルトインガレージ」とも呼ばれます。
ガレージハウスを選ぶ理由は、「車やバイクを眺めながら生活したい」「限られた敷地面積を有効活用したい」「雨の日にスムーズに車を乗り降りしたい」などさまざまです。いずれも、単に駐車スペースと考えず、暮らしの質を向上させるためにガレージハウスを選択しています。
ガレージハウスの間取りとしては、1階部分をガレージにし、2階にLDKを配置するスタイルが人気です。この間取りでは、1階は趣味空間として使い、2階は周囲の建物の影響を受けにくい利点を生かして、自然光がたっぷり入るリビングをつくる家づくりを実現できます。
また、狭小地でも駐車スペースを確保できることから、都市部でも人気の間取りです。
ガレージハウスのメリット
ガレージハウスは、自動車が一般家庭に普及し始めたアメリカで、住宅と車庫を一体化させたスタイルとして生まれました。しかし、防犯性の高さや、狭小地との相性の良さ、多目的なスペースとして活用できる点などが評価され、現代日本の住宅スタイルとしても取り入れられています。 それでは、ガレージハウスの魅力をみていきましょう。
車を汚れや盗難から守れる
ガレージハウスは、車を雨風や花粉、紫外線からしっかり守れる点がメリットです。カーポートでは屋根があるものの、土ぼこりや横殴りの雨などを完全に防ぐことはできません。しかし、ガレージハウスなら完全に囲まれた空間に車を保管できるため、愛車をしっかりと守れます。
また、ガレージハウスは防犯面でも安心です。ガレージハウスは壁やシャッターが障壁となるため、盗難は困難です。車上荒らしや、車にイタズラ傷を付けられる心配もほとんどありません。車にこだわりを持っている人にとって、ガレージハウスは安心して愛車を保管できるスペースです。
生活動線や移動が楽になる
ガレージハウスの大きな魅力の1つは、ガレージから直接家の中に入れる動線(移動経路)にあります。生活動線がコンパクトになり、内と外の移動が楽です。
例えば、ガレージから直接キッチンに入れる間取りにすれば、買い物後の荷物をそのまま運び込むことができます。雨の日でもガレージから直接家に入れるため、ぬれる心配もありません。ガレージから家への動線に段差のないスロープを設置すれば、車イスやベビーカーでもスムーズに移動できます。
ガレージ以外にもさまざまな活用方法がある
ガレージハウスのガレージは、車を駐車するスペースとしてだけでなく、さまざまな用途に活用できる点が魅力です。
収納スペースとしては、車やバイクのタイヤや工具などの収納に加えて、アウトドア用品やスポーツ用品などの大きな荷物を整理整頓するのに便利です。また、季節用品や使用頻度の低いものを保管しておくと、室内の収納スペースを節約できるでしょう。
趣味スペースとして、さまざまな活用方法も可能です。車やバイクのメンテナンスやカスタマイズのための作業場としてはもちろん、DIYやバーベキューなどのスペースに早変わりします。子どもやペットの遊び場に利用してもよいでしょう。
家の中から車を眺められる
ガレージハウスでは、家の中から愛車を眺める設計が可能です。例えば、室内側の壁をガラス張りにして、リビングや主寝室からショールームのようにガレージを眺められる空間にする人もいます。
注文住宅ではユニークな設計も実現できますので、愛車との距離を常に近くに保ちながら、生活空間の一部として楽しめるでしょう。
狭小地でも駐車場を確保できる
1階部分をガレージとして活用し、2階や3階を居住スペースとすることで、狭小地でも駐車場と居住空間の両方を確保できます。このメリットにより、ガレージハウスは、住宅が密集しており広い敷地を確保するのが難しい傾向がある都市部で人気です。
車の大きさや内部設計によっても変わりますが、15坪(50m2)くらいの狭小地であっても、1~2台のスペースがゆとりをもって確保できます。
容積率の緩和措置がある
ガレージハウスは「容積率の緩和措置」という、通常より広い家を建てられる制度を活用できます。容積率の緩和措置は、ガレージ部分の床面積が建物の延べ床面積の5分の1以内であれば、延べ床面積に含まれないという制度です。
敷地面積20坪、容積率200%の場合で計算してみましょう。
【延べ床面積の上限(容積率から計算)】
敷地面積×容積率=延べ床面積
20坪×200%=40坪
【容積率の緩和措置】
延べ床面積×1/5=ガレージの面積
40坪×1/5=8坪
つまり、ガレージ面積が8坪以内であれば、延べ床面積に含まれず、緩和措置が適用されます。
なお、容積率の緩和措置は、あくまで容積率の計算に関するものであり、固定資産税やその他の税金が安くなるわけではありません。固定資産税は、登記簿謄本上の延べ床面積を基に評価されるため、容積率の緩和措置が適用されても税金が減額されるわけではない点に注意が必要です。
ガレージハウスのデメリット
ガレージハウスには、建築コストが高めであることや、騒音やにおいが気になる場合あるといったデメリットもあります。後悔しないように、デメリットも知っておきましょう。
建築コストが高くなる
ガレージハウスは、一般的な住宅に比べて建築コストが高くなる傾向があります。
理由は、ガレージ部分に大きな開口部が必要であり、建物全体の強度を保つための構造が求められるためです。通常の木造住宅よりも強度の高い工法を採用する必要があり、場合によっては鉄骨造やコンクリート造を選択することになります。
ただし、駐車場を借りる費用と比較すると、長期的にはガレージハウスにしたほうが経済的な場合もあるでしょう。特に、駐車場代が高い都心部では、ガレージハウスで駐車スペースを確保するメリットが大きくなります。
騒音やにおいが気になることも
ガレージハウスでは、車のエンジン音やシャッターの開閉音が室内に響くことがあります。特に、早朝や深夜に車を出し入れするライフスタイルの世帯や、ガレージの真上や真横に寝室を配置する間取りでは、騒音問題の発生に注意が必要です。
また、排気ガスがガレージ内にこもることもあります。そのため、ガレージには換気扇を設置し、定期的に換気する対策が必要です。寒冷地などで暖機運転をする場合は、シャッターを開けなくても問題が生じないような換気性能が求められます。
居住スペースが削られる
1階にガレージをつくると、居住スペースが狭くなり、間取りの制約が生じます。
1階の大半をガレージで占有する場合は、2階にLDKを配置することになりますが、これにより理想的な間取りを実現できない場合もあるでしょう。例えば、庭と一体型のリビングテラスや、吹き抜けリビングは実現できません。
個室の数を増やしたい場合は、3階建ても検討できます。しかし、階段の上り下りが多いため、高齢者世帯や子育て世帯などでは、負担に感じる可能性があるでしょう。
使い勝手が悪くなることも
将来のライフスタイルや車の利用に柔軟に対応しにくい面もあります。例えば、将来大きな車を購入した際にガレージに収まりきらない場合が考えられます。また、将来車の台数を増やす際に、ガレージのスペースが足りなくなる可能性もあります。
一度ガレージを建ててしまうと、後からガレージの広さを拡張するのは難しいため、ガレージのサイズは計画的に設計する必要があります。
ガレージハウスの間取りのポイント
ガレージと住宅が一体化したガレージハウスでは、暮らしやすさに配慮した間取りが重要です。また、大きなスペースを取るガレージを最大限活用できる工夫をすることも、家づくりを成功させるポイントです。
ここでは間取りのポイントを9つに分けて解説します。
ガレージに必要な広さを把握する
ガレージハウスを計画する際は、ガレージに必要な広さを把握することが大切です。車1台を駐車するのに必要な広さは下記の通りです。
幅 | 奥行き | 必要な広さ | |
---|---|---|---|
普通自動車 | 2.5m | 5.5~6m | 4.5坪以上 |
軽自動車 | 2.3m | 5~6m | 3.5坪以上 |
大型乗用車 | 2.8m | 6m以上 | 6坪以上 |
上記以外にも、トラックや車イス対応の車など、車種に応じてスペースを見積もっておきましょう。ガレージ内に収納スペースをどれだけ確保したいかなども考慮しなければなりません。
車を2台駐車する場合は、車の乗り降りやドアの開閉、移動スペースなどのための追加の空間が必要です。そのため、2台分の駐車スペースは1台分の2倍よりも広くなることがあります。普通自動車の場合は10坪程度の広さが目安です。
騒音が伝わらないように設計する
ガレージ内でのエンジン音や振動は、意外と大きく室内に伝わるものです。エンジンをかけると音が壁や天井を通じて居室に響き、早朝や深夜は家族の睡眠を妨げる可能性があります。
対策としては間取りが重要です。例えば、ガレージと寝室を離して配置することが推奨されます。これにより、エンジン音やシャッター音が直接伝わりにくくなります。
平屋であれば、ガレージと寝室の間にテラスやリビングを挟むとよいでしょう。また2階建てであれば、1階部分はシューズインクローゼットや土間を配置して、居住スペースは2階にまとめるなど工夫します。
においや換気対策をする
ガレージ内では車の排気ガスやにおいがこもりやすく、特にエンジンをかけた際に発生する排気ガスが充満することがあります。このため、換気対策はガレージ設計において欠かせません。
対策としては、換気扇の設置が一般的です。排気ガスやにおいを効率的に外に排出し、ガレージ内の空気を清潔に保てます。
また、横すべり出し窓を設置し、メンテナンス中などに半開にすると換気性能がさらに高まります。横すべり出し窓は採光の確保や、インテリアのおしゃれ度アップにも効果的です。
ガレージからの動線を検討する
ガレージハウスの設計では、コンパクトな動線を意識した間取りが重要です。ガレージから居住スペースへの動線がスムーズですと、日々の生活が快適になります。例えば、ガレージとキッチン、パントリーを直接つなげる間取りは、買い物の荷物やアウトドア用品などの持ち運びがしやすい間取りです。
また、ガレージから直接LDKにつながる動線があると便利です。例えば、チャイルドシートから子どもを降ろし、そのままリビングに直接移動できるので、子育て世帯にとっては使い勝手がよい間取りとなります。
将来のことも考える
ガレージの設計では、将来も見据えることが重要です。家族が増えた際に車の台数を増やす可能性や、大きい車に買い替える可能性も考慮して、ガレージの広さや駐車スペースを検討するとよいでしょう。
また、将来、電気自動車に買い替える可能性がある場合、ガレージに充電用のコンセントを設置しておくこともポイントです。後からコンセントを追加するのはコストや施工面で難しくなるため、事前に設置するか、少なくとも電気工事の準備だけでもしておくと安心です。
シャッターを検討する
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シャッターは防犯性だけでなく、静音性と利便性も兼ね備えたものを選びましょう。安さだけで選んでしまうと開閉音がうるさかったり、数年で劣化したりして後悔する可能性があります。シャッター音は近所迷惑になる恐れもあるため慎重に選びたいポイントです。
シャッターには手動式と自動式があり、違いは以下の通りです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
電動式 | ・車内からリモコン操作ができる ・開閉音が静かで、騒音が少ない |
・コストが高い ・停電時や故障時に開閉できない場合がある |
手動式 | ・コストが低く、経済的 ・停電時でも開閉可能 |
・開閉音が大きい ・車を降りて開閉する手間がかかる |
また、開閉方式の違いも知っておきましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
オーバースライダー方式 | ・開閉音が非常に静か ・開閉スピードが速い |
・コストが高い ・十分な天井高が必要 |
巻き上げ方式 | ・コストが安い | ・開閉音が大きい |
横引き方式 | ・さまざまな形状のガレージに対応できる | ・コストが高い |
収納スペースを確保する
ガレージに収納スペースを確保するとより便利です。車関連の道具だけでなく、家の中に持ち込みたくないアイテムの収納に役立ちます。
例えば、ゴルフバッグやキャンプ用品、ベビーカーなど、頻繁に使わないが保管場所に困るものをガレージに保管するとよいでしょう。これにより、玄関やリビングをすっきりと保てます。
ガレージを収納スペースとして活用する際は、収納するアイテムの量に合わせたスペースを計画的に確保することが大切です。
建てる目的とコストを考える
ガレージハウスを建てる際は、目的とコストのバランスを考慮することが重要です。ガレージをどう活用するかによって、コストの妥当性が変わってきます。
例えば、愛車を最適な環境で保管したい、作業台や工具がそろった専用エリアを設けたいといった目的があれば、価値に見合った投資となるでしょう。
一方で、車を単なる移動手段として使うだけであれば、コストをかけてガレージハウスにするのではなく、他に資金を回したほうがよいかもしれません。ハウスメーカーや工務店の担当者とも相談しながら、よく検討するとよいでしょう。
実績が豊富な会社に依頼する
ガレージハウスは強度や動線設計で特有の課題があるため、実績豊富なハウスメーカーや工務店に依頼することが大切です。
ガレージハウスでは車の出入りができるように大きな開口部が必要なため、構造設計に十分配慮する必要があります。また、生活しやすい動線と、騒音やにおい対策のバランスも考慮しなければなりません。
そのような細かいところや複雑なことは、実績が豊富な会社でないと提案ができません。ガレージハウスの設計・施工実績がどのくらいあるのか、相談時に確認しておきましょう。
【坪数別】ガレージハウスの間取り例
ガレージハウスは間取りが重要なポイントです。そこで坪数別に実際の間取り例を取り上げ、ガレージの広さや生活動線の設計などのポイントを解説します。
【20坪】生活動線がコンパクトにまとまっている3階建てガレージハウス
このガレージハウスは、1台分の車を駐車できる広めのガレージを備えています。少し車がはみ出しても問題ない設計になっているため、大きな車に買い替えても問題ありません。
ガレージには収納スペースが十分に確保されており、工具やアウトドア用品を効率的に収納できます。左右には窓を設置し、採光と通風を確保しています。ガレージからは直接玄関に入れるため便利です。1階には水回りや広い納戸など、車のエンジン音や作業音が気になりにくい部屋を割り当てました。
2階は約18帖の開放的なLDKとなっています。窓を開けるとリビングとバルコニーが一体化し、さらに広々とした空間を楽しめます。3階には主寝室と子ども部屋を配置。トイレと洗面台も備わっているため、夜中にわざわざ1階まで降りる必要がなく、快適に過ごせます。
【20坪】家族や友人が自然と集まる2階建てガレージハウス
こちらは2台分の車が駐車できるガレージハウスです。余裕を持ったスペースを確保したため、多目的な作業場としても使えます。車が1台のときは子どもやペットを遊ばせたり、友人が集まったりする場として活用できるでしょう。
ガレージからはポーチに出られます。また、家の中から家族に窓を開けてもらえば、ガレージから直接室内へも移動可能です。
1階は、個別の部屋と水回りと書斎があります。一部屋は洗面所とテラスにつながっているため、洗濯物を取り出してそのまま干す際に便利です。
2階は家族が集まる広々とした27.8帖のLDKを配置。家族が集まってゆったりくつろいだり、友人を呼んでパーティしたりできます。また、4.5帖のゲストルームは友人を泊めたり、お昼寝したりできます。
【30坪】快適に暮らすための工夫を凝らした平屋のガレージハウス
この平屋ガレージハウスは、車を2台所有できるスペースを確保しています。シューズクロークを経由して室内に入れる動線が特徴です。
ガレージの近くには、普段あまり使わない畳部屋とテラスを配置しました。一方、ガレージから一番遠い場所には寝室を配置したため、騒音を気にせず静かな環境で過ごせます。
その他のスペースはゆったりと暮らせる広いスペースを割り当てました。21.5帖のLDKは、天井が吹き抜け構造となっており、さらに解放感を増しています。水回りも通常より面積を広げて使いやすさを向上しています。
これほどの広さを確保できたのは廊下がないためです。テラスを中心として、寝室やリビング、ガレージに行ける動線を設けたことでアクセスの良さと広さを両立しました。
【30坪】情緒ある庭付きの3階建てガレージハウス
この3階建てのガレージハウスは、車を2台所有できるガレージを備えています。長方形のシンプルな形状ですが、ガレージ部分が外観にアクセントを加えています。ガレージからは室内に直接アクセスできるようになっており、雨の日などに便利です。
1階には、吹き抜けがある広いLDK、茶室、情緒あふれる庭があります。開放的で落ち着いた空間を楽しめます。階段はリビングを経由する設計のため、家族が自然と顔を合わせられます。
2階には家事室と居室、水回りがあり、バルコニーへのアクセスも近いため、洗濯物を干すまでの動線もスムーズです。3階には居室が設けられており、プライベートな空間も確保されています。
【40坪】それぞれの趣味を楽しめる2階建てガレージハウス
このガレージハウスは、大きなガレージが玄関に直結しており、日常の出入りが非常にスムーズです。玄関を入って右手にあるシューズインクローゼットは、外からもアクセスできるようになっています。他の収納スペースも充実しており、ウォークインクローゼットとパントリーには、家族全員の持ち物をしっかりと整理できます。
広々としたLDKとテラスは、友人や家族が集まり、お茶会やリラックスした時間を楽しめる開放的な空間です。キッチン横のスタディールームは、リモートワークや子どもの勉強、趣味のスペースなどに重宝するでしょう。ゲストの応接や友人との会話などでプライバシーを保ちたいときは、廊下を通った先の畳部屋が使えます。
2階には家族ごとの個室とピアノルームがあり、趣味やリラックスできる多目的なスペースとして利用できます。
【40坪】程よい距離感のあるガレージ付き二世帯住宅
こちらのガレージハウスは、親世帯と子世帯が生活スペースを分けている2世帯住宅。1階と2階で分けるのではなく、共同使用部分を挟んで同じフロアを分割するタイプです。
それぞれの世帯で生活を送りつつも、大人数が集まれるテラスを設けたことで、いつでも家族が集まれます。また、ランドリーだけは共有にして、生活リズムの違いによって気を遣ってしまいそうなお風呂と洗面所はそれぞれ設置するなど、程よい距離感を保つ工夫が随所にあります。
2階は子世帯中心に使うスペースです。親世帯の寝室を除いて2部屋が確保されているため、将来子どもが成長した際は、個室を持たせてあげられます。
こだわりのガレージハウスの建築実例
ここからはフリーダムアーキテクツのガレージハウスの建築実例を紹介します。いずれの例も、トータルでの住みやすさ、使いやすさ、デザイン性を高い水準で実現していることが特徴です。
実例①リゾート気分を味わえるガレージハウス
CASE682 Casa de Resort
このガレージハウスは、高級感とモダンな外観が特徴です。高い壁に囲まれた設計により、プライバシーをしっかり確保しつつ、洗練されたデザインを際立たせています。
ガレージは3台分を駐車できる広々としたスペースを確保しました。ガレージ内は構造上必要な壁で仕切られていますが、収納スペースとして活用しており、無駄がありません。
ガレージからエントランスへとつながるアプローチを抜けると、白を基調としたデザインで統一した高級感あふれる空間が広がります。家族が集まるリビングには吹き抜けが設けられています。また、一直線にダイニングとリビングを結び、隣接する中庭ともつながる間取りとしました。これにより、縦にも横にも広がりを感じさせる空間となっています。
実例②日常から解き放たれた心地よさを感じるガレージハウス
CASE639 Wall Side
こちらのガレージハウスは、白いキューブ状の外観に黒い壁が設けられ、シンプルでモダンなデザインが特徴です。シャッターを開けると、ガレージがデザインのアクセントとなり、家全体の統一感を引き立てます。
プライバシーを確保しながら圧迫感のないつくりを実現していることも、こちらのガレージハウスの特徴です。道路に面した窓にはスリット窓を採用しました。また、中庭やバルコニーには圧迫感が出にくいルーバー(細長い板を一定の間隔で取り付けたもの)を目隠しに使っています。
玄関は側面にありますが、ガレージから中庭へ直接アクセスできるようになっています。この中庭を介して畳室やLDK、バルコニーへと移動することも可能です。中庭を中心にコの字型にしたことで、どの部屋も自然光をたっぷり取り込めます。
室内は和モダンの空間で統一。2階のLDKからはバルコニーとつながる窓と中庭が見える大開口窓が設けられており、のびのびした心地よさを感じられます。
実例③やさしい木目調の落ち着くガレージハウス
CASE601 ドマノイエ
こちらは、「銭湯のように落ち着く家を」というユニークなテーマでつくりあげたガレージハウス。青い外壁に木目調の玄関の組み合わせがおしゃれです。
ガレージは車1台分のゆとりをもって収納できるスペースを確保しました。車から降りてそのまま玄関に行けるように、ガレージ内に扉と窓を付けています。
玄関は贅沢にスペースを確保した土間空間となっており、中庭~土間~LDKと緩くつなげています。このため、LDKからは中庭の様子を見ることができ、視線の広がりを感じられるのです。
LDKの一角には小上がりの和室を設けて空間の変化を付けました。階段を上がった先は、仕事や勉強ができるフリースペースとなっており、収納棚も設けられています。
実例④上品な煌びやかさを感じるガレージハウス
CASE585 いしのいえ
こちらのガレージハウスは、施主様の希望で2種類の異なる石材を外壁に使用し、閉鎖的ながら重厚感がある外観に仕上げました。道路沿いに面した側は、ガレージのシャッターと玄関を配置して開口部を少なくし、プライバシーをしっかり確保しています。
一方で2階・3階部分は、夜間にルーバーからほんのりと光が漏れて、まるでお店のようなおしゃれで柔らかい印象となっています。敷地いっぱいに建てるために、駐車スペースはインナーガレージで確保。広々としたガレージで、室内へと直接アクセスできるようになっています。
室内は石の壁を取り入れた印象的な内装と、黒を基調としたインテリアが高級感を演出しています。バルコニーはLDKとフラットにつながっており、開放的なリビング空間が魅力的です。照明や壁、飾り棚などのディテールにもこだわり、上品で煌びやかな住まいを実現しました。
実例⑤「オモチャ箱」のようなガレージハウス
CASE406 TOY BOX
こちらは一見閉鎖的に見える外観にインナーガレージを付けた家です。車を1台停めても余裕があり、バイクや作業スペースとしても活用できる広さを確保しています。また、ガレージからは直接室内に入ることができ、動線の良さを実現しました。
家の中に入ると閉鎖的な外観とは裏腹に、縦の抜け感のある開放感いっぱいの空間が広がります。2階のLDKは柱がなく、吹き抜けのある広々とした空間になっています。
LDKはバルコニーともつながっていて、晴れた日には外でお茶を楽しむことも可能です。また、LDKの一角にはビリヤードやオーディオ、ハンモックなどがあり、「楽しい」や「好き」が詰まったオモチャ箱のような家に仕上がっています。
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注文住宅の家づくり | CASE534【Mod】el
ガレージハウスは、最高の環境に愛車を駐車できることや、狭小地でも駐車場を確保できることなど多くの魅力があります。一方で騒音やにおいが気になったり、居住スペースが削られたりする点に注意が必要です。
理想的なガレージハウスを建てるには、実績豊富なハウスメーカーや工務店に早い段階で相談することをおすすめします。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。