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「日々の疲れを癒しに、週末は別荘に」といった暮らしに憧れを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。別荘を建てたいと検討している方におすすめなのが平屋です。平屋はデザインや間取りの自由度が高く、大開口の窓を設けやすいなどといった多くの魅力があります。
本記事では平屋別荘のメリットやデメリット、間取りのポイントなどを紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
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目次
平屋別荘のメリット
都会の喧騒を離れ、自然の中でゆったりとした時間を過ごせる別荘。平屋の別荘は、外観のよさや自然と調和しやすいことから近年人気です。平屋の別荘の魅力についてみてきましょう。
建物の強度が高い
平屋は、2階建てや3階建てと比べて、強度が高いです。平屋は上階の荷重がないため、柱や壁にかかる負担が少なく、構造的に堅固です。さらに、建物の高さが低く、重心が下にあるため、地震や強風などの外力に対して安定性があります。
別荘は海沿いや山間部などの自然豊かな場所にあることが一般的です。例えば、海沿いで強風が吹く地域では、重心が低い平屋が向いています。また、降雪地帯の別荘においても、コストをそれほどかけずに十分な強度を確保できるのです。
掃除やメンテナンスがしやすい
平屋の別荘は、掃除やメンテナンスがしやすいメリットがあります。二拠点生活をする際は、できるだけ手間やコストを省きたいものですが、平屋なら負担が増えにくいのです。
平屋はすべての部屋がワンフロアにあるため、掃除機やモップを持って階段を上り下りする必要がありません。窓を掃除する際も、脚立や特別な道具は不要です。
また、業者に依頼するメンテナンス費用も抑えられます。これは、外壁の面積が少ないため、塗装や修繕の手間が減るためです。また、点検や修理の際に足場を組む必要がない場合もあることから、2~3階建てに比べて、費用が安くなる傾向があります。
さまざまなデザイン・設計ができる
平屋は2階建てや3階建てと比べて、デザインや設計の制限があまりありません。平屋は2階建てと異なり、上階を支える柱や壁が不要です。そのため、大きな窓や広い開口部を取ることができ、明るく開放的な空間をつくれます。採光や換気が十分に確保でき、周囲の美しい景色を存分に楽しめるでしょう。
また、建物の高さ制限や日影規制に抵触するケースは少なく、片流れ屋根や薪ストーブの煙突付きの屋根など、屋根の形状を工夫しやすい点も魅力です。デザイン性の高い外観をつくることで、個性的で洗練された別荘になります。
冷暖房の効率がよい
平屋は上下階の空気の流れがなく、冷暖房効率が高い建物です。2階建てのように、暖かい空気が2階にたまる、もしくは冷気が下に流れるといった現象が起こりません。そのため、平屋では空調のムラが少なく、光熱費も安くなる傾向があります。
別荘地は寒暖差が大きい場所が多く、快適な室内環境を保つことが重要なポイントです。例えば軽井沢では、夏場に30度くらいまで上がる日もあります。また、冬場では気温がマイナスになるため、寒冷地用の暖房機器が欠かせません。
避暑やウインタースポーツを楽しむために別荘を建てるなら、冷暖房の効率がよい平屋が向いています。
周囲の自然や地面との距離が近い
平屋は地面との距離が近く、自然との一体感を強く感じられる点も大きな魅力です。美しい風景や景色を目の前で満喫でき、都会の騒がしさを忘れられると感じる別荘のオーナーは少なくありません。
例えば、リビングに設けた大開口の窓から、雄大な山々のパノラマや海原を見渡せます。また、庭先に咲く花の香りをダイレクトに感じたり、リビング直結の庭で子どもが裸足で駆け回ったりといったことも可能です。
平屋別荘のデメリットや注意点
平屋の別荘は多くの魅力がありますが、気を付けておきたい点もあります。2階建てで暮らしていると気づかないデメリットもありますので、この機会にポイントを押さえておきましょう。
坪単価が割高になる
平屋は総建築費用が2階建てに比べて総面積が小さくなるため安くなりますが、坪単価は割高になる傾向があります。
平屋は1階部分にすべての部屋を配置するため、家の土台(基礎)と上を覆う屋根がその分広がります。これらは建築費用の中でも特に高額な部分です。これに対し、2階建ての場合は、同じ延床面積でも上下に部屋を重ねることで、基礎と屋根の面積を抑えられるため、1坪あたりのコストが割安になります。
ただし、平屋は冷暖房効率がよく、メンテナンスも比較的簡単なため、光熱費や修繕費などのランニングコストを抑えられます。総合的な費用を考えて、平屋建てを選ぶか検討するとよいでしょう。
広い土地が必要
別荘はリゾート感を大切にするため、狭小地ではなく、広々とした敷地でゆとりのある空間を確保することが理想的です。しかし、平屋で別荘を建てる場合、すべての部屋を1階に配置するため、2階建てよりも広い土地が必要です。
また、テラスや庭も十分に設けられず、自然を楽しむスペースが限られてしまいます。そうなると、平屋ならではの開放的で自然と調和しやすい魅力が薄れてしまうでしょう。土地を購入して別荘を建てる場合は、土地探しの段階からプロに手伝ってもらうことをおすすめします。
プライバシーや防犯対策が必須
平屋は、開口部を大きく取るデザインが多いため、外からの視線が気になりやすい面があります。特に道路や隣家が近い場合は、プライバシーの確保が難しくなるでしょう。
また、防犯の観点でもリスクが高くなります。窓や出入り口が地面に近い平屋は、工具などを使って窓をこじ開けたり、鍵のかかっていない場所から簡単に侵入されたりするケースがあります。
このため、プライバシー性を保つためにカーテンや外構を工夫したり、防犯カメラや防犯用のセンサーを設置したりするなどの対策が必要です。
平屋の別荘に取り入れたい間取りや設備
CASE617 Casa di Nero
ここからは、平屋の別荘だからこそ取り入れたい間取りや設備を紹介します。日常生活を送る本宅では難しい間取りや設備も、別荘であれば実現できるでしょう。
テラス・中庭
別荘地で美しい景色を存分に楽しむなら、リビングと一体化したテラスが理想的です。広々としたテラスは、家族や友人とバーベキューやたき火、ハンモックでのお昼寝、星空観測、読書、リモートワークなど、多目的に使える空間として利用できるでしょう。
また、中庭はプライバシーを守りながら自然を楽しめる空間です。特にコの字型やロの字型の中庭は、周囲の視線を遮りながらも自然光や風を取り入れられます。例えば、リビングと中庭をつなげて設計すれば、リビングの延長として外でもくつろげるスペースになります。
天窓
平屋は大きな窓を設置できる開放感が魅力ですが、建物が広くなると中心部に日光が届きにくくなる点がデメリットです。そこで天窓を設けることで、室内全体に自然光をしっかり取り込み、明るく快適な空間をつくれます。
例えば、バスルームに天窓を取り付けると、プライバシーを守りながら自然光を取り込める入浴空間となります。夜には星空を見ながらリラックスできるぜいたくな時間となるでしょう。また、家の奥まった場所の廊下や部屋にも自然光を取り込み、暗くなりがちなスペースを減らせます。
ホームシアタールームなどの趣味スペース
大画面で映画鑑賞や音楽ライブ映像を楽しめるホームシアタールームは、別荘でのインドアライフを豊かにくれます。別荘地では、近隣との距離が離れていることが多いため、音量を気にせず迫力あるサウンドを楽しめるでしょう。
そのほかにも、ダーツやビリヤードを楽しむゲームルームを設けると、家族や友人との交流が盛り上がります。また、日本ではサウナブームが続いており、別荘にサウナ室を設ける人も増加中です。中には屋外にサウナ室を設けて、自然と一体化したリラックス感を楽しむ人もいます。
暖炉・薪ストーブ
暖炉は、炎の揺らめきと暖かさで別荘の雰囲気をワンランク上にしてくれる人気の設備です。都会では設置が難しい本格的な暖炉を取り入れることで、非日常感を味わいながらぜいたくな時間を過ごせるでしょう。
一方、薪ストーブは、暖炉よりも暖房効率がよく、かつ煙や熱のコントロールもしやすいため、寒冷地での別荘で使われることが多い設備です。ガラス扉を通して炎が見えるようになっており、薪の香りも楽しめます。
プライベートプール
リゾート感あふれる別荘にしたい場合におすすめなのがプライベートプールです。水辺でくつろいだり、プールサイドでお昼寝をしたりすることで非日常的なひとときを楽しめます。
夏の暑い日には、家族と水遊びを楽しむなど、充実した別荘ライフが送れるでしょう。また、水泳は全身運動になるため、別荘暮らしでの健康維持やエクササイズを重視する方にも人気です。
別荘を建てる際に知っておきたいメンテナンスのこと
別荘を建てる際は、どれくらいの頻度でメンテナンスすればよいのか把握しておきたいところです。また、普段の掃除や手入れについても知っておく必要があります。ここでは、メンテナンスの必要性や具体的な対策について解説します。
なぜメンテナンスが必要?
別荘は普段住んでいる自宅とは違い、週末や休暇期間中のみ使用される場合が多く、家の劣化に気づきにくいものです。滞在日数が少ないほどメンテナンスが疎かになりがちですが、劣化も進みやすい点に注意しておきましょう。
主な原因を挙げると以下のとおりです。
原因 | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
塩害 | 海の近くでは塩分が建材に付着し、劣化が進む | ・外壁のコンクリートにひびが入る ・鉄筋がさびる |
強風 | 海岸沿いでは、強風で建物の固定が緩むことがある | ・屋根の瓦がはがれる ・ベランダの手すりが外れる |
落ち葉や植物 | 山間部では枯れ葉や植物が建物に悪影響を及ぼす | ・雨どいが枯れ葉で詰まって大雨の際に水があふれ、 外壁や基礎部分が水浸しになる |
紫外線 | 強い紫外線が屋根や外壁を劣化させる | ・屋根の防水シートが劣化して雨漏りが発生する ・外壁塗装がはがれる |
湿気 | 湿気がこもり、カビが繁殖する | ・家具の裏などにカビが生え、異臭を放つ ・室内の壁紙がはがれる |
このように、自然環境にさらされる別荘だからこそ、街にある本宅よりもメンテナンスが大切です。それでは、どのような対策があるのか、次項からみていきましょう。
換気対策をする
湿気がたまるとカビやコケが発生し、家や家具を傷めることがあります。特に、長期間不在の間は湿気がこもりやすいため、湿気対策が重要です。
対策としては、水回りをぬれたまま放置せず、しっかりと拭き取り、乾燥させてから帰宅することが大切です。また、家具と壁の間に隙間を開けて通気性を確保し、空気が滞留しやすくしておきます。
別荘でエアコンを使い始める前には、フィルターの掃除を行い、カビの胞子を室内に拡散しないようにすることも重要です。
こまめに掃除をする
別荘を離れる前には、室内をしっかり掃除しておきましょう。ホコリや汚れを長期間放置すると、固まって取り除くのが難しくなります。また、ホコリや汚れが養分となり、カビが発生してしまうかもしれません。
また大自然の中にある別荘では、不在中、室内に虫が侵入しやすくなります。虫が苦手な方は、数か月に一度、管理サービスを利用して定期的にチェック・掃除を依頼することをおすすめします。
できるだけモノを置かない
物が少ないとホコリや汚れがたまりにくくなり、掃除が簡単になります。また、先述したように通気性がよくなり、湿気がたまりにくくなるため、カビの発生を抑えられます。
物を減らすコツは、本宅と同じレベルの利便性を求めないことです。使用頻度の低い物は持ち込まず、家具や家電の数もできるだけ少なくしましょう。このようにしておけば、別荘を売却する際の処理も簡単です。
こだわって建てた平屋の別荘の実例
ここからは、フリーダムアーキテクツが手掛けた平屋の別荘の建築実例を紹介します。いずれもデザインと実用性、別荘暮らしの楽しさを両立した満足度の高い家に仕上がっています。
実例①生活感のない洗練された平屋の別荘
CASE750 WHITE GATE
こちらの平屋の別荘は、白くシンプルな外観が特徴です。夜になると屋外照明が白い壁面を優しく照らし、大開口の窓から漏れる光が空と融合して幻想的な雰囲気を演出します。
平屋のメリットを活かして設けられた大開口窓は、庭に面しており、室内と屋外の境界を感じさせない設計です。外には庭を楽しむためのテーブルや椅子が置かれており、自然を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。
内装は白を基調としたシンプルで洗練されたデザインです。ダウンリビングには青いクッションが配置され、赤いソファがアクセントとして空間に彩りを添えています。あまり物を置かず、ダウンライトを使用した照明により、視線が抜ける開放的で生活感のない空間を実現しました。
実例②家の中に庭が点在する平屋の別荘
CASE508 Slither Link
週末を特別な時間にするためのセカンドハウスとして設計されたこちらの別荘は、洗練されたデザインが魅力です。窓を極力設けないことで、シャープですっきりとした外観に仕上げました。
外構には豊かな植栽が施され、和モダンな雰囲気が漂います。夜になってルーバー越しに室内から漏れる光は、暗闇に浮かび上がるような美しさを演出します。
玄関を入ると、正面に設けられた大きな窓から中庭が視界に広がり、家の中にいながらも自然を感じられる開放的な空間に。LDKは大開口の窓と勾配天井を取り入れ、視線が抜けることで一層広がりを感じさせます。中庭を家全体で囲むレイアウトは、内と外のつながりを大切にした設計です。
内装は白を基調とし、梁を見せる天井がアクセントとなっています。さらに、間接照明を用いて柔らかな光を生み出し、洗練された雰囲気を出しました。インテリアは極力シンプルにまとめられ、生活感を抑えたミニマルな空間が広がります。
実例③家の中で最高の景色を堪能できる平屋の別荘
CASE479 セカンドハウス 宙
山と海に囲まれた絶景のロケーションにたたずむ、週末を楽しむためのセカンドハウスです。この平屋の別荘は、四季折々の自然美をぜいたくに堪能できる設計が施されています。特に春には、前面道路に並ぶ桜が満開となり、鮮やかな景色が広がります。
白を基調としたシンプルな内装のLDKは、真っ赤なキッチンがアクセントとなり、アートな空間を演出。リビングには、愛車を眺められるよう設計されたガレージが隣接し、まるでショールームにいるかのような高級感を味わえます。
リビングに置かれたソファからは、右手に愛車、左手には海が広がる風景が見渡せ、非日常的なリラックス空間に。さらに、夕日が海へと沈む瞬間も楽しめます。
非日常を味わえる平屋の別荘を建てよう!
平屋には、デザインの自由度が高いことや、大開口の窓を設けられることなど、非日常の空間を演出したい別荘向けの利点がたくさんあります。テラスや天窓、暖炉といった間取りや設備も取り入れて、理想的な別荘にしていきましょう。
本記事の実例でご紹介したように、フリーダムアーキテクツは平屋の別荘の実績が豊富です。デザイン住宅で4,000棟以上の施工実績のあるフリーダムアーキテクツなら、自分だけのこだわりを自由に存分に追求していただけます。
また、フリーダムアーキテクツでは土地探しからお手伝いいたします。別荘では、広い土地やロケーションが大切ですので、ぜひ土地探しの段階からご相談ください。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。