
CASE762 Nature NaturalHOUSE
ナチュラルモダンな住まいは、無垢材などの自然素材を使ったぬくもりのある空間でありながら、老若男女問わず幅広い世代に愛されるスタイリッシュなデザインが魅力です。ナチュラルモダンな家をつくる場合、空間全体をアースカラーでまとめる、金属製の家具や観葉植物をアクセントに使うといった点を意識する必要があります。
本記事では、ナチュラルモダンな内装が人気の理由、内装のつくり方やインテリアのポイント、実際の建築実例について解説します。
この記事はこんな人におすすめ
- ナチュラルモダンな内装のポイントやつくり方を知りたい人
この記事でわかること
- ナチュラルモダンな家のつくり方
- ナチュラルモダンなインテリアの選び方
- ナチュラルモダンな家の実例
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目次
ナチュラルモダンとは
ナチュラルモダンとは、従来の「モダン」と「ナチュラル」という2つのスタイルを融合させたスタイルです。
モダンは直線的で装飾が少ない、都会的で洗練されたスタイルを指します。スチール製やガラス製のインテリアを多用し、スタイリッシュな雰囲気に仕上げていることが特徴です。一方、ナチュラルは無垢材などの自然素材を取り入れた、温かみのあるスタイルです。木や石の素材感を前面に出しつつ、シンプルにまとめるデザインが好まれています。
この2つを掛け合わせたナチュラルモダンは、自然素材ならではの温かみがあり、なおかつ都会的でおしゃれな雰囲気に仕上がったスタイルです。
シンプルモダンとの違い
シンプルモダンはナチュラルモダンと同様、人気が高いスタイルです。どちらもモダンデザインを取り入れていますが、両者の大きな違いは「素材」と「色」の使い方にあります。
シンプルモダンはモノトーンカラーがベースであり、全体的にシックな雰囲気です。アクセントにビビッドな色を加えることで、都会的な印象になります。
一方、ナチュラルモダンは自然素材の質感を重視し、ベージュ・ライトブラウン・オフホワイトといった色をベースにしていることが特徴です。ややカジュアルなスタイルであり、親しみと安らぎが感じられます。

ナチュラルモダンな内装が人気の理由

CASE741 モルタライク
近年、ナチュラルモダンな内装が人気を集めている理由は、以下の通りです。
・リラックスできてくつろげる
・日本の住まいに馴染みやすい
・幅広い人に好まれやすい
それぞれ詳細も解説します。
リラックスできてくつろげる
自然素材を惜しみなく使ったナチュラルモダンな空間は、金属などの冷たくシャープな印象とは違い、自然特有のぬくもりが感じられるので、快適にくつろげます。また、月日とともに質感や色合いが変わる経年変化を楽しめる点も魅力です。
自然の中にいるようなリラックス感を味わいたい人はもちろん、家族の温かいコミュニケーションを大切にしたい人にもおすすめのスタイルです。
日本の住まいに馴染みやすい
木をふんだんに取り入れたナチュラルモダンの家は、日本の伝統的な住まいと近いものがあるので、日本人の生活に馴染みやすいといえます。
若い頃はもちろん、年齢を重ねても肌馴染みが良いため、長期にわたって暮らしやすく、住むほどに愛着が湧きやすい住まいです。
幅広い人に好まれやすい
ナチュラルスタイルは女性に、モダンスタイルは男性に好まれる傾向があります。この2つを融合させたナチュラルモダンは、性別や年齢を問わず幅広い人に好まれやすいスタイルです。
例えば、夫婦ならお互いの希望やこだわりを反映しやすく、明るく温かな雰囲気は育児にも良い影響をもたらすので、ナチュラルモダンは相性抜群といえます。また、個性を出しすぎることなく、おしゃれな空間に仕上がるため、ゲストにも好印象を与えやすいでしょう。

ナチュラルモダンな内装のつくり方

CASE775 二色の陽射し
ナチュラルモダンな内装をつくる場合、以下のポイントを意識することが大切です。
・木材を多用する
・余計な装飾のないすっきりとした空間にする
・光を採り入れ明るく柔らかな空間をつくる
・自然を感じられる中庭をつくる
ナチュラルモダンな家の新築やリノベーションを考えている人は、これらのポイントを家づくりに取り入れてみましょう。
木材を多用する
ナチュラルモダンな内装には木材が必要不可欠であり、さまざまな箇所で使用します。
例えば、床に無垢材を取り入れることで、空間全体が優しく温かみのある雰囲気になります。素足で歩く際の肌触りが良くなったり、調湿効果で快適性が向上したりするなど、機能面のメリットが見込める点も魅力です。
無垢材は天井とも相性が良く、空間全体の温かみがさらに向上します。木の梁をあえて見せたり、勾配天井で高さを変えたりすれば、より立体感のある空間に仕上げることが可能です。
また、扉・カウンター・造作家具などに木材を使うのもおすすめです。独特の風合いが出て、デザインのバランスも整います。
なお、木材は濃い色だと落ち着いた雰囲気に、明るい色だと開放的でナチュラルな雰囲気になるため、色のチョイスも重要です。アクセントに石などの自然素材を合わせると、より一層デザインが引き締まります。
余計な装飾のないすっきりとした空間にする
ナチュラルモダンな内装に仕上げるためには、シンプルですっきりとした空間を意識することが大切です。余計な装飾が施したり、無暗に家具や小物を置いたりすれば、デザインにまとまりがなくなり、ナチュラルな雰囲気を阻害してしまいます。
なるべく家具を置かずに収納量を確保したい場合、造作家具を活用するのも一案です。
光を採り入れ明るく柔らかな空間をつくる
自然素材はそのままだとシンプルですが、光の陰影を採り入れることで、より美しく映えるようになります。トップライト・間接照明・レースカーテンなどを活用し、自然な陰影が生まれるようにすれば、柔らかでぬくもりのある空間を作ることが可能です。
また、部屋の採光性を高めることにより、日中は照明なしでも明るく過ごせるので、快適性の向上や電気代の節約につながります。
自然を感じられる中庭をつくる
中庭を設けると、光や風を採り入れやすくなるだけではなく、植栽やプランターの緑を取り込めるようになります。屋内から緑を感じられる設計にすれば、自然を身近に感じやすくなるため、よりリラックスできるでしょう。
主流はリビングに接した中庭ですが、玄関ホールから目線が抜けるコンパクトな中庭もおすすめです。

ナチュラルモダンなインテリアのポイント
ナチュラルモダンな家をつくるためには、家具をはじめとするインテリア選びも重要となります。
インテリアで押さえるべきポイントは、以下の4つです。
・質感を大切にしたシンプルな家具を選ぶ
・ベージュやオフホワイトなどのアースカラーで統一する
・スチールやアイアンで空間を引き締める
・観葉植物で空間を引き立てる
各ポイントの詳細もまとめました。
質感を大切にしたシンプルな家具を選ぶ
自然素材でつくられた家具は独自の質感があり、なおかつシンプルなデザインが多いので、ナチュラルモダンな空間によく合います。部分的に取り入れるだけでも、ナチュラルモダンのインテリアコーディネートは実現可能です。
さらに、直線と曲線が混在するデザインの家具を選ぶことで、空間のぬくもりや柔らかさ、モダンテイストのバランスが整いやすくなります。
ベージュやオフホワイトなどのアースカラーで統一する
ナチュラルモダンの家では、空間全体をベーシックで優しいトーンの色味でまとめましょう。インテリアのベースカラーはベージュやオフホワイト、アクセントカラーを用いる際はグリーンやブルーがおすすめです。
インテリアは建物に使った色と合わせることを意識しつつ、森林や海などの自然をイメージさせるアースカラーで統一しましょう。
スチールやアイアンで空間を引き締める

CASE777 EN HOUSE
自然素材が生み出す柔らかな空間に、スチールやアイアンといった金属製のインテリアを取り入れると、空間全体が引き締まって洗練された印象になります。リビング階段の手すりをスチール製にしたり、アイアン製の照明器具を設置したりするなど、選択肢はさまざまです。
また、スチールやアイアンは色にも着目しましょう。ブラックは空間をさらに引き締めるモダンテイストを、ゴールドやシルバーはエレガントな華やかさを演出します。
観葉植物で空間を引き立てる
ナチュラルモダンなインテリアにはグリーンがよく映えるため、アクセントとして観葉植物を加えると効果的です。空間の魅力を引き立ててくれるだけではなく、癒しと潤いをもたらしてくれます。
特にアイビー・ポトス・ゴムの木などは初心者でも育てやすく、ナチュラルモダンな空間との相性も良いため、おすすめの品種です。デザイン性の高いおしゃれな鉢を選ぶことで、さらにモダンな雰囲気を楽しめるようになります。

ナチュラルモダンな住まいの建築実例
ナチュラルモダンな家と一口にいっても多種多様なので、素材やデザインで迷ってしまうかもしれません。
そこで、フリーダムアーキテクツが手掛けたナチュラルモダンな家の建築実例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
外とつながる土間のある住まい

CASE767 ウチソトのドマ
内土間のスペースを広く取りつつ、6mの高い吹き抜けを設けた住まいです。吹き抜けで外とのつながりを持たせることにより、開放感の高い空間を実現しています。
施主がセレクトした自然を感じさせる家具は、ナチュラルな雰囲気を演出しつつ、空間内の一体感を高めています。
軒は採光性を重視した設計で、夏は強烈な日差しを防ぐ一方、冬は暖かい日差しを採り込めるため、1年を通して外の景色を堪能できる住まいです。
親しみを感じる木の空間

CASE777 EN HOUSE
実家の隣で計画された、ノスタルジックな住まいです。施主にとって親しみのある風景を眺められるよう、開口部が設計されています。
家の中心には中庭が設けられていますが、窓の向こう側の部屋まで見えるため、実際の広さ以上に開放感があり、なおかつ家族との「つながり」を感じられる間取りです。素材や色は念入りに吟味し、あらゆる空間の統一性を持たせています。
木のヌックに籠れる家

CASE770 籠(こ)もれる家
白をベースカラーにしつつ、外装・内装に木目のデザインを多数取り入れた住まいです。柔らかい色味のフローリングを採用し、木のぬくもりが感じられる空間を実現しています。
間接照明やダウンライトにより、空間をシンプルに仕上げていますが、ペンダントライトで空間にアクセントを加えています。また、第三の空間として籠れるヌックを設けている点も特徴的です。
海とつながる家

CASE762 Nature NaturalHOUSE
リゾート地のコンドミニアムを彷彿とさせる、海に面して大開口を設けた住まいです。1階と2階の空間をつなげることで、家中どこでも日差しや風が感じられます。
自然豊かな立地を活かした設計は、日々の喧噪で疲れた心身を癒してくれます。
土間リビングと吹き抜けのある空間


CASE768 Living with light
個性的な土間リビングとダイナミックな吹き抜けを設けた、開放感のある住まいです。土間リビングは中庭のオープンテラスとつながっており、大開口窓からレースカーテン越しに優しい光を採り込めます。
インテリアは白を基調としたデザインで、ホテルのような落ち着きと上品さを演出しています。
自然光に包まれる中庭のある家

CASE759 陽光照らすイエ
入居者のプライバシーを守りつつ、中庭から自然光をしっかり採り込める住まいです。中庭に高い目隠し壁を設置したり、子供部屋の窓に曇りガラスを採用したりすることで、安心と安全を提供しています。
陽の光を空間の主役に据えるため、室内は白・黒・木目で統一。大開口窓やスリット窓を要所に設置し、採光性を高めています。
景色を取り込み調和する住まい

CASE772 大らかにツナガル
植栽と外の緑が調和した、自然を身近に感じられる住まいです。
リビングとキッチンで使った木材は、全て同色で統一。さらに、勾配天井と大開口の木製サッシを設けることで、空間の広がりを演出しています。
和に包まれる癒しの空間

CASE774 和/紙の温もり
ナチュラルモダンと「和」を融合させた、癒しと憩いの住まいです。
1階は治療院になっており、2階の居住スペースでは和のシンボルである障子を多く使用しているほか、木目素材や間接照明で温かみを演出。グレアレスダウンライトが生み出す月明かりのような雰囲気も相まって、庵のような和風空間を実現しています。
家族との距離が近い勾配天井の家

CASE702 yacht
家族の「つながり」を設計に反映した、個性的な構造の住まいです。1階・2階の階高を極力抑えることで、家族同士の距離感が近い空間を実現しています。
また、勾配天井によって空間の一体感を高めつつ、吹き抜けや大開口窓を取り入れることで、開放感を高めています。

ナチュラルモダンな理想の住まいを実現しよう
ナチュラルモダンな家をつくりたいなら、本記事で紹介したポイントを押さえつつ、統一感のあるインテリアコーディネートを目指しましょう。家具だけでなく、設計段階から希望のテイストを伝えることで、理想な住まいを実現しやすくなります。
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ナチュラルモダンな住まいについてのよくある質問
ナチュラルモダンな住まいについてよくある質問に、フリーダムアーキテクツが回答します。
ナチュラルモダンな家とはどのような住まいですか?
ナチュラルモダンな家とは、自然素材のぬくもりを活かしつつ、都会的なスタイルを融合させたおしゃれで現代的な住まいのことです。
無垢材・石・和紙・リネンなどの自然素材を使い、シンプルな空間に仕上げることで、上質さと安らぎが両立した住まいになります。
ナチュラルモダンにおすすめの木の色は?
木材はナチュラルテイストな素材ですが、ウォールナットなど暗めの木材を使用した場合、モダンな雰囲気が強くなります。
オークなど明るい色合いで木目が見えやすい木材を使えば、ナチュラルな雰囲気に仕上がりやすいでしょう。
ナチュラルモダンな空間におすすめのインテリアのカラーは?
ナチュラルモダンな空間をつくりたい場合、ベースカラーはホワイト・グレー・ベージュなどを選びつつ、木材のライトブラウンなどを組み合わせるのがおすすめです。
アクセントカラーは濃いブルーやグリーンといったアースカラー、イエローやブラックなど空間を引き締める色が適しています。
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この記事を書いた人

フリーダムアーキテクツ
設計チーム
1995年創業、累計4,000棟以上の住宅設計実績と数々のグッドデザイン賞受賞歴。土地探しから設計・施工までワンストップで対応し、お客様の暮らしに合わせた理想の住まいを実現します。フリーダムマガジンでは、豊富な実績をもとにした後悔しない家づくりのポイントをお届けします。