インタビュー
都内の中でも、日本の歴史や風景を感じられると人気のエリア。賑わいのある駅前にはカフェも多く、休日のお散歩も楽しめる街並みです。今回は、このエリアに家を建てられたOさんにお話しを伺ってきました。
「家づくりのきっかけは、土地を購入したことです。以前、住んでいた近くで売り土地情報があり、買うつもりはなく見学に行きました。その際に、資金シミュレーションと、この土地の紹介を受けました。家づくりでやりたい事もあったので、土地と建物の資金バランスや、以前の生活圏から大きく変わらないエリアで、娘も小学校の転校をしなくてもよい事が決め手になりました。もう一つ、将来売却するとしても、土地の価値が下がりづらいエリアということも魅力に感じました。ずっと住み続けることも選択肢にはありますが、老後に3階建てに住むのが厳しくなった時のことも考えましたね。」
思いがけず、条件に合う良い土地に出会われ土地購入を決断されたと、驚きのエピソードを語ってくれたご夫妻。デザイン関係のお仕事をされているお二人は、土地を購入されたことで、デザインにこだわれる住宅会社を探し始められたそうです。
「住宅会社は、家づくりを具体的に検討する前から知っていたデザイン住宅会社3社と、住宅展示場を周りました。その中で、デザイン工務店さんとフリーダムさんの2社にプランの提案をしてもらいました。プランは、どちらもいいなと感じていましたが、何度かプランの相談を重ね、最終的に決め手になったのは、“この人にお願いしたい”と思ったことです。私達のやりたいコトに寄り添ってくれる雰囲気や、提案の内容がツボをついてくれていました。」
ご職業柄、家づくりを始める前から建築デザインに関心があり、こだわりポイントが多くあったというお二人。どんな点に、こだわっておられたのでしょうか。
「夢が、ガレージに住みたいということでした。ただ、ガレージに住むのは現実的ではないので、ガレージのような入り口で1階に大きな土間を設けました。ガソリンで動くものが好きで、もう少し落ち着いたらバイクいじりなど男の趣味を楽しめる空間にしたいと思っています。もう一つは、家事動線です。家事の中でも洗濯は特に大変なので、楽にできる工夫をしました。」
Oさん邸は大通りに面した旗竿敷地で、車一台分程、通りから奥まった場所に建てられています。そのため、車が入るガレージを設けることが難しい立地でしたが、広い土間にDJブースやバイクのメンテナンスが出来る空間を設けておられます。洗濯動線は、水回りのある3階で洗濯乾燥まで終わらせ、主寝室がある1階までランドリーシューターを使って下におろし収納する工夫を取り入れられています。
「間取り決めで重視していたのは、フロアごとにメリハリをつけることと、居室は最低限の広さにすることです。居室は寝るだけの場所と考え、LDKや土間など家族で過ごせる空間を広くするようにしました。私が幼少の頃は、同じ空間で家族それぞれが好きなことをしているということが多い家庭環境で育ちました。例えば、私が勉強しているそばで父が野球中継を見ているという風に。そんな風景を自分の作っていく家族でも持ちたいと思っていました。」
そう語ってくれたのは、ご主人様。隣で聞いていた娘さんも「私がリビングで勉強していて、ママがお料理している時とか、パパ幸せそうに見ているよね。」と、奥様と笑い合いながら話してくださいました。幼少期に感じた居心地の良さを、ご夫妻らしい彩を加え実現された住まい。家づくり中で印象に残っているエピソードを伺ってみました。
「床材決めの時ですね。元々使い込まれた風合いの感じられる物が好きで、幅広のフローリングにしたいと考えていたのと、ヴィンテージ加工が施されているこの床材が気に入ったのですが・・・。“予算をオーバーしますよ!”と担当者さんから始めは止められていたんですよ(笑)。造作を予定していたキッチンとリビングのガラス間仕切りと、土間と寝室のガラス間仕切りなど、好みに合う既製品が見つかったことでコスト調整になり採用することができました。」
時代の流行も後押しとなり、Oさんのイメージに合う商材がいくつか新発売されたそうです。造作にこだわるのではなく、既製品も上手く取り入れることで、こだわりがひとつでも多く実現できるよう柔軟に検討を重ねられたご様子です。ここまで、こだわりの多くを話してくださったご主人様。奥様は、どのように感じられていたのでしょうか?
「私にもこだわりはあるのですが、主人が良いと思うモノは、カッコイイと思うので。普段から、主人が物事の枠組みを決めていくクリエイティブディレクター、私が細かな部分を決めるアートディレクターという立ち位置なので、家づくりでもそれは変わらなかったです。」
お互いの得意な部分で良いバランスを取られているお二人。奥様の細かな部分を見る目は、「若手の設計者でも目がいかないような細かなところも、奥様から質問頂くなど密度の高い打ち合わせをさせてもらいました。」と担当者が話すほど。お二人の娘様も、子供部屋にこだわりがあったそうです。
「私の部屋の前に、フリースペースがあってなるべく自分の部屋に取り入れたかったのですが、両親に負けちゃいました(笑)。今は、ママとPinterestを使って膨らませたイメージに近づけられるようにアレンジを楽しんでいます。」
絵画教室にも通われているという娘様が描かれた絵は、子供部屋だけでなくLDKや階段室を彩っています。家族それぞれの個性やこだわりが調和し、完成した住まい。お気に入りの過ごし方を伺ってみました。
「完成宅に、とても満足しています。お気に入りは、キッチンのカウンター前から愛車を見ている時と、外からスリット窓越しに家を見上げている時ですね。住み始めた頃は、スリット窓にスモークなどを貼って中が見えないようにすることも検討していましたが、今は通行人が見上げながら通り過ぎていく様子を見るのも楽しくなってきたので、このまま過ごすのもいいかなと思っています。」
宝くじが当たったら、広い土地にそのまま移築して庭のある家にしたいと笑顔で語ってくださったご主人様。
「私は、子供たちが遊びに来た時に土間にテントをはって、寝そべりながら絵を描いているのを見た時にこの使い方もいいなと思いましたね。」
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。