インタビュー
神奈川県の海からほど近い住宅街。 それぞれの個性で彩られたカラフルな街並みに住まいを構えられた桑原さんに、家づくりのエピソードを伺ってきました。
「家づくりをする前は、埼玉県の分譲マンションで暮らしていました。でも、犬を飼っていること、子どもが生まれたことをきっかけに住み替えを検討し始めました。 二人とも、東北出身でマンションの暮らしが合わなかったことも要因ですね。」
都心部へのアクセスが良く、ワンフロアでの暮らしはマンションの大きなメリット。 しかし、上下階や両隣への生活音の配慮など、お互いが気を使いあう生活は負担を感じる方もおられます。桑原さんもその一人でした。
「戸建ての中でも新築の注文住宅を選んだのは、作られた家ではなく一から家づくりをしたいと考えたからです。そこで、土地探しと家づくりが相談できる会社として、最初はフリーダムさんとは別の会社に行きました。 その会社では、土地を決めることが先と言われたため、土地探しから始めたのですが、なかなか決められずにいました。 那須をはじめ、越谷や上尾、羽生など帰省のしやすいエリアで県を跨ぎながら色々な土地を検討していましたが、更地を見ても暮らしのイメージができませんでした。」
お二人目の妊娠がわかりお休み期間を挟まれたそうですが、土地探しで4年ほどの期間を費やされたそうです。 長い年月をかけ検討を重ねられた結果、購入されたのは神奈川県の土地。大きくエリアを変更されたきっかけや、購入の決め手は何だったのでしょうか?
「この近くに家族で遊びに来た時の印象が良かったことをきっかけに、土地探しのエリアを変えました。その頃に、フリーダムさんのセミナーに参加し土地探しから依頼をしました。 今の土地は、子供の多い地域で、学校までの距離が近い、近隣周辺の環境が良かったなどの条件が合致していたこともあったのですが、プランを描いてもらったことで暮らしのイメージができたことが購入の決め手になりました。 その時にフリーダムさんで家づくりをすることも決めました。」
桑原さん邸のある周辺は、建ぺい率が40%のエリアのため、隣家との距離が取れた、ゆったりとした印象の街並みになっています。 購入された敷地は2方向が接道していたため、抜け感のある環境に魅力を感じられていました。また、車の交通量が少なくお子様が外で遊んでいても危険性が少ないことも決め手だったそうです。
「家づくりのテーマは、“みんなが集まれる家”です。家族が暮らす家だけではなく、仲間と暮らす家にしたいと考えていたので、リビングに人が集えるスペースは絶対に叶えたいと想っていました。 引っ越す際にお気に入りのバイクの購入も決めていたので、インナーガレージも当初から計画に入れていました。」
桑原さん邸の特徴のひとつ“和室リビング”。リビングの中心には、円卓を設け大人数で寛ぐことができるスペースにされています。和室リビングにされたきっかけについて伺ってみました。
「マンションで暮らしていた頃にソファを置いていたのですが、背もたれにして床に座っていることが多く必要性を感じていませんでした。そこで、ソファがなくても良い空間として和室にしました。この円卓は、住宅展示場を見学した時に採用されていたアイディアを取り入れました。」
多くの住宅展示場や住宅の情報雑誌を参考にアイディアを集めていたと話してくださったご夫妻。 造り付けの家具以外がないすっきりとした空間にするために、収納スペースにも工夫をされています。
「リビングの畳下やキッチンの後ろなど、収納スペースは多く広めに設けました。冷蔵庫も収納内に収まっていますので、来客時にも扉を閉めて生活感を感じさせない空間でお招きできています。 テレビ周辺も、レコーダーなどの周辺機器は隠せるようになっていて埃がたまらないようにしているので、掃除も楽で助かっています。」
桑原さん邸のレイアウトは、LDKの入り口にキッチンエリアがありダイニングエリア、リビングエリアとL字型で繋がれています。通常、キッチンエリアは調味料や調理器具などで生活感が出やすいため、入り口付近は避けられます。 しかし、桑原さん邸では収納の工夫と家具のような存在感のあるキッチンを採用されたことで、スッキリとした空間にアクセントをつけられています。
プラン作成で重視されたことを伺うと、ご主人様からスタディースペースについてお話を頂けました。
「リビング以外で、子供と過ごせる空間が欲しいと考えていたので2階にスタディースペースを設けました。 子供たちはリビングで宿題をしていることもありますが、私と一緒にいる時は2階でしています。勉強以外にも娘は手芸など、モノづくりをしていますよ。」
2階の中庭に面して設けられたスタディースペース。大開口から光が入る明るく居心地のよい空間に仕上げられています。 またリビングで過ごすご家族の様子を感じられる距離感が居心地の良さを高めてくれており、お子様が部屋にこもることがないそうです。
「子供部屋は将来分割できる広さで1部屋にしようと考えていましたが、“自分の部屋”といえる個室が欲しいということでしたので、個室にプラン変更しました。 その他に取り入れたのは、床と壁紙の色です。大きくなっても使いやすいようにシンプルなデザインで選び、好きな色を選ばせました。」
小学校に入学されていた娘様の意見も取り入れ進められた家づくり。 その時々の気分に合わせ居心地よく過ごせる場所で、のびのびと過ごされているご様子です。そんなお子様から先日、外壁について質問があったそうです。
「外観は、コンクリート打ちっぱなしに憧れがあったのでガレージ部分に取り入れました。居住空間の外壁は悩みましたね。 妻は黒色、私は白色と意見が分かれてしまったので。黄色系の色に決めたのは、周辺の家と被らない色味でガレージ部分とのバランスを見て決めました。 子供たちは、友達に何色の家と言いづらいようで“なんでこの色にしたの?”と聞かれましたね。」
重厚感あるガレージ部分と柔らかな黄色系のニュアンスカラーでコーディネートされた外観。 カラーパレットのような彩り豊かな街並みに、新たな色を加えられ完成した桑原さん邸。ガレージや中庭と外部空間も豊かな住まいに仕上げられていますが、1点気になることがありました。 ガレージハウスにされる方は、自宅内からガレージを望めるように開口を設けることが多い中、桑原さん邸では完全に壁になっていたことが気になり、その意図を伺ってみました。
「家の中からガレージが見えるように窓を付ける提案も頂きましたが、物置を兼ねるスペースでもあるのであえて設けることはしませんでした。 今は、見えない空間にして良かったと感じています。その代わりに、ソファを置いてガレージ内でくつろげるようにしています。」
開口を多く設けると開放感は得られますが、使い方によっては目線が気になることもあります。 その点、桑原さん邸では中庭に面し開口を多く設けながら、閉じる空間を設けることでバランスを取り暮らしの快適性が高められているご様子です。 最後に、ご自宅のお気に入りポイントを伺いました。
「友人が自宅に集まって、遊んでくれることです。月に数回、4~5家族程が集まり宅呑みをするのですが、この前は友人が中庭で空を見上げて寝ていましたよ。 犬が自由に外に出られるように、外周をフェンスで囲んでいるのですが、子供達の友達は庭側から入ってきてくれる子の方が多いですね。オープンな家にしたいという思い通りの住まいになって良かったと感じています。」
桑原さんご家族だけでなく、遊びに来られたご友人達にも居心地の良さを感じてもらえる住まい。まさに、家づくりのテーマにされていた「家族が暮らす家だけではなく、仲間と暮らす家」を実現され、日々の暮らしを満喫いただけているご様子が伺えました。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。