スキップフロアは、1つの階層に複数の高さや段差のフロアを設け、開放感のあるデザインを実現できます。ステップフロアとも呼ばれます。
そこで今回は、フリーダムアーキテクツのホームぺージでお客様によくご覧頂いたスキップフロアの建築実例をランキング形式で発表します。
目次
- 1 2022~23年 注文住宅の流行やトレンド
- 2 2024年度 フリーダムの注文住宅「スキップフロア」人気ランキングベスト10
- 2.1 第10位 CASE585 緊張感と上品な煌びやかさを感じる邸宅
- 2.2 第9位 CASE567 海からほど近い、緑豊かな町に設計された住宅
- 2.3 第8位 CASE590 空間をうまく活用するプラン満載の住居
- 2.4 第7位 CASE692 大胆な開口計画が心地よさを高める住まい
- 2.5 第6位 CASE612 3階建て7フロアのワンルーム空間
- 2.6 第5位 CASE645 シンプルな外観が内包する開放的な空間
- 2.7 第4位 CASE719 平屋のコートハウス
- 2.8 第3位 CASE605 シンプルに力強く発信するsign(標識)住宅
- 2.9 第2位 CASE725 家族のコミュニケーションに富む住宅
- 2.10 第1位 CASE606 都心の夜景を堪能する、少し大人の空間
- 3 スキップフロアの関連記事
- 4 スキップフロアに関するよくある質問
2022~23年 注文住宅の流行やトレンド
2022年はウッドショックとウクライナロシア戦争の影響で、建築業界に大きな影響がありました。原材料高騰により、多くの建築会社が建築費用を値上げし、これから家を建てる人々は、最適な時期を検討する必要があります。
建築工事費用は令和元年から急上昇し、23年現在も上昇傾向が続いています。大手ハウスメーカーの坪単価も上昇し、坪単価が大幅に下がる可能性は低いとされています。ただし、家づくりは一生に一度の大事なことで、適切なタイミングで計画することが重要です。
2024年の注文住宅トレンドは、建築費用増加を踏まえた賢い選択に焦点を当て、考える人が多くなりました。リビング/ダイニング/キッチンを一体化させたコンパクトな間取りやスマートテクノロジーや持続可能性の高い家、在宅環境に適した書斎やスタディスペースなどの需要が増えています。
また、無駄な収納スペースを減らし効果的な収納と水回りを1つにまとめた家事楽動線、シンプルでモダンな外観や内装デザインの需要が増えています。
2024年度 フリーダムの注文住宅「スキップフロア」人気ランキングベスト10
集計期間:2024年1月~2024年6月
第10位 CASE585 緊張感と上品な煌びやかさを感じる邸宅
緊張感と上品な煌びやかさを感じる邸宅 ジュエリーデザイナーをされているお施主様のこだわりで、内外装に「いし」を用いた造りに。外観は閉鎖的ながら重厚感のある佇まいを、内部は太陽や照明の光に照らされる「いし」が魅力的な陰翳空間を演出しています。また、ルーバー裏に計画されたバルコニーや屋上に設けたテラスが、都会の中でプライベートなくつろぎを与えてくれる計画も魅力のひとつです。緊張感の中に、きらびやかさや上品さを彷彿させてくれる住まいとなりました。
施工場所:東京都
価格帯:4,000万円台
いしのいえ
緊張感と上品な煌びやかさを感じる邸宅
第9位 CASE567 海からほど近い、緑豊かな町に設計された住宅
内部は、海岸エリアを象徴するような鮮やかな青を取り入れ、LDKでは各空間で変化を持たせた床や天井の高さで設計。キッチンは、お料理をしながらお子様と会話が出来る床高にし、ダイニングは吹抜けを設けた高天井により開放的な空間として過ごせるように仕上げています。また、リビングは天井高さを低めに取り、ご家族が寄り添って過ごせる空間に。海岸に留まるカモメのように、家族が自然と集まり、仲良く過ごせるような住まいとなりました。
施工場所:福岡県
価格帯:1,000万円台
lokki
海からほど近い、緑豊かな町に設計された住宅。「lokki」はフィンランド語でカモメを意味します。
第8位 CASE590 空間をうまく活用するプラン満載の住居
道路を通る人の視線を遮るため、バルコニーの壁を高めに設計することで、プライバシーとの両立も実現しています。内部は、吹抜けやスキップフロアで構成しながら、空間の繋がりとご家族との繋がりを緩やかに持たせた造りにしています。また、玄関ホールの天井を高くしたことで生まれた家族のスタディーコーナーなど、空間をうまく活用するプランも魅力のひとつです。アンティーク家具やタイルなどで柔らかな印象を持たせた空間で、ご家族の暮らしが温かく包み込まれる住まいとなりました。
施工場所:埼玉県
価格帯:1,000万円台
つなぐ家
空間をうまく活用するプラン満載の住居
第7位 CASE692 大胆な開口計画が心地よさを高める住まい
整形地の敷地に、平行四辺形の平面形状で計画した住まい。山や海の眺望を大胆に取り込むように南北に大開口を設け東西は閉じた造りで、隣地とのプライバシー性を高めています。プランでは、構造軸組現しのスキップフロアで構成し、LDKを立体的に配置。自然の中にいるような開放感ある空間を通り抜ける心地よい風道が、季節の移ろいを知らせていきます。
施工場所:関西エリア
価格帯:ー
桜ヶ丘の住宅
大胆な開口計画が心地よさを高める住まい。
第6位 CASE612 3階建て7フロアのワンルーム空間
都市に計画された間口1.75間の狭小住宅。シンプルな形状の外観は、外壁を掻き落とし仕上げにすることで表情をつけています。プランでは、3階建て総スキップと屋上バルコニーの7フロアで構成され、家全体がワンルームで計画。また、ピッチ200mmの「たな」で全体を構成することにより、「たな」が棚や床、階段となりそれぞれの概念をなくし、限られた空間を最大限活用しています。内部は、通常下地として使われる「白ラワン・木毛セメント板・塗装下地用クロス」などを内装の仕上げ材として使うことにより、素材感・経年変化を楽しめるだけでなく、住んでいく中で塗装やタイルを張るなどDIYで空間のアレンジも楽しめる住まいになりました。
施工場所:東京都品川区
価格帯:1,000万円台
たなのいえ
3階建て7フロアのワンルーム空間
第5位 CASE645 シンプルな外観が内包する開放的な空間
北西の角地に計画された住まい。外観は、インナーガレージをフレームに見立て、シンプルなホワイトキューブでデザインしています。道路に面しては開口を減らし、生活感を感じさせない閉鎖的な印象に。内部では、玄関の天井に黒色を採用。2階に配置したリビングの開放感を印象的に魅せています。また、バルコニーを一体化させることで光あふれる空間に。素材では、タイルやウォールナットフローリングが落ち着いた気品ある高級感を演出し、ホテルライクな暮らしを叶えました。
施工場所:愛知県名古屋市
価格帯:2,000万円台
フレームハウス
シンプルな外観が内包する開放的な空間
第4位 CASE719 平屋のコートハウス
山裾の住宅街でのびやかに計画した平屋のコートハウス。リビングを中心に各部屋をつなげた廊下の無い間取りに、スキップフロアで室内にアップダウンを設けることで、図面以上の拡がりを持たせた空間構成に。また中庭を内包することで生まれたプライバシー性の高いアウトドアリビングや、小階段からゆるやかにつながるゲストルームや子供部屋、水回りはアクセスのし易い回遊性のある動線を描いています。住まい手の暮らしを、やわらかなfoamで包んだようなやさしい住まいに仕上がりました。
施工場所:兵庫県姫路市
価格帯:2,000万円台
Flat foam
平屋のコートハウス
第3位 CASE605 シンプルに力強く発信するsign(標識)住宅
構造設計者のお施主様と目指したのは、ランドマークでもシンボルでもなく、ただそこに建ち単純な形でメッセージを力強く発信するsign(標識)のような建築。よくある形、本物の素材を採用し、素材そのものの魅力を最大限に引き出すこと、また「枠は縦勝ち」「チリは○○ミリ」などの建築の定石と言われるような手法すらも一つ一つ吟味し、細部を納めています。単純な矩形に切妻屋根の外観、杉板貼りの玄関引き戸を開けると裏庭の植栽越しに借景でもある公園が見渡せる開放的な玄関エリア。玄関正面の壁から続くシナの壁をたどっていくと、2階の明るいリビングへと導かれます。太陽が降り注ぐテラスには、鯉のぼりなど季節の飾りが置かれ、この家に暮らす家族の「暮らし」のsignになります。
施工場所:埼玉県越谷市
価格帯:1,000万円台
切妻のsign
シンプルに力強く発信するsign(標識)住宅都会での暮らしを優雅に楽しむ邸宅
第2位 CASE725 家族のコミュニケーションに富む住宅
三つのボリュームを、横方向に互い違いに重ねた外観デザイン。吹き抜けやスキップフロア、縦方向に有効利用した内部空間。横方向と縦方向のズレにより生じる間隙。 外部からのプライバシーを守りながら、家族のコミュニケーションに富む住宅。
施工場所:東京都東村山市
価格帯:2,000万円台
間隙・三層の家
家族のコミュニケーションに富む住宅。
第1位 CASE606 都心の夜景を堪能する、少し大人の空間
杉型枠の打放コンクリートの重厚感ある外観。ダークグレーの庇の上にはスリットガラスを設け、上部の杉板打放のコンクリートのボックスに浮遊感を持たせています。杉の箱のなかに入り込んでいくようなレッドシダーで囲われたアプローチを抜けると、一松貼りの襖がアイキャッチとなる粋な空間が訪れる人を迎えてくれます。内部は、木を各所に使用し、暖色系の白クロスで全体を暖かみのあるトーンで仕上げ、都心の夜景を堪能できるルーフバルコニーには、アウトドアキッチンと露天風呂を設けました。家族や友人と「少し大人の空間」を楽しむ住まいになりました。
施工場所:東京都豊島区
価格帯:5,000万円以上
CEDAR BOX
都心の夜景を堪能する、少し大人の空間
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スキップフロアに関するよくある質問
スキップフロアは面積に算入されますか?
スキップフロアは、建築基準法における延べ床面積に算入されます。スキップフロアは、一部分が二階建てのようになっている構造で、その部分も床面積としてカウントされます。
ただし、その計算方法は地域や建築基準法の解釈により異なる場合がありますので、具体的な計画を進める際には専門家に相談することをおすすめします。
スキップフロアの欠点は何ですか?
スキップフロアの欠点としては以下のような点が挙げられます。
1. 階段の多さ:スキップフロアは各部屋が異なる高さに配置されているため、階段が多くなります。これは高齢者や小さな子供がいる家庭では、転倒のリスクが高まるというデメリットにつながります。
2. プライバシーの確保:スキップフロアは開放感を生む一方で、部屋と部屋の間に壁が少なくなるため、音の漏れや視線の問題が生じやすいです。これはプライバシーの確保という観点からは欠点となります。
3. 家具の配置:スキップフロアは一般的な平面的な間取りとは異なるため、家具の配置が難しくなることがあります。特に大きな家具を配置する場合、スペースの確保が難しいことがあります。
4. 施工の難易度:スキップフロアの設計や施工は一般的な平面的な間取りに比べて難易度が高くなります。そのため、建築費が高くなる可能性があります。
これらの欠点を理解した上で、自分のライフスタイルや家族構成に合った住まいを設計することが重要です。
スキップフロアは階数に算定されますか?
スキップフロアは、一般的には階数に算定されません。スキップフロアは、一部分が半階分だけ高くなっている構造のことを指し、その部分は全体の階数に含まれないことが一般的です。
ただし、建築基準法や地方自治体の条例により、一定の高さを超えるスキップフロアは階数に含まれる場合もあります。
具体的な計算方法や基準は、設計を行う建築士や地方自治体に確認することをおすすめします。
中二階とスキップフロアの違いは何ですか?
中二階とスキップフロアは、どちらも一部分が他の部分よりも高さが異なるという共通点がありますが、その使い方や設計の意図に違いがあります。
中二階は、一階と二階の間に設けられる小さなフロアのことを指します。主に空間を有効活用するためや、部屋の区切りをつけるために設けられます。
例えば、リビングと寝室を分けるために中二階を設けるといった使い方があります。
一方、スキップフロアは、階段を上がらずに各部屋にアクセスできるように設計されたフロアのことを指します。各部屋が異なる高さに配置されているため、視覚的にも開放感があり、部屋同士の繋がりを感じやすいのが特徴です。また、スキップフロアは音や熱の移動を抑える効果もあります。
したがって、中二階とスキップフロアの主な違いは、中二階が部屋の区切りや空間の有効活用を目的としているのに対し、スキップフロアは部屋同士の繋がりを重視し、視覚的な開放感を提供することを目的としていると言えます。
スキップフロアのメリットは何ですか?
スキップフロアのメリットは以下の通りです。
1. 空間利用の効率化:スキップフロアは、一部分の床を高くしたり低くしたりすることで、異なる高さの空間を作り出します。これにより、限られた空間をより効率的に利用することが可能となります。
2. プライバシーの確保:スキップフロアは、部屋と部屋の間に視線を遮る効果があります。これにより、家族間のプライバシーを確保しつつ、開放感を保つことができます。
3. 多機能性:スキップフロアは、異なる高さの空間を作ることで、一つの部屋でも複数の機能を持たせることができます。例えば、リビングの一部を高くすることで、ダイニングスペースとして利用することが可能です。
4. デザイン性:スキップフロアは、空間に立体感を持たせることができ、インテリアのアクセントとしても機能します。これにより、個性的でデザイン性の高い空間を作り出すことができます。
以上のようなメリットから、スキップフロアは注文住宅の設計において人気のある選択肢となっています。
ステップフロアとスキップフロアの違いは?
ステップフロアとスキップフロアは、どちらも住宅の間取りにおけるフロアの高さを変える設計手法ですが、その違いは以下の通りです。
ステップフロアは、一部の床を段差をつけて高くしたり低くしたりする設計手法です。リビングとダイニング、ダイニングとキッチンなど、部屋と部屋の間に少しの段差をつけることで、空間に変化をつけたり、部屋ごとの区別をつけたりします。
一方、スキップフロアは、半階ずつの段差をつけて部屋を配置する設計手法です。これにより、各部屋が独立した空間となりつつも、視線や会話、風通しを確保することができます。
また、天井高を変えることで、部屋ごとに異なる雰囲気を作り出すことも可能です。
どちらの設計手法も、空間に立体感を出すために用いられますが、ステップフロアは部屋内の一部に段差をつけるのに対し、スキップフロアは部屋全体を半階ずつずらして配置する点で違いがあります。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。
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