注文住宅の家づくり | CASE479セカンドハウス 宙
注文住宅ではこだわりの家を建てられることから、特に車やバイクにこだわりがあれば、ガレージハウスに関心を持つ方もいるのではないでしょうか。
さらに近年コンパクトな暮らしが実現できる平屋住宅に注目が集まっているため、平屋でガレージハウスを建てたいと思っている人もいるでしょう。とはいえ、平屋のガレージハウスのメリットや注意点はあるのか気になるところです。
本記事では、平屋のガレージハウスのメリットやデメリット、ガレージハウスを建てる際のポイント、注意点などを解説します。平屋のガレージハウスの間取り例やフリーダムアーキテクツが手掛けた建築実例も紹介しているため、参考にしてください。
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目次
平屋でガレージハウスを建てるメリット
平屋のガレージハウスを建てるメリットには、デザイン性や防犯性を高める、雨風から車体を守れるなどがあります。まずは、平屋でガレージハウスを建てるメリットを把握しておきましょう。
外観デザインに個性が生まれる
平屋のガレージハウスを建てるメリットは、個性的な外観デザインに仕上げられることです。平屋をどのような間取りにするのかによって、シンプルで寂しい外観デザインになることです。ガレージ付きの平屋にすれば、立体的で個性のある印象を与えられる家に仕上げられます。
また、ガレージにシャッターを付ける際にシャッターの素材を工夫すれば、おしゃれな平屋にすることも可能です。シャッターを開けたときに車体の色やデザインが外観のアクセントになります。
防犯性を高められる
シャッター付きのガレージハウスは、車の盗難や車上荒らしなどのリスク対策に効果的です。クラシックカーや高級車など、車にこだわりのある方にとっては、車体へのいたずらや盗難、車上荒らしによる被害を心配する方も多いでしょう。
開閉式のシャッター付きのガレージを作ることで、夜間や留守にしているときでもシャッターを閉めておけば大切な愛車をさまざまなリスクから守れます。
車を雨風から守れる
平屋のガレージハウスがあれば、車体が汚れたり傷んだりするのを防止できます。屋外に駐車すると、雨風や風によって運ばれた花粉などで車体が汚れやすくなります。
とくに、海沿いに家を建てる場合は潮風によって車体が錆びやすくなることも少なくありません。台風や強風によって物が飛んできた場合は、飛来物が車体にぶつかって傷が付く、故障するなどのリスクもあります。自然災害による被害を最小限に抑えるには、シャッター付きのガレージハウスがおすすめです。
ガレージから室内への移動が楽になる
平屋のガレージハウスを建てるメリットは、ガレージと室内の行き来がしやすくなることです。ガレージから室内へ出入りできるようにすれば、雨の日でも濡れずに室内とガレージを行き来でき、生活動線をよりコンパクトに工夫できます。
また、平屋は居住スペースを一階に集められるため、二階建てや三階建てのように階段の昇り降りをする必要がなく、ワンフロアで生活を完結できるというメリットがあります。
建ぺい率に影響しない
平屋のガレージハウスは、建ぺい率の影響を受けずに家を建てられます。建ぺい率とは、敷地面積における建築面積の割合のことです。採光や風通しなどを確保するために建築基準法で定められています。
ビルトイン型のガレージは建築面積に含まれるため、建ぺい率に影響がありません。例えば、敷地面積が25坪、建ぺい率が80%の場合は、以下の計算式によって20坪以下の建築面積のガレージハウスを建てられます。
25坪(敷地面積)×80%(建ぺい率)=20坪(建築面積の上限)
ただし、カーポートをはじめとする屋外の駐車スペースは、建築面積として認められない場合もあるため、建築条件を確認しておきましょう。
平屋でガレージハウスを建てるデメリット
平屋でガレージハウスを建てる際は、建築コストの増加や居住スペースの制限などのデメリットもあります。デメリットを把握した上で、平屋のガレージハウスを建てるのかを検討しましょう。
建築コストが高くなる
平屋は建築面積が広いため、二階建てと比べても建築コストが割高になります。平屋の場合、居住スペースとガレージスペースは全てワンフロアに収める必要があります。建築コストが高くなる理由は、居住スペースとガレージスペースが広くなるほど基礎部分が増えるためです。
また、平屋の建築面積が大きくなるほど広い土地が必要になり、土地代も高くなることも建築コストが割高になる理由の1つです。平屋のガレージハウスは、通常の平屋住宅と比べてガレージの設置費用も発生します。
音やにおいが気になる
平屋のガレージハウスのデメリットは、エンジン音や振動が室内に伝わりやすいことです。ガレージの近くに寝室や子ども部屋があると、早朝や深夜に車が出入りする度に家族の眠りを妨げる恐れがあります。
また、シャッターのあるガレージにした場合は、シャッターを開閉する音が近所迷惑にならないように、静音設計の自動式シャッターを選ぶことをおすすめします。ただし、手動式のシャッターよりも自動式のシャッターの方が費用は高くなるため、余裕を持った予算を計画しましょう。
他には、車の排気ガスのにおいがガレージ内に溜まりやすく、室内に侵入することもあります。ガレージを作る際は換気や湿気対策も合わせて行うことが大切です。
居住スペースが狭くなる
平屋のガレージハウスは予算によっては、居住スペースを削る必要があります。車の乗り降りや荷物の運搬をしやすくするためにも余裕のあるガレージスペースを確保することが大切です。
しかし、限られた土地の広さの中でガレージにスペースを広く取りすぎると、居住スペースが狭くなり生活が不便になる恐れがあります。家族のライフスタイルや希望する間取りの広さ、土地の広さなどに配慮して計画しましょう。
車を買い替えたときにサイズが合わない可能性も
ガレージのサイズが将来的に合わなくなる可能性もあります。ガレージの広さを既存の車のサイズや台数だけで判断すると、車を買い替えたときや台数が増えたときにサイズが合わなくなり、欲しい車が買えなくなります。
ガレージの広さは、将来的に購入する車のサイズや台数、ドアを全開したときに必要なスペースを予想して決めましょう。
平屋ガレージハウスの間取り例
平屋のガレージハウスを検討しているものの、どのような間取りにすればいいのか分からないという方もいるでしょう。ここからは、平屋のガレージハウスの間取り例を紹介します。
間取り①常に玄関をすっきりと保てる平屋ガレージハウス
横長の間取りで、ガレージから室内に出入りができる平屋ガレージハウスです。19.5帖(10坪程度)の広々としたガレージの横には玄関があり、玄関ホールに隣接するシューズインクローゼットを通じて室内の行き来が可能です。シューズインクローゼットには靴や車のメンテナンス道具、傘立てなどを収納できるため、玄関はすっきりした状態を保てます。
玄関の先には吹き抜けのある27.8帖(14坪程度)のLDKがあり、その奥には水回りと居室が集まる間取りになっています。寝室をガレージから離れた場所に配置することで、早朝や深夜に車のエンジンをかけてもエンジン音や振動で家族に迷惑がかかる心配がありません。
間取り②自分の時間と趣味を大切にできる平屋ガレージハウス
中庭のテラスを囲うようなコの字型の平屋ガレージハウスです。ガレージは23.1帖(11坪程度)で車2台を駐車できる広さです。ガレージの後部にある出入口からシューズインクローゼットに直接入れます。
室内に入ると、45.9帖(22坪程度)のL字型のLDKがあり、中庭テラスと合わせた広さは82帖(40坪程度)の大空間です。西側には水回りがコンパクトにまとめられており、窓側にはテラスを眺めながら寛げる横長のバーカウンターが設けられています。
居室はガレージから最も遠い南側に配置されており、晴れの日には主寝室からテラスを通ってLDKに移動できます。
間取り③車を守れて家族への配慮もある平屋ガレージハウス
ガレージの中央に家の強度を高めるための壁が設置された平屋のガレージハウスです。ガレージには車2台が駐車でき、シューズインクローゼットを通じて玄関に入れる動線が確保されています。ガレージは独立した空間になっており、車のエンジン音や振動が室内に伝わらないように工夫されています。
LDKの横には3.8帖(2坪程度)のテラスがあり、寝室やLDKからの行き来が可能です。また、テラスに隣接する玄関とLDKに大きな窓を設置することで採光を確保でき、明るく開放感のある空間に仕上げられています。
間取り④どの部屋へのアクセスが便利な平屋ガレージハウス
玄関だけでなく、キッチンにも直接入れる平屋のガレージハウスです。ガレージは車1台分の駐車スペースがあり、買い物の荷物は隣接するパントリーに直接運べます。ガレージからシューズインクローゼットを抜ければ書斎や居室に入ることができ、動線もスムーズです。
吹き抜けのある30帖(15坪程度)のLDKにはテラスも隣接していて、縦と横に広がる開放感のある空間の確保に成功した間取りになっています。テラスはLDKから寝室までつながっているため、テラスで干した洗濯物を直接寝室に取り込むことも可能です。
間取り⑤アウトドアを楽しめる平屋ガレージハウス
換気対策として窓が設置された平屋のガレージハウスです。ガレージは車2台分の駐車スペースがあり、空きスペースにテラスで使用するテーブルやバーベキューセットなどを収納しておけば、使うときの出し入れが簡単です。
ガレージは、テラスとシューズインクローゼットに直接入れる間取りに工夫されています。車で重い荷物を持ち帰った場合はガレージからテラスに入り、室内にいる家族にリビングの窓を開けてもらえば玄関を通らずに荷物を運ぶことも可能です。
LDKは吹き抜けと大開口の窓を設置することで、採光を確保しやすくなっています。キッチンを中心にトイレや浴室があり、水回りはコンパクトに配置されています。
おしゃれでかっこいい平屋ガレージハウスの建築実例
おしゃれでかっこいい平屋のガレージハウスを建てたいものの、具体的なアイデアが浮かばないという方もいるでしょう。ここからは、フリーダムアーキテクツがデザイン設計を手掛けたガレージハウスの建築実例を紹介します。
実例①駐車場棟と住居棟が程よい距離感のガレージハウス
注文住宅の家づくり|CASE698 「景の家」
車2台分の駐車スペースのあるガレージが印象的なガレージハウスです。外壁はグレーで統一されたシンプルなデザインですが、ガレージの存在によって立体感のある外観に工夫されていておしゃれです。
駐車場棟と住居棟は程よい距離感で配置されており、ガレージ横の植栽のあるアプローチを抜けると隠れ家風の玄関扉があります。玄関扉の視線が抜けた先にあるのが、奥行きのある土間空間です。夜はガレージ内とアプローチの植栽をテラス間接照明の灯りによって、昼とは異なる幻想的な雰囲気を醸し出しています。
実例②愛車も海も眺められる贅沢なガレージハウス
注文住宅の家づくり|CASE479 セカンドハウス 宙
週末を楽しく過ごすために、海沿いの絶壁に建てられたガレージ付きのセカンドハウスです。海と愛車を眺めながら、非日常の生活を楽しめる贅沢な空間に仕上げられています。家の周囲には山や川などの自然が広がっており、季節の移り変わりを感じられるロケーションが素敵です。
ガレージはリビング内に作られており、ガラス壁で仕切られているため室内にいながら大切な愛車を眺められるように工夫されています。ガレージが室内にあることで潮風による車体への被害を避けられます。
実例③プライバシー性が高くも開放感あるガレージハウス
注文住宅の家づくり|CASE379 ONE PIECE HOUSE
室内のプライバシーを守りつつも、閉塞感のない開放的なアウトリビングのあるガレージハウスです。道路に接する部屋の開口部は極力減らし、プライバシーを確保しています。中庭に面したLDKには吹き抜けと大開口の窓を取り入れることで、明るく広々とした空間を実現しました。
ガレージの空きスペースにはハンモックを吊り下げ、リラックスできる空間に工夫されています。また、車のメンテナンス道具やアウトドア用品を収納するスペースもあります。ガレージから玄関に直接入る扉があり、ガレージと室内を結ぶ動線もスムーズです。
ガレージハウスを建てるポイントや注意点
平屋のガレージハウス作りを成功させるには、動線に配慮した間取りにする、将来を見据えてガレージスペースの広さを決めるなどのポイントを押さえておくことが大切です。ここからは、ガレージハウスを建てる際のポイントや注意点を解説します。
動線を考えて間取りを決める
平屋のガレージハウスを建てる際は、生活動線と家事動線を考えた上で間取りを決める必要があります。動線を無視した間取りにすると使い勝手が悪くなり、移動の際に同じ場所を行ったり来たりしなければならず、無駄な動きが増えてしまいます。
効率のよい動線にするなら、ガレージから玄関やキッチンに直接入れる間取りに工夫しましょう。ガレージから室内への動線がスムーズになれば、買い物の荷物を運びやすくなります。また、防犯性を高めつつも愛車を眺めながら生活するなら、リビングや寝室にガレージを作るのも手です。
将来を見据えてガレージスペースの大きさを考える
ガレージの広さは、将来を見据えて考えることが大切です。平屋のガレージハウスを建てる時点で保有する車が1台だとしても、将来、家族構成が変わったときに車が2~3台に増える可能性があります。後からガレージを広くすることも可能ですが、増改築をするとコストが割高になることもあるため注意が必要です。
また、老後まで長く生活する家を建てるなら、段差のないバリアフリーに対応した設計にするとよいでしょう。
ハザードマップを確認する
ハザードマップとは、自然災害が発生したときに被害を受ける可能性のある場所や避難場所を示した地図のことです。
ガレージハウスは車の出入りをよくするために開口部を大きくする必要があり、家の強度や耐震性が低くなる可能性があります。家を建てる場所によっては地震や強風などの揺れ、水害によって倒壊や水没などの被害を受けやすい土地も存在します。
自然災害による被害を最小限に抑えるためには、ハザードマップでガレージハウスを建てるのに適した土地かどうかを確認しながら土地探しを進めましょう。
デザイン性もプライバシー性も高い平屋ガレージハウスを建てよう!
注文住宅の家づくり | CASE379ONE PIECE HOUSE
平屋のガレージハウスは個性的な外観にできる上に、さまざまなリスクから車を守れるなどのメリットがあります。ただし、建築コストが割高になる、騒音や排気ガスのにおいが気になるなどのデメリットもあるため、ガレージハウスの実績が豊富な会社に相談することをおすすめします。
フリーダムアーキテクツは、平屋住宅やガレージハウスの実績が豊富なデザイン設計事務所です。関東・東海・関西・九州をはじめとする土地情報を提供しており、平屋住宅やガレージハウスに適した土地探しをお手伝いします。デザイン住宅の作品集を配布しているため、理想の家づくりにご活用ください。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。