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CASE695 MEGAPHONE-HOUSE (メガホンハウス)
二世帯住宅を建てることで、親世帯は将来的な安心を、子世帯は育児のサポートを得られるようになります。一方、二世帯住宅に関心はあるものの、どのような間取りを実現できるのかイメージがつかない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、二世帯住宅の間取り実例をもとに、タイプ別の間取りポイントや間取りを考える際の注意点について解説します。
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目次
二世帯住宅の3つの間取り
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CASE660 Marine et grille
二世帯住宅の間取りの考え方は、以下の3つのタイプによって異なります。
・完全分離型
・部分共有型
・完全同居型
各タイプの特徴をそれぞれ理解しつつ、その特徴に合った間取りにすれば、おしゃれで暮らしやすい二世帯住宅を実現できます。
二世帯住宅の費用や失敗しないコツは、こちらの記事で解説しています。
注文住宅の「二世帯住宅の価格」特集
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完全分離型の間取りポイント:各世帯のプライバシーを守る独立型二世帯住宅
完全分離型とは、親世帯と子世代における生活空間が完全に分かれている間取りです。玄関・キッチン・トイレ・浴室なども含めて各世帯専用のものが設置されているので、独立した2軒の住宅が1つにまとまったと考えるとイメージしやすいでしょう。
世帯間のプライバシーを確保しやすいため、適度な距離感を保って暮らしたい方にピッタリです。なお、完全分離型は生活空間をフロアで分ける「横割り」と、生活空間を壁で区切る「縦割り」という2種類のスタイルがあります。
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上記の間取りのポイントについて、以下にて詳しく解説していきます。
ポイント①3世帯で暮らせる横割りの多世帯住宅
1階・2階・3階にキッチンや浴室がそれぞれ設けられており、各フロアで1世帯ずつ計3世帯が生活できる完全分離型・横割りスタイルの多世帯住宅です。各世帯がしっかりプライバシーを確保しつつ、何かあったら簡単に訪ねて協力し合うことができます。
いくら親しい仲でも、同じ生活空間で暮らすと揉めてしまうケースがあるため、最も良好な関係を保ちやすい間取りといえるでしょう。
ポイント②外階段をつけて上階にも玄関を設置
完全分離型の場合、キッチンや浴室のみならず玄関も分離することがポイントです。玄関を共有すると、どうしてもお互いの生活や行動が見えやすくなるので、プライバシーの侵害につながりかねません。
この実例では、外階段をつけて2階・3階にも専用の玄関を設けています。それぞれ玄関の位置が異なるため、鉢合わせが起こりにくいこともメリットです。また、将来的に空きフロアが発生した場合、賃貸に出すこともできます。
ポイント③トイレや浴室の位置を合わせる
二世帯住宅や多世帯住宅で暮らしてみると、足音や物音といった生活音が思ったより気になるケースがあります。特に各世帯での主な生活時間が異なる場合、静かな深夜や早朝の時間帯においてトイレや浴室からの排水音が耳につくかもしれません。
この実例では、各フロアのトイレや浴室をすべて図面左側に設置することで、排水音の問題を軽減させています。
ポイント④ライフスタイルに応じた収納を確保
この多世帯住宅の1階部分は1人住まいを想定し、ベッドやキッチンを1室にまとめた間取りとなっています。ホールおよびワンルームの寝室に収納を設置しているため、用途に合わせた使い分けが可能です。
2階はリビングと寝室に収納を設けており、さまざまな用途で活用できます。3階はモノを整理しやすいよう大容量のウォークインクローゼットを設けつつ、ベッドはLDK内にパーテーションを使って配置しています。
ポイント⑤バルコニーの配置をずらしてプライバシーを確保
2階部分は正方形のバルコニーを南側に設け、2面採光でLDKの明るさや開放感を確保しています。コーヒーブレイクやティータイムなど、屋外空間ならではの楽しみ方も実現可能です。
一方、3階部分は細長い長方形のバルコニーを東南側に広くとっています。こちらも明るさを確保しつつ、2階のバルコニーと配置をずらすことで、プライバシー性を高めている点が特徴的です。
お互いのバルコニーが見える位置にあると、洗濯物を外に干す際に視線が気になるといった問題が生じやすいので、あらかじめ注意しましょう。
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部分共有型の間取りポイント:部分的に共有しつつプライベートも確保
部分共有型とは、親世帯と子世帯で住まいの一部(玄関・浴室など)を共有する間取りです。完全分離型と後述する完全同居型の中間であり、別称で「一部共有型」とも呼ばれています。
生活空間を適度に分けつつ、部屋や設備の一部を共有するため、水道光熱費などのランニングコストを削減することが可能です。また、プライベートな空間と家族の関係性を両立しやすい、完全分離型より建築費が安いといったメリットもあります。
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上記の間取りのポイントについて、以下にて詳しく解説していきます。
ポイント①3台分の駐車スペースを確保
こちらの二世帯住宅では、生活空間を部分的に共有して敷地を効果的に利用し、3台分の駐車スペースを確保しています。車で移動する機会が多い場合、完全分離型のメリットより駐車スペースのほうが重要なケースもあるため、ライフスタイルや地域事情に合わせて検討したいところです。
土地が決まっている場合、あるいは限られた土地で二世帯住宅を建てる場合、部分共有型ならプライバシーと駐車スペースの両方を確保しやすくなります。
ポイント②玄関共有の二世帯住宅
共有部分は玄関のみですが、2階の子世帯で個室3つ+ウォーキングクローゼットを確保するため、子世帯の浴室・洗面を1階に設けていることも特徴です。
完全分離型のようにきっちり2戸に分けるのではなく、部分共有型にすることで、必要なスペースのバランスをとりやすくなります。
ポイント③キッチンは両世帯で用意
玄関を共有して浴室・洗面が1階にあっても、家族がくつろげるLDKは1階・2階にそれぞれ個別で設けています。親世帯と子世帯で二世帯住宅を建てる場合、実子ではないほうが肩身の狭い思いをしやすいため、ゆったりくつろげる場所を確保することは重要です。
また、キッチンを共有した場合、誰が料理を作るのかという問題が生じたり、担当制にしても味付けや献立で揉めたりする可能性があります。
ポイント④2階にもコンパクトな洗面を設置
2階にもトイレだけではなく、コンパクトな洗面を設置しています。朝の忙しい時間帯に身支度をしたり、夜に顔を洗ったりする際に便利です。また、2階の子世帯に同居していない両親・友人・親戚などを招いたとき、1階に降りる頻度を減らせるというメリットもあります。
二世帯住宅で暮らす際は日常生活だけではなく、来客時などイレギュラーな場面も想定し、プライバシーの確保に配慮することが大切です。
ポイント⑤吹き抜けで開放的な空間を実現
この二世代住宅の2階はLDKと個室を組み合わせたシンプルな間取りですが、階段部分に吹き抜けをつくることで、開放感を演出しています。
二世帯住宅は多くの設備や個室を設ける性質上、単調な間取りになってしまいがちですが、吹き抜けや勾配天井を取り入れると、メリハリのある空間に仕上げることが可能です。
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完全同居型の間取りポイント:大きな一軒家で二世帯で暮らす
完全同居型とは、親世帯と子世帯における生活空間の大半を共有する間取りです。リビング・キッチン・浴室・洗面など、主要な部屋や設備のほとんどを一緒に使います。
基本的にプライベートな空間は寝室のみであり、生活を共にする時間やスペースが多いため、他のタイプよりプライバシーを確保しにくいことが難点です。しかし、共有部分が多いゆえに、世帯間のコミュニケーションを促進できるという強みがあります。
また、水回りや電気に関する設備を共有するため、建築コストおよびランニングコストがかかりにくいこともメリットです。
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上記の間取りのポイントについて、以下にて詳しく解説していきます。
ポイント①二世帯で集まれる広いLDK
共有のリビングでリラックスするためには、ある程度の広さが必要です。
こちらの二世帯住宅は各寝室をコンパクトに設計し、1階に二世帯が集まっても窮屈しない広々としたLDKを設置しています。玄関から各部屋につながるホールを設けているため、LDKを通らず2階に上がることも可能です。
また、人の出入りが多くなるので、玄関も十分なスペースを確保し、シューズインクロークも設置しています。
ポイント②プライベートを確保できる空間を用意
完全同居型はLDKや水回り設備を共有することが前提ですが、プライベートな時間も確保できるように間取りの工夫が欲しいところです。
この実例では、子世帯の寝室はまとめて2階に配置し、それぞれに個室を用意しています。1階の親世帯の寝室もLDKを通らず、ホールから直接入れる間取りです。1階は共有部分がほとんどですが、角に寝室を配置することで、プライベートを保ちやすいようにしています。
ポイント③水回りは音の心配が少ない1階にまとめる
排水音などの生活音は上階からの音が響きやすいため、完全同居型なら水回りは2階より1階にまとめたほうが無難です。また、水回りの近くや上下階に寝室を置かないことも重要となります。
この実例では、動線の良い階段の近くに水回りを設置しているため、2階から降りた際に利用しやすいこともポイントです。
ポイント④広いバルコニーで開放感を演出
2階は子世帯の寝室のみですが、プライベートを満喫できる空間が個室だけだと閉塞感を得るかもしれません。
そこで、各部屋から出られる広いバルコニーを設置することで、開放感を演出しています。勉強や仕事の際に少しバルコニーへ出れば、風や太陽を感じてリフレッシュできるでしょう。
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おしゃれで機能的な二世帯住宅を作るには
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CASE522 LAYER – HOUSE
せっかく家を建てるなら機能性だけではなく、デザイン性にもこだわりたいところです。特に二世帯住宅は一般的な住宅より床面積やシルエットが大きくなるので、外観やエクステリアを個性豊かに仕上げることができます。
リビングなど居住部分に関しては、各世帯の好みに合わせてまったく雰囲気が異なる空間をつくることも可能です。また、中庭やテラスを設けることで、各世帯を緩やかにつなげる空間を設けるのも一案でしょう。
なお、平屋で二世帯住宅をつくることも可能です。平屋の二世帯住宅については、こちらの記事で解説しています。
平屋の二世帯住宅に住む!間取りの考え方は?
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後悔しないために!二世帯住宅の間取りを考える際の注意点
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二世帯住宅の間取りを考える場合、以下のような注意点があります。
お互いの生活リズムを把握しておく
お互いの生活リズムや家事のスタイルの違いを押さえておけば、間取りを最適化しやすくなります。
例えば、起床・就寝時間に大きな差がある場合、寝室の距離を離したり、LDKを2つ設けたりするなどの配慮が必要です。逆に活動時間帯が近い場合、LDKを共有しても影響は少ないでしょう。
介護の有無や子育ての手助けの必要性
親世帯と子世帯で暮らす場合、LDKや両親の寝室だけではなく、トイレや浴室なども近い位置にまとめておくと、老後の負担が少なくなります。また、通路の幅を広くとったり、手すりやスロープを設置したりするなど、バリアフリーも意識しておきたいところです。
共働きで両親に育児をサポートしてもらう場合、共有スペースを設けると楽になります。
建てる土地の面積や予算
二世帯住宅には横割りスタイルと縦割りスタイルがありますが、後者は横に広い土地が必要になるケースが多いため、その分だけ土地の取得費も高くなりがちです。
また、不動産の購入・建築にあたって両親や祖父母から資金の贈与を受ける場合、贈与税か課される可能性もあるので、受け取る金額に注意しましょう。
共有スペースとプライベートスペースのベストバランスを見極める
自分の時間を重視する場合、共有スペースとプライベートスペースのバランス調整が重要です。前者が少ないと家事・育児・介護が難しくなり、後者が少ないとストレスが溜まりやすくなります。
二世帯住宅のメリットも踏まえつつ、適度な距離感を保てるバランスを見極めましょう。
生活費や家事の負担
二世帯住宅で暮らす場合、水道光熱費・食費・固定資産税などはもちろん、修繕費などイレギュラーな出費を含めて「誰が」「どのように」負担するか決めておく必要があります。また、部分共有型・完全同居型の場合、家事の分担についても話し合っておきましょう。
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ポイントを押さえて理想の二世帯住宅の間取りを計画しよう
二世帯住宅の間取りの考え方は、一般的な住宅と異なるポイントが数多く存在します。3タイプの間取り実例とポイントを踏まえつつ、自分たちのニーズやライフスタイルに合った間取りを計画しましょう。
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長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。