
CASE765 イロ色のイエ
中庭のある間取りは、プライバシーを守りながら光や風を取り込みやすく、室内に開放感をもたらします。「住宅密集地でも明るい室内にしたい」「人目を気にせず屋外空間を楽しみたい」などの理由で、現在ご検討中の方もいるのではないでしょうか。
フリーダムアーキテクツでは、敷地条件やご家族の暮らし方を踏まえて中庭のプランをご提案し、土地探しからお手伝いしています。本記事では建築実例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください
この記事はこんな人におすすめ
- 自分たちに合う中庭の種類がわからない
- 住宅密集地でも明るく開放的に暮らしたい
- 居住スペースや家事動線が使いにくくならないか不安
この記事でわかること
- プライバシー重視ならロの字型、開放感とのバランスならコの字型、コストや敷地対応力ならL字型がおすすめ
- 中庭の採光やプライバシーは、間取りの形状や中庭の広さ、窓の配置によって変わる
- 後悔を防ぐには、中庭の使い方や動線、住宅性能、維持管理まで含めた計画が必要
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目次
中庭のある間取りとは?
中庭のある間取りは、住まいの内側に屋外空間を設け、光や風、開放感を取り込む設計です。ここでは、中庭のある家の特徴や、注目されている背景について解説します。
中庭のある家の特徴
中庭とは、住宅の壁や建物に囲まれるように設けた屋外空間です。一般的な庭は建物の外周や道路・隣地に面して配置されますが、中庭は住まいの内側に取り込むように設計される点が特徴です。
そのため、室内とのつながりをつくりやすく、リビングの延長として過ごす場所にもできます。また、中庭に面して窓を設けることで、建物の中央部にも自然光を届けやすくなります。さらに、建物の壁が道路や隣家からの視線を遮るため、人目を気にせず過ごしやすい点も中庭ならではの魅力です。
中庭が人気の理由
中庭は、プライバシーを守りながら開放感を得たい方や、家族のコミュニケーションの場となる屋外空間をつくりたい方、デザイン性の高い住まいを求める方から支持されています。
背景には、都市部では住宅同士の距離が近く、道路や隣家からの視線を避けながら室内に光や風を取り込む工夫が必要になる状況があります。また、子育て世帯を中心に、住宅の広さや間取りへの不満が出る場合が少なくなく、設計次第で視線の抜けや広がりを生み出しながら、家族が集えるスペースにもなる中庭が、選択肢の1つとなっているのです。
実際、フリーダムアーキテクツでも、中庭を取り入れたいという多様なご要望にお応えしています。実例については後ほどご紹介します。

中庭の間取りの種類

CASE735 brighted home
中庭の間取りは、主に「コの字型」「ロの字型」「L字型」の3種類に分けられます。以下に、それぞれの特徴をまとめました。
| コの字型 | ロの字型 | L字型 | |
|---|---|---|---|
| 特徴 | 開放感とプライバシーのバランスを取りやすく、リビングと中庭をつなげやすい | 外からの視線が入りにくく、家族だけの屋外空間をつくりやすい | 開放感を得やすい一方、塀や植栽などによる視線対策が必要 |
| 採光 | 確保しやすい | 光を取り込みやすいが、中庭の広さや建物の高さへの配慮が必要 | 確保しやすい |
| プライバシー性 | 高め | 高い | 低め |
| コスト | L字型に比べて高く、ロの字型に比べてやすい傾向にある | 高くなる傾向にある | 比較的抑えられる |
| 向いている土地 | ある程度のゆとりがある土地 | 広さに余裕のある土地 | 幅広い敷地に対応しやすく、狭小地や変形地でも検討しやすい |
中庭は住まいの印象を大きく左右するだけでなく、間取りや生活動線、採光、プライバシーにも影響するため、慎重に検討したいところです。実際、フリーダムアーキテクツでも、現在の暮らし方に加え、家族構成の変化や将来の過ごし方まで丁寧にヒアリングしたうえで、プランをご提案しています。
それでは、各種類の特徴について詳しく見ていきましょう。
コの字型



コの字型は、建物の3方向で中庭を囲み、残る一方向を外部へ開いたレイアウトです。中庭に面してリビングやダイニングを配置しやすく、室内と屋外につながりをもたせやすい点が特徴です。
採光や通風を確保しやすく、ロの字型よりも開放感を得やすい一方、L字型よりは外からの視線を遮りやすいため、プライバシーとのバランスを取りやすい形状といえるでしょう。
コの字型は、広さにゆとりのある土地に適しており、子どもの遊び場や家族団らんなどで中庭を活用したいご家庭に向いています。ただし、シンプルな形状の住宅より建築コストが上がりやすいため、資金計画や土地探しの段階からプロへ相談するのがおすすめです。
ロの字型



ロの字型は、建物の四方向で中庭を囲み、住まいの中心に屋外空間を設けるレイアウトです。外部から中庭が見えにくいため、3タイプのなかでもプライバシー性が高く、人目を気にせず過ごしやすいでしょう。
中庭に面して複数の窓を設ければ、建物の内側へ光や風を取り込みやすくなります。一方、中庭が狭い場合や建物が高い場合は日陰が生じやすいため、中庭の広さと建物の高さを踏まえた採光計画が欠かせません。
ロの字型は、四方に建物を配置するため、敷地にゆとりが求められます。また、外壁や窓が増え、建物の形状や構造も複雑になりやすく、排水や生活動線への配慮も必要です。そのため、設計力が高く、実績豊富なハウスメーカーや設計事務所に依頼するのが成功のカギとなります。
L字型


L字型は、建物の2方向で庭を囲み、住まいの一角に中庭を設けるレイアウトです。ロの字型、コの字型より外部に開かれているため、光を取り込みやすく、室内から庭へ視線が広がる開放的な空間をつくれます。
建物の形状が比較的シンプルで、コの字型やロの字型より外壁や窓の増加を抑えやすいため、建築コストを抑えやすい傾向があります。コンパクトな土地にも取り入れやすく、敷地の形に合わせて建物と庭を配置できれば、変形地でも選択肢となるでしょう。
一方、外に開く面が多いため、道路や隣家からの視線が入りやすい形状です。開口方向を工夫するほか、塀や目隠しフェンス、植栽を配置し、採光や開放感を損なわないようプライバシーを確保する必要があります。

中庭のある間取りの実例
中庭のある間取りのイメージを固めるには、実例を見ることが役立ちます。ここでは、中庭のある間取りの建築実績が豊富なフリーダムアーキテクツの実例を紹介します。
実例①一面に窓を設置した圧巻の家

CASE787 Monotone Nest
モノトーンでまとめた、凛とした佇まいの平屋。外観は開口部を抑えたシンプルなデザインで、室内へ入ると、住まいの中心に設けた中庭が開放感をもたらします。
LDKには中庭に面した大開口を設け、平面的にも立体的にも広がりを感じられる空間に。家具や照明をモノトーンで統一したインテリアと中庭の緑が調和した、落ち着きのある住まいです。
実例②開放感にこだわった家

CASE781 天地を紡ぐ家
中庭を中心に、開放感のある暮らしを実現した住まいです。LDKには中庭へ視線が抜ける大開口を設け、室内と屋外がゆるやかにつながる構成に。
中庭にはリビングと同じテイストのタイルを採用し、空間の一体感を高めました。さらに吹き抜けを組み合わせることで、横方向だけでなく縦方向にも広がりが生まれ、日中は自然光が差し込む明るい空間となっています。
実例③プライベート空間を楽しめる家

CASE771 VOIDS
ロの字型の中庭を設け、周囲からの視線を抑えながら、中庭と吹き抜けによって伸びやかな開放感を実現した住まいです。
LDKは中庭とテラスに挟まれ、大開口から光と緑を取り込める間取り。6mを超える吹き抜けの上部にも窓を設け、室内の奥まで自然光が届くよう工夫しました。中庭には椅子とテーブルを置き、食事やくつろぎを楽しめるセカンドリビングとして活用できます。
実例④広く見せる工夫が施された家

CASE759 陽光照らすイエ
中庭を通して自然光を取り込み、玄関やLDK、階段まで明るさが広がるよう設計した住まいです。LDKと中庭をフラットにつなぎ、視線の抜けと奥行きを生み出しました。
さらに、階段下や階段室にも窓を設け、中庭とのつながりを感じられるよう工夫。L字型ですが、高い目隠し壁を設けることで、周囲からの視線に配慮しています。
実例⑤夜も景色を楽しめる家

CASE757 トキノエンガワ
コの字型の建物に目隠し壁を加え、ロの字型のようなプライベート感をもたせた中庭です。玄関正面には大開口のFIX窓を設け、中庭へ視線が抜ける設計としました。
リビングと中庭の間にはウッドデッキを設け、室内外がゆるやかにつながる空間に。テーブルや椅子を置けば、軒下で強い日差しを避けながら、読書やティータイムなどを楽しめます。
夜には、植栽のアッパーライトや間接照明が中庭をやわらかく照らし、昼間とは異なる景色を室内から楽しめます。
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中庭のある間取りのメリット

中庭のある間取りには、暮らしやすさにつながる次のようなメリットがあります。
・家全体が明るくなる
・風通しが良くなる
・外からの視線を気にせず暮らせる
・リビングが広く感じられる
・家族とのコミュニケーションが増える
それぞれ順番にご紹介します。
家全体が明るくなる
中庭に面してリビングやダイニング、廊下、水回りなどの窓を配置すれば、1つの庭を採光の起点として、各空間へ光を届けられます。
建物の中央部は暗くなりやすいものですが、中庭を設けると、内側にも窓を設けることができます。例えば、建物中央の廊下やダイニングを中庭に面して配置すれば、外壁から離れた場所でも自然光を取り込みやすくなるでしょう。
また、中庭の北側にある部屋では、中庭に面して南向きの窓を設けると、日当たりを確保しやすくなります。
風通しが良くなる
中庭を設けると、建物の外周だけでなく、中庭側にも窓を配置できます。室内の異なる方向に開口部を設けやすくなり、風の入口と出口を確保しやすい点がメリットです。
例えば、リビングの外壁側と中庭側に窓を設ければ、2つの窓を対角線上に近い位置へ配置できます。入ってきた風が室内を通り抜けやすくなり、効率的な換気が可能です。
また、隣家との距離が近いなどの理由で、建物の外周側に小さな窓しか設けにくい敷地でも、中庭側に掃き出し窓などを設ければ、複数方向から風を取り込みやすくなります。
外からの視線を気にせず暮らせる
中庭は建物や外壁に囲まれるため、道路や隣家からの視線が届きにくく、プライバシーを確保しやすい点が魅力です。中庭に面した窓は外からの視線が入りにくいため、日中もカーテンを開けたまま過ごしやすくなるでしょう。
例えば、交通量の多い道路に面した敷地でも、周囲の視線を避けながら屋外とのつながりを感じられます。リビングと中庭の間に大開口の窓を設けるといった開放的な間取りも、プライバシーとのバランスを取りながら実現しやすくなります。
リビングが広く感じられる
リビングに中庭を隣接させて大きな窓を設けると、室内から屋外まで視線が抜け、空間に奥行きが生まれます。中庭まで空間が続いているように見えるため、実際の床面積以上に室内を広く感じるでしょう。
さらに、大きな窓の先にウッドデッキを設けるプランも相性の良い組み合わせです。リビングの床とデッキの高さや色合いをそろえると、内外の境界が目立ちにくくなり、空間のつながりをより強調できます。
家族とのコミュニケーションが増える
中庭は、子どもの遊び場やBBQスペース、アウトドアリビングなど、家族で楽しめる場所として活用できます。
休日に食事を楽しんだり、夕方にくつろいだりと、中庭が家族の自然な集まりの場になるのも魅力です。室内から様子を確認しやすいため、子どもを見守りながら家事を進めるといった使い方もしやすいでしょう。
また、中庭を囲むようにリビングやダイニング、子ども部屋を配置すると、家族が別々の場所で過ごしていても、窓越しにお互いの気配を感じられます。適度な距離感を保ちながら、家族のつながりを感じられる住まいにしたい方にも、中庭は適しています。

中庭のある間取りのデメリット

中庭のある間取りには多くの魅力がある一方、次のようなデメリットも考慮しておく必要があります。
・建築費が高くなる
・掃除・メンテナンスが必要
・冷暖房効率が下がる場合がある
・動線が悪くなるケースもある
・土地によっては採用しにくい
検討段階でこれらの注意点を把握しておけば、設計や土地選びで対策しやすくなります。
建築費が高くなる
中庭のある家は、一般的な間取りに比べて建築費が高くなりやすい傾向があります。理由の1つは、外壁面積が増えるためです。中庭を囲む分だけ外壁が多くなり、外壁材や断熱材、下地などにかかる材料費や施工費が増えやすくなります。
また、窓の数や面積が増えやすい点も、建築費が上がる要因です。中庭に面して各部屋に窓を設けたり、大開口の窓を採用したりすると、サッシやガラスの費用もかさみます。
さらに、中庭のある家は、建物の形状が複雑になりやすい点にも注意が必要です。特にコの字型やロの字型は凹凸が多く、外壁や屋根の取り合いも増えるため、その分建築費も上がりやすくなります。
掃除・メンテナンスが必要
中庭をきれいに保つには、定期的な掃除やメンテナンスが欠かせません。中庭の形状や周辺環境によっては落ち葉や土埃がたまりやすく、これらを放置すると雨水が流れにくくなり、水たまりや湿気、コケなどの原因にもなります。
また、中庭を囲む外壁や窓には、砂ぼこりや雨だれが付きやすく、窓の数や面積が多いほど掃除の手間も増えます。植栽を取り入れる場合は、水やりや剪定、落ち葉の処理なども必要です。
冷暖房効率が下がることがある
中庭のある家は、中庭側にも窓を設けるため、一般的な間取りより窓の数や面積が増えやすくなります。窓は外壁などに比べて熱が出入りしやすく、冷暖房効率を下げる要因です。
住み始めてから暑さや寒さが気になるケースもあるため、フリーダムアーキテクツでは専門的な観点から、窓の大きさや方角、日射の入り方を考慮し、住まい全体の断熱性能とのバランスを取ったプランをご提案しています。アルミ樹脂複合サッシやLow-E複層ガラスなど、断熱性の高い窓を採用する方法もあります。
動線が悪くなるケースもある
中庭を囲むように部屋を配置すると、場所によっては室内の移動距離が長くなる場合があります。特にコの字型やロの字型では、中庭を避けながら各部屋をつなぐ必要があり、生活動線や家事動線を整える間取りの難易度が上がります。
例えば、キッチンと洗面室、ランドリールームが離れていると、複数の家事を並行して進める際の移動が増え、日々の負担になりかねません。生活動線や家事動線の整え方については、後ほど解説します。
土地によっては採用しにくい
中庭を設けるには、居住スペースに加えて屋外部分の広さも必要です。敷地の面積や形状によっては、希望する広さの中庭を確保しにくい場合もあるでしょう。敷地が限られる場合、中庭を優先すると、居住スペースや収納、駐車場などにしわ寄せが出る可能性もあります。
そのため、土地探しから始める場合は、契約前に住宅会社や設計事務所へ相談し、希望する間取りを実現できる土地か確認しておきましょう。土地選びと家づくりを一体的にサポートできる会社へ依頼すれば、間取りを見据えながら土地探しを進めやすくなります。
フリーダムアーキテクツでは、希望する間取りや予算に合わせた土地探しを無料でサポートしており、購入前の候補地に対する設計プランの作成も可能です。来場相談のほか、オンライン相談にも対応していますので、お気軽にご相談ください。
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中庭で後悔しない間取りのポイント

中庭のある家で後悔しないためには、見た目だけでなく、使い方や動線、採光、排水、性能面まで設計段階で検討しておく必要があります。主なポイントは次のとおりです。
・用途を明確にしたうえで設備を整える
・排水対策を講じる
・生活・家事動線を考える
・日当たりをシミュレーションする
・防犯面も考慮する
・断熱性、耐震性の対策
各ポイントを解説します。
用途を明確にしたうえで設備を整える
中庭は、使い方を決めないまま設けると、完成後に十分活用できず、掃除や管理だけが負担になってしまうかもしれません。洗濯物を干す場所、子どもの遊び場、アウトドアリビングなど、用途を明確にしておきましょう。
中庭はさまざまな使い方ができるため、将来の家族構成や生活スタイルの変化も含めて考えておくのがポイントです。用途が決まれば、必要な広さや配置、設備なども見えてきます。
排水対策を講じる
建物に囲まれた中庭では雨水の逃げ場が限られるため、排水計画が不十分だと水たまりができたり、豪雨時に室内へ水が入り込んだりするおそれがあります。設計時には、中庭の床に適切な勾配を設け、排水溝や集水マスを配置する対策が必要です。
これらの対策は、敷地の高低差や道路との位置関係、雨水の放流先などによっても変わります。土地を購入する際は事前に設計者へ相談し、建物と敷地を一体的に検討してもらうと安心です。
生活・家事動線を考える
中庭を囲む間取りは、部屋同士を移動する際に中庭を回り込む必要があるため、家族が頻繁に行き来する場所を近くに配置するのがポイントです。例えば、玄関からパントリー・キッチンまでの経路や、洗面室・ランドリールーム・物干しスペースをできるだけ短くつなげると、家事を進めやすくなるでしょう。
また、中庭にウッドデッキを設け、部屋から部屋へ通り抜けられるようにして、回遊性を高める方法もあります。
日当たりをシミュレーションする
中庭は、土地の方角や建物の高さ、隣家との距離によって、期待したほど日光が入らない場合があります。反対に、日差しが入りすぎると、中庭や室内が暑くなりやすいため注意が必要です。
設計段階では、季節や時間帯ごとの採光範囲、建物による影、庇やシェードによる日射の遮り方などを確認しましょう。自分だけでの判断は難しいため、設計者に3Dイメージや日射シミュレーションを提示してもらうと安心です。
防犯面も考慮する
中庭は道路や隣家から見えにくく、プライバシーを確保しやすい一方、防犯上の死角になる場合があります。「外から見えにくいから安全」とは限らないため、侵入者が身を隠しやすい場所をつくらないよう注意が必要です。
対策として、屋外照明やセンサーライト、防犯カメラなどが挙げられます。後付けすると外観を損ねる場合もあるため、配線や設置位置まで設計段階で計画しておくとよいでしょう。
断熱性、耐震性の対策
中庭のある間取りは開口部が増えやすいため、窓の大きさや方角、日射の入り方を踏まえ、高断熱の窓やサッシなども検討しながら断熱計画を立てましょう。また、開口部が増えると、耐力壁として使える壁面が限られるため、窓や壁の配置を調整し、必要な耐震性を確保する構造計画が重要です。
デザイン性と性能を両立するためにも、中庭の設計実績が豊富な会社へ相談すると安心です。

平屋・2階建てで中庭の間取りはどう違う?
平屋と2階建てでは、中庭のつくりやすさや室内とのつながり方が異なります。
平屋では、すべての部屋が同じ階にあるため、多くの居室を中庭に面して配置しやすく、家全体で光や緑を身近に感じられます。ただし、中庭と居住スペースの両方を確保するには、敷地にゆとりが必要です。
2階建ての場合は、平屋より建築面積を抑えやすく、都市部のように敷地が限られやすい場合でも中庭を採り入れやすくなります。また、中庭と吹き抜けを組み合わせると、上下階へ光を届けながら、縦方向にも広がりのある空間をつくれます。

中庭の活用アイデア

中庭は、暮らし方に合わせて多目的に活用できる空間です。ここでは、代表的な活用アイデアを4つ紹介します。
・ウッドデッキ
・子どもの遊び場
・家庭菜園・植栽
・アウトドアリビング
ウッドデッキ
ウッドデッキとは、木材や樹脂系の床材を使い、地面より一段高く設ける屋外スペースです。
中庭にウッドデッキを設けて室内との段差を抑えると、空間につながりが生まれ、部屋から部屋への通り抜けもしやすくなります。また、洗濯物を干す場所や、椅子・テーブルを置いて過ごすアウトドアリビングとしても活用できる点が魅力です。
ウッドデッキは天然木と人工木で費用や耐久性、手入れのしやすさが異なるため、希望を設計者に伝えて、適した素材を提案してもらいましょう。
子どもの遊び場
建物に囲まれた中庭は、道路への飛び出しや車との接触を避けやすく、子どもの遊び場として活用しやすい空間です。夏には家庭用プールを置くなど、季節に応じた遊びも楽しめるでしょう。
リビングやキッチンなどに面して窓を設ければ、家事をしながら子どもを見守りやすい点も魅力です。
家庭菜園・植栽
中庭では、プランターなどを使って家庭菜園やガーデニングを楽しめます。近年は、食育の一環として、野菜や果物を子どもと一緒に育て、成長を観察したり、収穫した食材を味わったりする体験をさせたいというご家庭もあります。
外部からの視線を抑えながら、家族でゆっくり植物の手入れを楽しめる点も中庭ならではの魅力です。
アウトドアリビング
中庭にテーブルや椅子を置けば、屋外で朝食をとったり、読書をしたりするアウトドアリビングとして活用できます。室内とつながる位置に設けると、料理や飲み物を運びやすいため、日常にも取り入れやすいでしょう。
特に、ロの字型やコの字型では、近隣からの視線を抑えやすく、家族で落ち着く空間をつくりやすくなります。

中庭の間取りがおすすめな人
中庭の間取りは、住宅密集地に家を建てたい方に向いています。隣家や道路との距離が近い土地では、通行人や近隣からの視線が気になりやすいですが、建物の内側に中庭を設けて窓を向ければ、プライバシーを確保しやすく、開放感のある住空間をつくれます。
また、敷地の方角や周辺の建物によって、道路側や南側だけでは十分な光を取り込めない場合にも、中心付近に中庭を設け、複数の部屋へ自然光を届ける設計が有効です。同様に、広い平屋では、中庭を囲むように部屋を配置すると、中央部まで光や風を取り込みやすくなるでしょう。
一方、建築コストを抑えたい方や、外壁・窓のメンテナンス、植栽の管理といった手間を減らしたい方は、慎重な検討が必要です。

快適な中庭の間取りを設計しよう!
中庭のある家は、採光やプライバシーを確保しやすく、室内に開放感をもたらします。一方、後悔のない家づくりを実現するには、敷地条件や建物の形、中庭の広さ、排水・メンテナンスまで考えた設計が欠かせません。
フリーダムアーキテクツは、中庭のある間取りを含め、累計4,000棟以上のデザイン住宅を手掛けてきました。ご家族の要望を丁寧にうかがい、現在のライフスタイルだけでなく、将来の変化も見据えた間取りをご提案します。
また、資金計画や土地探しからのご相談も可能です。中庭のある家は建築費が上がりやすく、敷地条件によって間取りも左右されるため、建物の視点から土地を検討できるフリーダムアーキテクツに、ぜひご相談ください。
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中庭に関するよくある質問

中庭のある家を検討する際は、費用や広さ、手入れの負担など、さまざまな疑問が生じるものです。ここでは、中庭について多く寄せられる質問にお答えします。
中庭のある家はなぜ高いのですか?
主に3つの理由があります。
1つ目は、外壁や基礎の面積が増えやすい点です。中庭を設けると建物の外周に凹凸が生まれ、外壁や基礎の面積が増え、その分、材料費や施工費も上がりやすくなります。特にロの字型、コの字型は外周が長くなり、L字型より費用が高くなりやすいです。
2つ目は、構造補強が必要になる場合がある点です。建物の形状や窓の配置によっては、耐震性を確保するための構造検討や補強が必要になり、その分コストが上がります。
3つ目は、中庭の仕上げ工事に費用がかかりやすい点です。特に、タイルやウッドデッキ、植栽などを取り入れる場合は、建物本体とは別に仕上げや外構の費用が加わります。
中庭を採り入れたい場合は、早めに住宅会社へ相談し、予算計画を立てておきましょう。
中庭が6帖だと狭いですか?
狭すぎる広さではありません。中庭の広さは5〜6帖程度が目安です。家族で食事をしたり、バーベキューを楽しんだりするスペースとしては、活用しやすい広さといえます。
一方、子ども用プールを置く場合や、大人数で食事やパーティーを楽しみたい場合には、狭く感じる可能性があります。こうした用途では、6〜10帖程度を目安に検討するとよいでしょう。
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この記事を書いた人

フリーダムアーキテクツ
設計チーム
1995年創業、累計4,000棟以上の住宅設計実績と数々のグッドデザイン賞受賞歴。土地探しから設計・施工までワンストップで対応し、お客様の暮らしに合わせた理想の住まいを実現します。フリーダムマガジンでは、豊富な実績をもとにした後悔しない家づくりのポイントをお届けします。










