
CASE759 陽光照らすイエ
二階建ての注文住宅を建てるにあたり、中庭をつくりたいという人は少なくないでしょう。一方で「二階建てに中庭ってどんな風につくればよいの?」、「中庭をつくる際のポイントは?」など、間取りで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、4,000棟のデザイン住宅を手掛けた実績を持つフリーダムアーキテクツが、中庭のある二階建ての間取り実例や広さの目安、後悔しないための注意点などを解説します。
この記事はこんな人におすすめ
- 30坪~40坪の二階建ての中庭はどんな感じ?最新の建築実例が知りたい方
- 中庭をどう考えたらよい?二階建てに中庭をつくる際のポイントが知りたい方
- 二階建てに中庭をつくるメリット・デメリットや注意点が知りたい方
この記事でわかること
- 中庭は都市部のコンパクトな二階建てをおしゃれで開放的に演出してくれる
- 中庭は敷地が狭くても、間取りの工夫によって二階建てに設置でき、十分にその効果を発揮する
- 二階建てに中庭をつくる際は日当たりや生活動線を意識して計画する必要がある
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中庭のある二階建ての間取り実例
まずはフリーダムアーキテクツが実際に手掛けてきた、中庭のある二階建ての間取り実例を坪数ごとに紹介します。自分のニーズやライフスタイルも踏まえつつ、間取りのイメージを膨らませましょう。
【30坪台】路地のような中庭がある家


CASE724 橿原の家
南側隣地に高い住宅が建つ可能性を考慮し、建物を2棟に分けつつ路地のような中庭を設けた30坪台の住まいです。外からの視線を遮りながら、中庭を通して室内に自然光を取り込めるよう設計しています。

CASE724 橿原の家
東西に抜ける細長い中庭が風の通り道となっているため、プライバシー性を高めつつ通風も確保しているのが強みです。
【30坪台】中庭にシンボルツリーを備えたコの字の住まい


CASE639 Wall Side
コの字型の建物に囲まれたウッドデッキ式の中庭に、緑を感じさせるシンボルツリーを備えた30坪台の住まいです。中庭に面して大開口を設けることで、光がたっぷりと差し込む明るい居住空間を実現しています。

CASE639 Wall Side
中庭に設置した照明がシンボルツリーを照らしてくれるため、夜でも屋外空間でのひとときを楽しめます。
【40坪台】中庭が家族をつなぐ家


CASE777 EN HOUSE
家の中心に中庭を配置した40坪台の住まいです。窓越しに向こう側の部屋まで視線が抜ける構造なので、実際の広さ以上の開放感を演出しており、離れた場所にいても家族の「つながり」を感じさせます。

CASE777 EN HOUSE
空間全体に統一感を持たせるため、素材や色は何度も吟味して選ばれました。シンプルゆえに飽きが来ないナチュラルなデザインです。
【40坪台】中庭の土間リビングが開放感を演出


CASE768 Living with light
玄関と中庭テラスがつながる土間リビングを設けた40坪台の住まいです。屋内外をゆるやかに接続しつつ大きな窓を取り付けることで、面積以上の開放感を演出しています。

CASE768 Living with light
さらに、メインリビングにはダイナミックな吹き抜けを採用しているため、日中は上部から明るい光が降り注ぐのも特徴です。採光性に優れた開放的な空間が、暮らし全体を明るく彩ります。
【40坪台】中庭がプライベートを保つ家


CASE751 Contarst
「将来的に増築して美容院をつくりたい」というご要望を受けて、増築後も快適に暮らせるよう設計した40坪台の住まいです。リビングの快適性を高めるため、中庭とフラットにつなげつつ採光性抜群の大開口窓を設置しています。

CASE751 Contarst
中庭を囲む白い壁は、増築時にガラスで覆って美容院の一部となる予定です。黒い外壁とのコントラストを創出し、デザイン性を高める狙いがあります。

二階建てにつくる中庭の種類


CASE639 Wall Side
中庭のある家の形状はさまざまですが、代表的なものは以下の3種類です。
・ロの字
・コの字
・L字
それぞれ特徴をまとめたので、きちんと押さえておきましょう。
ロの字
ロの字型は、建物が中庭の四方をぐるりと囲む間取りです。外からの視線を建物がシャットアウトしてくれるので、中庭を家族だけで過ごせる完全なプライベート空間として活用できます。
子どもの遊び場として使えるのはもちろん、バーベキュー・DIY・ガーデニング・カフェテラスなど、幅広い用途で活用できる自由度の高さも魅力です。
コの字
コの字型は、中庭を囲む建物がカタカナの「コ」のような形状になる間取りです。1面だけ外部に開くことで、周囲からの視線を適度に遮りながら採光・通風を確保し、ある程度の開放感も演出できます。
ただし、建物の端から端までの距離が長くなりやすいため、生活動線への配慮が必要です。
L字
L字型は、建物の2面が中庭に面するアルファベットの「L」のような形状の間取りです。ロの字型・コの字型より外部に開いた面が多いので、より開放的な空間づくりがしやすいものの、外からの視線は届きやすくなります。
プライバシー性と防犯性を確保するため、目隠しや窓の配置を工夫するのが大切です。
中庭の種類に関しては、こちらの記事でも解説しています。
中庭のある家のメリット・デメリット|建築実例・間取りや注意点などもご紹介!
https://freedom.co.jp/magazine/71193/

30~40坪の二階建ての中庭の広さの目安
二階建てを建てる場合、中庭の広さは敷地面積の約10~20%を目安にしましょう。バーベキューを楽しんだり、テーブル・椅子を置いたりする場合、畳5~6枚分(2.45~2.94坪)のスペースがあれば十分です。
土地の形状や周辺環境による影響はありますが、30坪~40坪(約99~132㎡)の敷地なら余裕をもって中庭付き二階建て住宅を建てられます。
中庭の広さについての考え方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
中庭の広さの目安は?サイズの選び方や広すぎる・狭すぎる場合の後悔とは

二階建ての中庭の間取りを考えるポイント


CASE779 OWN SPACE
二階建ての中庭の間取りを考える場合、以下のポイントを意識しましょう。
・リビングとつながる中庭で開放感を演出
・吹き抜け経由で採光を確保
・2階から中庭を見下ろしたときの景観
各ポイントの詳細も解説します。
リビングとつながる中庭で開放感を演出
リビングの床と中庭の高さをそろえると、室内から中庭へと視線が自然に抜けるので、空間全体に広がりが生まれます。都市部で敷地の広さが限られている住まいのリビングでも、しっかり開放感を演出できるのが魅力です。
さらに、塀や壁で近隣からの視線を遮ることで、中庭を家族だけのプライベート空間として活用できます。
吹き抜け経由で採光を確保
中庭と吹き抜けを組み合わせることで、より多くの光を室内へ採り込めるようになります。大きな掃き出し窓と吹き抜けの高窓を活用すれば、日中は照明がなくても十分な明るさを確保できるでしょう。
カーテンを開けた状態でも外からの視線が気にならないため、中庭ならではの採光性を最大限に活かした開放的な空間を実現できます。
2階から中庭を見下ろしたときの景観
2階から中庭を眺められる点は、二階建て特有の魅力です。家族のプライバシーを守りながら、自然光や四季の移ろいを立体的に楽しめる景観が手に入ります。
植栽の緑やライティングを工夫したり、床材の素材感をデザインに活かしたりすれば、どの部屋からでも美しい眺めを実現できるでしょう。
中庭の間取りを考える際のポイントは、以下の記事でも詳しく解説しています。
中庭のある間取りで後悔しないために|メリット・デメリットや実例、ポイントを解説

二階建ての家に中庭をつくるメリット


CASE757 トキノエンガワ
二階建ての家に中庭があると、以下のメリットを享受できます。
・採光と通風を確保できる
・自然とつながるプライベート空間が手に入る
・家族のほど良い距離を保てる
各メリットの詳細もあわせてご確認ください。
採光と通風を確保できる
中庭を設けることで、建物中央の開口部から自然光や外気を採り込みやすくなります。多方向から室内に光が届くので、日当たりが悪い北向きの部屋や1階部分も明るい空間に仕上がるでしょう。
また、心地よい風が入ってくるため、空間全体の快適性が向上するのもメリットです。
自然とつながるプライベート空間が手に入る
中庭は建物に囲まれているので、外からの視線が届きにくいプライバシー性の高い空間となります。都市部のコンパクトな二階建てでも小さな子どもを安全に遊ばせられるうえ、自然とつながる家族だけのプライベート空間として活用できるのがメリットです。
家族のほど良い距離を保てる
中庭を中心に置いて各部屋を配置すれば、個室間に適度な距離が生まれるため、家族ごとのプライバシーを守れるのもメリットです。二階建てを二世帯住宅として使う際も中庭を介することで、お互いに心地よい距離感を維持できるでしょう。

二階建ての家に中庭をつくるデメリット
二階建てに中庭を設ける場合、以下のデメリットが発生します。
・定期的なメンテナンスの負担がある
・夏は暑くなる可能性がある
・室内スペースが狭くなる
後悔しないためにデメリットも把握しておきましょう。
定期的なメンテナンスの負担がある
中庭は雨風にさらされるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。二階建てなら1階・2階部分に加えて中庭のお手入れも必要なので、手間が増える点はデメリットといえるでしょう。
中庭にタイルを採用したり、落葉の少ない常緑樹を選んだりするなど、維持管理の負担を抑えるための対策を講じると効果的です。
夏は暑くなる可能性がある
間取りによっては中庭が閉鎖的になり、夏場に熱や湿気がこもりやすくなるケースもあります。中庭も含めて通風性が高まるよう設計し、風通しの良い間取りにするのが大切です。
また、中庭をつくると1階・2階ともに窓が増えます。窓は壁より断熱性能が低いため、建物全体の断熱性能が低下しやすくなるのもデメリットです。窓が多くなる場合、樹脂サッシや複層ガラスによる断熱対策も講じましょう。
室内スペースが狭くなる
二階建ては都市部をはじめ、敷地が狭い場所に家を建てる際も選びやすい間取りです。しかし、中庭を設けると室内スペースが狭くなりやすく、特に家族が集うLDKの面積を圧迫してしまう可能性が高まります。
敷地面積が限られている場合、リビングの床と中庭の高さをそろえて奥行きを持たせるなど、開放感アップにつながる工夫を凝らしましょう。また、中庭自体をコンパクトにまとめるのも一案です。

二階建てで中庭をつくる際の注意点


CASE693 “CONNECT”
二階建てで中庭をつくる場合、以下の3点に注意しましょう。
・日当たりの確保
・効率の良い生活動線
・建築コストの増大
それぞれの注意点を具体的に解説します。
日当たりの確保
ロの字型の中庭は周りを建物に囲まれているため、採光が上方向のみになりがちです。特に建物が高く中庭が小さいと日陰も増え、日当たりが悪化しやすくなります。
採光性を高めるためには、中庭の面積に対して建物が高くなりすぎないよう調整するのが大切です。二階建ては必然的に高さが出やすいので、設計段階で念入りに確認しましょう。
効率の良い生活動線
中庭のある住まいでは、中庭を囲むように建物が配置されます。部屋から部屋への移動時に中庭を迂回しなければならない場合、生活動線が長くなりやすい点にも注意しましょう。
特に二階建ての場合、上下階の移動も含めて動線を考える必要があります。日々の暮らしをイメージしながら、家族全員が快適に過ごせる間取りを検討しましょう。
建築コストの増大
中庭をつくると壁の面積が増えて、間取りも複雑になる傾向があります。結果的に建築コストが増大しやすいため、予算オーバーに注意が必要です。予算とのバランスも踏まえつつ、どのような中庭にしたいか事前にしっかり相談しておきましょう。

中庭のある二階建てで開放的な理想の住まいを実現
二階建ての家に中庭をつくることで、開放的で光にあふれた他にはない住まいを実現できます。今回ご紹介した間取り実例を参考にしながら、二階建てならではの個性的な中庭を取り入れ、うるおいのある暮らしを叶えてみてはいかがでしょうか。
フリーダムアーキテクツでは、中庭付き二階建てを多数手掛けています。デザイン住宅の資料も提供しているので、ぜひご活用ください。
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中庭のある二階建ての家についてのよくある質問
中庭のある二階建ての家についてのよくある質問に、フリーダムアーキテクツが回答します。
二階建てで中庭をつくるのは良くないですか?
中庭付き二階建ては窓が多い分、建物全体の断熱性能が低下しがちです。また、周囲を建物に囲まれている性質上、熱や湿気がたまりやすい傾向にあります。
中庭をつくる場合、断熱対策や排水対策もセットで考えるのが大切です。
二階建ての中庭は建坪に入りますか?
建築基準法において建築物は「屋根および柱もしくは壁を有するもの」と定義されているため、屋根のない中庭は原則として建坪(建築面積)に入りません。
例えば、建ぺい率60%の住宅街で50坪の土地を購入した場合、建坪は最大30坪です。中庭用のスペースは、建坪に算入されない残り20坪の範囲内で確保します。
中庭のある二階建てを建てるには何坪の土地が必要ですか?
一般的に30坪以上の土地を用意すれば、中庭のある二階建てを建てることは可能です。ただし、必要な坪数は設計やプランによって変動します。
中庭をコンパクトにしたり、1階部分の居住スペースを減らしたりすれば、30坪未満の土地でも中庭付き二階建てを実現できる可能性はあります。
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この記事を書いた人

フリーダムアーキテクツ
設計チーム
1995年創業、累計4,000棟以上の住宅設計実績と数々のグッドデザイン賞受賞歴。土地探しから設計・施工までワンストップで対応し、お客様の暮らしに合わせた理想の住まいを実現します。フリーダムマガジンでは、豊富な実績をもとにした後悔しない家づくりのポイントをお届けします。










