
CASE757 トキノエンガワ
注文住宅を検討するにあたり、プライベートな屋外空間を楽しめる、中庭のある家に憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。とはいえ、「中庭をつくるには、一体どれくらいの広さが必要なのだろう?」、「ある程度の広さがないと、中庭をつくる意味がないのでは?」と、具体的なサイズ選びでお悩みの方も少なくありません。
そこでこの記事では、これまで4,000棟のデザイン住宅を手掛けてきた実績を持つフリーダムアーキテクツが、注文住宅における中庭の広さの目安やサイズの選び方について、実際の建築実例と合わせて詳しく解説します。
これから家を建てる予定の方だけでなく、ゆくゆくは中庭のある住まいを叶えたいと考えている方も、ぜひ参考にしてください。
この記事はこんな人におすすめ
- 中庭にはどのくらいの広さが必要?中庭のサイズとできることのイメージが知りたい方
- 中庭が狭いと後悔する?中庭の広さで後悔するパターンが知りたい方
- 中庭の広さはどう決める?注文住宅の中庭のサイズの考え方が知りたい方
この記事でわかること
- 中庭のベストなサイズは人や家によって異なること
- 中庭のサイズを決めるには中庭だけでなく室内の使い方についてもイメージする必要があること
- 中庭は目的に合っていればコンパクトでも満足度の高いものがつくれること
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目次
目的別の中庭の広さの目安

CASE663 シークエンス
中庭に最適な広さは、何をして過ごしたいかという目的によって大きく異なります。 まずは理想とする中庭の過ごし方と、必要となる広さの目安を一覧表で確認してみましょう。
| 中庭での過ごし方・目的 | 広さの目安 |
|---|---|
| 自然を眺める観賞用として | 2帖 |
| テーブルとチェアを出してくつろぐ | 3〜4.5帖 |
| 家族や友人とバーベキューを楽しむ | 5~6帖 |
| 子どもやペットの遊び場にする | 6帖以上 |
【2帖】自然を眺める観賞用として
住まいに心地よい潤いを与える観賞用の坪庭なら、2帖ほどの広さがあれば十分に楽しめます。
コンパクトなスペースであっても、植栽の配置や窓の切り取り方を工夫すれば、奥行きのある美しい景色を演出できるでしょう。毎日の暮らしの中で、ふと目を向けたときに豊かな自然を感じられる、贅沢な空間が叶います。
【3〜4.5帖】テーブルとチェアを出してくつろぎたい
中庭にシンプルなテーブルとチェアを置き、ちょっとした休憩スペースとして活用したい場合は、3〜4.5帖の広さが目安です。
夫婦で植栽を眺めながらコーヒーを飲み、時には朝食を食べるのも素敵ですね。建築コストを上手に抑えながら、日常的に自然を身近に感じられる特別な場所をつくることができます。
【5~6帖】家族でバーベキューがしたい
家族や少人数の友人でバーベキューを楽しみたいなら、5〜6帖以上の比較的広い中庭が向いています。
複数人が安全に過ごせるスペースに加えて、掃除に便利な水栓などの設備を整えるのがおすすめです。もしバーベキューを計画している場合、これより狭いと実際に使う際、窮屈に感じてしまうかもしれません。
【6帖以上】子どもやペットの遊び場に
中庭をお子様やペットがのびのびと走り回れる遊び場にしたいなら、6帖以上の広さがあると安心です。
夏には子ども用のプールを広げて水遊びを満喫したり、お気に入りの観葉植物のポットを置いてガーデニングを楽しんだりもできます。周囲の視線を気にせず、プライベートな空間としてマルチに大活躍するでしょう。

中庭が広すぎたときの後悔パターン

CASE576 回廊の家
中庭は、ただ広ければ広いほどよいというわけではありません。 ライフスタイルに合わないサイズにしてしまうと、実際に暮らし始めてから以下のように後悔するケースがあります。
・メンテナンスが大変
・コストがかかり過ぎた
・室内スペースが狭くなった
以下で詳しく解説します。
メンテナンスが大変
屋外スペースである中庭は、草抜きや日々の掃除、ウッドデッキの塗り直しといった定期的なメンテナンスが欠かせません。
中庭が広すぎると、活用するメリットよりもお手入れの負担が大きくなってしまう傾向があります。結果として「こんなに広い中庭にする必要はなかった」と後悔する原因になりかねません。
コストがかかり過ぎた
中庭は面積が広くなるほど、外周の壁(外壁やサッシ)や基礎、屋根の施工面積が増えるため、一般的に建築コストが高くなります。
また、広い中庭をきれいに維持するためには、排水設備や将来の補修費用もかさみがちです。それほど中庭でやりたいことが決まっていなかった場合、お金をかけすぎたと感じてしまうでしょう。
室内スペースが狭くなった
限られた敷地の中で広い中庭をつくろうとすると、物理的に部屋のスペースが圧迫されて狭くなってしまう可能性があります。
たとえばリビングの広さを最優先したい場合は、中庭のサイズを少し妥協する必要が出てくるかもしれません。また、中庭が広すぎると反対側の部屋へ行くための動線が長くなり、不便に感じることもあります。

中庭が狭すぎたときの後悔パターン

CASE679 だんだんのいえ
中庭は、狭すぎてもイメージしていた使い方ができなくなってしまう恐れがあります。 サイズが小さすぎたことで後悔しやすいのは、主に次のような場合です。
・何もできず使わなくなった
・思ったより光が入らない
・使えない割にコストがかかった
それぞれの理由について、以下で詳しく見ていきましょう。
何もできず使わなくなった
バーベキューなどをしたいと思って中庭をつくったものの、狭すぎて不便を感じ、結局使わなくなったという失敗例は少なくありません。
どれだけ使わなくなってしまっても、屋外である以上、日々のお手入れは必要となります。まさに宝の持ち腐れ状態になり、メンテナンスの負担だけが残ってしまうのは避けたいところです。
思ったより光が入らない
周囲の部屋に明るい採光を確保しようと思って中庭を設けたものの、スペースが狭いことで、思ったより光が入らないというケースもあります。
十分な明るさを室内に取り込むためには、中庭の広さだけでなく、太陽の光が差し込む向きや、住まい全体における中庭の配置もしっかりと計画することが大切です。
使えない割にコストがかかった
中庭のある家は、たとえサイズが小さくても建物全体に凹凸ができるため、一般的な四角い家と比べて建築コストが高くなります。
有効活用できていないにもかかわらず、費用だけが多くかかってしまうのは非常にもったいないです。コストに見合った満足度が得られず、残念な結果につながることがあります。

中庭のサイズの選び方

CASE508 Slither Link
納得のいく中庭のサイズを選ぶためには、まず、目的と使い方をしっかりとシミュレーションすることが重要です。 同時に、家の中のイメージも膨らませながら、敷地に対する中庭と室内のベストな割合を検討していきましょう。
中庭をつくる目的と使い方をシミュレーションする
中庭のサイズを具体的に検討する際は、どのようなシーンで利用したいのかを明確にすることが最初のステップとなります。
自分一人の希望だけでなく、家族が中庭をどのように使いたいかも大切です。さらに、完成したあとのメンテナンスを日々の暮らしの中でどう分担していくかまで、事前にしっかりと話し合って決めておきたいですね。
敷地に対する中庭の割合を考える
理想的な中庭のサイズを決めるには、生活スタイルや家族構成、趣味などいくつかの要素を考慮する必要があります。目安としては、家全体の敷地面積の10%〜20%ほどを中庭に充てるとバランスが良くなるでしょう。
庭でバーベキューやガーデニングを楽しむなら、ある程度の作業スペースを確保しなければなりません。中庭をどの部屋から見えるようにしたいか、生活動線はスムーズかなど、総合的に考慮して最適なサイズを選びたいところです。
敷地が小さくても中庭はつくれる?
敷地がそれほど広くない土地であっても、設計の工夫次第で中庭をつくることは十分に可能です。
ただし、中庭部分は部屋として使えないため、狭小地の場合は3階建てを検討したり、壁の面積が少ないL字型の配置にしたりといった工夫が求められます。
外からの視線を遮る壁を設け、リビングを中庭側に配置すれば、プライバシーを守りながら自然の光が差し込む開放的な住まいを目指せるでしょう。

中庭のある家の建築実例
フリーダムアーキテクツでは、これまで数多くの中庭のある家を手掛けてきました。 コンパクトな坪庭からダイナミックな大空間まで、広さも魅力も異なる5つの魅力的な実例をご紹介します。
シンボルツリーを擁するコンパクトな中庭

CASE727 ライトコートハウス
交通量の多い道路側は窓を極力なくし、シンプルな外観でプライベート性を高めたお住まいです。
家を建てる土地によっては、「敷地は限られているけれど、家の中で自然を感じたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。こちらのお住まいでは、階段の横にコンパクトな中庭を設け、お気に入りのシンボルツリーを配置するご提案をしました。
日々の暮らしの中で美しい樹木をいつでも眺められ、生活の質をぐっと上げる空間に仕上がりました。
桜並木を切り取るプライベートサイズの中庭

CASE706 Re:load
美しい桜の並木道にそっとたたずむ、まるで倉庫のようなスタイリッシュな外観の住宅です。
中庭自体はコンパクトですが、桜並木を絵画のように切り取るピクチャーウィンドウをご提案しました。心地よいプライベート空間であり、ウッドデッキ仕上げのため、日々のお手入れの負担が少ない点もお施主様に喜ばれています。
旗竿地に建つ都市型コートハウス

CASE735 brighted home
周囲を建物に囲まれがちな旗竿敷地でありながら、贅沢な中庭を内包する住まいを実現しました。

CASE735 brighted home
周辺の環境のせいで「明るい家を諦めたくない」とお悩みの方も多いかと思います。こちらのお住まいでは、中庭を中心としてそれぞれの部屋がつながる間取りをご提案しました。どこにいても明るく開放的で、都市の喧騒を忘れられる安らぎの空間となっています。
子どもがのびのび遊べる大きめサイズの平屋の中庭

CASE711 「遊」・「作」
閑静な住宅街の角地に建つ、お子様がのびのびと過ごせる大空間の平屋です。
一歩中へ入ると、シンプルな外観からは想像もつかないほどの広々とした中庭が広がります。十分な広さのある中庭のおかげで、子どもたちは立ち止まることなく、のびのびと走り回りながら健やかに成長していけます。
非日常の暮らしを実現する広大な中庭

CASE455 N邸(社長の邸宅)
圧倒的な広さを誇る中庭を中心にレイアウトを計画し、これまでにない開放感を叶えた唯一無二の邸宅です。
この圧倒的な敷地を活かし、室内とひと続きになるような大空間の中庭をご提案しました。毎日のバーベキューはもちろん、ホームパーティーの会場にもなる広大な中庭が、日常の中に非日常の暮らしをもたらしてくれます。

中庭の種類と特徴
中庭のサイズについて具体的なイメージが湧いてきたら、次はどんな形状の家にしたいのかを考えてみましょう。
代表的な中庭の種類として、主に次の3つの形が挙げられます。
・コの字
・ロの字
・L字
それぞれの特徴やメリット・デメリットについて、以下で詳しく解説します。
コの字
コの字型は、建物の三方向で中庭をぐるりと囲む形状のことです。
一方向が開けているため、外からの視線を程よく遮りながらも、光や心地よい風を室内に取り込みやすいメリットがあります。リビングと中庭を隣接させれば、室内外に一体感が生まれて開放感が高まるため、住宅密集地でも大人気のスタイルです。
ただし建物の構造が少し複雑になるため、狭小地では設計の工夫が求められます。
ロの字
ロの字型は、建物が四方向すべてから中庭を完全に取り囲む構造を指します。
外からの視線を100%シャットアウトできるため、究極のプライベート空間と高い防犯性を確保できる点が最大の強みです。すべての部屋から中庭の景色を望めるように設計できるため、住まい全体が明るくオープンな雰囲気に包まれます。
その反面、外壁や窓の面積が増えるため、施工コストは高くなりやすい傾向です。
L字
L字型の中庭は、建物の二方向で囲む比較的シンプルで取り入れやすい形状です。敷地の条件や形状に合わせて柔軟に計画がしやすく、他の中庭形式と比べても建築コストを抑え抑えられるメリットがあります。
一方、建物に囲まれていない面が多くなるため、プライバシー性はコの字やロの字に比べるとやや低めです。限られた敷地や限られた予算内で、賢く中庭のある暮らしを叶えたい方に向いています。

注文住宅で中庭をつくるメリット

CASE505 blanc
予算やコストの面を考えると、「やっぱり中庭はなくてもよいかな」と迷ってしまうかもしれません。しかし、注文住宅で中庭をつくることには、それを上回る魅力があります。
・採光と通風を確保できる
・自然とつながるプライベート空間を確保できる
・アウトドアリビングとして多目的に利用できる
中庭がもたらしてくれる具体的なメリットについて、以下で詳しくご紹介します。
採光と通風を確保できる
中庭を設ける大きなメリットは、住まいの奥深くまで光と風をたっぷり取り入れられる点にあります。
特に周囲の家との距離が近く、「部屋が暗くなってしまうのではないか」とお悩みの方には、中庭を軸にした設計をご提案することも多いです。中庭に面した間取りを工夫し、窓を大きく設計することにより、日中は電気をつけなくても室内全体を明るく保つことが可能です。
自然とつながるプライベート空間を確保できる
中庭は建物の壁で囲まれているため、外を歩く人や隣の家からの視線を気にせず過ごせます。
カーテンを開けっ放しにしてもプライバシーがしっかりと確保されるため、いつもリラックスした状態で暮らせるのが魅力です。特に小さなお子様や大切なペットがいるご家庭でも、安心してのびのびと遊ばせることができます。
アウトドアリビングとして多目的に利用できる
誰の目も気にすることなく、お気に入りのコーヒーを飲んだり、週末にバーベキューを楽しんだりできる中庭は、まさに「第二のリビング」です。
リビングの床と中庭のデッキの高さを揃えれば、室内がさらに広く見える効果もあります。休日にガーデニングを楽しんだり、星空を眺めたりと、暮らしの楽しみが無限に広がります。

注文住宅で中庭をつくるデメリット
理想的な中庭のある暮らしを叶えるためには、事前に注意点についても正しく理解しておくことが大切です。
のちのち後悔しないために、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
・広い土地が必要
・メンテナンスの負担がかかる
・建築コストがかかる
それぞれのデメリットと対策について、以下で詳しく解説します。
広い土地が必要
特に建物の中心に庭を配置するロの字型の場合、ある程度の敷地面積がないと、中庭自体の広さを十分に確保できません。
中庭を狭くしすぎると光が入らなくなってしまうため、使用目的に合わせた土地の広さが求められます。敷地が限られている場合は、設計士と相談しながら形状を工夫していく必要があります。
メンテナンスの負担がかる
中庭は常に雨風にさらされる屋外空間のため、定期的なお手入れが欠かせません。
雑草抜きや落ち葉拾い、ウッドデッキの定期的な塗り直しに加え、窓の枚数が増えるため窓拭きの手間もかかります。特に四方を囲まれたロの字型は雨水が溜まりやすく湿気がこもりやすいため、虫やコケの対策もしっかり行う必要があります。
建築コストがかかる
中庭をつくると建物の形状が複雑になり、外壁や窓の面積が増えるため、どうしても材料費や施工費が高くなりがちです。
また、ウッドデッキを設置したり、たくさんの植栽をきれいに育てたりする場合、日々の管理や将来のメンテナンスにも費用がかかります。初期費用と維持費のバランスを考えて計画しましょう。

中庭の広さは目的やライフスタイルに合わせて検討しよう

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理想的な中庭の広さは、「その場所でどんな時間を過ごしたいか」という目的によって異なります。ただし、中庭の広さばかりに気を取られていると、今度は室内のスペースが狭くなってしまうこともあります。中庭でしたいことと、室内で叶えたいことの両方を天秤にかけながら、我が家にとってベストなバランスを見つけることが大切です。
フリーダムアーキテクツなら、ご家族のライフスタイルや土地の環境を活かした、最適な中庭のある家をご提案できます。
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中庭のある家の設計や、最適な広さについて少しでも疑問や不安がある場合は、ぜひお気軽に当社の「家づくりの無料相談会」もご利用ください。

中庭の広さについてのよくある質問
中庭の広さについて、お客様からよくいただく代表的なご質問にフリーダムアーキテクツがお答えします。
平均的な中庭の広さの目安は?
お住まい全体の設計やご家族のライフスタイルによって異なりますが、実際に多くご相談いただき、採用されるケースが多いのは、4〜8帖程度です。 4帖程度の中庭であれば、日々のお手入れがしやすく、プライベートな癒やしの空間を確保するのに十分な広さです。8帖程度まで広げると、本格的なガーデニングやアウトドアリビングとしての活用も楽しめます。
中庭のある家には何坪必要ですか?
中庭のある注文住宅を建てる場合、一般的な目安としては延床面積30〜40坪、敷地面積であれば30〜50坪以上があると計画がスムーズです。 そのうち、中庭のスペースとして約2〜6坪(4〜12帖)程度を、用途や全体のバランスに合わせてちょうどよいサイズに調整していくのがおすすめです。
中庭は建築面積に含まれますか?
日本の建築基準法では、屋根と柱、もしくは壁がある構造のものが建築物とみなされます。 そのため、建物の内側に位置する中庭や坪庭であっても、上部に屋根がなければ建築面積には含まれません。つまり、固定資産税の負担を増やすことなく、自分たちだけの特別なプライベートスペースを確保できるという嬉しいメリットがあります。
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この記事を書いた人

フリーダムアーキテクツ
設計チーム
1995年創業、累計4,000棟以上の住宅設計実績と数々のグッドデザイン賞受賞歴。土地探しから設計・施工までワンストップで対応し、お客様の暮らしに合わせた理想の住まいを実現します。フリーダムマガジンでは、豊富な実績をもとにした後悔しない家づくりのポイントをお届けします。










