女性のための設計アドバイス
実例に学ぶ、快適ライフスタイル講座
洗面所編
洗面や歯磨きなど、家族全員が使う洗面所は、洗濯機スペースや脱衣所を兼ねることが一般的です。
今回は、洗濯機を隠す方法やタオル、衣類の収納の工夫などをご紹介します。
Point1. 洗濯機を隠す
洗面所で多いご要望は、洗濯機を隠したいというものです。トイレが別の場所に設置されているのであれば問題ないのですが、洗面所と隣接している場合は来客時に洗濯機が見えてしまうことが気になりますよね。この実例では、洗濯機を置くための奥まったスペースを用意することで洗濯機を目立たせなくできるようになっています。さらにここにロールスクリーンを設置しているので、来客時だけ洗濯機を見えなくすることができます。
コストを掛けずに設計上の工夫を
洗濯機は普段は隠さないほうが使いやすいですよね。従って扉などを設置する必要はないので、比較的コストを掛けることなく設計上の工夫で隠すことが可能になります。またここに棚を合わせて設置することで、仮に乱雑に物をしまっておいても、ロールスクリーンを設置すれば、それも含めて簡単に隠すことができるのです。
Point2. 衣類の収納スペースも
最近増えているのが、タオルだけではなく下着類も洗面所に収納したいというご要望です。これは、毎日の生活から出た要望です。洗面所には洗濯機があることから近くで洗濯物を干すケースが多いですよね。しかも下着類はお風呂上がりに着ることから、取り込んだらそのまま洗面所に収納することで、日々の生活の「無駄」をなくすことができるのです。これは、まさに女性ならではの視点ですね。
この実例ではトール収納を設置することで、タオルや下着類を豊富に収納できる工夫を施しています。一方、シンク下のスペースを空けることで、ごみ箱やヘルスメーターなどを設置する空間を確保しています。
棚収納をスタイリッシュに
豊富な収納は魅力的ですが、トール収納などを本格的に設置すればコストが増えてしまいます。これを解決するために、例えば簡単な棚を設置するだけでも、十分な収納スペースを確保することができます。その際、おしゃれなカゴなどを利用することで、タオルや衣類をむき出しにすることなく、スタイリッシュに収納することで、より素敵な洗面所にも早変わり。センスの見せ所ですね。
Point3. 広々としたミラーキャビネットで開放感を演出
収納を増やせるミラーキャビネットも人気が高まっています。この実例では、洗濯機の上までミラーキャビネットを施すことで、開放感のあるスペースを演出しています。
また、洗面所では、お化粧をされる女性も多いはず。そのためにも明るさが非常に重要です。そこで、上部に明かり取り窓を設置するなど、圧迫感のない明るい空間づくりにこだわっています。
さらに、こちらの例のように、水回りの壁をタイルにしたいとこだわる女性のお客様も多くいらっしゃいますが、コストの面、掃除の楽さ加減なども考慮の上、検討されることをお勧めします。
使い方の工夫で快適な暮らしを
この実例では器タイプのボールを採用しています。この型は見栄えには優れているのですが、水はねしやすいという欠点があります。あるお客様は、ご主人がどうしてもこの器タイプのボールにしたいというご要望を採用するのと交換条件に、水はねした場合は、かならずご主人がきれいに拭き取るという約束をご夫婦で交わすことで、快適な暮らしを実現されているようですよ。実際にはご主人と奥様のどちらがお掃除されているかはわかりませんが。笑