
CASE719 Flat foam
「シンプルでコンパクトな平屋を建てたい」と考えている人も多いでしょう。しかし、「無駄をなくしたいものの、どこまで省けば良いのかイメージしづらい」など、平屋を建てる際には頭を悩ませるポイントが多くあります。
そこで今回は、無駄を省きつつおしゃれなデザインで、なおかつコストも抑えられる平屋作りのポイントを紹介します。シンプルな平屋のメリット・デメリットや、間取り・建築実例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
シンプルな平屋とは

CASE661 環(めぐる)いえ
シンプルな平屋とは、無駄を省いたコンパクトな設計が特徴の平屋です。限られたスペースを効率的に活用しながら、家族が快適に暮らせるよう工夫された住まいで、デザイン性と機能性を兼ね備えています。
平屋自体は日本に古くからある住宅スタイルですが、近年はおしゃれでモダンなデザインの平屋が人気を集めています。特に、シンプルでスッキリとした間取りの平屋が注目されており、核家族にちょうどいいサイズ感が魅力です。
また、近年は自宅で過ごす時間を大切にする人が増えており、ライフスタイルに合わせた住まいづくりが求められています。例えば、寝室や子ども部屋をコンパクトにしたり、廊下をなくして居室スペースを広げたりすることで、限られた面積でも快適に暮らせる平屋を実現できます。

シンプルな平屋のメリット
シンプルな平屋には、次のようなメリットがあります。
・シンプルモダンなデザインで飽きにくい
・ローコストで憧れの平屋を実現できる
・生活しやすいシンプルな動線を実現できる
・ライフスタイルの変化に対応しやすい
・構造が安定して耐久性が高くなりやすい
・メンテナンスコストがかかりにくい
ここでは、シンプルな平屋のメリットを具体的に紹介するので、家づくりを検討する際の参考にしてください。
シンプルモダンなデザインで飽きにくい
家の寿命が延びている現代では、長く快適に住み続けるために、トレンドに左右されないシンプルなデザインが人気を集めています。シンプルモダンな平屋は余計な装飾がなく、時が経ってもおしゃれな印象を保てるため、飽きることなく暮らせるのが魅力です。
また、将来を見据えて平屋を選ぶ人も増えていますが、好みのデザインや似合うスタイルは年齢とともに変化するもの。その点、シンプルなデザインの平屋ならどの世代にも馴染みやすく、長く愛着を持って暮らせるでしょう。
ローコストで憧れの平屋を実現できる
ローコストで憧れの平屋を実現するなら、シンプルな設計が最適です。正方形や長方形のシンプルな平屋なら、建築材料の無駄を減らせるためコストを抑えられます。施工面でも、凹凸のない構造のほうが作業効率が良く、人件費の削減にもつながります。
平屋は2階部分がないものの、基礎や屋根の面積が広くなるため、場合によっては2階建て住宅よりも建築コストが高くなる点に注意が必要です。また、広めの敷地を確保する必要があり、土地取得費用が高額になりやすい側面もあります。
シンプルな平屋なら建築コストを抑えることで費用全体のバランスを取り、理想の住まいを実現しやすいのが大きなメリットです。
生活しやすいシンプルな動線を実現できる
シンプルな平屋は、暮らしやすい動線を確保しやすいのもメリットのひとつです。
もともと平屋はワンフロアに生活スペースがまとまっているため、上下移動の負担がなく、移動がスムーズに行えます。さらに、余計な仕切りや複雑な間取りを省いたシンプルな平屋なら、家事動線がスッキリまとまりやすく、効率的に動けるのが魅力です。
キッチン・洗面所・リビングなどの配置を工夫すれば、より快適で機能的な住まいを実現できるでしょう。
ライフスタイルの変化に対応しやすい
シンプルな平屋は、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる点も大きな魅力です。
例えば子育て世帯の場合、コンパクトな設計で家事の時短がしやすいうえ、同じフロアでお互いの気配を感じながら安心して暮らせます。また、子どもが成長して個室で過ごす時間が増えても、ワンフロアの平屋なら家族のコミュニケーションが取りやすいでしょう。
子どもが独立した老後に関しても、コンパクトな平屋なら必要なものがすぐ手の届く範囲にあり、階段の昇り降りの負担がないため、安全で快適な住まいとなります。
構造が安定して耐久性が高くなりやすい
平屋は重心が低く、地面に近い構造のため、地震の揺れによる影響を受けにくいのが特徴です。2階建て以上の住宅と違って上層階の重量がかからないため、揺れによる建物の負担を軽減できます。
さらに、屋根や壁の形状がシンプルな点も耐震性を高めるポイントのひとつ。安定した構造を維持しながら大きな窓を設置するなど、開放感のある設計がしやすいのもメリットです。
メンテナンスコストがかかりにくい
外観に凹凸が少なく、シンプルな構造の平屋は、メンテナンスコストを抑えやすいのもメリットです。例えば、外壁塗装が必要になった場合でも、作業のしやすさからコストを削減しやすくなります。
また、屋根の形状を片流れタイプにすると、雨水がスムーズに流れるため、メンテナンスの負担も軽減できます。長期的な維持費を考慮しても、シンプルな平屋は経済的なメリットの大きい住まいといえるでしょう。

シンプルな平屋のデメリット

メリットの多いシンプルな平屋ですが、次のようなデメリットもあるため注意が必要です。
・デザインが平坦になりやすい
・プライバシーを確保しにくい
・収納が不足しやすい
・日当たりや風通しを確保しにくい
建築してから後悔することのないよう、デメリットについても事前にしっかりチェックしておきましょう。
デザインが平坦になりやすい
シンプルな平屋は、デザインが平坦になりやすい点に注意が必要です。ワンフロアに生活空間をまとめるため、縦の広がりをつけにくく、外観や内装が平坦な印象になってしまうケースが少なくありません。
凹凸が少なくのっぺりとした印象になってしまう場合は、アクセントとなるデザインを取り入れたり、ロフトを設けたりすることで、空間に変化をつけるのがおすすめです。素材やカラーの組み合わせを工夫すると、シンプルでありながらも個性のある平屋を実現できます。
プライバシーを確保しにくい
周囲に2階建て住宅が多いと、平屋はどうしても上部からの視線が気になりやすくなります。そのため、目隠しフェンスを設置したり、通りに面する窓の位置や大きさを工夫したり、プライバシーを確保するための対策が必要です。
また、シンプルな平屋はスペースにゆとりが少ないため、家族間のプライバシーを確保しにくい点にも注意してください。2階建てなら音や光の影響を上下階で分散できますが、平屋はすべての部屋が同じフロアにあるため、隣室の音や明かりが気になることもあります。家族同士のプライバシーを守りたい場合は、部屋と部屋の間に廊下を挟むなど、間取りを工夫しましょう。
収納が不足しやすい
シンプルな平屋は、居住スペースを広く確保すると収納が不足しやすくなる点もデメリットのひとつです。コンパクトな空間は収納が足りないと生活感が出やすく、部屋が散らかって見えてしまいます。
間取りを検討する際には、あらかじめ家族それぞれの持ち物や必要な収納量を洗い出し、適切な収納スペースを確保することが重要です。「ウォークインクローゼットやパントリーを設ける」「造作収納を取り入れる」など、空間を有効活用する方法を検討しましょう。
日当たりや風通しを確保しにくい
シンプルな平屋は高さがないため、周囲に2階建て以上の住宅や高い建物があると、日当たりや風通しが悪くなりやすい点に注意が必要です。
対策としては、高い位置に窓を設けて光を取り入れる「ハイサイドライト」や、室内の空気を効率よく循環させる「通風窓」を取り入れる方法があります。また、中庭を設置すれば周囲の建物の影響を受けにくく、室内の明るさや風通しを確保しやすくなるでしょう。

【外観】シンプルな平屋を作るポイント

CASE721 落ち着きのある家
シンプルな平屋を作るために押さえておきたい外観のポイントは、次の5つです。
・凹凸を減らしてシンプルな外観にする
・素材とカラーを2つ程度に絞る
・玄関ドアや窓でデザイン性を加える
・アプローチや植栽も合わせて計画する
・耐久性の高い外壁素材を用いる
これらのポイントを意識することで平坦なデザインになるのを防ぎ、おしゃれで長く愛せる平屋を実現できますよ。それぞれのポイントについて以下で詳しく解説するので、ぜひチェックしてみてください。
凹凸を減らしてシンプルな外観にする
平屋の外観をシンプルに仕上げるには、屋根や壁の凹凸を減らすのがポイントです。すっきりとした無駄のない外観は、おしゃれでモダンな印象を与えてくれます。
外観の凹凸を減らすと構造がシンプルになり、おしゃれさだけでなく耐震性が高くなるというメリットもあります。建物にかかる負荷が分散されるので、地震発生時の倒壊のリスクを減らすことが可能です。
さらに、凹凸の少ないシンプルな外観は、コスト削減にもつながります。屋根や壁などの材料費や建築のための人件費を抑えられるため、「限られた予算内でおしゃれな平屋を建てたい」という人にも、凹凸の少ない外観がおすすめです。
素材とカラーを2つ程度に絞る
シンプルな印象の平屋を建てるには、外観全体に統一感を持たせることが大切です。素材とカラーを2つ程度に絞って、配色を少なくしましょう。配色を少なくしても、選ぶカラーによってモダン系やナチュラル系などさまざまなテイストを実現できますよ。
外観の印象は素材によっても大きく変わるため、外壁材にもこだわってみてください。例えば、モダン系に仕上げたいなら金属系サイディング、ナチュラル系がお好みならモルタルの塗り壁がおすすめです。
さらにデザイン性を高めたい場合は、カラーや素材を絞りつつ異素材を組み合わせる方法もあります。例えば金属製サイディングと木材、モルタルとタイルなどを合わせると、シンプルながら個性的な外観に仕上がりますよ。
玄関ドアや窓でデザイン性を加える
凹凸の少ないデザインは、玄関ドアや窓が外観のアクセントになります。例えば、シンプルながら目を引く外観に仕上げたい場合は、大きめの窓を設けると効果的です。
窓は掃き出し窓をはじめ、縦長・横長・正方形とさまざまな形のものがあります。配置によっても外観の印象が変わるため、窓は大きさ・形・配置のバランスにこだわりましょう。
また、玄関ドアも各メーカーが豊富なデザインやカラーを揃えているので、希望のテイストに合うドアを探してみてください。
アプローチや植栽も合わせて計画する
外構も合わせてコーディネートすることで、さらに魅力的なデザインの平屋に仕上がります。植栽・アプローチ・駐車場・門扉など、外観をトータルで計画しましょう。素材やカラーに統一感をもたせたり、あえて異素材でアクセントを加えたり、お好みのテイストに合うように検討してみてくださいね。その他、平屋の外観をおしゃれに仕上げるコツは以下の記事で解説しています。こちらも併せてチェックしてみましょう。
関連記事:平屋の外観をおしゃれに仕上げるには? ポイントや失敗例を解説
耐久性の高い外壁素材を用いる
シンプルな平屋の外観を長く美しく維持するために、耐久性の高い外壁素材を選びましょう。外壁は雨風や紫外線の影響を直接受けるため、劣化しにくい素材を採用することで、メンテナンスの手間やコストを抑えられます。
耐久性の高い外壁素材としては、ガルバリウム鋼板やタイルなどが人気です。これらの素材を取り入れると、シンプルな平屋のデザイン性を損なうことなく、長く快適に暮らせる住まいを実現できます。

【内観】シンプルな平屋を作るポイント

CASE686 桜並木の平屋
シンプルな平屋を作るときに意識しておきたい内観のポイントは、次の6つです。
・LDKは吹き抜けで開放的に
・収納を適所に配置する
・用途を限定しないシンプルな作りの部屋にする
・リビングの隣に主寝室を配置する
・スムーズな生活動線を考慮する
・ある程度のプライバシーを確保する
暮らしやすくライフスタイルの変化にも対応できる平屋を実現するために、内観のポイントについてもチェックしておきましょう。
LDKは吹き抜けで開放的に
平屋は吹き抜けや勾配天井を取り入れやすく、広々とした空間を設けやすいのがメリットです。
特に長い時間を過ごすLDKは、吹き抜けで開放感を演出してみてはいかがでしょうか。開放感を取り入れると、シンプルながらおしゃれな印象になりますよ。天井近くに窓を設けると高い位置から光が降り注ぐため、LDK全体が明るくなるのもメリットです。
ただし、空間が広くなると空調が効きづらくなる点に注意してください。部屋全体を快適な温度に調整するのが難しくなるため、天井にシーリングファンをつけて空気を送るなどの対策が必要です。
収納を適所に配置する
平屋を建てる際の注意点のひとつが、収納が不足しやすいことです。2階建てや3階建てと比べると、平屋は同じ敷地面積でも延床面積が狭くなります。そのため、居住スペースを広く設けたい場合、収納スペースを削らなければなりません。
しかし、収納が不足すると物が溢れ、せっかくシンプルな内観に仕上げても雑然とした印象になってしまいます。デッドスペースを有効活用するなどして、物を使う場所の近くに収納できるよう適切な配置を考えましょう。
用途を限定しないシンプルな作りの部屋にする
ライフスタイルの変化に柔軟に対応するために、部屋の用途を限定しすぎないようにしましょう。特定の目的に特化した間取りにすると、生活スタイルが変わった際に使いにくくなる可能性があります。
例えば、造り付けのデスクや収納を備えたシンプルな個室であれば、子ども部屋として使用した後にワークスペースや趣味の部屋として活用することも可能です。このように、さまざまな用途に使える部屋があると、将来のライフスタイルの変化にも柔軟に対応しやすくなります。
リビングの隣に主寝室を配置する
リビングを中心に配置し、その隣に主寝室を設ける間取りにすると、シンプルで年齢を重ねても負担の少ない生活動線を確保できます。
ただし、リビングのテレビや会話の音が寝室に伝わりやすいため、家族の生活リズムが異なる場合には注意が必要です。音の影響を軽減するために、リビングと寝室の間に収納スペースや廊下を挟むなどの工夫を取り入れると、快適な空間を維持しやすくなります。
スムーズな生活動線を考慮する
平屋はすべての設備をワンフロアに設置するため、どうしても移動距離が長くなりがちです。間取りを検討する際は、生活動線がスムーズになるよう工夫しましょう。具体的には、次のような方法があります。
・水回りを一箇所にまとめる
・洗濯機・ランドリールーム・ファミリークローゼットを隣接させる
・買い物のあと、玄関から直接パントリーにアクセスできる動線を設ける
このようにコンパクトでスムーズな生活導線を意識すると、効率的で住みやすい平屋に仕上がります。
ある程度のプライバシーを確保する
コンパクトでシンプルな平屋は、家族のコミュニケーションが取りやすくなるのがメリットです。ただし、プライバシーを確保しにくいというデメリットもあるので注意してください。
お子さんが小さいうちは、常に家族の気配が感じられる平屋が安心です。しかし、お子さんが成長したときに程よい距離を保てるよう、プライベートな空間をしっかり確保できるか検討しておくことも大切です。
後ほど紹介する平屋の間取り実例では、プライバシーの確保を実現した例も紹介しているので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

【坪数・ライフスタイル別】シンプルな平屋の間取り実例
無駄を省いた暮らしやすい平屋の間取りは、家族構成やライフスタイルによって変わってきます。そこで、ここではフリーダムアーキテクツが手掛けた平屋の間取り実例を見ていきましょう。
坪数とおすすめのライフスタイル別の間取りを紹介するので、「どれくらいの個室が必要か」「プライベートな空間をどのくらい確保したいか」などを考えながら、家族にとって必要十分な間取りを見極めるための参考にしてください。
①20坪前後:一人暮らし
1DKのテラスと広いエントランスが魅力の平屋

こちらは、ダイニングキッチンを中心とした1DKの間取りです。一人暮らしの場合は家族それぞれのプライベート空間が不要なため、個室は寝室のみで問題ありません。
ダイニングキッチンに並行して広いテラスを設置することで、広がりが感じられる空間に仕上げました。エントランスには、趣味の自転車をとめられるようになっています。このように、趣味のためのスペースを広く設けるのもおすすめです。
②25坪以下:夫婦2人暮らし
中庭のある1LDK

こちらの間取りは、光と開放感をもたらしてくれる三角形の中庭が特徴です。夫婦で寝るだけの寝室はコンパクトにまとめ、その分LDKを広くとってゆったりとくつろげる空間になっています。
寝室とLDKが隣接しているため、生活動線がスムーズで効率的に生活できるのもポイントです。
和室でくつろげる2LDK

こちらは、エントランスホールを中心とし、その両側に部屋を設けた間取りです。片側にはLDKと寝室、もう片側には和室を配置しました。
LDK・寝室と和室が離れた間取りになっているので、夫婦で生活時間帯が異なる場合でもお互いに過ごしやすいのがメリットです。また、居住空間と離れた和室はゲストが泊まるときなどにも便利に使えます。
③25坪前後:家族3人
家族のプライバシーを守る2LDK

家族3人で暮らす場合は、プライバシーを守るために2つ以上の寝室が必要になります。こちらの間取りでは、あえてホールを設けてLDKと個室を離しました。他の家族がLDKで過ごしていても、個室のプライベートを確保しやすいよう工夫しています。
また、トイレや洗面所、浴室などの水回りも、LDKを通らずに行き来できるのがポイントです。
全員の個室+趣味部屋も作れる4LDK

25坪前後の敷地面積でも、寝室を4つ設けることは可能です。一部屋あたりの広さは4.5帖とやや小さいものの、家族全員分の個室を確保できることに魅力を感じる人も多いでしょう。それぞれの寝室があれば、いつでも自分の居場所を確保できます。
こちらの間取りも、トイレや浴室といった水回りはLDKを通らずに利用できる配置にしました。3人以上の家族でも暮らしやすいよう、生活動線を意識しています。
④30坪前後:家族4人
広いテラスが心地良い3LDK

こちらの平屋は、L字型の間取りが特徴です。L字の一辺にはテラスに面したLDK、もう一辺に3つの寝室を並べました。LDKに沿うようにテラスを設けているので開放感が感じられ、1.9帖の畳コーナーを設置したこだわりの空間です。
それぞれの寝室は5帖とコンパクトですが、その分パントリーやランドリールーム、シューズインクローゼットなどを設け、機能性を重視した間取りとなっています。
家族でゆったりと過ごせる2LDK

こちらの間取りはLDKを21帖と広く確保しているのが特徴で、4人家族でもゆったりとくつろぐことができます。2つの寝室はそれぞれ10帖と6帖で、お子さんが小さいうちは家族全員で10帖の寝室で寝るという選択肢も。
お子さんが成長してそれぞれの個室が必要になったら、広い寝室を仕切って使うことも可能です。それぞれの個室にはウォークインクローゼットを設け、ホールにも納戸を作っているので、収納力もたっぷりあります。
個室も広々ちょうどいい3LDK

こちらは、主寝室と子ども部屋2つにそれぞれ収納を設けたシンプルな間取りです。ホールでそれぞれの個室を離し、プライベート空間を確保しました。3つの寝室がいずれも隣り合っていないのも、プライベートを守るための工夫のひとつです。
それぞれの個室を広めに確保しているので、将来的にもゆったりと過ごせます。お子さんの荷物や家具が増えたとしても、窮屈には感じないでしょう。

シンプルな平屋の建築実例
ここでは、実際にフリーダムアーキテクツが手掛けたシンプルな平屋の建築事例を紹介します。外観や内観を検討するときの参考にしてみてくださいね。
直線的な外観が印象的なシンプルな平屋

CASE711 「遊」・「作」
こちらは、直線的な外観が特徴の平屋です。存在感が際立つ金属サイディングを採用し、シンプルながらクールで洗練された印象の外観に仕上げました。

CASE711 「遊」・「作」
中に入ると玄関の正面から中庭へ視線が抜けるようになっていて、クールな外観からは予想できない温かみのある印象へと変化します。

CASE711 「遊」・「作」
間取りは平屋特有の横に伸びる空間を活かし、子どもたちが立ち止まることなく走り続けられるのが魅力です。リビングは広さのある中庭とフラットにつながっているので、開放感も抜群です。
キューブをつなげた平屋住宅

CASE685 flat scale
こちらの平屋の外観は、キューブ状のボリュームが2つつながっているように見えるのが特徴です。黒いウロコのような外装デザインによって、クールな印象となっています。

CASE685 flat scale
内装もシックで落ち着いた印象に仕上げました。キッチンはダイニングテーブルと一体化した腰壁付きで、LDKに大開口窓を設けているので外の景色を楽しみながら料理ができます。キッチン奥のウォークインタイプのパントリーや、玄関からつながる回遊式のシューズインクローゼットなど、収納にこだわっているのもポイントです。
ゆとりのある大人シンプルな平屋

CASE721 落ち着きのある家
こちらは、夫婦2人が暮らす必要十分な間取りの平屋です。道路に面する部分はハイサイド窓、内部は中庭へと視線が抜けるFIX窓や出入りできるガラス窓など、バリエーション豊かな窓が室内に明るさを取り込んでくれます。

CASE721 落ち着きのある家
琉球畳のコンパクトな和室を設け、中庭の景色を楽しめる落ち着いた空間を確保しました。広さはないものの、美しい景観の大人シンプルな暮らしを実現できます。
スキップフロアで広がりをもたせた平屋

CASE719 Flat foam
こちらの平屋は、リビングを中心に各部屋をつなげ、廊下を設けていないのが特徴です。スキップフロアで室内にアップダウンを設け、図面からイメージするよりも広がりのある空間に仕上げました。

CASE719 Flat foam
内包した中庭には照明を設け、プライベート空間のアウトドアリビングとして活用できます。小階段からゆるやかにつながるゲストルームなど、優しい雰囲気で暮らしやすい平屋です。
2つのリビングがある住まい

CASE560 ma
こちらの平屋は、2つのリビングを設けているのが特徴です。造り付けの木製ベンチを設置したメインリビングと、キャットウォークと一体化した壁一面の本棚を備えたサブリビングがあり、家族それぞれが居心地の良い場所で過ごせるようになっています。

CASE560 ma
家事に合わせた動線計画や、使いやすさとフィット感のある寸法計画など、細部まで暮らしやすさにこだわりました。毎日の暮らしを楽しく豊かにしてくれる住まいです。

シンプルな平屋で家族の理想の暮らしを叶えよう
平屋を建てたいと思っても、敷地面積やコストも問題で諦めてしまう人も少なくありません。しかし、無駄を省いたシンプルでコンパクトな平屋なら、コストを抑えながら理想の暮らしを実現できる可能性は十分あります。本記事の間取り実例や建築実例を参考に、理想の住まいを考えてみましょう。
平屋住宅の建て方は以下の記事で解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
注文住宅の「平屋住宅」特集
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シンプルな平屋によくある質問
最後に、シンプルな平屋についてよくある質問に、フリーダムアーキテクツがお答えします。家づくりについて疑問や不安がある方は、ぜひチェックしてみてください。
シンプルな平屋の価格の目安を教えてください。
平屋の建築費用は、木造の場合、坪単価50万円から70万円ほどが相場とされています。ただし、デザインや設備、機能性などによってコストは大きく変わるため、あくまで目安として考えましょう。
例えば、4人家族に適した広さの目安は30坪前後で、建築費は約1,500万円から2,100万円程度になります。さらに、ゆとりを持たせて40坪の平屋を建てる場合は、2,000万円から2,800万円ほどの予算が必要です。
コストを抑えたい場合は、外観や屋根の形状をシンプルにしたり、スペースに無駄のない間取りを採用したりするのが効果的です。フリーダムアーキテクツでは1,000万円台からの平屋の建築実績があるため、費用を抑えて理想の平屋を実現したい方はぜひご相談ください。
シンプルな平屋に必要な広さはどれくらいですか?
国土交通省が公表する「住生活基本計画(全国計画)」では、一戸建て住宅で快適に暮らすために必要な広さの目安が示されています。具体的には、単身世帯で55㎡、2人以上の世帯では「25㎡×世帯人数+25㎡」(都市部は「25㎡×人数+15㎡」)です。
これを坪数に換算すると、家族構成ごとの必要な広さの目安は次のようになります。
・2人暮らし(夫婦2人):20~25坪程度
・夫婦と子ども1人(3人):25~30坪程度
・夫婦と子ども2人(4人):30~35坪前後
・1人暮らし:20坪程度
上記の下限に近い坪数でも、無駄を省いたシンプルな平屋なら快適な暮らしを実現できます。家族のライフスタイルや収納の必要量なども考慮しながら、最適な広さを検討してみてください。
シンプルな平屋はやめたほうがいい理由は?
シンプルな平屋には多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットを指摘する声もあります。
・広い土地が必要になる
・防犯面のリスクがある
・日当たりが悪くなりやすい
同じ延床面積の2階建て住宅と比べ、すべての生活空間をワンフロアに配置する平屋は、より広い敷地が必要になります。そのため、土地取得費用が高くなりやすい点に注意が必要です。
また、すべての窓が1階に面していることから、防犯対策が欠かせません。「防犯ガラスやシャッターを設置する」「侵入しにくい間取りを工夫する」などの対策を講じ、安全性を高めましょう。
さらに、2階建て住宅よりも建物の高さがないため、周囲に高い建物があると日当たりが悪くなりがちです。そのため、「吹き抜けや中庭を設ける」「高い位置に窓を配置する」など、採光を意識した設計を採用するのがおすすめです。
シンプルな平屋が向いている人を教えてください。
シンプルな平屋が向いているのは、以下のような人です。
・小さな子どもや高齢者と暮らしている人
・将来を見据え、長く快適に住みたい人
・家事の負担を減らし、効率よく暮らしたい人
・広々とした開放的な住まいを求める人
平屋はすべての生活空間がワンフロアにまとまっているため、家族の気配を感じやすく、自然とコミュニケーションが生まれやすいのが特徴です。特に、小さなお子さんがいる家庭では、子どもの様子を常に見守りやすいので安心して暮らせます。
また、階段がなくバリアフリー化しやすいことから、高齢者がいる家庭や、老後を見据えて快適な住まいを求める人にも適しています。
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この記事を書いた人

FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。