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近年では、家族間のコミュニケーションを大事にしたいなどといった理由から、二世帯などの大家族でも平屋を検討する人もいます。ただ、大家族で暮らすとなると5〜6LDKの間取りが必要です。
部屋数が多くなるため、平屋の場合どのくらいの広さが必要なのか、費用相場はどれくらいなのか、そもそも大家族での平屋は適しているのかなど、気になることも多いのではないでしょうか。
この記事では、6LDKの平屋にフォーカスして、間取りの広さや価格相場を解説します。また、6LDK平屋の間取りづくりのポイントや注意点も紹介するので、理想の注文住宅づくりの参考にしてみてください。
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目次
6LDK平屋の間取りの広さ
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部屋数が多くなることで気になるのが、間取りの広さです。ここでは、6LDKの平屋の広さはどのくらいなのかを紹介し、6LDK平屋が向いている人、必要となる土地の広さも解説します。
6LDK平屋の間取りの広さはどのくらい?
国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」をもとに、6人で住むと仮定して計算すると目安の広さは以下のようになります。
・一般型誘導居住面積水準:25㎡×6人+25㎡=175㎡(約52坪)
・都市居住型誘導居住面積水準:20㎡×6人+15㎡=135㎡(約40坪)
誘導居住面積水準とは、豊かな住生活を前提に、多様なライフスタイルへの対応に必要だと考えられる世帯人数に応じた住宅面積の水準です。一般型誘導居住面積水準は、都市やその周辺以外の一般地域での水準を指します。都市居住型誘導居住面積水準は、都市部やその周辺における共同住宅居住での水準です。
誘導居住面積水準をもとに広さを求めると、平屋の6LDKの平屋を建てるには、各部屋やLDKの広さ、レイアウトにもよりますが、40坪以上が必要となります。
出典:国土交通省|住生活基本計画(全国計画)
6LDK平屋の間取りがおすすめな人
6LDK平屋の間取りがおすすめなのは、家族が多い人、専用の部屋を設けたい人、郊外に建設予定の人などです。
6LDKの平屋は、一般的な3〜4LDKよりも部屋数の多い間取りとなります。そのため子どもが多い家族や二世帯など複数世帯で住む人に向いています。また在宅勤務用の部屋や趣味の部屋が欲しい人にも向いています。
広い土地を所有している人や都市部ではなく、郊外などの地価の安い場所に住む予定の人にもおすすめです。
6LDKの平屋を建てるのに必要な土地の広さ
誘導居住面積水準をもとに計算すると、6LDKの平屋は40坪の広さが必要とされています。40坪の平屋を建てるのに確認しておきたいのが「建ぺい率」です。
建ぺい率とは、建物同士の間隔を確保するための法律で、土地の広さに対して建てられる建物の割合の上限を指します。法律で建物同士の間隔を定める理由は、防災目的と各建物の快適性を確保するためです。建ぺい率の上限は、地域ごとの都市計画でエリアによって異なります。
平屋の場合は1階のみで完結させるため、40坪の建物の場合、仮に建ぺい率50%の土地であれば約80坪、建ぺい率60%の土地であれば約70坪の土地が必要です。広い庭やカーポートも設置するなら、さらに広くて余裕のある土地を探す必要があります。
建ぺい率80%などの土地もありますが、隣家が近くなるため日当たりや視線が気になったり、周辺に3階建てなどの高い建物が建つ可能性があり、建ぺい率の高い土地に平屋を建てるのは向いていないでしょう。
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6LDK平屋の価格相場
6LDK平屋の価格相場について、ここでは建築本体の価格相場と建築本体以外にかかる価格を解説しますので、資金計画の参考にしてみてください。
建築本体の価格相場
木造の平屋住宅の坪単価の相場は、40〜60万円です。そのため40坪の6LDKの平屋であれば、1,600〜2,400万円で建てることができます。
ただし、住宅性能や設備をアップグレードしたり、オプションをつけたりすればコストがかかるため坪単価はさらに高くなります。
例えば坪単価が70万円になった場合、40坪の6LDKの平屋を建てるのに2,800万円かかります。また、これはあくまでも建築本体価格のみです。建築本体以外の価格も見込まなければなりません。
建築本体以外の価格
家を建てるには、建築本体以外にも附帯工事費や諸費用がかかります。そのため、それらの費用も考慮して予算を計画しなければいけません。
附帯工事費とは、地盤工事や外構工事、ガス工事、照明器具など建築工事に付随して行われる工事費を指します。諸経費は、住宅ローン手数料や登記、保険料、地鎮祭、雑費などの工事費以外の費用です。
建築本体価格と附帯工事費、諸費用の内訳は、建築本体価格70%、附帯工事費20%、諸経費10%の割合が一般的とされています。仮に坪単価40万円で40坪の6LDKの平屋を建てたら建築本体価格は1,600万円ですが、他に附帯工事費約457万円、諸経費が約228万円かかるため、合計で約2,285万円かかることになります。
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6LDK平屋の間取りづくりのポイントや注意点
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平屋住宅をより暮らしやすい家にするには、どのような点を考慮する必要があるのでしょうか。ここでは、6LDK平屋の間取りづくりのポイントや注意点を解説します。
周辺環境を確認する
平屋を建てる際には、周辺環境の確認が必要です。
周囲に高い建物があり、かつ隣家との距離が近すぎると、日当たりや風通しに影響が出てしまいます。また1階部分での生活が基本となる平屋では、プライバシーや防犯面など、さまざまな観点から確認しなければなりません。
ほかにも人通りや道路の交通状況も確認しましょう。周辺環境は朝昼晩と時間帯によって雰囲気が変わります。土地の購入を決める前に現地へ足を運んで、すべての時間帯を見ておくことも重要です。
収納の配置を考える
6LDKの平屋を建てるなら、収納の配置を検討するのもポイントです。
住む人数が多くなると、そのぶん荷物も多くなります。収納の配置をしっかり計画しないと、リビングや部屋が乱雑した状態になりかねません。
スペースが取れるのであれば、個人の居室に収納をつくることをおすすめします。また、土間収納やパントリーを設置すれば、玄関やキッチン周りがすっきりします。そのほか、ファミリークローゼットも必要かどうかよく検討しましょう。
動線を工夫する
1階のみで完結する平屋では、日々の生活動線・家事動線を考えることが重要です。
6LDKの平屋となると、建物の端から端までの距離が長くなってしまいます。そのため、動線をしっかり計画しないと暮らしにくい間取りになってしまうのです。
特に水回りは入念に検討しましょう。例えばキッチンや洗面所、浴室、トイレなどの水回りをできるだけまとめて配置すれば、コンパクトな動線をつくれます。
水害リスクがあるか調べる
平屋は上階がないため、洪水などの災害が発生しても高い場所に避難できません。そのため家を建てるエリア、購入予定の土地のエリアのハザードマップやその土地の浸水履歴を調べることは重要となります。
ハザードマップとは、自然災害による被害の軽減や防災対策を目的として、災害発生リスクの高い区域や避難場所などを地図上に示したものです。浸水予想区域や土砂災害のリスク、津波・高潮のリスク、地震の被害程度・範囲などが調べられます。浸水履歴は、各自治体で過去に発生・報告があった浸水被害を記録したものです。
リスクを把握しておけば、どのような備えをしておくべきか、何かあったらどう行動すべきかを明確にでき、家族で避難経路・避難場所を事前に共有できます。
将来の変化も見越して間取りを検討する
将来のライフスタイルや家族構成の変化も視野に入れておくことが必要です。
将来的に子どもが成長して独立すれば部屋が余ってしまいます。反対に、親と同居することになれば部屋数は多く必要です。例えば将来的に余った部屋の使い道として、子どもが独立したあとは、書斎や趣味部屋にするなど、変化を見越しておきましょう。
複数の建築会社を比較する
複数の建築会社を比較するのも、暮らしやすい平屋を建てるためのポイントです。
建設費用や提案される間取りは建設会社によって異なります。どんなに良い間取りを提案されても予算がオーバーしてしまえば建てることはできないですし、反対に予算内に収まっていても間取りの提案内容に満足がいかない場合もあります。予算や間取りに納得するためにも、複数の建築会社の提案や見積もりを比較しましょう。
また、アフターサービスなどの確認も重要です。保証期間や無償で補修してもらえる範囲、定期点検頻度、緊急時の対応体制など、会社によって異なるので確認しておきましょう。
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広くて快適な6LDKの平屋を建てよう!
6LDKの間取りの平屋は、子どもが多い家庭や二世帯など複数世帯で暮らす人におすすめの住宅です。ただ、一つのフロアに多くの家族が住むことになるため、収納や動線の工夫が欠かせません。また、平屋に適した土地を探さなければなりません。そのため6LDKの間取りの平屋を建てる際は、土地探しも含めた提案力のある建設会社に依頼することが重要です。
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長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。