
CASE293 みちの家
外壁をツートンカラーにすると、単色では表現できない立体感や個性が生まれ、よりおしゃれで印象的な住まいに仕上がります。ただし、美しく見せるためには同系色を選んで馴染ませる、色の配置バランスを工夫するなど、いくつかのポイントを押さえることが大切です。検討の際には実際の建築実例も参考にして、理想のイメージを具体的に膨らませていきましょう。
この記事はこんな人におすすめ
- 新築の外壁をツートンカラーにしたい人
- ツートンカラーの外壁を考える際のヒントが欲しい人
- ツートンカラーの外壁の注意点を確認したい人
この記事でわかること
- ツートンカラーの外壁をおしゃれに仕上げるコツ
- ツートンカラーの外壁の人気の色の組み合わせと実例
- ツートンカラーの外壁をつくる際の注意点
無料住宅作品集の取り寄せ
ツートーンの外観の実例を含む、約40の実例写真・間取り・価格をご紹介。資料請求いただいた皆様に、無料でお届けします。

住宅作品集を取り寄せる
目次
外壁をツートンでおしゃれに仕上げるコツ
外壁をツートンにする最大のポイントは、2色の組み合わせとバランスを意識することです。ツートンは単色よりもおしゃれに仕上がりますが、色選びの難しさがあるのも事実。特に外壁は面積が広いため、好みの色をただ組み合わせるだけではちぐはぐな印象になってしまうケースもあります。
ここでは、ツートンカラーの外壁をおしゃれに仕上げるための具体的なコツを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
ベースカラーは落ち着いた色を選ぶ

CASE709 sumika
ツートンの外壁をおしゃれに仕上げるには、まず落ち着いたベースカラーを選びましょう。ベースカラーを白やベージュ、グレー、黒といった定番色にすると、全体にまとまりのある印象になります。
明るく爽やかな印象を出したいなら白、ナチュラルで優しい雰囲気にしたいならベージュやブラウン、シックでモダンにまとめたいならグレー、スタイリッシュさを強調したいなら黒がおすすめです。ベースカラーをこうした安定感のある色にすることで、組み合わせるもう一方のカラーが映え、外観デザインの完成度も高まります。
例えば黒は重たい印象になりがちですが、他の色と組み合わせると外観が暗くなり過ぎず、洗練された親しみやすさを演出できます。
同系色のツートンにする

CASE779 OWN SPACE
おしゃれなツートン外壁にするには、同系色でまとめるのが失敗しにくいポイントです。ベースカラーを決めたら、そこから近い色味を選んで統一感を意識すると良いでしょう。
例えば、ホワイト系ならベージュ系、グレー系ならブラック系、クリーム系ならブラウン系といった組み合わせがおすすめです。似たトーンでまとめれば外観がすっきり見え、デザイン性もより引き立ちます。
2色の配分を6対4程度にする

CASE293 みちの家
ツートンの外壁を美しく見せるには、色の配分を6対4または7対3にするのが基本です。外壁は面積が広いため、完成するまで配色の印象をつかみにくいものですが、この比率を目安にすればバランスよく調和のとれた外観に仕上がります。
ただし、もう一方の色をアクセントとして強調したい場合は、この限りではありません。目的に合わせて、2色の比率を柔軟に調整してください。
2色の配置パターンを決める

CASE735 brighted home
カラーと配分が決まったら、次は2色をどう配置するかを検討しましょう。ツートンの配置には主に4つのパターンがあります。
・上下で分ける:上下階で色を分ける、取り入れやすく馴染みやすい方法
・縦にラインを入れる:縦のラインを強調して個性的な印象に仕上げる
・凹凸部分で色を分ける:バルコニーなどの凹凸を活かし、モダンな雰囲気を演出する
・部分的にアクセントを入れる:玄関や窓まわりなどに色を加え、外観全体を引き締める
同じ2色でも配置によって印象は大きく変わるため、複数のパターンを比較検討するのがおすすめです。
異素材の組み合わせも検討する

CASE778 紫翠の棲
ツートンは色の違いだけでなく、異素材の組み合わせでおしゃれに見せることも可能です。例えば、グレー×グレーのように近い色同士でも、片方をタイル調、もう片方をサイディングにすれば、質感のコントラストによってツートンらしい表情が生まれます。
また、木材のブラウンを組み合わせると自然な温もりをプラスでき、建物全体の雰囲気が柔らかくなります。こうした素材の違いをうまく活かすことで、より洗練された印象を演出できるでしょう。
街並みとの調和も考慮する
意外と見落とされがちですが、街並みとの調和を意識することも欠かせません。例えば、周囲が落ち着いた日本家屋やグレー系の外壁が多い中で、強いコントラストのツートンを採用すると浮いてしまう恐れがあります。
このような場合は、アクセントカラーの面積を抑え、あくまで引き立て役として取り入れましょう。家そのもののデザイン性だけでなく、周囲との馴染み方も理想の家づくりを左右する重要なポイントになります。

人気の組み合わせで仕上げたおしゃれなツートン外観例
フリーダムアーキテクツが実際に手掛けたツートンカラーの外壁を、人気のカラーリングごとにご紹介します。実例を参考にしながら、理想のツートン外観をイメージしてみてください。
ホワイト×濃いグレー

CASE673 Ganache
ホワイトと濃いグレーを組み合わせた、シンプルで洗練されたツートンの外観です。正面には大きな開口部を設けず、キューブ状のフォルムで落ち着いた印象に仕上げました。濃いグレーの壁はデザイン性を高めるだけでなく目隠し壁としても機能し、玄関アプローチからの視線を遮ることで高いプライバシー性を実現しています。
ホワイト×薄いグレー

CASE711 「遊」・「作」
ホワイトをベースに薄いグレーを組み合わせた、シンプルで洗練された平屋。住宅街の角地に建ち、淡い色合いのコントラストによって立体感のあるデザインに仕上げています。さらに、存在感のある金属サイディングを採用することで、シンプルさの中にもクールで引き締まった印象を与える外観となっています。
ホワイト×ブラック

CASE769 othello
スクエアなボリュームで構成された外観は、まるでオセロのようなモノトーンデザインが印象的です。コンクリートの目隠し壁で住まいを囲み、角地でありながらも高いプライバシー性を確保しました。インナーガレージのシャッターも外壁に馴染むグレーでまとめ、統一感のある洗練された外観に仕上げています。
ホワイト×ベージュ

CASE728 My Style Home
ホワイトとベージュを組み合わせた外観は、ナチュラルな色合いで明るく柔らかな印象を与えます。ご主人の夢を叶えつつ、奥様が安心して楽しく暮らせる住まいを目指したコンセプトにふさわしく、全体にリラックス感のある雰囲気に仕上がっています。
ホワイト×ブラウン

CASE708 光と影のいえ
ホワイトとブラウンのツートンで仕上げた三角屋根の住まいは、田園風景の広がるのどかな景観に調和しています。ホワイト部分には金属系サイディングを採用し、シャープで洗練された印象を演出。そこに木材を合わせ、入口付近にシンボルツリーを植えることで、自然に馴染むナチュラルな雰囲気を生み出しています。
ブラック×グレー

CASE725 間隙・三層の家
ブラックとグレーを組み合わせた外観は、三層の重なりが印象的なデザインです。上部にベージュを取り入れ、中間をブラック、最下部を異素材のグレーで構成し、立体感のある仕上がりに。シャープな印象を与える外壁や庇に、温かみのある木製の玄関扉を合わせ、コントラストが際立つ洗練された佇まいを演出しました。
グレー×ホワイト

CASE757 トキノエンガワ
グレーとホワイトを組み合わせたツートンの外観は、正面から見るとグレーのボリュームが大きく力強い印象を与えます。一方で、サイドにはホワイトを用いることでバランスをとりました。モノトーンを基調とした外壁に、木材の玄関扉やルーバーの目隠しがアクセントとなっています。
グレー×グレー

CASE760 自然体の家
同系色のグレーを重ねた外観は、開口部を最小限に抑えたシンプルなデザインが特徴です。扉と壁を同じグレー系でまとめ、さらに奥まった位置に玄関を配置することで、正面からの存在感を薄めています。落ち着きのある色調が全体に統一感を与え、無駄のない洗練された印象の住まいです。
ネイビー×ブラウン

CASE582 大切な時を刻む家
ネイビーとブラウンを組み合わせ、落ち着きの中に温かみを感じさせる外観に仕上げました。ネイビーの外壁を基調としながら、木目のアプローチ部分をアクセントにすることで、暗くなりがちな印象に明るさをプラスしています。さらに、壁と玄関扉が一体化して見えるデザインが、おしゃれな印象を与えてくれます。
カーキ×ブラウン

CASE717 光土間の家
カーキとブラウンを組み合わせたツートンの外観は、住宅街の中でも個性が際立つデザインです。玄関扉を壁と同じ素材で仕上げることで入口の存在感を抑え、外観全体を統一感のある印象にまとめました。落ち着きのある色合いながらも、独自性を感じさせる住まいです。

ツートンの外壁をつくる際の注意点
ツートンカラーの外壁をつくる際に注意すべきポイントは、次の3つです。
・大きいサイズで見る
・シミュレーション画像で確認する
・外構も含めて検討する
ツートン外壁を失敗なく仕上げるために、これらの注意点について以下で確認していきましょう。
大きいサイズで見る
外壁の色は、小さなサンプルで見ると実際より明るく感じやすい傾向があるため、その違いを理解したうえで色を選びましょう。可能であればショールームなどで大きなサイズのサンプルを確認し、実際の外壁をイメージしやすい状態で判断すると安心です。
シミュレーション画像で確認する
ツートンの配色をデザインとあわせて把握するには、シミュレーション画像の確認が欠かせません。カラーや素材のサンプルだけでは全体の印象をつかみにくいため、住宅会社に依頼して必ずシミュレーション画像を用意してもらいましょう。
完成後に「想像していた外観」とのギャップが生じないようにするためにも、シミュレーション画像は非常に重要です。
外構も含めて検討する
住まいの外観は、外壁だけで決まるものではありません。ツートン外壁をおしゃれに見せるには、玄関ドアやアプローチ、門柱やポスト、植栽といった外構まで含めて全体のバランスを意識することが大切です。外壁と調和したデザインに仕上げれば、統一感のある完成度の高い住まいが実現します。

コツを押さえてツートンの外壁をおしゃれに仕上げよう
ツートンの外壁は、ポイントを押さえればおしゃれで個性のある仕上がりになります。大切なのは、色の組み合わせや配分のバランスを意識すること。さらにサンプルやシミュレーション画像をしっかり確認し、完成後のイメージを具体的に描きながら決めていけば、納得のいく外観デザインを実現できます。
デザイン性の高い住宅を多く手掛けるフリーダムアーキテクツの作品集を無料でお届けするので、理想の住まいをイメージするためのヒントとして、ぜひお役立てください。
◆◆「フリーダムアーキテクツが手掛けたデザイン住宅の作品集を今なら無料でお届けします。」◆◆

ツートンの外壁についてよくある質問に回答
ツートンの外壁についてよくある質問に、フリーダムアーキテクツが回答します。
外壁をツートンカラーにするメリットを教えてください
ツートンカラーの外壁にする大きなメリットは、デザインに個性を与えられる点です。また、2色を組み合わせることで立体感が増し、建物が大きく見える効果も期待できます。
さらに、建物の下部を濃い色にすれば、雨や泥などによる汚れが目立ちにくいという実用的なメリットもあります。ツートンカラーを上手に取り入れれば、外観デザインを引き立て、より魅力的な住まいを実現できます。
外壁をツートンにするデメリットは?
ツートンカラーの外壁には大きなデメリットはありませんが、配色やバランスを誤ると個性が強すぎて周囲から浮いてしまう恐れがあるため注意が必要です。また、あまり奇抜な組み合わせを選ぶと、年月が経つにつれてデザインに飽きてしまうケースも少なくありません。
さらに、濃い色を取り入れたツートンデザインは、紫外線による色あせや汚れが目立ちやすく、全体のバランスを損ねて安っぽい印象につながることもあります。経年変化を考慮した色選びをすることが、長く愛される住まいをつくるポイントです。
ツートンの外壁で人気の色は?
人気のツートンカラーには、黒×白、黒×茶、グレー×茶、ベージュ×茶といった組み合わせが挙げられます。黒と白はインパクトが強くスタイリッシュな印象を与え、黒と茶は自然な風合いと落ち着いた雰囲気が魅力です。
グレーと茶はモダンで洗練された印象を演出し、ベージュと茶はナチュラルで温かみのある外観に仕上がります。好みや周囲の景観に調和する配色を選び、自分らしい住まいを実現しましょう。
無料住宅作品集の取り寄せ
ツートーンの外観の実例を含む、約40の実例写真・間取り・価格をご紹介。資料請求いただいた皆様に、無料でお届けします。

住宅作品集を取り寄せる
注文住宅・デザイナーズハウス
の建築実例を探す
全国で年間約400棟の注文住宅を
設計しているからこそ、事例も豊富

この記事を書いた人

フリーダムアーキテクツ
設計チーム
1995年創業、累計4,000棟以上の住宅設計実績と数々のグッドデザイン賞受賞歴。土地探しから設計・施工までワンストップで対応し、お客様の暮らしに合わせた理想の住まいを実現します。フリーダムマガジンでは、豊富な実績をもとにした後悔しない家づくりのポイントをお届けします。