インタビュー
「実は、家づくりのテーマはなかったんですよ。」
お子様の誕生をきっかけに、家づくりを本格的に始められた山田さん。 初めから戸建にしたいという想いと、注文住宅の自由な家づくりでこだわりを叶えたいという想いは共通していたようですが、家づくりのテーマを伺うと、意外な答えが返ってきました。 しかし、テーマがなかったからこそ、まさに既成概念に囚われないこだわりの住まいを叶えられました。 本記事では、そんな山田さんの住まいが完成するまでのエピソードをご紹介していきます。
山田さんがまず始められたのは土地探し。 フリーダムだけでなく、様々な不動産会社を介して様々な土地をご覧になられていたようですが、多くの方が重要視する最寄り駅や駅からの距離などの条件ではなく、山田さんの場合は少し違う視点を持たれていたようです。
「土地は、共働きでも子供との時間を大切に出来る場所にしたいと、考えながら探していました。なので、夫婦の職場の中央ではなく、保育園の送り迎えをする私(奥様)の職場の最寄り駅まで30分でアクセスできる範囲で検討して、都内だけでなく、神奈川県まで範囲を広げていろいろ見て回り、半年ほどかけて50~60件程の土地を見学しました。」
育休中だったこともあり、平日に奥様がお子様を連れ土地を見学し、良さそうな土地があると土日にご主人様も一緒に再度見学するというサイクルで多くの土地をご覧になられていたようです。 「当時は、車を持っていなくて、不動産屋さんに土地見学に連れて行ってもらうのがドライブみたいな感覚で楽しかった♪」と、お子様を連れての土地探しも楽しまれていたご様子でした。
「この土地は、提案を受けた時から良いと感じていたんです。重視していた日当たりの良さと、土地の広さ、子育て環境などが条件にピッタリだったんです。 この周辺は治安もいいですし、周辺の道幅は広いけど、自宅前は交通量も少ないので、子供が飛び出すようなことがあっても大事にはならないかなと。 あと、保育園の帰りに公園で遊ぶ時間が取れたことや、流れの穏やかな浅川が近いので、夏に水遊びを思いっきり楽しめるのも気に入ってます。」
多くの土地をご覧になられて、ようやく見つけた理想の地。ここにご家族の新たな住まいを建てられることを決断されました。 家づくりでは、主に設計事務所をご検討されていたようですが、ホームページに掲載の実例にご関心をいただき、フリーダムにもご相談をいただきました。
「『こんな暮らしがしたい』というイメージは具体的に固まっていなかったけど、以前住んでいた家の日当たりがあまり良くなかったので、日当たりの良い開放的な暮らしがしたいとは思っていました。 フリーダムさんに決めたのは、設計の方が描いてくれたラフがマッチしていて、伝えたことが伝わっているなと感じられたことが大きかったです。」 ラフを見た時のフィーリングが合ったことから、フリーダムに決められたという山田さん。 そこから、具体的なプラン設計へと移行していきましたが、様々なアイディアを参考にして試行錯誤しながら打ち合わせが進んでいきました。
「間取り決めは、良い意味でとても迷いました。インスピレーションは大事にするけど、雑誌等を参考にしてひとつひとつ決めていきました。 中でも、リビングとダイニングの配置は迷いましたね。広い土地を活かしたドンと大きなLDKも検討したんですけど、何か物足りなくて・・・。 どこかのモデルハウスで見た、リビングに本棚を置いて空間を区切るプランも良いんじゃないかと思い取り入れたんですよ。 他にも、寝室に隣接してミニリビングを設けようかとか。今思うと、考えすぎだったけどね(笑」
当時は、お子様の泣き声にすぐ気づけるようにと、寝かしつけ後にご夫妻がくつろぐミニリビングを検討されたそうです。 ただ、実際に暮らしてみると「1階と2階でも十分に声は聞こえるし、少し離れているくらいがちょうどいいよね(笑」というのは、今では3人のお子様のママになられた奥様からのアドバイス。
「内装決めは、飽きの来ないデザインにしようと雑誌をカタログ感覚で見ていたんです。 本屋に行って、端から端までカントリー系からモダン系まで、色々と見て検討しました。 何億もするような家のいいなと思うところもエッセンスとして拾って、家のイメージに取り込んでいきました。」
特定のジャンルなどにこだわらず、あらゆるアイディアを参考にしながら、良いと思うものは積極的に取り入れていきました。 そのアイディアを実際のプランに描いて具体的に確認しながら、違うと思ったところは修正し、様々な可能性を試行錯誤されたと語るご夫妻。 2階に設けた大型のバルコニーも、プランの中で修正が加えられたひとつでした。
「初めはリビングとだけ隣接していたバルコニーだったんですが、ダイニングの隣にあるお風呂場と繋げた方が、夏場に子供がプールで遊んだ後も、室内を通らずにお風呂場に行けていいかなと思ったんです。 そしたら、担当者さんから、『ダイニング横はバルコニーの床の高さに変化を付けると、ダイニング横を通るときにお子様の姿が見えますよ』というアイディアをもらい採用したんです。 床の高さを変えたことでできたスペースは収納にして、ストックしておきたい日用品などはここに収納できるので、重宝しています。」
自由な発想で良いと思ったアイディアは柔軟に取り入れられた山田さんならではの工夫です。 また外壁も隣家の窓位置より高く設定したことで、プライバシー性の高い外部空間になっており、お子様ものびのびと遊ばれているご様子でした。 そうして完成したプランをもとにいよいよ着工という段階で、ひとつだけ修正のご要望がありました。
「もともと外壁の色は白で検討していましたが、同時期に家を建てられていたお隣さんが白い外壁だったことが分かったので、黒い外壁に変更することにしたんです。 ただ、大きな面積だと暗くなりすぎてしまう可能性もあったので、トーンは設計の方にアドバイスをもらいながら決めました。」
とことんこだわりたいという想いで始めた家づくりだからこそ、最後までこだわりを追求し続けた山田さん。 今でも、外壁は黒にして良かったとご満足いただけているご様子が伺えました。 そうして、いよいよ完成した山田さんのお住まい。 ご自宅のお気に入りのポイントを伺うと、「寝室ですね。間接照明と床をカーペットにしたので、機能的で自宅に居ながらホテルのようなラグジュアリーな雰囲気を感じられる空間になっていて。」と語るご主人様。
担当者から床をカーペットにする提案があった時は、埃が立ちそうとのイメージを持たれていたそうですが、実際に暮らしてみると、毛足が埃を掴んでくれているようで、気になるどころか埃が舞わず快適に過ごされているとのこと。 今では、間接照明の柔らかな光の中でお子様と絵本を読むのが日課だそうです。 完成宅での暮らしを満喫いただいているご様子でしたが、意外だったのは「今もこんな暮らしがしたいっていうイメージは見えてないかも」というご夫妻からいただいた言葉でした。
「リビングは、籠れる感じを出したくて壁を高くしていたんですけど、住んでみるとやっぱりキッチンからリビングの様子が見えた方が良いなと思い、壁を低くする工事をしたんです。 当時は、長女の後追いや長男が生まれてすぐだったこともあり、子供の様子は見れた方が良かったので低くしました。 変えたことで抜け感が出来たし、将来、子供が大きくなったらオープンキッチンにして開放感を出してみようとか、家族の成長に合わせて家も変化させるイメージが持てて良かったですね。」
ご家族のライフステージが変化すると、住まいのニーズも変化するもの。 将来のプランまで柔軟に検討され、変化することをむしろ楽しんでいるご様子でした。 「こうでなくてはならない」という言葉からは縁遠い、まさに自由設計を心ゆくまで活用しきった、山田さんならではの住まい。ご家族と過ごす日々に、新しい発見を見出しながら楽しく過ごされているご様子が目に浮かびます。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。