インタビュー
「子供たちの友人が、遊び場所と思ってくれているのか、多くの子が遊びに来てくれています。 遊びに来てくれた子たちが、“ホテルみたい”や“こんな家に住みたい”と素直にほめてくれて、フリーダムさんで建てていなければこんな風には言ってもらえなかったと思います。」
行き交う人は、マフラーやコートで身を包み、肌寒さを感じる11月下旬。 まるで青空の下で過ごしているかのようなリビングで、穏やかにほほ笑みながら話してくれた奥様。 閑静な住宅街で、シンプルなデザインの外観にスリット窓が印象的な住まいを建てられた青木さんに、家づくりエピソードを伺ってきました。
「家づくりのきっかけは子供が増えたこともありましたが、いずれ家を持ちたいなという気持ちもあり、始めはマンション見学をしていました。 しかし、広さや間取りなど、希望に沿うものがなく戸建て住宅へと気持ちが動きました。戸建て住宅を検討し始めてからは、住宅展示場や住宅雑誌でイメージを膨らませつつ、土地探しを不動産会社と知人の住宅会社に依頼しました。」
3人のお子様がおられる青木さん。 子供部屋やリビングがゆったりした造りなど、マンションでゆとりのある住空間をもった物件を見つけることは、なかなか難しいものです。 いくつかのマンション見学をされた後に、戸建て住宅へと検討を絞られました。
「土地探しでは、一番上の娘が小学校に入っていたこともあり、転校をしなくてもよい範囲内で検討しました。このエリアの住環境や街の雰囲気が良かったこともあります。 しかし、売り土地の出づらいエリアでもあり、今の土地に出会うまで2年ほどかかりましたね。毎日、土地探しサイトをチェックする中で、ようやく今の土地と出会い、駅距離や職場までの距離など重視していた条件とも合致したことで購入の決断をしました。」
青木さんの検討されていたエリアは、畑や空き地として昔ながらの状態を保持されている地主さんが多くおられる地域です。 世代交代などで、売り土地が出ることもありますが、数が少なく希望に沿う土地に出会われるまでに苦労された様子が伺えました。
「土地が決まってからは、知人の住宅会社以外のプランも見たいと想い、設計事務所を中心にデザインの気に入る住宅会社探しをしました。 その中に、フリーダムさんもあり、“こんなカッコイイ家に住みたいな”と想い相談に行きました。プランをみて、私たちが想う家だなと感じたことや、担当者さんが、沢山話を聞いて質問にも丁寧に答えてもらえたので決めました。」
ご夫妻共に、シンプルモダンなデザインを好まれており、中でも「CASE 307 L+L=L」という事例に共感していただけたそうです。
「家づくりでテーマにしたことは、子供のことを優先して考え、外で遊べるようにしたいと想っていました。駐車スペースを広く取り、玄関から道路までのアプローチも長くしているので、天気の良い日はよく外で遊んでくれています。 子供部屋は広くすると、子供が部屋にこもりやすくなると聞いたので、ミニマムサイズにしてリビングを広くしたいと考えていました。また来客時に、お客様をお通しする空間でもあるので印象的にしたいとも思っていました。」
車2台分の広い駐車スペースを設けられている青木さん邸。接道と家の間にゆとりがあり、日中はお子様がバスケやスケーターで遊ばれているそうです。
「間取り決めでは、リビングから浴室洗面室が見えることと、2階LDKにこだわりました。リビングと浴室洗面を近い距離にしたのは、家事をしながらお風呂上りに子どもの髪を乾かすなど、育児もしやすい動線を意識したからです。 LDKを2階にしたのは、日当たりを気にしたことと、虫が苦手で1階より虫が上がってきづらいかなと考えたからです。住んでみて、周りの住宅が暖房をつけている季節でも、暖房なしで過ごせるほど暖かいので良かったと感じています。」
リビングの天井を高くされ上部に大きな窓を設けられており、暖かな日差しと空の景色を取込んだ開放的な空間に仕上げられています。 事例写真を拝見して気になったのが、ロフトの造り。収納として設けられることが多く、リビングなどパブリックスペースからは視線を遮るように設けられることが多いのですが、青木さん邸では、リビング上部に設けられオープンな造りにされています。なぜなのでしょうか?
「子供たちが、秘密基地のような雰囲気で遊べる空間にしたいと想い、リビングを見渡せる位置に設けました。毎日のように、子供たちが友達を連れてきてリビングとロフトにわかれボール投げをして遊んでいます。 これから、子供用の小さい家などを置いて、より楽しめる空間にしたいなと検討していますね。」
リビングの天井にファンを付けられており、空気の循環がいい空間。 そのため普段は、浴室乾燥を利用されることが多いそうですが、洗濯ものが多い日は室内干し場としても活用されているそうです。
「素材選びでは、シンプルなデザインの中で、木のぬくもりを感じられる空間にしたいと考えていました。また、広く感じられる空間にもしたいと思っていたので、白を基調としながら、担当者さんの提案で、コンクリートのように見えるボードを取り入れるなど素材を変えて空間に変化をつくりました。 また、ダイニングキッチンの天井を構造現しで仕上げる手法を取り入れました。工事中に、外観に設けたスリット窓から、中の様子が見えた時は、“カッコイイ”と感動したのを覚えていますね。」
天井の高いリビングと白を基調とした明るい空間の中に、あえて暗がりを設けることで、コントラストの効果で開放感が際立った空間に仕上げられています。
「外観決めでは、白いスクエアなフォルムと、開口はなるべく少なくしたデザインにしたいと考えていました。 具体的なデザインを検討する中で、玄関周りに木材を取り入れたデザインなど、数パターンの3Dパースを見比べましたが、よりシンプルな今のデザインに決めました 。正面に設けたスリット窓は光を室内に届けてくれるだけでなく、朝に子供たちが主人を見送るなどコミュニケーションの機会が増えました。」
昼間はスタイリッシュな印象の外観ですが、夜になると室内からこぼれる明かりが幻想的で暖かな印象へ変化します。シンプルなだけではなく、他にはないデザイン性が特徴的です。 そうして完成した青木さん邸ですが、実は設計中に当社の不手際が重なり、解約を検討されるほどのご迷惑をおかけしたことがありました。
「あの当時は、不信感しかありませんでしたね。プランを描いてくれた担当者から実施設計の担当者への連携がスムーズにいかず、その担当者と上手くいかなかったことで、解約も検討するまでになっていました。 ですが、その想いを初めの担当者さんに伝え、別の担当者さんに変えてもらってから状況は一変しました。 良い提案を頂け、私たちが考えている住まいを実現できそうと感じることができ、信頼がおけました。家づくりの担当者さんとも、相性があるんだなということを想いましたね。」
信頼を取り戻せるように努力することよりも、もう一度、信頼し任せることの方が大きなハードルを越えることになります。 そのような状況の中、最後まで家づくりのパートナーとして選んでいただけたこと、また竣工時には「友人に自慢できる家」と言っていただけたことに、担当者は感謝と思い出すたびに身の引き締まる思いが交差しています。
「自宅が完成してからは、人を招くことが増えました。夏には、2階のバルコニーで子供たちはプールで楽しみながら、ママ友と過ごす時間も楽しんでいます。 1階の庭は、どんな風にしようか迷っていて防草シートをかけていたのですが、最近になりオリーブや花を植え始めました。 息子が水遣りを手伝ってくれたりと、植物とのふれあいで心が育つ環境になったことなど、マンションでは出来なかったことが経験できるようになりましたね。」
戸建て住宅ならではの豊かに設けられた外部空間での暮らしも充実し、お子様の情操教育にもいい影響があることを感じておられるご様子です。 また、「住み心地は、不満に感じたことがないので考えたこともない。」と、理想としていた住まいを実現していただけたご様子です。最後に、これから家づくりを検討されている方へアドバイスを頂きました。
「インスタグラムなど、SNSも利用して広く情報を集めることです。 情報が多くなることで、迷うことも増えますが、“こうしたい”と思うことをストックし整理をしながら進めるのがいいですね。」
「今しか過ごせない時間を大切にしたい。」 子供好きのご夫妻が、お子様と過ごす時間を大切に想い、内外に工夫して遊べる余白を設け完成した住まい。 ソラノスキマのように自由にのびのびと過ごせる空間で、ご家族が自然と寄り添う暖かな暮らしが育まれています。
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この記事を書いた人
FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。