
インタビュー
「やりたいことは、全て叶えようと思っていたんですよ。」
都内からほど近く、交通の利便性や買い物などの生活の利便性が良い駅前。そこから少し離れると、遠くまで見渡せる開けた場所に真新しい住宅街が点在する街並みが広がります。 車通りも穏やかなこの街に、家を建てられたKさんに家づくりエピソードを伺ってきました。
「以前は、今と同じ路線にある分譲マンションで暮らしていました。 二人目が出来たことをきっかけに、子供が走り回れる環境にしたいという想いや当時の住まいでは手狭になることから戸建て住宅への住み替えを検討し始めました。」
マンションでは難しい、お子様が家の中を自由に走り回り、のびのびと遊べる住空間にしたいとの想いが強かったと話してくださったご主人様。 戸建て住宅への住み替えを決意されてからは、土地よりも先に住宅会社探しからされました。

「決められた家ではなく、やりたい事を叶えた他にはない家にしたいと考え注文住宅で検討しました。住宅展示場に行き相談を数社にしましたが、要望を伝えても思うような間取りの提案をなかなか受けられずにいました。 そんな時にネットで、フリー設計が出来る住宅会社を改めて探し、フリーダムさんを見つけ相談に行きました。一番始めに提案して頂いた間取りに、中庭があり驚きましたね。どの会社さんに行っても提案頂けなかった、“お客様が来られた時に、びっくりする空間が欲しい”という要望に応えてもらえたと感じました。」
要望に対してノーではなく、プラスアルファの提案で答えてくれると感じられたことも決め手となったそうです。土地をまだお持ちではありませんでしたが、間取りのご相談をいただいた後に土地探しを始められたKさん。
「初回相談の時に、要望を満たす家を建てるには何坪くらいの土地が必要なのかを確認してから土地探しを始めました。ネットで土地情報検索をメインに、気になる土地を4、5件見学しましたね。 この土地に決めたのは、子どもの年齢層が近い周辺環境と通勤の利便性、車での外出もしやすく、生活の利便性も高いことから決めました。子供の教育環境も重視したポイントで、地元不動産屋に行き話を聞いたりネットで調べたりしました。」
土地を購入し家を建てると、その土地で始まる暮らしは長くなります。 その中で、家族の様々なライフイベントを経ていく中でも、小学校・中学校はお子様が長くお世話になる環境。Kさんは、お子様の教育環境に対しても熱心に情報収集され、土地購入を決断されました。
「家づくりでテーマにしたことは、訪問いただいた方に他にはない家と感じてもらえることと、短い動線と広いくつろぎ空間のある住まいです。間取りでこだわったのは、LDKの見せ方です。 ウッドデッキが欲しいと思っていたので、リビングとダイニングに隣接させL字型で、空間が広く見えるように配置しています。迷ったのは、子供部屋です。 当初は、4畳ほどの最低限のスペースで検討していましたが、家具配置シミュレーションをすると狭すぎることに気づきました。」

お子様には、LDKで家族と過ごす時間を多くしてほしいとの想いから、ミニマムサイズで子供部屋を検討されていたそうです。 しかし、ミニマムサイズではベッドとデスクを置くと、余剰空間はほとんどなくなります。シミュレーションソフトを使い検討を深められる中での気づきだったそうです。
「動線もシミュレーションを繰り返しました。起床から就寝するまでの流れだけでなく、天井の高さや横幅のサイズまで検討を深めましたよ。 実は、吹抜けと屋根裏部屋が欲しいと要望していましたのですが、検討を深める中で想像以上に無駄な空間が出来ることに気づき、高天井とロフトへと変更しました。 良かったと感じているのは、玄関の動線です。来客動線と家族の生活動線を分けたことで、生活感を見せることなくお客様をお出迎え出来ています。」

吹き抜けを設けると縦に空間の拡がりが生まれ開放感が出ますが、居住空間を圧迫してしまうこともあります。Kさん邸では、吹抜けではなく高天井にすることで、居住空間の充実と開放感のある空間をバランスよく両立されています。
「こだわったポイントは、空間ごとに異なる印象に見える空間づくりとキッチンです。空間づくりは、例えば、玄関は視覚的に広く見せ、和室は地窓から見える風景に和のテイストを入れました。 LDKは家族や親せき達とにぎやかに過ごせる空間にしています。キッチンは、ホームパーティーをした時に、ゲストとキッチンを囲み飲めると良いなと思っていたのでカウンター付きにこだわり、様々なショールームを周りました。 イメージに合う、サイズ・色・素材感のものに出会うのに苦労しましたね。」

外部空間を上手く取り込み、空間ごとに様々な見せ方をされているKさん。玄関は横幅を広く取り、中庭との相乗効果で開放感のある空間になっています。 また夏にはウッドデッキでBBQやプールなど、外部空間での暮らしも満喫していただけているご様子です。
「叶えたかったことのひとつに、明るい居住空間と豊富な収納スペースがありました。とても重宝しているのが、キッチンの背面に設けた壁一面の収納です。 これは、ショップで壁に見えていた所が取手レスの収納だったのを見て取り入れました。カラーコーディネートは、部分的に中間色を指し色に取り入れ、白を際立たせるイメージです。 キッチンの収納を白の鏡面仕上げにしたのは、ライトを綺麗に反射させたいと思い決めました。これを見た友人が気に入り、友人宅に取り入れてくれたりもしています。」
イメージ通りに仕上がったと語ってくれたのは、奥様。キッチン背面は収納内に引き出しを設けカトラリーも収納しやすい工夫をしています。ダイニング側の背面は掃除機など生活用品の収納として活用されています。

図面を拝見し、気になったのが書斎の位置と玄関周りの間取り変更。当初の間取りの生活動線は、玄関・SIC・パントリーと続いていますが、現在はパントリーを無くされています。どのような経緯で検討されたのか伺ってみました。
「書斎を寝室からスキップフロアでつないだ先に設けたのは、他の居住空間との兼ね合いです。玄関周りの動線変更は、LDKをより広く取りたかったからです。 パントリーを設けSICと繋ぐことで動線は短く機能的ですが、キッチンに多くの空間が必要になります。そこで、収納量を維持できる大容量の壁面収納にし、LDKを広く取りました。」

パントリーだけでなく、SICやWICなど人が入れるスペースが必要となる収納室では、収納量は同じでもより広い空間が必要となります。暮らしのイメージを何度もシミュレーションされたKさんならではの変更でした。 動線や空間の見せ方など、多角的に深く検討され完成したKさん邸。印象に残っているエピソードと、より工夫を重ねると良かったと思う点を伺うと、ご夫妻とも同じことを思われていました。
「図面が完成するまでがとても楽しかったですね。子供が小さかったこともありショールームに行くことや、多くの商品の中からモノを選ぶのは大変でしたが、夢が実現していく感じが、嬉しかったです。 工夫を重ねると良かったと思うのは、コンセントとテレビチューナーの数です。どちらも、担当者さんから必要ないかと確認されていた箇所でしたが、暮らし始めるまで必要性を感じず断った部分でした。」
伺った当日は、10月下旬。玄関周りや通りに面した窓にハロウィン飾りが施され、季節ごとのイベント飾りをし、暮らしを彩られているご様子のKさん。 階段下にコンセントを設けなかった不便さに気づかれたのも、クリスマスツリーなど電気を必要とするシーズン飾りをされる時だったそうです。ここで、これから家づくりを検討されている方へアドバイスを伺いました。
「家はずっと暮らしていくことになるので、動線と生活スペースは何度もシミュレーションをして検討を重ねた方がいいです。その方が、愛着のある住まいになると思います。 もう一つ、無線機器の設置場所の検討ですね。家の中で、無線環境を整えられる方が多いと思いますが、メインをどこに置くかで入りづらい場所が出来ることもあるので事前に検討し、快適な環境を整えるのがおすすめです。」

快適さが損なわれると日常的なストレスになることもある、無線環境。無線機器の設置場所は、意外な盲点ですね。最後に、住み心地や普段の過ごし方を伺いました。
「子供たちは、2階でピアノを弾いたり1階で遊んだりと自由に過ごしてくれています。息子は野球をしているので、ウッドデッキで素振りをしていることもあります。 リビングは床暖房が入っているので、冬はソファーを移動させ家族でゴロゴロしたりと、心地よく過ごせています。帰りたくなる家になりましたね。」

暮らしの便利さを深く検討し、イメージを形にした住まい。 空間ごとに豊かな表情を持つ住まいで、Kさんご家族の彩り豊かな暮らしが育まれています。
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この記事を書いた人

FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。